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Alchemist (2003)


Alchemist とは錬金術師のこと.中世の錬金術師は金を求めて実験をするとき,その手順と同じくらい,お祈りすることを重要視したと聞きます.自分の気持ちが物質に作用するなんて,現代では非科学的と言われてしまいます.
けれども,一所懸命お祈りすれば,素晴らしい金が得られる!と信じられていた時代の科学は,なんかとても人間的でシアワセだったんじゃないかなぁ?なんて夢想してみるのでした.

球形のお香&アロマキャンドル立てです.
上半分は凹面鏡になっていて,半円のプレート裏にある天然石が空中に浮遊するように虚像を結びます.

遠くにいるようで近くにいるような不思議な距離感の友人にプレゼントしました.
あまりに凝りすぎて,プレゼントとしては重すぎです.怖いですアナタ.
でも趣味で創るのだからトコトンまで行かせて頂きます.
自己満足です.
ドン退き上等!(笑)

 
こんな感じで使います.上の半球の内側に,ぼんやりと天然石(紫色)が浮いています.部屋を暗くすると,アロマキャンドルの炎が石を照らして幻想的に見えます.
もともとは心斎橋のLOFTで買った灰皿です.球形が気に入って買ったのですが,あまりにゴロンゴロン転がって机の上が大変なことになったので別のものに使おうと決意.半田を流して創った,おもり兼お香スティック立てを下半分に入れて倒れにくくしてあります.
拡大したところです.青い玉(ビー玉)が空中に浮いているように虚像を結びます.実際のビー玉は半円形の真鍮板の裏側にあります.
半球の内側は凹面鏡になるように徹底的に磨いてあります.磨けば磨くほど綺麗な虚像を結ぶことになります.鉄だと思って磨いたらなんか金色っぽくなりました.真鍮の合金だったのかな?
半円の真鍮板は取り外しが出来るように,小さな磁石で半球とくっつけます.真ん中の磁石に浮かせる物体を取り付けます.磁石は世界最高磁力と言われるネオジウムマグネット!東急ハンズで購入しました.
何を浮かせようか迷ったのですが,ハンズで天然石を見つけたのでこれにしました.もちろんビー玉でもOK.磁石にくっつけられるように,ステンレスの小片をエポキシで接着しています.
天然石はその美しさから古来さまざまな文化で珍重されてきました.霊力を持つとされたり,顔料として使われたり.今でもパワーストーンと呼ばれてますね.その歴史をカードにしてまとめてみました.ほとんどすべてに和名があることを初めて知りました.
その日の気分に合わせて,石を変えられるように効能を記した説明カードを大量に用意(笑).恋愛の石とか,洞察力の石とか,貧血に効く石とか,肝臓に効く石とか.パワーストーン辞典には閃ウラン鉱まで体に良いと書いてあった.放射能は危ないって!面白すぎ!
効能カード(No.1, No.2)は名刺サイズに印刷したので,ケースはもちろん名刺入れ.金属光沢の気に入ったケースを心斎橋東急ハンズで購入.
クリスタルのペンダントトップを浮かせてみようと買ったのですが,イマイチ美しくなかった.残念.正面から見るとM,横から見ると月の刻印が内部に浮き上がります.折角買ったのでチェーンをつけて,ペンダントとして使ってもらおう.なんとなく月のイメージの人なんですよ.
さて,これらを入れるにはどうしたら良いだろう?と考えて,紫檀でトレイをを創ることにしました.ひっくり返して台にも転用!黒檀・紫檀は目が詰んでて,磨けば磨くほど木目が綺麗になり,触り心地も良くなるのが好きです.もともとは葉書として売られてました.ハンズで購入.
綺麗な木目を残したいけど,ニスのような手触りにはしたくない!ということで乾性油のオイルフィニッシュにすることに.くるみ油を買おうと思ったけど,結構な値段だったので,お菓子売り場でクルミを買ってきてすり鉢で潰して自前で搾油(笑).クルミはクッキーにして頂きました.
アロマキャンドルとお香です.なんとなく和風の物にしたかったので「ゆず・さくら・ひのき・ぶどう・おちゃ」.お香も和風.
さぁ,あとは包むだけです.プレゼントのラッピングを考えるのも,かなり楽しいです.当方,三十路の男です.大変に残念に仕上がっています(苦笑).

参考URL
ミラクル・ミラー
玉玉立体視
金属鏡づくり
パワーストーン名前別リスト
鉱物図鑑 パワーストーン百科全書331―先達が語る鉱物にまつわる叡智

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