14年前の1997年1月に、ツアーでシチリアへ行った。
その際の訪問地は、パレルモ、モンレアーレ、セジェスタ、エリーチェ、アグリジェント、ピアッツァ・アルメリーナ、タオルミーナだ。
今回は2011年1月後半に、それ以外の場所を訪れたい。(パレルモは再訪になる)
■ 航空券
成田発着ローマ経由で、カターニアinパレルモoutのアリタリア。86000円だが、諸々込みで12万円ちょっと。
■ ホテル
いつもの予約サイトで、シングル(バス付・朝食付)を予約。シチリアでは1泊40〜52ユーロ。
ローマでは2011年からホテル税が導入されるとのことで、割高になりそうだ。
《スケジュール》
名古屋→成田1泊→(ローマ)→カターニア3泊→シラクーサ4泊→ラグーザ3泊→パレルモ2泊→トラーパニ2泊→パレルモ1泊→ローマ2泊→成田→名古屋
という17泊プラス前泊で総計20日間の旅行だ。
観光予定
カターニアから カルタジローネ、アチレアーレ
シラクーサから ノート、パラッツォーロ・アクレイデ
ラグーザから シクリ、モディカ、コミソ
パレルモから チェファル、バゲリーア
トラーパニから マルサーラ、マザーラ・デル・ヴァッロ
手持ちの歩き方(古い!)と小森谷慶子著「シチリアへ行きたい」をベースにプランニングをすすめた。
イタリア国鉄やバス会社のサイトはもちろん、観光箇所の開館時間なども確認。
日曜は電車バスとも激減し、移動が困難なこともある。昼休みの長い教会や午前中だけの美術館とか・・・。
それに加え、イタリア名物のショーペロ(ストライキ)にひっかかる日が2日ほどあるかも!!
シチリアの個人旅行はなかなかきびしそうだ。
様子を見て、スケジュール変更もあり、かな。
参考にした本 陣内先生の著書数々 前回シチリアで買った観光案内本
参考にした映画 「シチリア!シチリア!」「ニュー・シネマ・パラダイス」 →映画の部屋2010
昨今はローマやパレルモでデモがあったり、大使館への郵便物テロがあったりと、物騒なニュースが続くイタリア。
日本政府も渡航情報で注意喚起した模様。2011年1月後半にはおさまることを願うばかりだ。
◆ 資料の整理 10年前発行のアルキカタは必要な部分だけ切り取って製本。(新調するまでもないか、との判断)
現地サイトなどで調べた町の地図、観光箇所、レストランをプリントあるいは手書きでまとめる。
◆ シチリアの気候を確認
カターニアの1月後半の天気予報によると、夜明けが7:15、日没が17時くらい。
最低気温は4〜10℃、最高気温は12〜19℃といったところだ。
名古屋よりは暖かいが、体感温度は低そうなので冬支度のままで大丈夫かな。
◆ 荷物
いつもと同じく移動の多い一人旅、荷物は極力小さくまとめたい。
アリタリアの機内持ち込みは8kg以下(25×35×55cm以内)
ロストバゲージは心配だが、持ち歩くのもめんどうなので、預けるかどうかは当日に決めたい。
諸々・・・
出発日近くなってから、高速バスをキャンセルしたり、ホテルを変更したりと、あわただしい。
今回は約1ヶ月の準備期間だが、どうもいろいろ調べ足りない気がする。
といっても日照時間が短いし、治安の心配もあるので、観光時間は限られそうだ。
まあ無理をしないでマイペースで楽しんでこよう。
※ 2/4(金)朝、無事に帰国。シチリアは予想どおりに暖かかった。
とはいえ、14年前のツアーとちがって、けっこうハードな旅だった。
雨にたたられてキャリーバッグが壊れたり、長距離バスに下りそびれたりした。
それでもアチレアーレで食べたウニのスパゲティは忘れられない味だったし、ヴァル・ディ・ノートの町々はすばらしいバロックシティだった。これぞさすがの世界遺産だと思った。
再再訪したいな、と帰る前からしみじみでした。
航空券など 121970円 (航空券86000円、サーチャージなど32430円、空港使用料2040円)
日本で 29549円 (前泊ホテル4900円、JRのぞみ18960円その他)
宿泊費 | 食費 | 交通費 | 観光 | キャリーカート | 土産 | トイレ | チップ | 計 |
94596円(17泊) | 48225円 | 18945円 | 12939円 | 5689円 | 1892円 | 228円 | 1334円 | 183848円 |
前泊を含む20日間で335367円はほぼ予想した金額だ。1ユーロ=114円という好レートのおかげ。
キャリーカートの購入という予定外の出費もあったが、これも旅のうち。
気候は温暖、天候にもほぼ恵まれ、ゲーテの言うシチリア無しでは考えられないイタリアを体験した。
14年前とはまったくちがった旅となった。
食事は美味しいし、町歩きも飽きない。人々は親切だった。
カターニアとパレルモにはまた行きたい。
■ 航空機 新生アリタリアに初乗りだった。以前より時間に正確になった印象だ。
サービスは同じような感じ。個人モニターはもひとつ反応がニブかった。
■ ホテル すべてシングル・バス付・朝食付で予約
宿泊地 | ホテル名 | 泊数 | 形態 | 予約金額 | 実払い金額 | 予約サイト | 評価 |
カターニア | Rigel | 3 | Sシャワー | 50ユーロ | 5686円 | Booking.com | 〇 |
シラクーサ | Como | 4 | Sシャワー | 45ユーロ | 5163円 | 〃 | 〇 |
ラグーサ | Kroma | 3 | Tシャワー | 52ユーロ | 5992円 | 〃 | 〇 |
パレルモ | Villa Archirafi | 2 | Tシャワー | 50ユーロ | 5761円 | 〃 | 〇 |
トラーパニ | Casa Trapanese | 2 | Sシャワー | 40ユーロ | 4580円 | 〃 | 〇 |
パレルモ | Orientale | 1 | Sシャワー | 40ユーロ | 4574円 | 〃 | △ |
ローマ | Milani | 2 | Tシャワー | 6600円 | オクトパス | ◎ |
立地と料金で選んだが、たいてい長短ありでまあまあの結果だった。(住めば都!)
1泊平均で5564円は安く上がった方だと思う。ただ朝食は値段ナリだ。安いところほどシンプル。
■ 食事
シチリアはほんとうにレストランが安くて美味しい。ゲーテも言っているが魚が新鮮。
レストランはほとんどが下調べして行ったが、ハズレは1軒だけだった。
カターニアのウニのスパゲティ、ノートの黒鯛、チェファルの海鮮サラダなど忘れられない味だ。
焼き野菜やカポナータも美味。
ただ夜の開店時間が20時だと、冬は出かけるのがおっくうになりがちだ。都会は治安のこともあるし。
まあ夜は軽めが体調にはよいけど。(サイフにも)
■ 観光
ヴァル・ディ・ノートは期待以上の美しいバロックの町々だった。修復後の教会が多かったこともある。
教会はファサードが特徴的で、内部はたいていシンプルだった。
パラッツォはバルコニー下の彫像が個性的で楽しい。廃墟のままより、内部を活用し公開してもらえるとうれしい。
田舎だが、シニアは広場やバールに集まり、高校生はバスでにぎやか。活気があった。
バゲリーアは映画「シチリア!シチリア!」とはまったく様子がちがった。バラゴニア荘は一見の価値ありだった。
パレルモはあらためて訪れたい。特に、アントネッロ・ガジーニの彫刻をじっくり見たい。
カターニアは一番気に入ったかもしれない。見残したところもいくつかある。
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