ゲーテ街道からドイツ北部へ M

12/7(日) ヴィースバーデンでヴェレフキンの絵を見る

 6:00起床。昨夜は雨が降っていた。
 7:00朝食へ。明るい部屋でパンが焼きたて、ヨーグルトやジャム。

 7:35出かける。ホテルの前に観光バスが停車していた。団体が宿泊していたようだ。
 今日はヴィースバーデンに日帰りするのだ。片道約2時間かかるが、日程的に今日行くことにした。
 雨上がりの道はまだ暗い。が、パン屋や駅構内の店は日曜でももう開店している。

 7:51のマインツ行の電車に乗る。
 サンタ帽子の人や、座席に寝そべる数人、酒瓶やグラスを手に持つ人たち。サタデーナイトフィーバーだったのか?
 12月の週末はいつもとちがうのかも。
 ライン川沿いの席に座っていたが、9:00ころ明るくなってきても曇りだし、窓がとても汚い。写真撮影はぜんぜんダメ。
 9:29にマインツ着。待ち時間で外に出たり自販機で明日のことを検討したり、1ユーロのコーヒーを飲んだりした。
 9:56のSバーンで10:07にヴィースバーデン中央駅に着いた。晴れてきたかな。


DBヴィースバーデン駅             ヴィースバーデン美術館

 公園に沿って歩き、ヴィースバーデン美術館へ。
 特別展(MOMA関係)は断ってヤウレンスキーのコーナーのみを見ることにする。と、5ユーロだ。
 ヤウレンスキーは晩年の20年をヴィースバーデンで過ごした。顔の絵がたくさんあった。
      気に入ったのは1910「Nikita」 グリーンの背景が鮮やか。
      そして、ヴェレフキンの肖像画 1906なのでヴェレフキンは46歳だ。華やかな帽子を被り、凛とした目線。

 ヴェレフキンの作品は3点あった。(これが目的だった)
      1890「Russischer Bauer im Pelz」はレンブラント風の茶系の渋い肖像画  サンクトペテルブルク時代の作
      1911「Badehaus」 砂浜と海
      1910「Die Schindelfabik」 青っぽい山にグレーの家、右には人。右端の黄色は?
 イリヤ・レーピン(ヴェレフキンのサンクトペテルブルクでの先生)
      1888にヴェレフキン28歳が右腕を三角巾でつるしてベッドにいる肖像画は興味深い。
 キルヒナーとベックマンが少しあった。
 そして、ナタリア・ゴンチャローヴァの1911「Baignade」は好きな絵だ。森の中で水浴。蓮が咲いていてピンクの花。
      Natalia Gontscharowa 1881−1962 ロシア・アバンギャルドの画家だっけ。
 1hちょっとで見終え、受付でヤウレンスキーのカタログを見るが、ドイツ語なのでお手上げだ。
 だが、1895Helene Nesnakomoffと出会う(間違っているかも)とあった。ヘレネは14歳か?
      ヘレネはヴェレフキンのメイドで1896にはいっしょにミュンヘンに移住している。1902にアンドレアを出産。
      ヤウレンスキー自身がずっとヴェレフキンに経済的援助も受けていたわけで、この3人の関係は・・・。

 美術館を出て並木道を進むと、州立劇場の前がにぎわっている。
 シラーの像の前にはスケート場が造られていて、クリマルの屋台も少しあった。

 グリューワイン(カップ込みで4ユーロ)とヴルスト+フレンチポテト5ユーロを立ち食いする。
 ボリュームがあったが完食した。みんな家族連れで、1人の私はジロジロ見られたけど気にしない。


ここでグリューワインを買い           コップは土産に           ここでソーセージを買う

 カジノの写真を撮り、マルクト教会の凛々しい姿もカメラにおさめ、駅にもどった。

 ちょうど12:50発のマインツ行が停車していて、乗り込んだ。リンブルク経由もよいのだが、このチケットでは範囲外だ。
 13:01にマインツに着き、13:30のコブレンツ行に乗る。空はまた曇ってきたし窓ガラスはあいかわらず汚い。

 15:07コブレンツ着。
 レーア通りを歩いてベルツ・イエス教会内部を見学。なんということはない。
 その先の歩行者天国を歩くが、日曜なので店はほとんど閉まっている。開いているのはケバブ屋くらいのもの。
 人通りは多くて、かきわけて広場に出るとクリマルの屋台がいっぱいだ。
 雪の滑り台は子供で賑わっていた。老いも若きもグリューワインやクレープやなにかを食べている。


コブレンツ旧市街

 ドイチェス・エックを目ざして歩いた。
 ワイン・シュトーベも何軒かあるが、ベトナム料理やタイ料理の店も目に付く。進出してるわ。
 モーゼル川沿いの遊歩道は散歩する人も多く、観光地だ。
 先端のドイチェス・エックでは大人数で記念撮影していた。対岸にはエーレンブライトシュタイン城塞がそびえている。この時季は公開していないので、またよい季節に再訪したい。
 ライン川とモーゼル川の合流を見学し、来た道を引き返した。

 途中で中部ライン博物館でのブリューゲル風の看板が目に入ったので、見学することにした。
 建物も城風でなかなかいい。2.5ユーロ。
 ところが展示されている絵は18〜20世紀のものだが、全く知らない画家のものばかりだった。
 たぶんコブレンツ付近出身の人たちなのだろう。ブリューゲル風の絵はなかなかよかった。
 2Fには猫の絵があった。1837Hermann Arschutz。


中部ライン博物館

 17:00もまわり、レストランを物色しながら駅方向へもどった。昼食は屋台だったしな。
 レーア通りでDing Dongというセルフを見つけて入った。
 白飯にチキンカレー、もやし炒め、インゲンなどで3.99ユーロ。チンタオビールを見つけて2.2ユーロ。
 女性店員は東洋系だったが、チンタオビールを知らなかった。中国以外の出身だ。
 グラスもなくてコーラのプラスチックコップでチンタオビールを飲むことになった。
 カレーはココナツミルクが入っていてタイ風かしら。全部美味しかった。

 駅へもどり、珍しく3人待ち、自販機で明日のラインラント・ファルツチケット・シングルを購入。
 カプチーノを飲んでからホテルにもどった。

 今日は天気もまあまあ。ヴィースバーデンとコブレンツの町を散策できてよかった。
 ヴィースバーデン美術館ではヴェレフキンのサンクトペテルブルク時代の絵も鑑賞できたし。


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