ゲーテ街道からドイツ北部へ　�A

11/25（火） フルダに寄り道し、アイゼナハへ

　6：00起床。いよいよドイツの旅が始まる。
　6：30に朝食室へ。内容はホットものもあり、値段以上の（5700円）価値があると思う。満腹。
　TVの天気予報ではドイツ中部は雪模様だ。あー。
　8：00チェックアウト。完全防寒仕様で出たのであまり寒さは感じない。

　フランクフルト中央駅8番線へ8：26発のフルダ行が入ってきた。数分遅れて発車。すいている。
　すぐに雪景色が広がる。凍っているホームもあり、乗ってくる人々はみんな寒そうだ。やはり寒波が来ているのだ。
　お尻のポケットにカイロを入れるとずいぶん暖かくなった。
　定刻の9：49にフルダ着。曇っていて道路には雪も残っているがたいしたことはない。
　カートを預けたかったが50セント硬貨がなかったので引いていくことにした。（ロッカーは1.5ユーロ）
　フランクフルト中央駅で硬貨を作ろうと1.49ユーロ表示の水を買ったところ、pfandなるものが0.25ユーロが追加され手に入らなかったのだ。
　フルダの町はガイドブックに地図もなく、インフォメーションも近くにない。駅前のパネルの地図を頭に入れて行動開始。

DBフルダ駅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　旧市庁舎

　市宮殿をめざしてカートを引いた。
　まっすぐ歩いていくと旧市庁舎の木造の建物がいい感じだ。
　その先の教会あたりではクリスマスの準備をしていた。モミの木を切ったり屋台のハウスを組み立てたりしていた。
　右に行くと、市宮殿らしい趣のある建物が目に入ってきた。すぐ前には大聖堂もそびえて、美しい空間だ。

フルダ市宮殿

　市宮殿の「歴史的な部屋」を見学することにした。
　受付はドイツ語オンリーだったが、カートを預かってもらった。ここは自由に見学できてよい。3ユーロ。
　上の階に行くとこれまたドイツ語のみのおじさんが見学ルートを説明してくれた。
　どれか1つが歴史的な部屋というわけではなくて全体がそうらしかった。
　板張りの床、フレスコ画の天井、シャンデリア・・・意外と新しく感じた。
　3階の大広間はさすがに壮観だった。

市宮殿から庭園とオランジェリーを眺める

　受付横からの階段を下りると彫刻で飾られた白い空間があった。カイザーなんとか、ここは気に入った。
　ここからは庭園の眺めもよい。住んでた王侯はここから出入りしたのだろう。

　カートを引いて門を出て右へ。さっき見たシュロス庭園へ下りてみた。地面が凍っている。
　緑も雪に覆われているが、春や夏は花が美しいだろうな。まあこの雪景色もなかなか美しいが。
　犬を連れた婦人が下の庭園を散歩する以外に人の姿はなかった。

シュロス庭園　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大聖堂

　大聖堂は外からカメラにおさめ、駅へ引き返した。
　構内のカフェでビールとラザニアで早めのランチ。

　フルダ駅の有料トイレ（0.5ユーロ）は珍しく暖かい便座だった。
　12：19発のカッセル行き電車に乗り、12：59Bebra着。13：15のアイゼナハ行きに乗りかえる。
　一面雪の原だが一部緑が目立つところもある。馬が放牧されていた。13：53にアイゼナハ着。

　徒歩数分でホテル・シティへ。44ユーロをクレジット払いする。
　部屋は道路に面した明るいツインルームだった。ベッドメイクは1つでタオルも1人分。
　室内はシンプルだが荷台があるのは助かる。

　ショルダーバッグで外出。雪が降りはじめたので傘を差したが、道行く人はフードか帽子だけだ。
　門をくぐって町の中心へ。ここはクリスマスマーケットをやっている。
　いろんな屋台が出ていてメリーゴーラウンドもあった。

アイゼナハのクリスマスマーケット

　ルターの家へ。3.5ユーロ。英語の説明書を貸してくれた。
　ほんとに趣のある建物だ。特に階段まわりは渋い。
　ルターの少年時代を描いた大きな絵も掛けられていた。

ルターの家

　次はバッハの家へ。新館から入場。6ユーロ。
　裏庭にある小さいボックスは曲想にでも使ったのか、雪が積もって風情のある庭だった。
　第二次大戦時に米軍に攻撃された時の写真などがあった。
　上の階で空中に吊るされた椅子に座り、ヘッドフォンでバッハの音楽を聴いていると眠りに落ちそうになった。

バッハの家と庭

　クリスマスマーケットはにぎわっていた。グリューワインの屋台に魅かれたが、混雑していたのであきらめる。
　駅まで歩いて明日のワイマールまでのチケットを買っておいた。12.8ユーロ。

　再び旧市街へもどり、アルト・アイゼナハへ入って早めの夕食だ。
　ビールはケストリッツァー(300ｍｌで1.8ユーロ）、牛つみれと野菜のスープ（3ユーロ）、舌平目のフライ（6.4ユーロ）。
　味はいいし値段も手ごろでサービスもよい、感じのよい店だった。
　店内のテーブル席は地元の年配グループや観光のカップル、入口付近のカウンターは飲む専門の個人客が多いみたいだった。

　18時前にはホテルにもどった。冷え込んできている。
　なんとシャワーの固定棒が壊れていた。


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