ドロミテからスイスへ2011 5〜8日目 ヴィーゴ・ディ・ファッサ滞在
6/27(月) ヴィーゴ・ディ・ヴァッサ ガルデシアへ
今朝もピーカン! 部屋から見えるサントネール山がとてもきれいだ。
7:20朝食の前に支払いをすませる。2食付で3泊202.5ユーロと3夜分の飲物が19.2ユーロ。夕食のレベルからしても納得の金額だ。
7:30朝食はいつものメニューだが、ゆで玉子がうれしい。満足の内容。
荷造りはあっという間に終わり初めてTV(旧式)をつけた。
9:10挨拶をすませ、カートを引いてロープウェイ乗場へ。すでに観光客がたくさんいる。
ゴンドラでシウジへ下りると気温が高く感じる。徒歩5分でバスターミナルへ。
10:08のバスは定刻より早いくらいにやってきた。Value Cardで往きと同じ引き落とし(残金0.66ユーロ)
10:55にはボルツァーノに到着。窓口でSADのタイムテーブルをもらっておく。売店で水1ユーロを購入。
11:35のヴィーゴ・ディ・ファッサ行きバスに乗り、Value Cardを入れると、あと2ユーロとのこと。
1h以上乗るのに2.66ユーロなんだろうか!? まあ安いのにこしたことはないが。
15分も走るともう両側は険しい谷間だ。対向車が多いけどスピードはけっこう出ている。カーブも多くスリル満点。
カレッツァ湖は観光客でにぎわっていた。バスからでも水の蒼さがよく見えた。
グランド・ホテルの敷地内にもバス停があった。なんとなく100年前の雰囲気があるかな・・・静かな環境だし。
12:50ころ終点のヴィーゴ・ディ・ファッサに着いた。
が、ホテルの場所が皆目見当つかない。
予約サイトの地図はプリントしてきたのだが、バス停の記載がない。道路名は載っているが、現実の道や建物には記されていない。
だがなんとか発見できてやれやれだ。バス停から徒歩5分のホテルCristalloにチェックイン。
上の階のツインをくれた。ベランダも広いし干すロープも張られている。バスルームも広くて(シャワーだが)上方の窓がうれしい。
ゲストカードをつくってもらい、14:00ころ外出。
徒歩5分の町の中心で、エスカレーターを上へ上へと上がるとカティナッチョ・ロープウェイの乗場がある。
窓口でパノラマパスを購入。3/6タイプで32ユーロだ。(普通だと37ユーロだが、ゲストカードで割引)
さっそくチャンペディエまでのキャビンに乗り、14:35に到着。
青空が広がり山々のギザギザがとてもクリアだ。絶景。
ガルデシア小屋まで50分とあるので歩くことにした。お子様連れの家族がたくさんいた。
松林の香りを楽しみながら、時おり右側にはギザギザが姿を現す。アルペンローゼが咲いている。
木や岩の説明パネルがあちこちにあるが、ベンチはほとんどない。
15:40ころようやくガルデシアに着いた。暑いわ。
ガルデシア小屋一帯はなにかしら伝説のいにしえを感じさせる空気だ。といって灰色の岩に囲まれた緑の世界なのだが・・・。
ガルデシア小屋の外席に座り、カプチーノとアップルパイで一息ついた。
16:00引き返しはじめる。
途中林が開けた場所でマルモラーダが遠くに見えることに気づき、ちょっと休憩。
ヴィーゴ・デ・ファッサの町に下りて、小さなスーパーで水などを買い、ホテルにもどった。
19:30夕食へ。ここもハーフボードの予約なので夕食の心配がない。
サラダバーはなかなか種類が多い。ラビオリはスープが美味しかった。メインの骨付き豚グリルはボリューム満点。マチェドニアはまあまあ。
小さいビールを頼んだ。客は10組以上いてにぎわっていた。
明日夜のプリモ、メイン、デザートを3種類から選んでチェックを入れる用紙が各テーブルに置かれていた。
6/28(火) カナツェイからポルドイ峠へ
今朝も青空! ベルベデーレからハイキングだ!
6:30起床。7:30朝食へ。ホテルの人にカナツェイへのバス停を確認。
チーズ&ハムのセンメルサンド、ヨーグルトにカットフルーツ、ゆで玉子、ジュースにコーヒーで満腹。
係りの女性がきびきびと感じがよい。夕食もこの人一人で奮闘していた。
8:45に外出、徒歩5分のバス停へ。SADもトレンティーノもここだ。
8:57のカナツェイ行きトレンティノーバスは5分ほど遅れてきた。なんと車掌からチケットを買うシステムだ。珍しい。
パノラマパスを提示して発券してもらう。
地元の人もいるがなんといっても観光客が多くて、乗り降りも頻繁だ。リゾート地だね。建設中のシャレーもたくさん見かけた。
9:30過ぎにカナツェイに着いた。日差しが強い。
5分ほど歩いてペコルへのテレキャビンは待ち時間無しだが、ペコル→ベルベデーレは15分ほど待った。
10:30くらいにベルベデーレ着。
下りてすぐの展望台からは、マルモラーダが間近に迫り、フェダイア湖周りの緑が美しい。
サッソ・ポルドイの岩肌もクリアに見える。
ドロミテの山肌はゴツゴツで険しく、下には緑の牧草地が広がっている。
10:30歩き始める。601番のパッソ・ポルドイの方向へ。
目の前の小山までは広いが、左折すると道幅はじょじょに狭くなり、石がごろついている。
行きかう人は多いのでけっこう気を使う。
11:10にはパッソ・ポルドイに着いた。駐車場にはクルマや大型バスがたくさん停車し、バイクの数も多い。
さっそくロープウェイ乗場に向かい、あっというまにサッソ・ポルドイへ。(パノラマパスでスイッとね)
なんともいえない景観だ。
右手のピッツ・ボエへのトレイルは雪まみれだが、歩いていく人がけっこういる。私にはちょっと無理。
左の展望台に立つと、正面にはセラの山々が氷雪の世界。左手にはサッソ・ルンゴやサッソ・ピアットが聳える。
30分ほど絶景を堪能し、12:00すぎにパッソ・ポルドイに下りた。
セルフ・レストランへ入り、スペックと赤ワインで9.2ユーロのランチ。スペックは野趣あふれる味で印象的だ。
黄色い花が咲く斜面でちょっと休憩。
カナツェイにもどるバスは17時台までないので、来た道をもどることにした。
13:00歩き始めたのはよいが、少しの登り坂でも息切れする。ワインのせいか?
休み休み歩いて、ベルベデーレまで1時間近くかかった。
カナツェイから14:38のバスに乗り、カンピテッロで下車。
少し歩いてゴンドラに乗り、Col Rodelaへ。頂上へはさらに歩かなくてはならない。
そこからの見晴らしは素晴らしそうだったが、風も強く冷たく、あきらめる。
陽だまりの地べたに座り込むと、遠くにサントネール山が見えた。シウジも近いのだ。
16:43カンピテッロ発のバスに乗り、17:00ヴィーゴ着。
洗濯、シャワー、休憩であっというまに19:30になった。
今夜のディナーは7組ほど。
白ビールを注文してみた。とても美味。サラダバーは豆を中心にしてみた。
ポタージュはとても美味しかったが、メインはなんとスペックに近いものを注文していた。まあ昼とは味が違うけど。
6/29(水) カレッツア湖 545番をハイキング
好天が続く。
7:30に朝食。杏?パイ、米粉パンのような白いものを食べてみた。両方とも温かくとても美味しい。
ゆで玉子、チーズ、ジュース、カプチーノで満足。
この内容の2食付で48ユーロはとてもありがたい。価値あるプライスだ。
8:50トレッキングスタイルで外出。いつものバス停へ。
同宿人のイタリア中年夫婦と少し話した。シェパードを連れていて今日は口輪をハメられている。
今日はフェダイア湖に行くというが、マルモラーダのリフトにワンコも乗るのかなあ?
9:10のSADバスに乗り込み、パノラマパスを見せて、ラーゴ・ディ・カレッツァと言ったら、2ユーロも超過料金を取られた。
9:40ころカレッツァ湖着。
湖岸に下りると、まあ観光客がたくさんいる。日本人ツアーも2グループいた。
湖は蒼くてきれい。対岸の木々が湖面に映り、ラテマール山も美しい。
カレッツァ湖は一周する予定だったが、右へ少し歩くと道が水没していた。そして、左へ行くと通行止めになっている。
がっかり。どおりで中央の展望スペースに人があふれるはずだわ。
予想はしていたが、あまりに人で混雑していて神秘的な雰囲気とはほど遠かった。
まあでも、逆さラテマールも撮影したし、それなりに観光した。
トイレに行くと列ができていて、日本人ツアーの方とお喋りした、サッソ・ポルドイに寄りコルティナに行くとのこと。
さすがにツアーは無駄のない移動ができますね。
10:20車道を上がり、20分以上歩いてカレッツァ・グランドホテルにたどりついた。
エリザベートゆかりのホテルだ。亡くなる前年の8月にここでフランツ・ヨーゼフの誕生パーティが盛大に開かれたらしい。
前庭に立つエリザベートの後姿写真が残っている。(ホテルのHP)
入るのはためらわれたので、写真だけ撮った。ライダーのおじさんたちもバイクを停めて撮影していた。
11:00にパオリーナのリフト乗場へ。
天気がよくてリフトからの眺めもすばらしい。山は厳しく、緑の大地には黄色の絨毯が広がる。
15分くらいでパオリーナに着いた。けっこうハイカーがいる。
11:15に539番を歩き始めた。最初はえんえんの登り坂。
右手にラテマールその他の山々がきれい。左の斜面には高山植物が咲いている。
30分ちょっとで崖の上に鷹の像があり、11:50左にクリストファーなんとかのパネルがあった。謂れのある人なのだろう。
12:15にRif.Roda de Vaelに着いた。チョコケーキ3.5ユーロとスプライト2.5ユーロで超軽ランチ。とても美味。
犬連れの客が数組、みんなおとなしいね。
12:50右手にまわり、545番へ入るが、これがたいへん。
歩き始めは急な下り坂で小石がゴロゴロしている。何度もお尻で滑り降りた。
他の人や中学生はさっさと下れるのだ。まったく10分くらいとても苦労した。
13:20には緑のきいれいな放牧地に出、牛や可愛いポニー、山羊もいた。なごみます。
13:33にVigo di FassaとCiampedieの分岐に出た。中学生たちは右のVigoに行ったが、私は左のCiampedieに進んだ。
545番はやがて森林に入り、岩や木の橋やぬかるみはあるが、急坂はないので、のんびりウォーキングだ。
崖っぷちをまわったり、小さな川を渡ったりとけっこうスリルがある。
臭い石の山を抜け、斜面を登り、さらに歩くと14:50にCiampedieに出た。
ランチや休憩を除くと、正味3hのハイキングだった。
ベンチで靴も脱ぎ、しばらく休憩。日焼け止めを塗りなおしたが、それでも焼けた。
せっかくパノラマパスがあるし、rフトでPian Peceiへ下りた。またすぐに上がったのだが。
この夜のディナーはビールを頼み、クネドリとパイナップルアイスが印象的。
6/30(木) フェダイア湖 ペニア カナツェイ ヴィーゴのラディン・ミュージアム
起きたら雨だった。山上ハイクは中止。といっても昨日でパノラマパスのリフト3日は使い果たしている。
ただ路線バスは6日間使用可なので、利用させてもらおう。
7:40朝食へ。めいっぱい食べて8:45外出。
小雨なので、新調したフィールドジャケット(ヤッケ)を着た。昨日までとうってかわって気温も下がっている。
8:45のトレンティーノバスでパッソ・フェダイアへ。といって正しくはラーゴ・フェダイア下車だったが。
雨は上がっていたがまたいつ降り出してもおかしくない感じ。
フェダイア湖の端の右にマルモラーダが聳えている。上方は雲だか霧だかで見えない。
走って飛び乗るというリフトは見えた。だがこの天気では上へ行ってもおもしろくないだろう。寒いし。
写真だけ撮って引き返すことにした。605番を歩こうかと思ったが(ペニアまで2hとあった)空がね。
10:16ラーゴ・フェダイアのバスに乗りペニアで下りた。ラディンミュージアムがあるとパンフにあった。
ペニアは素朴な家並みの小さな集落。ワンコのよく吠えること。
ラディンミュージアムについて通りがかりの年配女性に聞くと、親切に連れて行ってくれた。
一つ手前のバス停前にある材木小屋だった。ミュージアムの一環ということらしい。
裏の水車を利用して大きなのこぎりを動かし、大木をカットする様子を見せてもらった。
観光列車もやってきた。
再度ペニアの集落にもどり、教会を見学。
Ciampacのロープウェイ近くのピッツェリアEL SAORへ入り、コーラときのこピザで10ユーロのランチ。
川沿いの道をカナツェイに向かってウォーキング。
雨も上がり晴れ間も見えてきた。
Molinの建物や教会が目に付いてしばらく歩くと、カナツェイに到着。ペニアから1hだ。
カナツェイの町中もちょっとのぞいてみる。
とりあえず教会へ行き、その近くにとんでもなくデコラティブな建物を発見。土産物屋?(閉まっていたが)
全体的にとてもカラフルで、あらゆるところに彩色の彫刻がほどこされている。
ひさしの裏にも絵。裏も凝っていた。楽しくなる店だ。写真がないのがほんとに残念!
そのあたりには屋根付き橋もあった。
再び川沿いを歩いてカンピテッロへ。
幅も広いし、少し花もあるし、気軽な散歩道だ。1hくらいかかった。
カンピテッロ14:43のバスに間に合った。
15:00ヴィーゴ着。
少しもどって、サン・ジョバンニ教会へ行ってみた。壁にフレスコ画が残っている。
なんと近くにラディン・ミュージアムがあるとわかり、さっそく行ってみた。
ゲストカードで割引があり、3ユーロだった。(5ユーロのところ)
ラディンの人たちの祭りの衣装や仮面の展示がおもしろい。
昔の写真もたくさん展示されていて、見学者もたくさんいた。
第一次大戦にはセルビアとの戦いのため、村人はロシアへ行かされたらしい。戦闘のビデオも流されていた。
昔の写真集がなんと1ユーロ。小さいけど20頁くらいある。それも割引で0.5ユーロにしてくれた!!
いつものCOOPERATIVAでSan Benedetto500mlを0.29ユーロで購入。安いわ。
パノラマパスは70ユーロ分くらい使用した。32ユーロで買ったのでとてもリーズナブルだった。
ゲストカード パノラマパス