Ｙ「アキラは？」
Ｆ「今週は来ないよ。入院してるばーさんから呼び出し受けたとかで」
Ｙ「入院？ 何かあったのか？」
Ｆ「いや、来年で９０なんだ」
Ｙ「……無理もないのか」
Ｆ「というわけで臨時の『私釈』、本日はアキラ抜きでお送りします。ちなみに、早い頃の回でも泰永はいたけど、当時はほとんど口を出さなかったので、編集の段階でいなくなっちゃった状態です」
Ｙ「８回以降はそうでもないがな」
Ｆ「さて、１１月２０日に発売になりました『恋姫†夢想』ですが、買ったは買ったのに強奪されて、僕が現物を目にする前に『攻略を！』ってメールが来たからなぁ」
Ｙ「あぁ、来たのか。悪かったな、弟が持っていって」
Ｆ「泰永には愛紗らぶらぶな弟がいまして、僕が『恋姫』関連商品を買うのについてきてはそのまま持って逃げるとゆー手癖の悪い奴です。アキラがアニメのビデオ（新潟では放送されませんでした）持ってきて以来、どーにもあの子挙動不審でねぇ」
Ｙ「弟でなかったら叱りつけているところなんだが」
Ｆ「２０年以上前に云ったがな、泰永。僕が望んでいるのは、僕に何かあったら仇を取ってくれることじゃない。僕が生きている間にあの連中が首を括ることだ。あとふたり残ってるからな」
Ｙ「……お前だけは本気で怒らせたくないな。それで？」
Ｆ「はいっ、気を取り直して。コンシューマ機に移植されたということで、『夢想』は『無双』からある程度の変更がなされています」
『夢想』での変更点
・Ｈシーンおよび関連ＣＧの削除
・上記変更に伴う一部テキストの変更
・一部ＣＧの着衣
・新規イベントおよびＣＧの追加（というか、Ｈイベントとの差し替え）
・エンディングの追加（４種）
・おまけイベント（３種）
Ｙ「家庭用機なんだからエロイベントが削除されるのはいいが、第二項は何だ？」
Ｆ「家庭用ということで表現をソフトにしている台詞があるンだ。たとえば曹操の第２イベントでは、従来『わたしが北郷の肉奴隷になること』って台詞があったが、コレが『夢想』だと『肉奴隷』はさすがにまずかったようで『後宮』になっている。また、その直前の『逸物』だの『息も絶え絶え』だのの台詞はカットされて……」
Ｙ「待て。ステ２の電源も入れずにべらべら喋るな」
Ｆ「僕が夏侯淵の台詞を暗記していないとでも思っていたのか？ 魏関連のイベントは、ほとんど記憶してあるぞ」
Ｙ「お前、バカだろ」
Ｆ「自覚はある。で、呂布の水浴びイベントで、ＣＧに腰巻が追加されていた。ぱんつならいいようで、愛紗の着替えはちゃんとぱんつだったが」
Ｙ「あぁ、弟が喜んでいたよ。その反面、従来エロイベントが発生していたのは、そうでないのに差し替えになったンだな？ 関羽とのＨでなくて、お弁当持ってピクニックになってたり」
Ｆ「料理下手でいてくれた方がネタとしてはおいしいンだがなぁ。さらに、馬超・趙雲・黄忠に、当時に残ってのハーレムエンドが追加されている。まぁ、黄忠エンドは本気でどうかと思うが、天下を投げ出さないハーレムエンドができたのは喜ばしいな」
Ｙ「確かに……。『無双』のハーレムエンドは、北郷から曹操・孫権および主要武将までいなくなって、指導者不在からそのまま戦乱に突入しそうだったからなぁ」
Ｆ「その辺りを考慮したンだろうな。僕の視点では黄忠エンドよりはマシに思えるが、おまけの３種は、ネタとして収録したのかと思ってしまった。華雄や公孫賛が出るのはいいけど、曹操の魔法少女ネタなんか、もはや取り返しのつかないことをやったンじゃないかとさえ思える」
Ｙ「まぁ、もともとまっとうなオハナシを求めるゲームじゃないンだし」
Ｆ「ただ、追加イベントそのものはよかったよ。エロが抜けた分生活感が出ていて、二次創作書く分には参考になるネタが多かったから。残念ながら雪蓮お姉ちゃん関連の追加イベントなんざありませんでしたがねっ！」
Ｙ（……その辺りも考慮してほしかったンだが）
Ｆ「また、戦闘シーンは呆れるくらい変わっていません。だから、攻略やる必要はないと判断したンだけど」
Ｙ「お前のやった『無双』の攻略で充分なのか？」
Ｆ「スコアアタックとしてはもう少し数字を出せたけど、改めてやる必要はないね。このページ見てもらえば、戦闘シーンは勝ち抜けるし、いちどエンディングまで到達できれば戦闘をスキップできるのも同じだ。ひと通りプレイして確認したから、手詰まりなヒトは参考にでもしてください」
Ｙ「もう少しマシなモンにしてもらいたかったンだがね、アレは。……アレだけは」
Ｆ「僕は好きなんだがなぁ。えーっと、流れで……ＣＧおよびイベントは、拠点フェイズで各ヒロインのイベントを『完』までもっていけばほぼ埋まります。ただし、いくつか注意点がありまして」
エンディング条件
関羽・張飛・諸葛亮・馬超・趙雲・黄忠のイベントを『完』まで進めていると、最後で各ヒロインのエンディングに分岐する選択肢が提示される。
（ただし、ひとりのエンディング条件を満たせなかった場合でも関羽エンディングにはなる）
上記６人のエンディングを見ると、その分岐にハーレムエンドへの選択肢が追加される。
追加シナリオの発生条件
誰でもいいのでエンディングを見ると、拠点フェイズ５のあとで、魏と呉のいずれを攻めるのか分岐が発生する。
侵攻先で魏を選ぶと従来のシナリオが展開されるが、呉を選ぶと追加シナリオに入れる。
追加シナリオは戦闘シーン・拠点フェイズ・選択肢は一切発生せず、そのまま（上記とは別の）ハーレムエンドに到達する。
おまけの発生条件
誰でもいいのでエンディングを見ると、オープニングに「おまけ」が出現する。
拠点フェイズで「董卓・賈駆」のイベントを『完』まで進めていると華雄の、「袁紹」のイベントを『完』まで進めていると公孫賛の、「曹操」のイベントを『完』まで進めていると曹操のおまけシナリオを見ることができる。
注意すべき（唯一の）ＣＧ
エンディング・おまけの全てを見れば、ほぼすべてのＣＧは埋まっているはず。
が、関羽のＣＧ１ページめの右上が埋まっていない場合は、最初から始めて、拠点フェイズで関羽に会い続けること。５回めの拠点フェイズまで会い続けていれば（分岐が発生する場合は、魏への侵攻を決定したあとで）イベントが発生し、そのＣＧを回収できる。
Ｆ「ま、こんな具合ですー」
Ｙ「具体例を挙げる必要はなさそうだからなぁ。何週かしないとエンディングをそもそも埋められんのだから、その過程で全員のイベントを見ればいいだけだ」
Ｆ「そういうこと。『真・恋姫』の発売まで約１ヶ月、恋姫分の補充には充分なものがあったように思える。『真・恋姫』で厳寿が出ないことを切に願いながら今回は締めよう」
Ｙ「変な成分を吸収するな……というか、誰だ？」
Ｆ「厳顔の息子。では、買ったひとは楽しんでくださいね」
