新教育課程の図画工作科・美術科の時間割作成について


35週(週2時間)では割り切れない


 平成14年度から始まる新学習指導要領では、「ゆとり」の中で各校が「特色ある教育」を展開することをねらっています。一方では、主体性や体験学習など―児童の自ら学ぶ姿勢を重視ながらも、美術教科の時間数は大きく削減されていきます。小学校では、年間70時間が高学年では50時間に、中学年では60時間になります。中学校では、なんと1年生は45時間になってしまいます。
 教科として環境学習やCGの作成、或いはフリー課題として「ものづくり・生産的活動・表現発表」など、「総合的な学習の時間」として扱える事例の開発はこれからも大切です。しかし、学校時間割の編成は各学校で創意工夫しながらも移行期に大筋を決めなければなりません。
 この、ページでは黎明書房の総合学習6「総合学習のための時間割の作り方」を参考にしながら、教科の時間割を考えてみたいと思います。

1.週2時間では固定できないので、組み合わせタイプにする。
 ○中学年60時間の設定

組み合わせタイプ 60時間
Aタイプ
10週
Bタイプ
15週
Cタイプ
10週
年間35週
音楽1
図工2
音楽2
図工2
音楽2
図工1
(図工)
20+30+10=60

 ○高学年50時間の設定

組み合わせタイプ 50時間
Aタイプ
5週
Bタイプ
10週
Cタイプ
20週
年間35週
音楽2
図工0
家庭科1
(家6年2)
音楽2
図工1
家庭科1
音楽1
図工2
家庭科2
(図工)
0+10+40=50

 [参考]柏市立酒井根西小学校
 
 ◎宇喜田小学校の設定(平成13年度)

図工 タイプ 学年(週1時間)
3年
6年
4.5年
音楽 タイプ 学年(週1時間)
6年
4.5年
3年


2.まとめ取りタイプにする。
 「総合的な学習の時間」がある週は1時間授業、ない時は2時間の授業。これは、「総合的な学習の時間」に合わせたまとめ取りで、逆に教科の時間数をまとめて取って、後はその学期は教科時間なしも考えられます。

3.3期に分けたタイプにする。
 学期によって、単位時間を変えています。これは、茨城大学教育学部附属中学校の例ですが、クラスによって開始時間や終了時間が異なるために、始業と下校以外はノーチャイムを実施しているようです。

T期(10週)
4.5.6月

U期(10週)
7.9.10月
V期(15週)
11.12.1.2.3月

1年音楽.美術の例
1組 音楽65分 50分 50分
2組 50分 50分 65分
3組 美術65分 50分 50分
4組 50分 50分 65分


その他の方法など、いろいろ情報をお教え下さい。

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Thursday, 14 January 2021