<ラップ分析とは?>
『つくれます Access版 for JVDL』 のラップ分析は,
競走馬自身が,前走より走るのが楽になったなぁと感じる(もしくは錯覚する)効果
を見つけ出すことを目的としています。
例えば,
馬A
前3走,GT 3着 0.2秒差 2200m芝
前2走,GU 1着 -0.2秒差 2400m芝
前1走,GT 1着 -1.5秒差 2400m芝
馬B
前3走,GU 3着 0.4秒差 2400m芝
前2走,GU 3着 0.8秒差 2500m芝
前1走,GV 5着 0.4秒差 1800m芝
のような成績だった時,今回のレースが 2500m芝のGTだったとします。
あなたなら 馬A と 馬B
のどちらを選びますか?
あなたがどちらの馬を選ぼうとも,
人気的には,馬A の方が人気になるのが一般的でしょう。
では,
馬A
馬B
のような情報が与えられた時,どちらを選びますか?
青色の数字は,なんでしょう?
レース全体を眺めると,上のような感じにレース中の経過を分類できるのはよくある話なので理解できると思います。
もうお分かりの通り,
11.90 12.51 12.36
12.16 12.21 11.73
というのは,上記図の 助走 の ハロンラップ
(200mのラップのこと) です。
ここまで読むと,
「な〜んだ,助走とスパートをそれぞれ評価して,その競走馬の過去走を評価しようというよくある理論じゃないの?」
と思うかもしれません。
高橋式では,競走馬のレース評価を三つのタイプに分類しています。
1. 強力に先行したか?
2. 助走もスパートも平均的に速いペースだったか?
3. 強烈な差し脚だったか?
のような感じでわけています。 といっても,よくあるわけ方なので,あれなんですが,特に 2. の評価が高い馬は,2着に来ることが多いので覚えておくといいです。
3 の評価は簡単なので,主に 1 と 2 を重視して走破レースを評価し
,競走馬に目を付けます。
そして,その評価は,ラップそのものを指数化して評価するのではなく,
競走馬自身が,前走より走るのが(ラップが) 楽 になったなぁ と感じる(もしくは錯覚する) 効果
を見つけ出すことを目的としています。
1. の 先行馬ですが,4コーナーで かねがね4番手あたりまでにいた競走馬のみを評価します。
一般的に言われている先行馬と定義と微妙に異なるので注意してください。
助走ラップのみを評価して,先の例のように,赤色
で評価します。
以下のような場合(11.24のJCです),,助走のラップ指数(これ以降,ラップ指数といいます)が,-20を超えているのにもかかわらず
のように,4コーナーで 14番手なのでラップ指数( -23 )は評価しません。黒色になります。
強烈に先行していれば,上がりは問いません。とりあえず,目に付くように赤色にしてあります。
過去に一着になったレースと今回のレースを比較することよって取捨選択します。
「なるほど... 前走のラップが速いのがいいのはわかった。
でも,今回のレースの平均的なラップより遅かったから効果はないのでは?」
と思うのがふつうです。そこで,
のような感じで,右上の箇所に
12.42 ( -4 )
とあるのがわかると思いますが,それが,
今回の場合だと,(過去10年の)有馬記念のレベルでの助走ラップとラップ指数になります。
そのラップ指数と比べると今回が楽になるのか?がわかります。
その下にある
12.32 : -23
という緑色の数字はなんだろう?と思うかもしれませんが,これは,
レースのペース,実際は,レースのレベル
を表しています。詳しくは,後で解説します。 (今すぐ見たい方は,こちら)
さて,ここで最初に出てきた,馬A と 馬B に話を戻します。
まず,馬B の方から見ていきます。
のように,過去3前走と比べるとかなり楽になっているのがわかります。
自分が使っているものでは,
のような感じで,
前走からラップが楽になると競走馬感じるだろう(あくまで,だろうなんですが...)場合,楽 というマーク
を付けます。 (すみません。つくれます
Access版 for JVDL では,分け合って,未対応です)
ただし,距離適正まではわからないので,例えば,今回だったら2500mは走れるか?を自力で確認してください。
上記の例の場合ですが,GUの2400mや2500mでも,いいラップを出しているので,かなりの確率で競走馬は,
ナンカ楽だなぁ〜
と感じてくれるハズです。そして,あなたもその後の暮らしが楽になります。(たぶん)
実はレースによっては,それ以上に楽になる他の馬がいるかもしれません。そのあたりは,人間の推理の方が上へ行くので自力でお願いします。
例えば,
(注: 左から,今回のレースと同じ競馬場の最後の勝利,最後の勝利,前3走,前2走,前走 です)
のような場合,楽 マークが複数出る場合は,前走で,もっとも先行していた競走馬を選ぶと確率が高いです
。 上の例だと,同競馬場がちで,上がり指数が -22
となっているので,差しに回ってくれればかなり期待が持てます。
なので,先行馬を評価していますが,今回のレースでも先行するとは限りません。 逆に,差しに回る場合もあり得ます。
そのような時にも,
競走馬が走っていて,楽になったなぁ〜と錯覚しやすい
ので,そういうところも注意が必要です。 なので,過去の最終勝ちや最終同競馬場勝での上がりの指数には注意してください。
話は,戻ります。 次に,馬A を見てみます。
ラップ指数的には, -5 から,今回の -1 というのを見れば,前走より,ラップが楽になると言えないことが一目瞭然となります。
「前走は,重 だったんだから遅いのはしょうがないのでは?」
というのももっともですが,その前の京都大賞典を見ても ラップが 12.51 ラップ指数も 9
とすぐれないことがわかります。
さらに,ラップ分析の世界へ進みたい方は, 次へ (作成中です)