ゲーテ街道からドイツ北部へ B

11/26(水) アイゼナハ→ワイマール

 6:30起床。今日は世界遺産ヴァルトブルク城を見学後エアフルトに立ち寄り、ワイマールへ移動の予定。
 9:00にはチェックアウト。空は鉛色でとても冷える。
 アイゼナハ駅のロッカーにカートを入れる。1.5ユーロと安い。
 向かいのバスターミナルへ行き、10番のヴァルトブルク行を待つ。
 9:30発があるのはわかっていたが、乗場が今一不確かだった。
 待っている人に聞くと教えてくれ、その後入ってきたバスの運転手にも頼んでくれた(私が乗ることを)。ダンケ!

 運転手に1.4ユーロを払ってバスに乗る。帰りの発車時刻を書いたメモを見せられたので、それに乗ると知らせた。
 ほどなく小学生の団体がどやどやと乗ってきてバスは満員になった。
 2人の教師が引率していたので社会見学なのだろう。

 バスは瀟洒な邸宅の並ぶ一角を抜けると山道へ入り、9:40にはヴァルトブルク城の下に着いた。

 あたりは雪で白の世界、路面は雪が凍りついている。ダテハキのブーツを履いてきて大大正解だった。
 城への上り道は雪かきをしてあるのか、ほとんど滑る心配はなかった。
 だが小さい橋を渡り城門をくぐってからの城内部の道は滑りそうで恐ろしい。
 受付で7ユーロを支払うと、10:10のツアーだそうだ。
 戸外で待つ10分間の長いこと寒いこと! 子供たちは元気に雪合戦をしている。


世界遺産ヴァルトブルク城


城の中庭

 10:10にツアー開始。日本語のパンフレットをもらったので、ドイツ語での説明でも大丈夫だ。
 カメラ撮影もノーフラッシュだとOKだ。小学生たちはまじめにメモをとっている。
 ヴァルトブルク城は素朴な山城だ。だが、その内部は想像を絶する。
 特にエリザベートの間はすばらしい。入ったとたんに思わず息を呑む空間だ。
 天井から壁から一帯に黄金のまじったモザイクで物語が描かれている。
 そのストーリーをガイドは熱心に説明していた。ステンドグラスもいい。この部屋はほんとに素敵!


ヴァルトブルク城 エリザベートの間

 次の歌合戦の間もおもしろい。タンホイザー関連。
 フレスコ画やその他の壁や舞台が興味深い。


歌合戦の間                       廊下の壁上方

 そして、最後の祝宴の間。こんな山の中の城にこんな大きな広間。濃いピンクが印象深いアラブ風の感じもする。
 木彫りの天井がまたすばらしい。パンフレットにもこの部屋をまねてルートヴィヒUはノイシュバンシュタイン城の部屋を造った、とある。


祝宴の間

 1hくらいかかり、ここでツアーは終了。

 続く美術館はこじんまりしているがクラーナハの絵といいリーメンシュナイダーの彫像といい中身が濃い。
 そして、ルターシュトゥーベは質素だがテーブルは大きくストーブもあり、思ったより広い部屋だった。


クラーナハ             リーメンシュナイダー             ルターシュトゥーベ

 城を出てゆっくり坂道を下る。道路の整備をしている。クリスマスの準備かもしれない。
 バス停付近の駐車場受付小屋でパンフレットを見ていたら、中のおじさんが別のドイツ中世のパンフレットをくれた。
 子供たちも次々に下りてきて、11:40のバスもやってきた。運転手は行きと同じ人だった。
 化粧している子もいるがキティちゃんのファイルを自慢している子もいる。小学校高学年くらいか?

 11:50にはアイゼナハ駅に着いた。
 構内の売店でコーヒーとチョコクロワッサンで一息ついた。
 12:10のHalle行き電車に乗りエアフルトで途中下車。ここのロッカーも1.5ユーロだ。
 雨上がりで雪はほとんど残っていない。
 トラム4番に乗って(1.7ユーロ)ドーム・プラッツ下車。広いドーム広場ではクリスマスマーケットが盛大に展開されていた。
 出店の数も多いし観覧車まであった。


大聖堂とセヴェリ教会                       大聖堂の階段の上から


エアフルトのクリスマスマーケット

 まずは大聖堂へ入ろう。階段を上がる。
 堂内には説明ファイルが置かれていて、わかりやすい。
 「エアフルトのマドンナ」はまあなんてことのない石版彫刻だった。クラーナハの絵もあったがちょっとちがう感じ。
 隣りのセヴェリ教会へも入ってみる。暗いし工事中。
 
 ドーム広場の屋台を冷やかし、歩いてフィッシュマルクトへ。面白い建物が多い。
 市庁舎へ入ってみた。受付に挨拶し、拝見。
 ファウストを題材にした絵やその他ラファエル前派的なタッチのストーリー性のある絵が階段の踊り場や廊下にある。
 窓のステンドグラスは柱の感じもデザイン的。
 Festsaalは意外にも黒っぽいお洒落な雰囲気だった。


フィッシュマルクトに面した館                エアフルトの市庁舎

 クレーマー橋を見学し、もうアウグスティーナー修道院は行く気力がなくて駅へ向かった。
 1h30も歩いていないが、低気温の中での街歩きはキツいわ。
 エアフルト駅構内にはいっぱいサンドスタンドがあってにぎわっていた。

 15:49の電車に乗りワイマールへ。15分ほどで到着。


ワイマール駅前

 小雨が降る中傘を差して街の中心へ向かった。20分くらい歩いたか、ようやくホテル・Zur Sonneに着いた。
 1Fがレストランになったこじんまりしたホテルだ。リフトはなくて階段で上へ。
 部屋はとても狭い。4.5畳くらいの印象、そのわりにバスルームは広い。
 冬は小さい部屋の方が暖房がよく効いてよいかもしれない。

 少し休憩して18:00ころ外出。チェックしていたシュヴァルツビアハウスへ入った。
 なかなか雰囲気のある店だ。またしてもケストリッツァー(200ml)1.9ユーロを注文。
 オニオンスープ2.9ユーロとSchwarzbierbraten(小)6.6ユーロの食事で11.4ユーロ。
 このメインは大きさを選べたし、味もあっさりめで完食できた。ビールはもちろん!スープも美味だし店内の感じもよかった。



 今日はヴァルトブルク城観光もよかったし、エアフルトのクリスマスマーケットもよかった。


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