ゲーテ街道からドイツ北部へ H

12/2(火) ブレーメンの美術館めぐりとリューネブルクへ

 7:00ころ起床。快眠だった。
 7:40朝食へ。広く明るい朝食室はビジネス客も多くて、いつもの2ッ3ッ星とはちょっとちがう客層だ。
 ビュッフェの内容はすばらしい。チーズやハムは高品質で種類も多い。
 生ハムやブルーチズ、センメルにケーキ、ヨーグルトにフルーツ、スクランブルエッグとガツガツ食べだめてしまった。

 9:20にチェックアウトし、カートはラゲッジルームへ預かってもらう。
 歩いて街の中心部へ向かった。橋からの風車の眺めがよい。川はゴミが目に付き、きれいではない。都会はね。


ブレーメンの観光開始!

 マルクト広場周辺にはびっしり屋台が並んで開店準備をしていた。
 市庁舎は凄い。外から見ただけでも装飾の凝ったつくりがよくわかる。フォーゲラーがデザインした部屋も見たいが、今回は見送り。


ブレーメンの市庁舎


ペトリ大聖堂                     ローラント像

 聖ペトリ教会へ入ってみた。わりと新しい感じだが、地下の柱は古そうだった。


クンストハレ

 10:00すぎにクンストハレへ。ここはなかなかのコレクションだった。
 フォーゲラーのラファエル前派を思わせる2点はよかった。
     1906 バルケンホフの庭
     1902 赤ん坊を抱くマルタ
 クラーナハの1537「Quellnymhe」 横たわる裸婦像だが、ティッツァーノを連想させる。繊細でよい。
 パウラ・モーダーゾーン・ベッカーは1室を占領していて、21点もあった。郷土出身の世界的画家という評価だろう。
     風景画はぱっとしないが、セザンヌ風の静物画や肖像画がいいかも。
     1898の自画像はキツいが、その他はやさしい雰囲気のものだ。
 リヒャルト・エルツェRichard Oelceの2点もよかった。最近の注目画家。どうも見入ってしまう。
         エルツェも一定期間ヴォルプスヴェーデの住人だった。
     1956「Auberhalb」 モノトーンでグロテスクな人間か動物か・・・・・
     1967−69「Ichmirnoff」 左右半々が別の顔
 ゴッホ 1889「Mohnfeld」 緑の畑
 その他、ドラクロワがいっぱい、クールベやムンクもあった。


ベットヒャー通り入口

 11:20ころにクンストハレを出て、ベットヒャー通りへ。この一角は別世界だ。
 パウラ・モーダーゾーン・ベッカー美術館へ。彼女の絵のみ(2室)とロゼリウスハウス共通で3ユーロ。安っ!
 ここでもパウラ・・をじっくり鑑賞できた。
     1907は亡くなる年なのだが、南米のリベーラのような雰囲気の絵
     1904の猫を抱く少女は印象的
     1904「Schlafendes Kind」眠る赤ん坊や1904の座る幼女の絵は、暖色系の温かい画面だ。命に対する愛情。
    パウラは31歳で夭折したのだが、描いた点数は多い。
 パウラ・・美術館はテラスからの家並みもすばらしく、入れかわりに混雑してきたのでタイミングがよかった。


入口      パウラ・モーダーゾーン・ベッカー美術館      受付横のテラスから

 ロゼリウスの家の前で12:00の鐘と共に彫刻された大金属板が回転する様子を大勢で見物。
 ロゼリウスの家もゆっくり見学できた。
     クラーナハが描いたルター夫妻の絵、1529。
     1F中央の部屋は壁が皮に彫刻が施されて金など彩色され、ちょっとない高級感だ。
 上の階のリーメンシュナイダーの1515「Boweinung Chrisuti」はキリストの表情など上手い。虫喰いが気になった。


ロゼリウスの家               12時で回転した絵

 12:30をまわり、近くのレストランFriesenhofへ。
 デュンケル(300mlで2.6ユーロ)はとても美味。シュニッツェル(11.9ユーロ)は肉が厚くてボリュームがあり、じゃがいもも油が強かった。
 黒パンと玉ねぎのペーストもサービスで出てきた。珍味でよかった。

 マルクト広場では出店も営業を開始していて人々でにぎわっていた。


ブレーメンのクリスマスマーケット

 急いでホテルへもどり、カートを受け取って駅へ走った。

 13:28の電車に飛び乗り、14:30にHanburg-Harburgで乗り換え、14:46発でリューネブルクに15:21着。
 リューネブルクは雨。東駅のロッカー(2ユーロ)にカートを入れ、傘を差して散歩開始。
 古いクレーンのあるあたりから趣のある家並みが続く。これ、晴れていればほんとに写真の撮りがいがあるわ。
 暗くなりはじめているのが残念だが、まあそれなりに風情はあると思おう。


リューネブルクの家並み

 市庁舎は中央にライトアップされ、神秘的な雰囲気。その前のクリスマスマーケットは明るくて華やかだ。
 天気は悪いのに人出が多い。子供からお年寄りまで、ほんとにクリスマスは欧人には一大イベントなのね。
 そう寒くはないが、塩の博物館には興味がないので予定より1h早く引き上げることにした。


リューネブルクの市庁舎とクリスマスマーケット

 16:28の電車でハンブルク中央駅に17:02着。
 たくさんある駅構内の店で食料を購入し、U3でホテルへ。おとといと同じ部屋だ。


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