第75話「無職男は映画とかカレーが好きなのだ」


 なんだよー、最近すっかり更新してないじゃんかー。この甲斐性無しの無職男(26)めぇ!!
などとお怒りの方はいらっしゃるだろうか?いえ、いらっしゃるとしたらそれは大変喜ばしいのですが、恐らくそんな方はおられないであろう。掲示板の方で少し報告させていただいたが、パソコンがウィルスにやられてしまい、今までページ作成に使っていたソフトが使えなくなってしまったものだから、更新したくでも出来なかったのである。今日こうやって更新しているのは、ソフトが復旧したからではなく、まったく不慣れな方法で更新を試みているからなのである。いや、まだこの時点でちゃんとサーバーにアップするまで持ち込めるかどうかの自信が全然無いので、誰もこの文章を読まずに終わるのかも知れない。どうですか?読めていますか?

 さて、9月末に勤めていた会社を退社し無職になって、早くも1ヶ月半が経過してしまっているのである。
次に勤める会社が決まっていての退社ではなかったものの、比較的早いうちに次の会社を決めることが出来た上に、第73話で、これから出社しますと言ったクセに実際出社してみたら、しばらくの自宅待機を命じられ、突如自由な時間が降って湧いてきたのだが、その時間も有意義に過ごすことが出来たので、大変満足している。

 例えば何をしていたかと言うと、第73話でも少し触れたのだが、僕は夢が叶って遂に映画の出演を果たしたのである。この撮影は何日間も行われていたので、まぁ、正確には来年夏公開予定の映画なので、どの程度出演出来ているのかは不明なのだが、僕が現場に居合わせた時に撮影したシーンがカットさえされなければ間違いなく出演を果たせる訳で、今から非常に楽しみしている。まさか普通に生きている間にストップモーションの場面に出演する機会を与えられるとは思ってもいなかったのである。そして高校生の役を演じてくれとスタッフの方に直接頼まれるとも思っていなかったのである。大卒の26歳で、既に離職経験者なのに。
 ちなみにこの映画、高校野球の映画なのだが、クランクアップ前、最後に撮影したシーンは主人公チームの相手チームが守備の場面で、ライトからセカンドを中継してピッチャーに返球する場面だった。本番1回目では、セカンドからピッチャーに返球する時に、セカンドの返球ミスでボールはピッチャーの遥か頭上を越えて行ってしまった。当然撮り直しで、2回目にピッチャーまで返球する事に成功した。しかし監督からはOKが出ずに、もう1度取り直すことになった。さて、この様子を見ている僕や、他の人たちは野球場のスタンドで観客の役を演じているのだが、高校野球の映画だけあって物語の季節は夏なのだ。11月の初頭に見に来ている人は全員夏の格好を強要されていた。しかもその日は曇りで風が強かった。はっきり言ってかなり寒かったのである。だから誰もがもう1度取り直しの声に落胆の声を上げたのだ。そんな中で進行するテイク3。なんと今回もセカンドからのボールはピッチャーの遥か頭上を飛んで行った。それを見た観客らは溜息を漏らす。もう1度かよ。正にこの時、観客の心は1つになっていたのである。寒い。早く上着を着させろ。皆がそう思った直後に監督から「OKでーす」の声が聞こえた。この時、観客全員から「OKかよっ」と突込みが入った。心を1つにした観客たちの一斉突っ込み。これはなかなか感動物だったのである。

 さて、そんな感動的な日々も終わり、遂に無職を脱して会社員として社会に復帰するのだが、最初は東京へ行かされみっちり研修を受ける事になる。田舎者の僕が8月に引き続き今年2度目の上京をする事になるのだが、これは通常有り得ない回数であり僕は正直びびっている。びびびっと来ているのではない。
 さて、研修を受けに行くに当たって僕には大きな目標がある。貪欲に知識を吸収して来てやろう!とか、そんな健全な目標を僕が持つはず無いことは予め察していただけると思うので正直に告白するが、今回の研修の大きな目標はココ壱の限定メニューである「欧風カレー」と「和菜カレー」なのである。なんとこのメニュー、ココ壱のお膝元である愛知県を筆頭に、隣接する岐阜・三重・静岡県他数県では食べることが出来ないのだ。本社の有る愛知県で食べられないなんてまったく信じられない。そう嘆いていた所に絶好のチャンス到来なのだ。もしどうしても時間が取れなければ1食で2杯とも食べる覚悟なのだ。皆さん、応援いただきたい。

 頑張ってカレー食って来るぞー!って事で、行ってきますね。

 

[完]


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