テントの露を乾燥させる間、海岸を散歩。昨日のおじさんも移動の準備をしていた。
キャンプ道具を片付け、大三島に向かう。出発して間もなくバイクのおじさんがクラクションで別れの挨拶をしてくれた。多々羅大橋、次に大三島橋を渡り伯方島へ。
ここの道の駅で友人二人にお土産の海産物を宅配便で送った。
伯方の塩と言えば有名だが今では海外の塩を原料として、伯方の塩というブランド名で市場に出ているそうだ。道の駅にもそれらしき塩製品が見受けられた。
伯方・大島大橋を渡り大島へ。
ネットでこの大島の亀老山の山頂からの眺望が抜群と紹介してあったので登ることに。ところが大通りからそれ脇道に入った数百メートル先から急な坂となって、自転車で登ることを諦める。カメラとスポーツ飲料だけ持って歩くことに。手元の温度計は36度、容赦なく照りつける真夏の太陽。歩くこと一時間、へとへとになりながらも頂上付近の展望台に到着。しばらくネットの写真と同じ素晴らしい景色を楽しむ。観光客の人に写真を撮ってもらう。もう少し先の山頂まで足を伸ばし360度の景色も楽しんだ。きつい思いをしたがそれ以上の価値はあった。
そして最後の来島海峡大橋、とにかく長い。そして海面からの高さもすごい。大型船が小さく見える。
何度も足を止め海面を見下ろして通過する船を眺めていた。(海面を覗き込めるのは自転車ならではの特権だろう)
これだけ長い橋なのにサイクリングをしている自転車と遭遇しない。自分専用の吊橋となっていた。
渡り切り今治市に入り市街地を目指したが、何の変哲もない普通の町並み、コンビニ(ローソン)で飲み物とバナナを購入し引き返す。来島海峡大橋の見渡せる展望台に上がる。
しばらく休憩をし自転車まで戻ると、若いアベックがここ何にも無いと言って引き返そうとしていたので、そこの高台(藪で見えないが)まで登ると景色がいいよ、と声を掛ける。旅の半分が終わり尾道方面に向け再び来島海峡大橋へ。展望台に先程のアベックの女性が私に何度も大きく手を振ってくれていた。私も左手を思い切り大きく振ってそれに応えた。何となくいい気分になる。
本日のテント場を伯方島の鶏小島(ニワトリコジマ)キャンプ場に決める。キャンプ場は無人。手続きのため道の駅に立ち寄ると17時に受付終了となっていた。15分ほど遅かった。電話で問い合わせると「テント泊は慣れていますか?」と問われ慣れていると返事をすると明日料金を払ってもらえば、使用しても良いとのこと。名前と電話番号を告げ、急いでキャンプ場に戻りテントの準備をする。しかしここでもテント泊は自分一人。少し離れた囲いのないシャワーを海水浴の子供たちが賑やかに水遊びを楽しんでいた。
ここでも、バナナとパンで夕食とした。
日が暮、街灯の明かりも届かない真っ暗な中で、素っ裸になってシャワーを浴びる。
日焼けした肌に冷たい水が心地よい。