ゲーテ街道からドイツ北部へ G

12/1(月) ヴォルプスヴェーデで凍える

 6:30起床。7:30朝食へ。
 東洋系の女性が食事していたので挨拶するとシンガポール人だった。少し話す。
 8:45チェックアウト。久々の雨以外の空。
 ハンブルク中央駅9:15発のブレーメン行き普通電車に乗った。通勤の人が多くてちょっと混雑していた。
 晴れたかと思ったら濃い靄の中になったりして、ブレーメンに着くと晴れていた!

 ロッカーにカートを入れてインフォメーションでヴォルプスヴェーデ行のバスについて質問。
    ニーダーザクセンチケットシングルはこのバスでも有効だ。
 駅前にはクリマルの屋台が少しあり、写真を撮る。

 10:55の670番バスでヴォルプスヴェーデへ。12時前に着いた。
 Hembergで下りたが、どうもガイドブックの地図は把握できずに全く違う方向へ歩いてしまった。
 小高いところに村の教会があり、墓地は花がきれいだ。
 地面は凍っている。氷が張っているところもある。ブーツにしてきてよかった。
 だいたいがインフォメーションの場所がわからず、さまよう始末だ。
 ところどころに市街図の看板もあるのだが、現在地もわからない。
 ようやく犬と散歩していた地元の人にたずねた。
 落ち葉の積もった階段をちょっと下って、なんとかバルケンホフへたどりついた。裏から来たのだ。12:50トホホ、だ。


バルケンホフと前庭

 バルケンホフはちょっとイメージと違ったが、4ユーロを払って内部見学。
 ところが「夏の夕べ」が見あたらない。後で聞くと、たぶんクンストシャウにあると思う、とのことだった。
 かわりに「オンディーヌ」があった。これはすばらしかった。大きくて色も構成もステキ! ユーゲントシュティールだね。
 フォーゲラーの絵はロシアでのものもあり、カレリアでのものや複合絵画があった。
 庭の見える寝室はほのぼのした雰囲気だ。
 冬だと植物が少ないので、あの絵の前庭とはちがう印象だったのかも。

 レストランは閉まっている店が多かった。
 バス停近くのビストロd’Oroに入り、ビールとじゃがいもオムレツ。家庭的な味だった。
 ローカルな店のようで、昼間から飲んでいるおじさんや顔見知りの女性がサンドイッチを食べに来ていた。

 クンストシャウへ行ったら月曜休館で閉まっていた。
 ハウス・イム・シュルーへも向かったが、ここもクローズ。冬の月曜は休館。建物はいい感じ。
      ここはフォーゲラーの別れた妻、マルタが3人の娘と暮らしたところ。
 あたりは茅葺の屋根などの芸術家の村らしい佇まいの家が多かった。


ハウス・イム・シュルー


子馬が2頭                          100年前と同じ佇まいの家々

 もどって歩く道で寒気がきた。ヤバい。
 クンストハレへ入った。3ユーロ。フォーゲラーの版画と油絵があった。
 版画はロマンチックで、やはりフォーゲラーといえばこれだろう。白樺派に影響を与えた。


  迷子の途中で見かけた家         泥炭地ヴォルプスヴェーデ         よく見た風情のある屋根

 16:03のバスでブレーメンにもどった。
 カートを出してホテルへ。すぐ近くだ。心配していた料金は支払済と確認できて一安心。
 このシャーパー・ズィーテンブルクは63ユーロという普段なら泊らないホテルだが、ユーロ安のため7866円と手の届くプライスだった。
 部屋に入るにはカードキーを2回使用する。窓がニ方向にあり、広いウォークインクローゼットがあった。
 シングルだが広く感じる。テーブルも広くてコンプリメントもあった。サービスの水もあり、ミニバーもあった。
 バスルームは広々していて鏡も大きい。
 しばらく休憩。

 当初は市中心のビアホールへ行く予定だったが、ヴォルプスヴェーデで冷えすぎたのでとりやめた。
 大事を取って駅近くで夕食さがしだ。18:30に外出。
 うろついた結果、結局チャイナ・エクスプレスでビール1.5ユーロ焼きソバ2.1ユーロという芸のない夕食となった。
 対応してくれた東洋系女子は笑顔がうれしく感じがよかった。
 テイクアウトの客もぼつぼついて、流行っているようだ。
 ちょっと甘いものも欲しくて、駅構内へもどりトルテを購入。部屋で紅茶と共にいただく。

 ヴォルプスヴェーデはブレーメンのお金持ちの別荘地だと読んだが、あんな寒さの厳しいところでよく過ごせるわ。
 数時間滞在しただけだったが、ほんと、シバれた。


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