初夏の花旅 北海道 2008

     7/11(金)  雨の網走市内観光

       朝から雨だ。名古屋に帰る日なのだが、一日中降るらしい。
       カレーパン、ポテトサラダ、カプチーノで朝食。ポテトサラダは北海道男爵芋を使用していてとても美味。コンビニも侮れない。

       8:50チェックアウトし、2泊分9450円をクレジット払い。カートをしばらく預かってもらう。
       傘を差して網走の市内観光開始だ。
       網走川に沿って河口方向へ歩き、網走橋を渡って少し行くとモヨロ貝塚遺跡だ。
       橋の袂には廃船があり、黄色い花が黒い砂浜に映えている。


網走橋付近

       モヨロ遺跡は金田一京助先生も発掘に参加したらしく、句碑があった。
       貝塚館は地味。はるか昔の人骨(?)がいくつかある。陶器を頭にかぶせて埋葬してあるものもあった。


金田一先生の句碑           モヨロ貝塚館(120円)           ギリヤーク人の土の家

       もどって橋からまっすぐ南へ。中央病院を左へ行くと変わった門が目に付いた。永専寺山門だ。
       緑の半円球のブリキ瓦が珍しい。塀は煉瓦だ。門や柱は木製。和洋折衷というか摩訶不思議な門。
       内部は現役の幼稚園になっていた。


明治24年網走刑務所が創立された時に建てられた正門           網走 永専寺山門

       少し歩いて線路を渡り、市立郷土博物館へ。120円。
       手前にシャシがあり、マップには桂が岡城跡とある。アイヌ時代のものだ。
       郷土博物館の建物は昭和11年に建てられたとあるが、大正モダンのレトロな雰囲気。ステンドグラスもきれいだ。
       展示内容は、動物の剥製、アザラシがいっぱい。あとはアイヌ関連のものが多かった。
       北海道で昔のものというと、アイヌの文化や習俗を抜いては語れないだろう。
       変わったところで、婦人の貞操帯というものもあった。紐状のものとか刺繍入りのものとか。


網走市立郷土博物館

       最後に市立美術館へ行って絵画のみ鑑賞。200円。
       1Fには木村捷司(きむらしょうじ)1905〜1991。この人の絵は初めて見た。
            樺太に根ざした人物画。「オタスのギリヤーク」1938他の民族的人物像。
            後年の作では「バラ園」1989などもよかった。
            レンブラントやセガンティーニに影響を受けたとのこと。
       2Fには居串佳一(いくしかいち)1911〜1955の幻想的な絵画。ブルーが独特。
            「氷上漁業」など印象に残る。


網走市立美術館

       雨脚が激しくなる中、いそいで網走駅へもどった。
       グリーンホテルでカートを受け取り、11:43の女満別空港行きのバスに乗った。
       12:10空港着。荷物を預けて出発フロアのレストランへ。
       ビールと鮭イクラ丼で昼食。意外と美味だった。

       13:35のANA328で名古屋へ向かった。
       15:40定刻にセントレア着。名古屋は蒸し暑くて、真夏が始まっていた。



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  旅行費用      100823円 (7泊8日)

宿泊費 食費 交通費 観光費 入浴費 ロッカー 土産
バス・電車 ロープウェイ・船
38000円 23793円 24960円 7950円 1780円 1980円 500円 1860円

        航空券をANAの特典航空券使用なので、そのメリットは大きい。
        昨年より一日少なくて、費用が多くかかったのは昨今の物価上昇の影響だと思う。

  感想

        高山植物と原生花園の両方を楽しめた8日間だった。
        天候は曇りの日が多くて今ひとつだった。雨は最終日だけだったので、幸運だったと思う。
        日帰り温泉も4箇所体験できた。特に斜里温泉のグリーン温泉はお湯が最高だった。
        食事はもハズレの店が数軒あり、もひとつだった。

  ◆ ホテル

宿泊地 ホテル名 形態 料金 泊数
旭川 笹岡ホテル 8畳和室 朝食付 5500円 2
紋別 紋別セントラルホテル シングル 4950円 1
知床斜里 ビジネス斜里第一ホテル シングル 朝食付 6300円 2
網走 網走グリーンホテル ツイン 4725円 2

        今回は4ホテルとも快適な滞在だった。
        偶然共用の浴場があり、ゆっくり汗を流すことができた。特に紋別は広くてよかった。
        旭川と知床斜里は朝食付にしてみたが、ボリュームもありたいへん満足。

  ◆ 観光
        昨年に続き、バスと電車を利用しての個人旅行なので効率は悪かったと思う。
        団体ツアーやレンタカーの旅行者と比べると、日数の割りに観光場所は少ない。
        だが、空の様子や気分によって自由がきくのがメリットだ。

    《原生花園について》 初めて原生花園というものを観光した。季節的にはハマナスとエゾスカシユリが中心だった。
             エゾスカシユリを見る前は繊細な花かと想像していたが、実物は野性的で逞しさを感じた。
             小清水原生花園、以久科原生花園、ワッカ原生花園と3つを訪問。
             小清水原生花園は有名観光地だけあって人は多いが、砂浜や展望台、濤沸湖など風光明媚だった。
             ワッカ原生花園は観光時間が少なくて惜しかった。もっとゆっくり散策する価値があると思った。

    知床は最小ポイントは押さえたと思う。
    博物館網走監獄は期待以上によかった。再訪したい。


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