ドイツからイタリアへ2013       20~22日目        ボローニャ滞在

     7/14(日)  ボローニャ国立絵画館
          今日も天気はよさそう。サン・マッダレーナからボローニャへ移動だ。
          7:45朝食へ。
          8:20チェックアウト。42€にディナーは12€。2泊で108€ととても安くおさまった。ワイン1/4込みで12€は安い。
          部屋はシングルでもゆったりしていて快適だった。

          バス停下のベンチで待っていると、それぞれスーツケースを押した夫婦が左と右からやってきた。
          なんと日本人の同年輩、これからガルデシア方向へ向かわれるとのこと。私は今日でドロミテとおサラバなのでうらやましいです。
          サン・マッダレーナでもチロルに泊まられたそうで、眺望も最高だったとのこと。
          9:59のバスは定刻どおりにやってきた。しばらくご夫婦とおしゃべりした。
          10:40にブレッサノーネ駅に着き、ご夫婦はBCまで行かれるようで、お気を付けて。

          ブレッサノーネ駅はリフトがあって助かる。チケットもおトクに購入済みなので行動がスムースだ。
          10:51のECはほぼ定刻どおりにやってきた。
          電車はとても混んでいてデッキに立つ人もいた。
          おとなしいワンコが水をもらって席の間に寝そべっていた。時々飼い主の方に行こうとする。そりゃ不安だよね。
          12:42ヴェローナ駅についた。駅は以前とは様変わりしていた。券売機でボローニャまでの普通キップを購入。9.05€。
          構内の店でピザとスプライトで昼食。
          13:26の電車はすいていたが、検札は来た。この路線の駅ホームは新しくなっていて駅名もよくわかった。
          14:51より早くボローニャに着いた。

          ボローニャの暑いこと。湿気もある。体感では30℃以上ある。まったくこれでは名古屋といっしょだ!
          カートを引いてホテルをめざす。
          15分ほどで予約している、ホテルサン・ジョルジョに着いた。
          支払済みだと確認。市税が別にかかるらしい。
          部屋は西日の当たるシングル。15㎡ということ、まあそんなものかな。天井が高い。エアコンがあるのが救いの神だ。


ボローニャで3泊したホテル・サン・ジョルジョ

          16:00前に国立絵画館へ。フラッシュなしで撮影可。
          ジオットの部屋にはジオットの祭壇画が1点、あとは他の人の作品ばかり。このジオットはちょっとなあという感じ。
          ラファエロの絵があった。これは女性の表情がなかなかよい、大きめの絵だった。
          グイド・レーニはいがいと老婆の肖像画が一番よかった。
          あとはカラッチ・・・初めて注目する画家だ。「受胎告知」がういういしくてよかった。


ボローニャ国立絵画館とジオットの聖母子祭壇画                        Maestro dell'Avicenna


ラファエッロ「聖チェチリアと聖人」    足元が繊細でほんとに上手い


グイド・レーニ               パルミジャニーノ                   カラッチ                    カラッチ

          1hちょっといて駅へ向かった。
          自販機で水を買い、コーヒーを買っていると、カネくれと女がやってきた。断る。
          FSの券売機で7/17のボローニャ→ラパッロのチケットを勘考する。国立絵画館を見たことだし、午前中の移動にすることにした。
          フィレンツェからピサとまわるコースで3枚のチケット。ノーマルで48.4€とけっこうお高い。
          券売機にクレジットカードを入れている時点で、若い男が声をかけてきた。取り合わなかったが、まったく油断できない。
          通りすがりの食品店で水1.5ℓで1€を購入。
          いったんホテルにもどりエアコンを入れて沈没・・・・・あーこれじゃ避暑どころか名古屋の我が家と同じ状態だ。ボローニャは失敗だったかな。
          実は、アオスタに行きたかったのだが、ドロミテからもチンクエ・テッレからも移動時間が長くて断念したのだ。

          19:20再び外出。近くのトラットリア・デル・ロッソへ。日曜も営業している。
          タリアテッレ・ラグー・ボロネーゼが8€、チキンソテー8€、ハウスワイン1/4が2.5€、水が1.5€にコペルト1.5€で計21.5€。
          値段も味もまずまずかな。一人客もチラホラいて安心できる。

          21:00を過ぎて室温28℃だ。ドロミテは23℃とか24℃だった。あー、なつかしい!

     7/15(月)  ボローニャ市内観光
          朝窓を全開にすると風がさわやか。しかし、室温は早朝すでに27.5℃ある。斜塔とドゥオーモの姿が見えた。
          7:30朝食へ。スクランブルエッグやカップヨーグルト、果物もいく種類かある。サーブしてくれた男性はイタリア語のみで、コーヒーを頼むとエスプレッソを持ってきた。
          パンは甘系が多く、ジュースももひとつだったが、イタリアの朝食としてはこんなものかも。ホテル代も43€(朝食込みで)だし。

          9:00外出。今日は一日ボローニャの観光。月曜なので美術館は休み。教会がメインとなる。
          てきとうに歩くのだが、この町はどの通りもポルティコだらけ。日差しがさえぎられて助かる。
          ポルティコのなかには珍しく木造のものがあり、とても歴史を感じさせるものにも行き当った。
          Palazzo Grassiなどもけっこうな高さの上階を筋交い付きの柱で支えている。


パラッツォ・グラッシのポルティコ

          ドゥオモであるサン・ピエトロ教会へ。インデペンデンツァ通りに面していて、写真を撮りにくい。
          後陣の天井や受胎告知がなかなかよかった。カラッチ?


サン・ピエトロ教会

          すぐ南がボローニャの中心部分になる一帯。右が市庁舎、壁にはレジスタンスの犠牲者の写真パネルが目を引く。
          ボローニャでは第二次大戦末期、進攻してきたドイツ軍に対して民間人も戦ったのだ。近郊のマルツァボットの大虐殺は映画「やがて来たる者へ」に詳しい。


市庁舎とレジスタンス犠牲者の写真


エンツォ王宮殿                     ポデスタ館                  サン・ペトロニオ聖堂                   映画スケジュール

          サン・ペトロニオ聖堂はファサードが修復中のシートで覆われている。
          中に入って旅の無事を祈る。前の広場では映画をやるみたいで、ステージがつくられている。
          少し歩いて、サン・ドメニコ教会へ入り、棺飾りのミケランジェロ作の3体の彫像を見学。

          12:00すぎにタンブリーニに入る。すでににぎわっていたが、なんとか席を確保。
          生ハムメロンにえんどうとズッキーニのソテー、パンと赤ワイン。すべて美味しくて完食。特に生ハムメロンは今回の旅行中で一番だった。

          斜塔をはすぐだ。上る気はない。歴史的なパラッツォがいくつもある。13Cのカーザ・イゾラーニに行き当った。ここのポルティコは注目だ。4階分の高さを樫の木で支えているのだ。


カーザ・イゾラーニのポルティコ                      パラッツォ・イゾラーニ


ボローニャ旧市街

          ホテル近くに自販機コーナーを発見。コーヒー0.6€だが不味い。
          ホテルにもどり昼寝休憩だ。暑さで身体がもちません。

          17:00外出。近くの運河を撮影。
          サント・ステファノへ行くが工事中で、入り口の一つだけしか拝観できない。
          次に旧ボローニャ大学をめざした。探し方がまずかったみたいでたどりつけず。そうこうしているうちに18:30だ。
          サン・フランシスコ聖堂へ入ってうろうろしていると、信者の礼拝中なので出るように言われた。あー、ついていない午後の観光だ。

          ホテル近くのil Porticoへ。ムール貝とあさり、海の幸リゾット、白ワイン1/4と水を頼んだ。
          ところが海の幸リゾットはムール貝とあさりがメインになっている。他のイカやエビなどはほんの少しだ。客のことを全然考えていない料理!
          勘定を頼むと、ワインは1/2になっていて、コペルトは(2.8€と高い上に)2人分の5.6€が計上されている。
          カメリエーレを呼んで文句をつけた。iパッド的端末でオーダー管理しているのに、どうしてこういう請求書ができあがるのか?
          だが、カメリエーレは悪びれることなく訂正した請求書を投げてよこした。内容といい31.4€は高いディナーだわ。

     7/16(火)  パルマ
          今日はパルマへの日帰り観光だ。
          7:20朝食。8:00すぎにはホテルを出て駅へ向かった。
          券売機で8:28発のパルマまでのチケット6.8€。番線がわからなくて少し迷う。
          8:28はほぼ定刻どおりに入ってきた。途中なんどか停車し、9:30にパルマに到着。
          昨年の地震のためか駅前は大工事で、隣接したところに駅施設があった。

          10分ほど歩くとピロッタ宮殿のデカい建物にたどりつく。石造りでまるで要塞のようだ。あとで来よう。
          まずはドゥオモをめざし、10:00ころ到着。
          鐘楼は来春まで工事の様子。玄関はピンク色、ライオン2頭が地震からドゥオモを守ったのね。


パルマのドゥオーモと洗礼堂

          内部の奥の天井はコレッジョの「聖母被昇天」、聖母という感じはしない。眺めていると首が痛い。
          まわりの絵も色が美しく、見ごたえのあるものばかりだ。説教壇もよい。
          右の壁にあったキリスト降架のレリーフがロマネスクの感じで貴重そうに思えた。




パルマのドゥオーモ内部

          隣の洗礼堂は6€で入場。フレスコ画とアンテラーミの彫刻で飾られている。Antelami,Benedetto1170~1230とずいぶん昔の人。
          イタリアン・ロマネスクの彫刻家。内部は天井も壁もカラフルな装飾で、楽しくなる空間だ。


洗礼堂                 外壁の動物レリーフ                ファサード上部


洗礼堂内部

          パルマは自転車に乗る人が多い。
          11:00前にピロッタ宮殿内の国立美術館へ。撮影禁止。
          フラ・アンジェリコの逸品、レオナルド・ダヴィンチの女性素描がとてもよい!
          そして、コレッジョの「聖ジローラモのマドンナ」はラファエロみたいだった。アットホームな感じでよい。他にも良い絵があった。
          パルミジャニーノの「トルコの女奴隷」はチケットにもプリントされている。
          その他、Amedeo Bocchi1883~1976がパルマ出身でローマ没の近代画家で、なかなか目を引いた。

          Via Conservatorio1のTrattoria Corrieriをさがして、なんとかたどりついた。レトロな内装。
          17€のランチメニューはプリモはクラテッロ、セコンドは馬にする。クラテッロはアラカルトだと揚げパンが付くようだ。
          馬はなんと馬のタタキだった。ちょっと塩味がついているだけ。ハーブを混ぜたり、レモンをかけたり、塩こしょうにオリーブオイルをたらしたり・・・クセがなくて美味だ。
          これにレモンケーキとエスプレッソも付いて17€は格安。クラテッロは美味だったし。
          13:40店を出た。

          橋を渡ってドゥカーレ公園へ。木陰の緑の上で休憩。昼寝したり、自転車で駆け抜けたりと、夏の午後の風景だ。鳥の声、風がここちよい。
          モデナは迷ったが、美術館がクローズなので今回は見合わせよう。暑い街を歩くのも体力を消耗するし。
          パルマ駅へもどり、14:56のボローニャ行。遅れていて、ボローニャに着いたのは16:20くらいだった。
          ホテル近くのConadで水と(1.5ℓで0.29€)ジュースを買い、ホテルにもどった。
          エアコンを入れ、シャワーを浴びて休憩する。

          19:00すぎに外出。歩いて数分のBelle Artiへ。Via Belle Arti14。
          家族連れやグループで内外ともにぎわう感じのよい店だった。焼きたてのピザ生地パンが出た。
          トルテリーニ・ブロードはコンソメスープも美味でけっこうおなかいっぱいになる。舌平目のグリルはあっさりで美味しい。付け合わせのペペロナータもよい。
          白ワイン1/2と水、エスプレッソ、コペルト2.5€は納得だ。従業員はみな感じがよい。店主や息子らしき人がカジュアルな服装で印象深い。
          ここの38.5€は惜しくない。


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