ドロミテからスイスへ2011   18日目          ルガーノ滞在

7/10(日)  パームエクスプレスでルガーノへ移動

     今日はパームエクスプレスに乗って、ルガーノへ移動だ。朝は多少雲出ているものの青空が広がっている。
     7:20朝食へ。今朝は客が少なそう。どおりで、昨夕連泊のおすすめメッセージがあったわけだ。
     スイスフラン高だし、シーズンとはいえホテル経営もなかなかですね。
     いつものビュッフェで、りんごとパンを余分にもらってきた。
     このポントレジーナのホテルRosatachは私には身分不相応な部屋だったが、
     バスタブといいバスローブといい、ほんとにリラックスできる滞在だった。
     8:50チェックアウト。94CHF×3泊。お土産にチョコレート(ホテルの)をくれた。

     9:15のバスでサンモリッツ駅へ。
     ロッカーへカートとリュックを入れた。まごまごしていたら、駅員が手伝ってくれた。親切。
     荷物を入れるとドアが閉まり、金を投入すると(ツリも出た)バーコードの着いた紙が出てくるシステムだった。
     小にちょうど入り、3CHFと安くて助かった

     身軽になりサンモリッツ湖沿いを歩く。日本人ツアー客らしい人たちも朝の散歩だ。
     しばらく迷ってなんとかエンガディン博物館へたどりついた。8CHFで入場。

     一般的な民具や家具などの展示はまあこんなものだろう。刺繍のすばらしい箱が印象に残った。

     部屋ごとすごいのはヴィスコンティ・ヴェノスタ家の部屋だ。
     壁も天井も木彫りの彫刻で覆われている。アールヌーボーというか、見とれる空間だった。


Visconti Venosta家の部屋

     まだ時間もあるので、坂を上がり、セガンティーニ美術館へ。10CHF。
     2Fにある「アルプスの春」はソーリオを思わせる風景。緻密でよい絵だった。
     3Fには例の三部作。やはり最初の「生」に力が入っている。他に較べて創作期間が長いこともあるのかも。
     聖母子のような母子とか牛追いの姿、地面の赤い小さな花もリアルだ。山も細かい筆致。
     中央の「自然」はざっくりしていた。遺作だから。これはサンモリッツが遠景になっている。
     右の「死」は未完の感じ。雲といい馬といい心が残ったかも。


セガンティーニ美術館

     11:40には美術館を出て、歩いてサンモリッツ駅へ向かった。
     12:00前に着いたが、空模様が怪しくなってきた。変な風も吹き、山の方は雲が多くなっている。
     あんなに朝は好天だったのに、山の天気はわからないね。

     12:20のパームエクスプレスはもう停車していた。
     チケットと予約プリントを見せて乗り込んだ。10数人の乗客。
     定刻に発車。運転手はガイド説明も兼ねていた。プロモントーニョまではおととい見た風景だ。
     スタンパではジャコメッティの説明や博物館の案内があった。
     だが、カステル・ムーアについては一切なかった。まあ文化的にはあまり価値がないのかな。私は好きだが。
     14:00前にキアヴェンナで25分の休憩があった。イタリア領で鉄道も通っている。
     が、駅自体は寂れた感じ。まわりには建設中の建物もいくつかあった。駐車場のトイレを借りた。新しくてきれいだった。
     レストランへ座る時間はないので、ベンチでパンとりんごを食べた。


途中休憩したキアヴェンナの駅とその周辺

     湖沿いにバスは走り、すれ違うのもたいへんだ。通行量がけっこう多くて、トンネルでは特に苦労した。
     にわか雨も降った。

     16:20に定刻より早くルガーノに着いた。SBBの駅で全員下車したが、私は終点のバスターミナルまで行った。

     市バスの乗場はまったく別の場所にあり、ほんとにバスは難しい。
     市バスは車内で切符を買えず、停留所にある券売機で買った。1.6CHF。
     乗ったはよいが、道路事情があるのか路線図とはちがう道を走り、パラディッソ近辺で下車した。
     予約サイトの地図で、迷うことなくホテルDishamaにたどりつけた。
     もらった部屋は裏側の角部屋。小さなベランダ付のシングル。まわりは立て込んでいるので、シャッターを下ろさないと丸見えだ。
     ここはエアコンが付いているし、ミニバーも鍵を借りれば使用できる。
     部屋や廊下には印象派の絵画がたくさん飾られていた。そう広くない部屋に3点は多すぎないか?


ルガーノで2泊したホテルDishama

     17:40外出。湖沿いの遊歩道をチェントロに向かった歩いた。観光客が多い。犬も多い。
     ヘッセが、この地方はどんどん人が増えるとエッセイで書いていたが、現代はその比ではないだろう。
     Birreria della Postaへ入る。
     生ハムメロンとシチリア風リゾットを頼んだ。ティチーノ産赤ワインを1本注文。ビッレリアでワインか、だが、生ハムメロンにはワインだろう。
     メロンが熟れていてとても美味。計56CHFと散財したが、価値ある味だった。たまにはよい。



     1人客の男性が何人もいた。人懐こい犬が足元に来てしばらく座っていた。そのおじさん1人の子だった。
     酔っぱらった。


珍しいおばさんがいる?


←7/9へ            スケジュールへ            7/11へ→              ホームへ