GAMBANNA観戦記1996(No.5)


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第4回Jユースカップ(決勝トーナメント)


96/12/28
決勝 対ヴェルディ  1−2 長居

ガンバ 1−2
0−0
ヴェルディ
GK 池端
DF 山野
   関谷(73分)
DF 梅津
DF 村上
DF 上原
MF 稲本
MF 新井場
MF 橋本
FW 山岡
   河合(56分)
   吉川(82分)
MF 東
FW 町中
   藤原(47分)
  町中    山岡
     東
 橋本     新井場
     稲本
村上 梅津 上原 山野

     池端

力の均衡したチーム同士の対戦。
立ち上がりからガンバ優勢で試合は展開、右SBの山野のオーバーラップから右サイドを崩す。

11分、中央の東から右サイド山野のオーバーラップから切り込みセンタリング、中央の山岡がヘッドで合わせるがクロスバーより上。

さらに1分後にも怒涛の攻めで新井場・東と渡り、稲本がシュートするが惜しくもGKに弾かれる。

そして19分、最終ライン上原のロングフィードから東が前へ落とし、ワンバウンドしたところを飛び出したGKの頭上を越えるシュートを町中が放ち先制(画像)。


この先制点で目覚めたヴェルディは、ダイレクトパスを多様。
26分、ヴェルディ右サイドから瀬沼→小栗→田中と縦にダイレクトパスが2本通り一気にGKと1対1の場面を作り出し、田中が同点弾を決める。

これ以後ガンバは引き気味に守備、特に稲本が後方に位置するので中央にぽっかりスペースが出来るようになる。

33分にはゴール前の混戦から絶好のごっつあんゴールのチャンスに新井場が痛恨の空振りをしてしまう。

42分、芝に慣れてないのか最終ラインでの何気ないクリアを、梅津が痛恨のクリアミス。これがころころと小栗の前へ転がりペナルティライン付近から小栗に決められ逆転される。

後半に入り、2分に町中に代え藤原を投入、しかし中盤のスペースが消せず。 さらに11分に山岡に代え河合を投入、新井場と橋本がポジションチェンジし、ワントップ気味の布陣をとり、中盤を厚くし中央のスペースを消す。

さらに28分、右SB山野に代え関谷をボランチに投入し、新井場が右SBにポジションチェンジ、稲本を右2列目に上げ反撃に出る。しかし、逆にガンバの左SB村上が上がったところにぽっかりとスペースが出来てしまい、ヴェルディに攻撃の糸口を与えてしまう。

36分、東のCKに新井場がヘッドで合わせるが、惜しくもクロスバーを叩く(画像)。

37分には俊足吉川を入れさらに攻撃力をアップするがヴェルディ守備を崩せず。

長いロスタイムの最後のチャンスに、橋本のシュートは惜しくもクロスバーの上へ飛んでしまい、ピッチを叩いて悔しがる。


内容的にはガンバ優勢であったが、2つの決定機のミス、1つの守備のミスが勝敗を決定付けてしまった。

このクラスでの稲本のプレーは群を抜いている。頼もしい存在だ。


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96/12/22
1回戦 対エスパルス ● 3−0 長居2

エスパルス 0−2
0−1
ガンバ
GK 池端
DF 山野
DF 梅津
DF 村上
DF 上原
MF 稲本
MF 新井場
   関谷(86分)
MF 橋本
   河合(61分)
FW 山岡
MF 東
FW 吉川
   藤原(51分)
  山岡   吉川
     東
 橋本     新井場
     稲本
村上 梅津 上原 山野

     池端

開始早々はエスパルスの勢いに押されぎみだったものの、10分過ぎからはガンバがペースをつかむ。

12分、左ショートコーナーから右サイドの稲本へ、一気にドリブル突破からのセンタリングに吉川がゴール前でDFを背負いながら、振り向きざまにシュートし先制(画像)。

以後も右サイドで山野のオーバーラップと新井場・東のパス交換でサイドを崩す。 最終ラインはキャプテン上原が統率し、サイドが攻撃に上がったスペースへは、稲本がきっちりとカバーへ入る。


30分、左サイドに作ったオープンスペースに吉川が俊足を生かし完全に裏へ抜け、ゴールライン付近から中央へ折り返しのセンタリング、これに見事に合わせた東がダイレクトボレーシュート、これがゴールネットを揺らし2点目。
この1連の見事な攻撃は、今日見に行った価値があった。

一方、エスパルスは戦術が見えず、攻撃陣の個人技で抜け強烈なシュートを放つだけで、ガンバの鉄壁な守りは崩せない。

後半、新井場と橋本がポジションチェンジ、新井場が前へ積極的に出る。
上原の縦パス、稲本からの縦パスがエスパルス守備の裏を狙う。

新井場はゴール前でチャンスを得るが、決定力に欠ける。
ゴール前中央から放ったシュートはGK頭上を越え、惜しくもクロスバーの上へ(画像)

稲本はミドルレンジからGKの位置を見ながらループ気味のシュートを数回放つが、正確性に欠け、ゴールマウスを捉えられず。


37分、途中交代で入った河合が、右サイドのスペースへ俊足で抜け、一気にゴールへ。このシュートがGKの手をかすめゴールへ。3点目。

内容的には楽勝の試合。
上原と、攻撃の起点となる稲本の前が見えているプレーは、情けないが今季トップの試合ではお目にかかれなかったゲームメイキングである。

稲本のコメント:
「今日はディフェンスを頑張ったんですが、攻撃面では前線へのロングパスにミスが多かった」

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