2012年の夏はヨーロッパ旅行を自粛したので、今年こそはと2月くらいから計画を立てた。
ドロミテ再訪とチンクエ・テッレが主な目的で、昨年のハルツも少し歩きたい。また、薔薇園も魅力的だ。
■ 航空券
フィンランド航空が6万円弱、サーチャージその他と座席指定料もかかり、総計が123000円。
名古屋発着、ヘルシンキ経由で、デュッセルドルフinのミラノout。往きは6月下旬で帰りは7月下旬、早めの夏休み。
■ ホテル
オルティセイ、サン・マッダレーナ、ラパッロを2月に予約。その他のホテルも3月中旬にはおさえた。
【スケジュール】
名古屋→(ヘルシンキ)→デュッセルドルフ4泊→ハノーファー2泊→クヴェトリンブルク3泊→ザンガーハウゼン1泊→ミュンヘン2泊→
オルティセイ5泊→フネス(サン・マッダレーナ)2泊→ボローニャ3泊→ラパッロ3泊→ミラノ2泊→(ヘルシンキ)→名古屋 という27泊29日だ。
移動
電車とバスを利用。
DBドイツ国鉄のHPからチケットを購入。乗車の3ヵ月前からおトクなチケットが発売される。 1€は122円~130円と円安傾向
デュッセルドルフ→ハノーファーが29€。ザンガーハウゼン→ヴュルツブルクが29€。ヴュルツブルク→ミュンヘンは指定席にして33€。ミュンヘン→ボルツァーノも指定にして43€。
ドイツのその他の区間は州チケットか区間切符を現地で買う。
イタリアの交通チケットはすべて現地で購入。ショーペロの情報が近くならないとわからない。ドロミテのバス夏スケジュールも4月半ばでは不明。
観光
デュッセルドルフ 日帰りでドルトムント、ゾースト、アーヘン、ボンなど
ハノーファー 〃 マリエンブルク城、アールデン城など
クヴェトリンブルク 〃 ブロッケン山、ターレ再訪
ザンガーハウゼン 薔薇園!
ミュンヘン 日帰りでレーゲンスブルク
ドロミテ
ボローニャ 日帰りでパルマ、モデナ ※ 2012年の地震被害で修復中の美術館もあるらしい
ラパッロ 〃 チンクエ・テッレの村々、ポルトフィーノ、サンタ・マルゲリータ・リグレ ※チンクエ・テッレは2011年秋の豪雨被害、2012年愛の小道崖崩れの影響があるかも。
ミラノ 〃 ブレーシャ、モンツァなど
6月下旬にようやくSADバスの時刻表が出そろい、具体的な移動を計画できる。オルティセイではガルデナ・カード利用がよさそう。
ドイツについては中央の洪水被害の影響で電車移動に問題があるかもしれない。現地に行かないとわからないが・・・・・。
★ 7/23(火)午前に無事に帰国。
体調がよくなくてキツい旅だった。
それでも、快晴のブロッケン山、ザンガーハウゼンの絶景の薔薇園、ガルデナやフネスの岩山や花々が記憶に鮮やか。
ドイツでは地ビールを、イタリアではスペックやクラテッロ、そして生ハムメロン浸りで、口も満足だった。
航空券 58800円+サーチャージ53000円その他込みで119260円 座席指定料1530円×2 総計122320円
名古屋で 7928円(前泊5580円を含む)
宿泊費 | 交通費 | 食費 | 観光 | 市税 | 土産 | ロッカー | トイレ | チップ | 計 |
165022円 | 68355円 | 94808円 | 21554円 | 1885円 | 6835円 | 780円 | 1313円 | 455円 | 361007円 |
トータルで50万以内におさまってのは予想外だった。ホテルで休むことが多かったために、観光や食事に使う費用が少なかったためか。
■ ホテル すべて1泊朝食付き 現金払いの場合は1€=130円で計算
宿泊地 | ホテル名 | ★数 | 泊数 | 形態 | 予約金額 | 実払い金額 | 予約サイト | 感想 |
常滑 | J・HOTELりんくう | 1 | Sバスタブ | 5580円 | 5580円 | 楽天 | 空港から一駅 広く快適 | |
Dusseldorf | Madison Novm City Center | 4★ | 4 | Wシャワー | 29.48€+7.5€ | 4625円 | Booking | 駅近 広い 低料金 |
Hannover | Atlanta | 3★ | 2 | Sシャワー | 43€+6€ | 6544円 | Booking | 朝食がよい |
Quedlinburg | Facwerkhotel Vorhof zur Holle | 3 | Sシャワー | 50€ | 6500円 | Booking | 木組みの家 | |
Sangerhausen | Bierstubl | 3★ | 1 | Sシャワー | 35€ | 4550円 | Booking | ミニバー有り |
Munchen | Winters Munich City Center | 3★ | 2 | Sシャワー | 6200円 | 6200円 | 楽天 | 駅近 朝食種類が多い |
Ortisei | Dr.Senoner | 3★ | 5 | Wバスタブ | 56€ | 7413円 | Booking | 広く眺めよし 備品上質 リフトなし |
S.Maddalena | Edelweiss | 2★ | 2 | Sシャワー | 42€ | 5550円 | Booking | ベランダ付で快適 夕食はワイン込みで12€ |
Bologna | San Giorgio | 3★ | 3 | Sシャワー | 43€ | 5413円 | Booking | 駅から徒歩10分強 エアコン有り |
Rapallo | Portfino | 2★ | 3 | Wバスタブ | 50€ | 6706円 | Booking | レトロな邸宅 |
Milano | Aosta | 3★ | 2 | Sシャワー | 49.5€ | 6231円 | Booking | 改装済みの部屋で明るく快適 |
今回のホテル代は27泊で165022円(前泊除外)と1泊あたり6112円で、わりあい安く押さえられたと思う。
DusseldorfとOrtiseiとRapalloのホテルは、グレードアップして広い部屋をくれた。
RapalloのPortfinoからは、部屋の変更メールが来ていたのを、帰国後知った。ここはハード面の不備をソフトで補っていて好感が持てた。
Quedlinburugでは木組みの家に宿泊でき、印象深い滞在となった。ああいう可愛い部屋もたまにはよい。
■ 食事
実質28日とすると、1日当たり3386円。寝込んで食べなかった日がある割には高くついたかな。
ドイツでシュバーゲルを食べれなかったのは残念。ビールは美味だったが。
イタリアではスペックやクラテッロを堪能でき、好物の生ハムメロンもよく食べた。満足。
■ 観光
体調のため、省略せざるをえなかった観光地が多くて残念。ゾースト、ヴッパータール、アールデン城、ターレなど
ドイツの薔薇園は、特にザンガーハウゼンがすばらしかった。わざわざ行ったかいがあった。
ドロミテでは一昨年無くした写真をたくさん撮れたし、展望台中心だが岩山の風景を楽しめた。ハイキングするにはもっと日にちが必要かも。
チンクエ・テッレとポルトフィーノでは海岸の美しい眺め、ほんとうに目の保養、精神の休息になった。
各村の復興は進んでいるようだったが、愛の小道(リオマッジョーレとマナローラ間)は閉鎖されていた。2013・7・18時点。安全第一で、早い再開を!
■ 移動
名古屋からフィンランド航空は、ほぼダイヤどおりの運行で、乗り継ぎもスムースだった。
ドイツDBは長距離電車は遅れ気味、バスはわりと正確だった。
イタリア ドロミテのオルティセイではガルデナ・カードを活用。3日間タイプで62€と高価、リフトに乗りまくった。ハイキングをメインにすると元は取れない。
チンクエ・テッレでは、チンクエテッレ・カード・トレノ1日券10€を利用。村のシャトルバスにも乗れた。
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ドイツからイタリアへ2013 26~29日目 ミラノ滞在から帰国まで
7/20(土) ミラノへ
いよいよ旅も最終、今日はラパッロからミラノへ移動だ。
また風邪がぶりかえしたか、ボローニャからの暑さがこたえているのか、エヘン虫大王+セキで昨夜も寝苦しかった。
8:00朝食へ。いつものメンバー、ここも連泊の人が多い。安いしね。女性客が多くて私のような一人旅らしい人も2人いた。夏リゾートには珍しいかも。
シリアル+牛乳、りんご、アランチャ、カプチーノで満足。
9:25チェックアウト。ボールペンをくれた。そういえば、水500mlも2本サービスされた。3泊お世話になりました。
駅への途中にある薬局に入り、のど飴を求めるがないという。のどスプレーではと勧められて購入。6.5€。後で少しは役に立った。
ラパッロ駅は現在リフトがないが、工事をしているので近く設置されるだろう。
9:59のジェノバP.zaPrinc行きは定刻にやってきた。すいているし冷房も効いていてよしよし。
検札には来なくて、11:02にジェノバ着。ピサのことがあるので後ろを気にしながらミラノ行きIC11:19発に乗り込んだ。
指定席に座るが、この電車はとても混雑していてコンパートメントの通路にも荷物と人がいっぱいだった。週末で移動が多いわね。
12:50ミラノ中央駅に着いた。
まずはランチ、とBISTROTへ入る。チーズプレート8.9€とフルーツカップ3.5€で12.4€。パンも付いていた。
カートから赤ワインを取り出す。これはドイツのクヴェトリンブルクで購入し、ずっと持ち歩いてきたもの。あまり美味しくなかった。
チーズは木の葉にくるまれたブルーチーズぽいものなど珍しい。ポテトサラダやトマト野菜煮もよかった。
1Fの薬局でのどあめ、知らないメーカーのものだが、20個入りで5.89€購入。店員に構内のスーパーについて聞いたが、閉店したとのこと。
水500mlを2本買い、予約しているホテル・AOSTAへ。ここは2度目だ。
4Fのリノベーション済みの部屋をくれた。濃いグレーとベージュが基調のなかなかスタイリッシュなシングルだ。
予約では10㎡だったが、15㎡はある感じ。収納のクローゼットがない分広く見えるのかな。ミニバーや荷台、金庫もある。デスクも広い。
シャワールームもわりと広い作りだ。全体的に明るくて好印象。
午後はモンツァへの日帰りを計画していた。が、体調のこともあるので、ホテルでおとなしくすることにした。どうも今回の旅行は移動日の行動が控えめだわ。
ミラノで2泊したホテル・アオスタ
19:00外出。
北へ歩き通りすがりのピッツェリアSUNRISEへ入った。
ミラノ風リゾット6.5€、サーモンのソテー10€、ビール2.5€、エスプレッソ1.5€にコペルト2€で22.5€のディナー。
リゾットはとても美味しかった。サーモンはケッパーがキツく、ソースだけ少し残した。サービスのよい店でチップも置いてきた。
7/21(日) モンツァへ
今日はブレーシャと迷ったが、モンツァへ行くことにした。
6:30起床。7:10朝食へ。
8Fの朝食室は依然としてミラノ中央駅の眺めがすばらしい。朝食内容はパンに果物、ヨーグルト、ジュースにコーヒー。もひとつかな。
日本人だと思って声をかけたら、上海出身でオックスフォード在住のチャイニーズだった。同年輩かな。これからチューリヒへ行くとのこと。
8:50外出。9:20発の電車でモンツァへ向かう。9:33のところ5分の遅れでモンツァ着。
イタリア通りを進み、ドゥオモをめざす。ところどころに案内マップがあるのでわかりやすい。
ドゥオモ手前にも広場やら煉瓦造りの教会など目を引く建物がある。
Chiesa di Santa Maria in Strada アレンガリオ(旧市庁舎)
ドゥオモはすばらしいファサード、グリーンと白のボーダー、薔薇窓あたりのレリーフもよさそうだ。
中は礼拝中だったので少し待った。
天井や壁にフレスコ画が描かれ荘厳な感じ。鉄の王冠コーナーは閉まっていた。
モンツァのドゥオーモ
左手のドアから宝物庫へ。6€。ここはとても見ごたえがあった。
写真がなくて残念だが、ひよこと親鳥(鉄製というが金色だ)6世紀や詩人とミューズの二つ折り聖画板がとてもよかった。
詩人とミューズは6世紀のものだというが、レリーフがとても新鮮。衣類のラインやカーテン釣り具が繊細だ。11:00すぎまで見学。
ドゥーモ宝物庫入口 キオストロ
歩いて王宮Villa Realeへ。暑いが木陰はいくぶん風が涼しい。
王宮は工事の柵で覆われている。もっとも内部は非公開のようだが。
左にある薔薇園へ。今回の旅の目的の一つは薔薇園巡りだった。そのラストポイントというわけ。
NISO FUMAGALLI ROSETO薔薇はほとんどが終わっていた。この暑さではダメだわ。ザンガーハウゼンのようにはいかない。
モンツァの王宮と枯れかけの薔薇たち
裏にある公園へ。家族連れでにぎわっている。
長い木の枝を必死でかみくわえてくるワンコの健気なこと・・・。
塔の下にあるカジュアルレストランでランチ。TORRETTA SRL ローストビーフ&ルーコラのサラダ9€にビール3€。味はまあまあ。
王宮裏に広がる公園
木陰の緑の上で20分ほど昼寝する。
14:26の電車でミラノにもどった。ポルタ・ガリバルディ乗り換えだが、これがうまくいかなくて時間のロスがあり、ミラノ中央駅に帰りついたのは15:40近かった。情けない。
水を買いホテルにもどる。
18:30駅へ向かい、券売機で明日のマルペンサ・エクスプレスのチケット購入。といっても普通の指定なしの乗車券だ。
いつもは空港バスを利用していたが、料金が10€になっていて、電車と同じだ。
駅構内の店をさんざん物色したあげく、Mottaで生ハムメロン、チョコケーキ、グラスワイン(赤)で15.9€。これは計算漏れがあると思う。
味はまあまあ。ケーキはとても美味しかったが、閉店前でせわしない店だった。(20:00までのよう)
7/22(月) とうとう帰国
昨夜はセキがひどくて寝付けなかった。
6:10起きて帰る準備をする。
7:00朝食へ。ゆで玉子があり、シリアル+牛乳、缶詰の桃と梨、揚げパン、オレンジジュースにコーヒー。軽くすませる。
8:00チェックアウト。市税2€×2泊を支払う。
8:10ミラノ中央駅3番ホームへ。チケットに打刻。8:25発のマルペンサ・エクスプレスはポルタ・ガリバルディ付近で徐行し、その後も停車駅が多くて、空港に着いたのは9:17どころか9:30を過ぎていた。
これではエクスプレスの名前を付けるべきではない。バスのほうが早いくらいだわ。
フィンエアーのカウンターでもチェックインにとても時間がかかった。前には6組ほどがいたが、ややこしい客が多いのか30分近く待った。
そして手荷物検査がまた例によって長い列。
10:30をまわってゲートに着いた。売店で猫の2014年カレンダー、スードク冊子や水も買う。
11:25のAY0794は定刻に離陸した。アルプスがきれいだったらしいが、通路側にしたため見えない。サンドイッチと飲み物が出た。
15:35にヘルシンキ着。雨で19℃とのこと。
出国審査をすませ、水を買う。
17:15発のAY79便はほぼ定刻に離陸。アルコールは控えようとビールはやめたが、ワインを頼んでしまった。
時たまセキが出て苦しく、ミラノで買ったのど飴に助けられた。食事は普通にできる。
7/23(火) 名古屋着
あまり揺れることもなく、8:50に名古屋に着陸。
すごく暑い、というか蒸し暑い。ほんとに亜熱帯になっちゃったね。
今回は体調が悪くて、厳しい29日間だった。それでもなんとか予定どおりのスケジュールを終えて、印象に残る旅となった。
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