インターラーケン滞在

7/7(金)  トゥーンのお城を3つ見学

 6:00すぎにチューリヒ空港に到着した。
 雨だ。それもやみそうにない雰囲気。

 入国審査はパスポートを見せるだけで、スタンプは押してくれない。
 歯磨きをして出たら、もう荷物が出ていた。
 RAILの標識に従って進んだ。
 クレディット・スイスのキャッシングマシーンでVISAカードを使用し、400スイスフランを手に入れた。
 地下のSBB窓口へ。
 Half-Fare Card(半額カード)をパスポート見せて作成してもらう。
 インターラーケンヴェストまでの切符もいっしょに購入した。クレジット払い。
 7:43発の電車でまっすぐ行ける、とプリントしてくれた。

 少し時間があるので、カフェに入りカプチーノで一服する。4.3SF。

 7:43の電車はそれほど混んでいなかった。
 検札が来た。ハーフカードにサインするの?と聞いたらうなずいたので、サインした。
 チケットはトゥーンで下車してもOKとのことだった。
 天気ももひとつなので山はあきらめ、数日後の予定だった城めぐりを今日してしまおう。

 9:30ころトゥーンに着いた。
 雨は上がっているが、雲はそうとう厚い。
 ホームのロッカーへカートを入れた。大で6SF。

 トゥーン城の方向にてきとうに歩いていくと、右に面白そうな屋根つき橋が目に入った。

 この橋はなかなか風情がある。
 内部には水量を調節するしかけがよく見れた。
 木造のしっかりしている橋だ。

 トゥーン城は工事の布に覆われている。
 細い階段を上がり、10:00ちょうどにたどりついた。
 ちょうどオープンするところ。7SFで入城。リュックを預かってもらった。

 城の内部は工事の人がトンカンやっていた。
 4本の塔がランドマークだが、牢屋になっていたのね。ちょっとおどろおどろしい雰囲気だ。
 トゥーンのマヨルカ焼きというのが昔あったようだ。
 上からは川と山の見晴らしがよかった。ただ今日は山にはけっこう雲がかかっている。
 風も強い。


 リュックを受け取って城を出た。小学生たちと入れ違いだ。
 城の裏に回ってよさそうな角度で写真を撮った。(工事のシートが入らないように)

 旧市街を歩いて市庁舎前に出た。これも迫力のある建物だ。
 ベーリック通りはトゥーン祭り(明日まで)の中心らしく、街角には歌い手が立ち、人出も多かった。

 川沿いに歩いてシャダウ城をめざした。
 川岸の雰囲気がよい。
 シャダウ城は内部公開していないので入れない。(レストランだか宴会場みたいだった)
 なかなか優雅な建物。


シャダウ城                             日本製

 ここも風が強くて、川沿いのベンチに座ると水しぶきが飛んできた。

 12:00ころトゥーン駅へ引き返した。
 マノーラに入って、サラダバーとケーキとリベラで9.5SF。

 身体はダルいが、気力はあるしついでなので、バスに乗ってオーバーホーフェンへ向かった。
 ここは2005年船から見て、是非行ってみたいと思わせた城だ。

 オーバーホーフェン城は白黒のストライプや薄い緑の瓦など、とても可愛らしい感じの城だ。


 内部は意外と部屋数が多かった。
 ナポレオン3世の部屋もあった。
 最上階のリビングルームは、なんというか、イスラムぽいというか、とても不思議な空間だった。
 誰の趣味だったのだろうか?


トルコ風喫煙室                階段の窓ガラス装飾

 また、上から眺めた庭は幾何学模様。花がきれい。

 オーバーホーフェン城の受付係に美術館への行き方を聞き、5分歩いて行ってみた。
 Kunstsammlung Hans und Malis Suter
 どうも勘違いしていたみたいで、ヴェレフキンはなかった。
    (ここが、イム・オーベルシュテック・コレクションかと思ったのだ)
 残念。どっと疲れた。

 バスでトゥーンへもどり、15:01の電車でインターラーケンヴェストへ向かった。

 ヴェストからはバスにうまく乗れず、結局カートを引いて歩いた。
 ちょっと迷ってホテル・アルピナにたどりついた。インターラーケンのマッテン地区にある。
 ★★だし6100円という今回のベストチーププライスなので、期待はしてなかった。
 だが、ツインのシャワー付きをくれた。
 アメニティはほとんどなく、冷蔵庫もなし。
 椅子が置いてあるベランダがあるが、目に入る景色はちょっとね。
 インテリアのセンスはなんともいえない。
 シャワールームは引き戸で可動ヘッドだ。よしとしよう。


快適ホテル アルピナ



7/8(土)  天下のユングフラウヨッホへ!

 6:30起床。けっこう寝た。
 TVによると、天候はまあまあだ。やはりユングフラウヨッホに行くことにしよう。

 7:30朝食へ。
 天井の高い立派なホールが朝食室だった。
 オレンジジュースにコーヒー。パンが4種類。チーズとハム。
 なにしろ6100円だからね。味はまあまあだ。雰囲気のよい食堂。
 個人客ばかりだった。

 トレッキングシューズに履き替えてホテルを出た。
 ホテルの前でマダムが掃き掃除をしていた。
 ヴィルダーズヴィルへの道を聞いた。
 15〜20分とのこと。ヴェストへ行くのと同じくらいだ。
 バスも走っているが、乗るほどでもない。

 歩いてみると15分かからないくらいだった。
 麦の穂が朝露に揺れ、道端にはマツムシソウが咲いている。

 ヴィルダーズヴィルの窓口には先客がいた。長い買物だったので8:25には乗れなかった。
 半額カードを出して、ユングフラウヨッホへの往復チケット84.3SFをクレジット購入。
 ユングフラウ鉄道のタイムテーブルその他を手に入れた。

 少し待って8:55発の電車に乗った。わりとすいていた。
 9:10にはラウターブルンネンに到着。
 グリュッチュアルプへのケーブルカーがあるあたりは、クレーンが組まれていて工事をしている。
 ミューレンあたりをハイキングした後にユングフラウに行こうと最初は考えていたが、直行することにした。
 天気のよいうちに標高の高いところは攻めるべきでしょうよ。

 9:30ラウターブルンネン発は混んだ。
 天気は上々。
 10:18にクライネシャイデックに着いた。
 あいかわらずの賑わいだ。

 トイレを借り、あたりの写真を撮り、アルピグレンへの道を確認した。
 電車が入ってきたので、早めに乗車し右側を確保した。
 案の定10:45の発車時間になると車内は満員になり、立っている人も多い状態。
 隣に座った日本人女性と話した。スイスは7度目だというベテランだ。
 80代の母親とレンタカーでイタリアへまわるそうだ。すごいねー。
 アイガーグレッチャーから歩くそうで、おすすめコースとのこと。

 このアイガーグレッチャーでけっこう下車する人がいた。
 そういえば右側には迫力ある景観が広がっている。

 すぐトンネルに入り、アイガーヴァントとアイスメーアで5分停車した。
 下りてビューポイントから撮影。なんてことはない。
 車内にはユングフラウヨッホの見どころをビデオで流している。

 11:37に少し遅れてユングフラウヨッホに到着した。

 近いところに氷の宮殿へのエレベーターがあったので乗った。
 なんか彫刻がライトアップされている。
 なんだかただ寒いだけだった。

 外への出口があったので雪の上に出てみた。
 雪がいっぱいで白さがまぶしい。


プラトー展望台

 プラトー展望台の先まで行くと、アレッチ氷河が見えた。
 空は青くてメンヒが美しい。
 このあたり観光客が多い。日本人も団体でいた。

 いったん駅にもどって別のエレベーターでスフィンクステラスへ。
 ここも素晴らしい光景が広がっていた。
 足元は怖いので見ないようにする。
 メンヒとツルベルグは砂糖菓子みたいだ。アレッチ氷河もよく見えた。

 13:00ころここでランチにすることにして、セルフのレストランへ。
 本日のプレートはポーク&マッシュルームのブラウンソースをタリアテッレにかけたもの。
 あと赤ワイン(イタリア製だった)も小ボトルで計22.5SF。
 高所でワインは、とは思ったが、後は下りるだけなので。

 さっさと駅に行って並んだ。ほとんど最前列だ。
 電車は13:45なので混む時間。
 高校生のグループといっしょになったが、2名ほど高山病なのかばてているみたいだった。
 
 ベテランお姉さんの勧めにしたがって、アイガーグレッチャーで下車した。


アイガーグレッチャーの駅舎                 仕事人のハスキー?


 アイガー氷河に向かって歩き、しばらく稜線上を歩いて写真を撮った。
 ハー、近くで見ると迫力がある。

 分岐点でちょっと考え、右の道を選んだ。(クライネシャイデックへの標識は、2つあったのだ)
 この道の方が初心者向けだと思う、多分。
 道の両側にはいろんな種類の花。黄色が多いかな。

 少し高台にあるベンチで休憩した。
 クライネシャイデック方面や氷河方面も見え、スイスにいることを実感した。
 この先は歩く人が多かった。数名の日本人にも遭遇し挨拶する。

 1hくらいでクライネシャイデックに着いた。
 コーヒー3.5SFで休憩する。
 トイレも借りて当初の予定通り、アルピグレンまで歩くことにした。
 1hとなっているが、もう少しかかった。
 歩く人はぼつぼつだった。
 岩躑躅がたくさん。黄色のじゅうたんも目立つ。


 川の音がさわやかだ。
 ロマンティックウェグと標識にあるが、それにしては牛の落し物が多い。
 牛小屋もいくつかあった。

 アルピグレンの駅にも日本人の年配グループ4人連れがベンチで過ごされていた。
 仲間で企画した旅のようだ。ウィーンとプラハへもまわるそう。

 アルピグレンを17:03発の電車に乗った。
 さきほどクライネシャイデック手前で会った日本人と再会。
 しばらく世間話をする。リッチな旅をされる方々らしい。

 17:28グリンデルワルドに着いた。
 ここで買物をしようと1列車遅らせることにした。
 通りすがりの人がコープの袋を持っていたので、「エクスキューズミー」と声をかけたら日本人だった。
 コープは18:00までなので早く行った方がいいですよ、と教えてもらった。

 コープは日本人がいっぱい買物をしていた。
 グリンデルワルドはだいたい同胞がおおいし、今日は土曜日なのだ。

 グリンデルワルド18:05に乗った。
 川沿いに電車は走るが、川岸は昨年8月の水害の影響がまだまだ残っている。
 切り株がたくさん。木々は歯抜け状態だ。
 新しく架けられた橋。山積みされた枯れ木、などなど。

 18:36ヴィルダーズヴィルに着いた。

 今日は晴天のユングフラウヨッホを観光して、目的を果たした。
 ハイキングも2コース歩いた。
 
 2日分の洗濯をする。
 夕食はコープで買ったポテトサラダ、小玉ねぎの酢漬け、りんご、チョコレートですませた。


7/9(日)  みたびのブルーメンタールへ

 6:30起床。朝から太陽が燦燦。
 7:45朝食。シリアル+ヨーグルト、ハムサンド、チーズサンド、コーヒー、オレンジジュース。

 8:50ころ出かける。
 昨日と同じ道をヴィルダーズヴィルへ。
 ラウターブルンネンまでの片道を購入。2.7SF。
 9:25発なので昨日より1本遅い電車だ。

 ラウターブルンネンまでの川沿いも洪水の傷痕が続いた。
 土手は補修してあるが、木はなくなったまま。
 まだまだ後片付けもかかりそうだ。

 ラウターブルンネンの駅前からシュテッフェルベルク行のバスに乗って、シルトホーンバーンで下車した。
 切符売場はほとんど待たなかった。
 しかし、上のロープウェイ乗場はちょうど団体が押し寄せてて、20分くらい待った。
 ギンメルワルドで乗換え、ミューレンに着いた。

 ほとんど快晴でユングラウ3山が美しい。

 今日の目的はブルーメンタールなのだが、2004・2005と行っている。
 別のルート、ということでシルトホーン駅から左上に上がり、森の中を行くことにした。
 沢の音を聞きながらしばらく森林浴。上りなのでけっこうきつい。

 チルドレンなんとからしくて、遊び場のある広場に出た。
 山がきれいだ。時々振り返りながら歩く。
 途中で下りてきた人に道を確認した。

 結局前回前々回に通った道に出た。
 ぜーぜー言いながらの上り道だ。暑い。
 花は、右側は2005年と同じで刈り取られているところがあった。
 でも、きれいだね。いろんな種類が咲き誇っている。

 ちょっと早めのランチにすることにし、ズッペンアルプレストランへ。
 パラソルの下に山がきれいだ。
 だが、ここはハズレだった。
 ビールはいいとして、ロシュティはひどかった。
 1種類しかないというので、それをオーダーした。
 なんとじゃがいもの薄切りをすごくぺらぺらに焼いただけ。5ミリもあるか?
 これが、15SF。1500円近くするのだ!
 ビールは3.8SF。つまり18.8SFで1800円以上のランチ。


この材料でこの値段!                 席からの眺めはよい

 アルメントフーベル方向へ上がり、ベンチでチョコレートと水を補給した。
 下りも別の道を通ってミューレンへもどった。

 14:27発のラウターブルンネン行のバスに乗った。
 ドルフで下車して開いている食料品店へ入る。
 サラミのバゲット+1で7.2SF。ほんと高い。日本の1.5倍はする。

 まだ時間は早いが、少し疲れ気味なので、ホテルにもどることにした。
 ヴィルダーズヴィルからもバスに乗るという軟弱さだ。

 今日は3度目のブルーメンタール、飽きません。




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