ドイツからイタリアへ2013 23~25日目 ラパッロ滞在
7/17(水) ボローニャからラパッロへ
今日はボローニャからラパッロへ移動の日。フィレンツェとピサとで2回の乗り換え、約4hの電車移動だ。うまくいくかな。
7:20朝食へ。なんと日本人女子1名(20代後半?)がいて、少し話した。ダンナの仕事でワルシャワに暮らしているそうな。あちこち旅行できていいですね。
8:50チェックアウト。市税1.5€×3泊を現金払いする。オルティセイもマッダレーナもいらなかったが、市によってちがうのかな。
カートを引いて駅へ向かい、9:10には駅に着いたが、18番線を探すのに時間がかかった。ずっと離れた地下にできた新しいホームだった。16~19だったか。
サレルノ行は9:35の定刻発車。Frecciarossa(赤い矢)という新幹線で内装も新しい。トンネルが多い。
イタリアでは刺青が流行っているのか、中年の人でも目に付く場所に入れていて、ギョッとする。
10:10定刻にフィレンツェ着。タイムテーブルどおりの発車番線ではないので、次の乗り継ぎにちょっと苦労した。
10:28の電車はとても混んでいた。海辺のリゾートへ行く人が多いのかな。
1hちょっとでピサ着。
11:44発のICはコンパートメントだった。指定席をさがしている際、危機一髪!
席に座ってリュックを見ると、ファスナーが(2つとも)開いている。中のショルダーバッグのファスナーも開いているではないか!!
ゾッとして中をよく見ると、ショルダーの中にある巾着袋は開けられていなくて、サイフとパスポートは無事だった。
思えば、席を探しながら電車内の通路を歩いている時に後ろから押してくる人がいたので、「押さないでよ。急ぐなら先に行って」と若い女性3人ばかりを先に行かせたのだ。
あれは押していたのではなくて、私のリュックの中を探りまくっていたのだ。
あの欧系女性たちは荷物が少なく、ニヤニヤしながら歩いて行った。窃盗グループで、たぶんピサの駅ホームか、もっと前から私を狙っていたのかも。くわばらくわばら・・・。
このコンパートメントで日本人5人と同室になる。フィレンツェのアパート滞在されていた方とその家族や友人。モンテロッソへ行き、チンクエ・テッレをまわるとのこと。
しばらく旅行話に花が咲いた。
15分ほど遅れて13:45ラパッロ着。想像していたより小さい駅だ。
駅下の店で、スプライトと野菜のホットサンドで4.9€のランチ。
カートを引いて、予約しているホテル・ポルトフィーノへ。
2Fの受付でチェックインし、50€×3泊をクレジットカードで支払う。予約は11㎡だったが、20㎡くらいのダブルルームで、小さいバスタブが付いていた。
高い天井にはファンがある。収納のクローゼットには椅子に乗っても届かない位置にバーがある。鎧戸が閉めてあり部屋は暗い。お館は趣はあるが・・・。
ラパッロで3泊したホテル・ポルトフィーノ(写真左の建物の一部)
15:30外出。暑い。
ロープウェイまで行く元気がなく、海岸や路地をうろついてレストランの下見をし、ホテルにもどる。
ラパッロのドゥオーモ 旧海城 海岸通り ラパッロ市街
18:30再び外出し、Veccia Rapalloというレストランへ入った。非常に高くついた。
28€のマリナーラメニュー(水とプリモとセコンド)はまあよいとしても、ハウスワイン1/2が14€もした。プリンが6€、コペルト2.5€で計50.5€!! なんだかなあ。
夜も暑く寝苦しい。夜中の室温が29℃。
7/18(木) 電車と船でのチンクエ・テッレ巡り
窓を開けて寝たら、朝ノドが痛くなっていた。
6:50起床。
8:00出かける格好で朝食室へ。テラスが気持ちよさそうだが、余裕がない。甘いトルテとパン、桃とオレンジジュース、カプチーノをかきこんで、8:20には出発。
駅の券売機でラパッロ→ヴェルナッツァ4.7€を購入。
8:37の電車は数分遅れてやってきた。ヴェルナッツァまで1hくらいかかった。
ヴェルナッツァの駅窓口で並んで、チンクエテッレ・カード・トレノ10€を購入。
ヴェルナッツァは一昨年秋の豪雨被害が一番ひどかったという。当時の写真が大きく張られていた。
メインストリートは復旧が進んでいるように見えた。
少し町をぶらつき、カステッロに行ってみたが、10:00ジャストには開いていなかった。
ヴェルナッツァ2011年秋の豪雨被害の惨状と復旧の様子 2013年7月のヴェルナッツァの街並みとカステッロへ上がる路地
10:27の電車で10:33コルニリア着。青い小型バスに乗って山上のチェントロへ。歩いて上る人もたくさんいた。大きいスーツケース持参の人も。みんな元気だ。
コルニリアは高地だが、なぜかあちこちに猫がいて、フレンドリーだった。熟睡している子もいた。
あちこち歩いて風景を楽しむ。マナローラが見える見晴らし台。ヴェルナッツァ方面が見えるベルベデーレなど。
サン・カタリーナ聖堂へ行ってみると、海方向への家並みがすばらしい。高低差のある建物は暮らすのにたいへんだろうが、見るには美しい光景だ。
猫のTシャツを購入。またバスでコルニリア駅に降りた。
コルニリアの町
ヴェルナッツァ方向の眺め くつろぐ猫たち 猫Tシャツを買った店 カプチーノを買った店
12:05の電車に一駅乗り、12:10にマナローラ着。
FSマナローラ駅 マナローラのメインストリートと葡萄運搬作業写真 高台からのマナローラ
まずは腹ごしらえと、チェックしてきたレストラン3軒を覗いてみる。ピンと来なくて、Via Birolli101/103のTrattoria La Scoglieraへ入った。
海の幸サラダ9€、ムール貝のリングイネ7€、ビール3.5€、エスプレッソ2€にコペルト2.3€で計23.8€のランチだ。
全部美味しかったしおじさんたちのサービスもよかった。
教会への坂を上がる。ずっと上のほうに遊歩道があるようだ。
駅にもどり、愛の小道はやはりクローズだと確認した。早く直せばよいのに、危険なのは困るが、観光シーズンにもったいないわ。
13:43の電車で13:48リオマッジョーレ着。雨がパラつく。
船のチケット14:20から発売開始とのこと。しばらく町を散策する。
リオマッジョーレ港付近 舟券売場付近 小雨のコロンボ通り リオマッジョーレの家並
高台にあるサン・ジョバンニ教会前テラスからの眺めがよい。
14:40船着き場近くのチケット売り場へ。モンテロッソまで8€のチケット購入。小雨の中、浜へ行ったりして船を待つ。
15:30の船に乗るつもりだったが、なぜか15:15という時間に船は出港した。15:05のが遅れていたのかなあ。
天気がよくないためか船はすいていて、前の右席に座った。
リオマッジョーレの町、マナローラの町を船から撮影。
山上の町はどれがコルニリアかわからなかった。
ヴェルナッツァはさすがに船上からもその美しさが際立っていた。雨被害の前はどんなにかきれいだっただろう。
遊覧船入港! 海上からのリオマッジョーレ
マナローラの船着き場へ コルニリア?
ヴェルナッツァの港へ ヴェルナッツァの海沿い
海上からのモンテロッソ 港付近
15:50ころにモンテロッソ・アル・マーレに着いた。小雨の中町をぶらつく。
ここは商店やカフェがたくさんあり、絵になる建物が続く小路ばかりだ。
モンテロッソ港近くの教会と観光客でにぎわう町中 土産物店 一昨年秋
オーロラ塔あたりへも行ってみる。
トンネルをくぐり駅方向へ行くと、海水浴場が続いてて、黄色いパラソルが美しい。晴れてきて暑くなった。
オーロラ塔とモンテロッソ・アル・マーレの海
モンテロッソ駅窓口で、チンクエテッレ・カードを使ってラパッロまでと言うと、レヴァント→ラパッロ4€のチケットを売ってくれた。これをモンテロッソ駅で改札すればよいとのこと。
17:17の電車に乗り18:00前にはラパッロに着いた。
駅近くの店でブロッコリーのフォカッチャとアイスティを購入。5€。
ホテルの部屋は鎧戸が開けられていて、とても明るい雰囲気になっていた。
7/19(金) ポルトフィーノとサンタ・マルゲリータ・リグレへ
朝は曇っていたのでどうかと思われたが、青空の広がる暑い一日となった。
けさはゆっくりと8:00に朝食。ハムチーズでトーストサンドを作り、キウイや小さい桃、ヨーグルト、カプチーノにアランチャで満腹。
バスルームで、トイレの水があふれるアクシデント発生! マダムたちに訴えると、業者を呼ぶとのこと。
9:20ラパッロ駅へ行き、券売機で明日のミラノへのチケット購入。直通だと8:23と11時台しかない。9:59の普通でジェノバからは特急。乗り換え時間は18分だ、どうなるかな?
船着き場へ向かい、ポルトフィーノまでの船7.5€をのチケットを買う。
10:00出港。天気が良いとほんとうに風景が美しい。
海上からのラパッロもなかなか趣のある建物が多くて、とても絵になる。乗客はそう多くない。
海上からのラパッロ
10:15サンタ・マルゲリータ・リグレの港に入る。とても華やかな感じ。ヨットもたくさんいる。海水浴場も広がる。
ここで100人以上が船に乗り込んだ。
海上からのサンタ・マルゲリータ・リグレ
10:30ポルトフィーノの入り江に近づく。最初SMリグレを見た後で、地味な気がした。
が、湾内には高級そうなクルーザーやヨットが係留され、緑の斜面には瀟洒な別荘が目に付いた。セレブのものだわね。
ポルトフィーノ湾にひしめく舟舟・・・・・・・ 彫刻公園
町中は観光客がたくさん歩いている。インフォメーションを探したが閉まっていた。
まずは高みの見物、ブラウン城をめざした。木陰の風が気持ちいい。
11:00すぎにブラウン城に着いた。5€で入場。見物人もぼつぼついる。
ブラウン城遠望と内部
左右の見晴らし台から入り江と船と山と家々のすばらしい光景を鑑賞。絶景とはこのことだ。
そしてラパッロの橋脚も見えるし、右の遠方にはチンクエ・テッレの村々が続いている。
城内部も見学。陶器タイルのテラスや城主が20世紀初期に中国方面を旅行した際の写真の展示。
1h強いて下に降りた。
ポルトフィーノのブラウン城からの眺め
Museo del Parco di Portofinoはピンクの動物に魅かれて入ってみた。5€。彫刻があちこちにある植物園だが、もひとつ。
いったん下に降りてからまた階段を昇り、サン・ジョルジョ教会へ。
ここからの眺めもよい。ツアーがいくつか来ていて、説明を聞いていた。
サン・ジョルジョ教会 墓地からのブラウン城 サン・ジョルジョ教会前からポルトフィーノ湾を望む
下に降りてレストランを物色するが、時間的によさげな店は満席。高い店はガラガラで決められず。
バス停をさがしあてたのが、12:45。次のSMリグレ行は13:17だ。アイス2.8€を食べたりして木陰で待つ。
まわりの人にバスチケット1.5€の買い方を聞いて券売機で購入。
13:17のバスは満員でずっと座れない。というか運転席横から動けない。
バスはスピードを出して海沿いを走り抜ける。歩いている人もいる、この暑いのに。
20分くらいでサンタ・マルゲリータ・リグレの中心に近いと思われるところで下車。.
おなかもすいたし、手近な店に入る。CAFE DEL PORTO 海の幸サラダとスパゲティ・ボロネーゼにビール。
14:30Villa Durazzoへの標識を見つけて坂道を上る。
14:40サン・ジャコモ教会へ。なかなか壮麗な内部だ。掃除中のおばあさんに追い出された。入ってはいけない時間だったようだ。
サンタ・マルゲリータ・リグレのサン・ジャコモ教会前から Villa San Giacomo
ここの隣はVilla San Giacomoで、木の茂る庭園の反対側にVilla Durazzoがあった。
5.5€で入場。英語の説明パンフを貸してくれて自由に見学た。撮影OKでうれしい。
中はわりと地味だったが、シャンデリアやフレスコ画がよかったかな。中国趣味のベッドも。
庭園はラヴェッロを想い出させる。
サンタ・マルゲリータ・リグレのVilla Durazzo
汗だくで下に下り、ドゥオモあたりをうろついた。インフォの場所もわからない。
FS駅を探すも一苦労だ。地図がないとほんと困る。
16:20ようやくサンタ・マルゲリータ・リグレ駅にたどりついた。窓口は閉まっており、券売機は現金が使えず、1.8€をクレジットカードで買うハメになった。
電車はダイヤがめちゃくちゃみたい。12時台のがモニターに表示されていた。
16:26の電車は25分遅れてやってきた。17:00ころようやくラパッロに帰り着いた。
ホテルにもどって聞くと、トイレは直ったとのこと。まあもう今夜だけだからよいけど。お館ホテルは水回りに問題あり、だね。
18:40再び外出。
食料品店に惣菜があったので、リゾットとサラダ、アイスティと水を購入。4.3€だって、そんなに安いの?!
昨日今日と長年念願だったチンクエ・テッレとポルトフィーノへ行けてほんとうによかった。暑かったがそれ以上の感動があった。
スペツィアやポルト・ヴェーネレを訪れるにはもっと日にちが必要だ。
←7/16へ スケジュールへ 7/20へ→ ホームへ