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実行環境の用意


作ったプログラムはただの文書ですから、そのままでは実行できません。
(プログラムを保存した文書は「ソースファイル」と呼ばれます。)

プログラムを実行できるようにすることが実行環境の構築です。

プログラムを実行するためには言語別に用意されたプログラムを通します。
このプログラムは大きく分けて「コンパイラ」、「インタプリタ」と呼ばれています。
そしてもうひとつ種類があるのですがこのタイプの名称は私には分かりません。
ここでは便宜上「中間ファイル型」と呼ぶことにします。

この3つの種類の主な特徴は以下のようなものです。

コンパイラ:
   ・ソースファイルを読んで、直接実行可能な機械語コードに変換します。
   
   ・生成されるファイルは普通人間が読むものではありません。
      (対応表とかバイナリエディタとかあれば読むことは不可能ではありませんが・・・)

   ・機械語コードはCPUの系統によって違うため、
      違う系統のCPUでは動作しません。
      これはOSにとっても同じなのでOSが同じなら機械語コードの違いを考慮する必要はありません。
      (例えばWindows用のコードとして作れば少なくともWindows上で動かす限りこの問題は発生しない)
   
   ・生成されるファイルは直接実行可能なので、高速に実行可能です。
   
   ・Windowsの「アプリケーション」ことEXEファイルは主にこの方法で生成されます。
   
インタプリタ:
   ・ソースファイルを読んで、直ちに実行します。
   
   ・実行しながら、または実行直前に構文解析を行うため、実行速度は遅くなります。
   
   ・実行するには同言語のインタプリタがインストールされていなければいけません。
   
   ・逆に、同言語のインタプリタさえあればどんな環境でも実行できます。
   
   ・実行にはソースファイルが必要なため、中身の閲覧などを阻止することはできません。
   
中間ファイル型(名称がわかりません・・・誰か知りませんか?):
   ・変換プログラムと実行プログラムがセットになるタイプです。
   
   ・変換プログラムはソースファイルを読んで、中間ファイルを生成します。
   
   ・実行するには生成された中間ファイルを理解できる実行プログラムが必要です。
   
   ・コンパイラとインタプリタの中間を取るような形式で、
      実行しやすいようにデータを配置しておき、構文解析の時間を削減し、実行速度を向上させます。
      
   ・実行プログラムがあればどんな環境でも実行できます。
   
   ・変換プログラムを有料、実行プログラムを無料で配布しているケースをよく見かけます。
   

これらの種類のプログラムは言語ごとに存在しますが、
ひとつの言語に全ての種類のプログラムがあるかは分かりません。

また、これらのプログラムは1言語につき1つしかないとは限りません。
自分にとって使いやすいものを選ぶといいでしょう。

無料で入手できるものもあるので、
いろいろ使ってみるのもいいかもしれませんが、
システムに変更を加えるようなものもありますので、
その辺は注意が必要です。

ちなみに私の実行環境は以下の通りです。
   C/C++  Visual C++6.0
   Perl   Active perl for win32(build 808)


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最終更新 2008/10/17