2007年夏はどこに旅しよう?
バルト三国、スイスが候補、クロアチアは最近注目。
2月にアドリア海の西側をたどったので、東のクロアチアに是非という思いが強くなった。
「石の花」を取り寄せて読んだのも影響している。
《航空券》
航空券を検索すると、ザグレブやドブロヴニクへ直接入るものは15万円くらいした。
慣れているイタリアから行こう。
案@ ローマからバーリへ電車で移動し、夜行フェリーでドブロヴニクに入る
案A ローマからトリエステへ電車で移動し、バスでポレチュに入る
目を付けていたローマ往復のキャセイ68000円は3月中旬に買おうとすると、これが難しかった。
ヴェネツィア往復もロンドン経由だというので却下。
(東南アジア系の格安航空券は値段が魅力だが、トランジットで2006年参った経験から今回は対象外)
で、6月初めだとJALのPEX航空券がミラノ往復で100000円だったので即決した。
決定案 ミラノからトリエステへ電車で移動し、バスでポレチュへ入る
帰りもザグレブから電車を利用し、リュブリャーナ経由でイタリアへもどる
航空券は1ヶ月有効なので、クロアチアは2週間にし、隣りのスロヴェニアと帰り道のイタリアにも寄ることにした。
スロヴェニアはリュブリャーナに3泊し、ポストイナとブレッド湖に日帰り予定。
イタリアは未訪問の街を主にめぐることにした。
スイスの代わりにコルティナ・ダンペッツォを検討したが、適当なホテルが取れなくて中止。
トレヴィーゾに連泊して、近辺を観光し、ボルツァーノで山を見る。
《ホテル》
6月はすでに観光シーズンに入っているようで、7月8月ほどではないが、ホテル料金は高めだ。
内戦からは復興しているというものの、ホテル自体の数が少ない。
いつものように予約サイトのオクトパス、BOOKING、hotel.deなどを駆使して平均8000円台に抑えた。
プリトヴィッツェとボルツァーノは1万円をちょっと出たが、妥協。
こうして、3月半ばにはホテル予約がほぼ完了した。
唯一ドブロヴニクのホテルは予約していない。
駅前旅館を旨とするポリシーに沿うホテルがないのだ。
ラパッド地区とかいうリゾートにはお高いホテルがたくさんある。
あまり好まないが、ソベとかいう民宿にするしかないかも。
予定ルート
名古屋→(成田)→ミラノ1泊→トリエステ1泊→ポレチュ2泊→スプリット4泊→ドブロヴニク2泊→スプリット1泊→プリトヴィッツェ2泊→ザグレブ2泊→
リュブリャーナ3泊→
トレヴィーゾ3泊→ボルツァーノ2泊→デセンツァーノ・デル・ガルダ1泊→ミラノ→(成田)→名古屋
という27DAYSに決定。
● クロアチアのおおまかな観光予定
ポレチュからイストラ半島のプーラ、ロヴィニィ、リエカ、オパティア ←欲張りすぎ!
スプリットからダルマチア地方のザダール、トロギール、シベニク、サロナ遺跡
ドブロヴニクと周辺の島
プリトヴィッツェは2泊してハイキング
ザグレブで首都を見学
ガイドブック
とりあえず、歩き方中欧のクロアチアとスロヴェニアのページを基本にする。
ロンリープラネットが詳しいらしいが、なにしろ英語なので私の語学力では使いきれないだろう。
参考にした本
地球の歩き方 GEM STONE クロアチア世界遺産と島めぐり
旅名人ブックス クロアチア 日経BP企画
ユーゴスラヴィア現代史 柴宣弘 岩波新書
解体ユーゴスラビア 山崎佳代子 朝日選書
CDエクスプレス セルビア語クロアチア語 中島由美 白水社
インターネット ネットでいろいろ検索
◇ 電車・バス・船の時刻検索でおおよその移動を計画
◇ 宿泊ホテルの場所を確認
◇ 観光場所の情報収集 現地の都市サイトから詳しく知識を取り入れる
行った人の旅行記を参考にする
◇ レストランや料理名を調べる
《ユーロ高について》
5/29中日新聞によると、
5/28の主要銀行の対顧客レートは、1ユーロ=165.15円
〃 東京市場は =163.74−163.78円
2月のイタリア旅行では160円前後だったが、6月はさらに厳しい状況だ。
クロアチアの通貨単位はクーナだが、ユーロの影響は大きいと推測される。
それにスロヴェニアは2007年1月からユーロが導入されている。
またまた食費をがんばって節約しよう。
《バスの時刻検索について》
クロアチア国内は、路線バスで移動の予定。
この時刻検索がもひとつうまくいかなかった。
トリエステ→ポレチュや、ザダール発着など不確か。
結局は現地で下見するしかなさそうだ。 ※ トリエステのバス会社にメールで問い合わせて、出発時間を連絡してもらった。
荷物はいつもの小さいキャリーカート+リュック+ショルダーバッグのスタイル。
3カ国なので、資料の紙が多くなってしまった。
パスポート、航空券、ホテルバウチャーのコピーもある。
いつもに加えた持ち物は、海岸用に日焼け止め、湖ウォークに虫よけやかゆみ止めのスプレーくらい。
サングラスは必須。
初めて訪問するクロアチアとスロヴェニアには不安もいっぱいだ。
入国のスタンプとか、バス移動の時刻とか、ドブロヴニクの宿泊などなど・・・。
まあでも、なんとかなるでしょう!
出発前
航空券 | 100000円 |
サーチャージなど | 31960円 |
ホテル(13泊) | 119400円 |
日本で 3647円
現地で
現金については クロアチア 1kn=約22円
スロヴェニア、イタリア 1ユーロ=約162円で計算
交通費 | 宿泊費 | 食費 | 観光 | 荷物預かり | チップ | トイレ | 計 | ||
クロアチア | 現金 | 24099円 | 6600円 | 24294円 | 7458円 | 1298円 | 1188円 | 891円 | 65828円 |
CC | 9685円 | 61667円 | 13861円 | 2523円 | 87736円 | ||||
計 | 33784円 | 68267円 | 38155円 | 9981円 | 1298円 | 1188円 | 891円 | 153564円 | |
スロヴェニア | 現金 | 4227円 | 5472円 | 3937円 | 389円 | 14025円 | |||
CC | 4223円 | 3066円 | 3015円 | 10304円 | |||||
計 | 8450円 | 8538円 | 6952円 | 389円 | 24329円 | ||||
イタリア | 現金 | 10734円 | 13235円 | 6480円 | 65円 | 97円 | 30611円 | ||
CC | 16379円 | 18748円 | 11635円 | 46762円 | |||||
計 | 27113円 | 18748円 | 24870円 | 6480円 | 65円 | 97円 | 77373円 | ||
総計 | 69347円 | 87015円 | 71563円 | 23413円 | 1298円 | 1642円 | 988円 | 255266円 |
◇ ホテル ◇ ドブロヴニク以外は朝食付き
宿泊地 | ホテル名 | 実払い料金 | 泊数 | 予約サイト | 評価 | ||
ミラノ | アオスタ | Sシャワー | 7400円 | 1泊 | オクトパス | ○ | |
トリエステ | ローマ | Sシャワー | 10271円 | 1泊 | hotel.de | ○ | |
ポレチュ | ネプチューン | Sシャワー | 7684円 | 2泊 | hotel.de | ○ | 朝食◎ |
スプリット | Villa Marjela | Tシャワー | 9255円 | 4泊 | booking | ○ | タオル◎ |
〃 | 〃 | 〃 | 9279円 | 1泊 | 〃 | ○ | 〃 |
ドブロヴニク | ソベ・ミレーナ | Sバス共同 | 3300円 | 2泊 | ○ | 猫◎ | |
プリトヴィッツェ | ベレヴュー | Sシャワー | 10400円 | 2泊 | オクトパス | × | 極狭 |
ザグレブ | ラグーナ | Wバスタブ | 8800円 | 2泊 | オクトパス | ◎ | 朝食○ |
リュブリャーナ | パーク | Sシャワー | 8900円 | 3泊 | オクトパス | ◎ | カードキー |
トレヴィーゾ | コンチネンタル | Tバスタブ | 8100円 | 3泊 | オクトパス | ◎ | スリッパあり |
ボルツァーノ | アルピ | Sシャワー | 11300円 | 2泊 | オクトパス | ◎ | 朝食○ |
デセンツァーノ | プリマヴェーラ | Wシャワー | 8477円 | 1泊 | booking | △ | シャワー× |
全体的にはまあまあの感想。
クロアチアはやはり想像通りホテル料金はイタリアと大差ない感じだった。
シングル・シャワーで申し込んだが、ダブルやツインあるいはバスタブ付きの部屋をくれたところもあった。
唯一プリトヴィッツェのホテルだけは、すごく狭いし最悪シャワーカーテンという悪い待遇だった。
ドブロブニクのソベには1泊150kn、3300円で宿泊。
寝るだけなので特に不満はないが、やはり共同バスルームというのは性に合わない。
宿泊費はホテル・ソベ24泊で206415円 1泊平均約8600円
船中1泊が7055円
◇ 交通 ◇
クロアチアのバス移動
発着時間は現地に行き当日でないとわからないこともあった。
長距離の場合は到着時間がとても不確か。
窓口では予約料がかかる。
荷物を預ける場合は7knかかった。(小さいカートでも預けなくてはならない)
ほとんどエアコンが効いたが、たまに悲惨な場合もあった。
イタリアのトリエステからポレチュへの入国はちょっと苦労した。
外務省のHPには、陸路での入国スタンプについて注意が記載されていた。
そのとおり、クロアチアの係官はスタンプをもっていなかったので、押してもらうのに時間がかかった。
◇ 食事 ◇
おりからのユーロ高で、この旅行では一番の節約ポイントだった。
27日間で71563円かかった。実質26日として、1日約2750円だ。
当然レストランの利用回数も減らした。セルフレストランも活用した。
カジュアル系レストランを狙い、1品と飲み物で許してもらうことも数回あった。
ホテルの朝食はできるだけたくさん食べるようにした。(宿泊費に含まれている)
惣菜屋とかスタンドでのテイクアウト(ピザ、バーガー、タコス、ケバブサンドなど)も大いに利用。
水やジュースは極力スーパーで買うように心がけた。
《レストラン》
1食の金額
クロアチアでは レストランは 2097〜3352円 セルフレストランが1197〜1589円
スロヴェニアでは 〃 1522〜3066円
イタリアでは 〃 2543〜3342円 〃 1634〜2374円
と、いつもよりかなりきりつめたつもりだ。
クロアチアのアドリア海では名物の魚煮込み料理を食べていない。
2名分からしか受けない料理のようだ。
入店拒否のレストランにも遭遇。(スプリット)
全体的には満足。生ハムメロンも堪能したし。
◇ 観光 ◇
クロアチア
クロアチアは期待どおりの観光地だった。
ただ予想以上に気温が高く、特にスプリットでは朝から汗だく状態だった。
ダルマチアではヴェネツィア共和国の過去の栄光を実感した。
それと、ローマ時代の遺跡が多方面に残っている。
フヴァル島やシベニクの旧市街は石畳がいい雰囲気。
城塞からの眺望もすばらしかった。
なにより海のきれいさ、水の透明さには心洗われる想いがした。
ドブロヴニクとプリトヴィッツェについては、観光客が押し寄せるだけの値打ちがあると思う。
ドブロヴニク旧市街はまれにみる大理石空間だ。
プリトヴィッツェの自然の美しさもそこに身を置くとしみじみ実感できる。
行けなくて残念だったのは、ロヴィニィやブラチ島あるいはコルチュラ島。
スプリットの現地の人に言わせると、クロアチアの魅力は島にあるという。
ザグレブのミマラ美術館も休館で残念だった。
また次回の楽しみにしたい。
スロヴェニア
リュブリャーナ、ブレッド湖、ポストイナを観光。
「石の花」の地を訪問できて満足。
イタリア
11回目。未訪問の北部の町を歩けてよかった。
陣内秀信著「イタリア 小さなまちの底力」が一つのきっかけだ。
トレヴィーゾ、ウーディネ、アーゾロ、BDグラッパではヴェネツィア共和国が生きていた。
ボルツァーノでは少し山を感じ、ガルダ湖はさわりだけ。
この2ヵ所からは次回のヒントをいろいろもらった。
ドロミテの山にはぜひ行ってみたい。
ガルダ湖では船から目にした町、ガルダやバルドリーノ、サーロ・・・よさそう。
調べている段階でマルチェージネも気になった。
イタリアはほんと、きりがないな。
◇ 通貨 ◇
ユーロは前回の残りがあったので、ミラノで200ユーロキャッシングしたのみ。
クロアチアknはUmagで1万円を両替
あとは銀行のATMでVISAのキャッシングをこまめにした。
200、500、500×4で 2700kn
日本に帰国翌日に振込み、23日早く返済の結果、879円少なくすんだ。(細かい!)
持っていって役立ったもの
サングラス・・・・ほとんど一日中かけっぱなし。紫外線は6月でもそうとうなものだ。
虫さされの薬
洗剤 毎日洗濯したので足りないくらいだった。
のど飴