2歳〜入園の頃

 「男の子は言葉が遅い」という周囲の言葉。年の離れた末っ子で溺愛していたせいもあり、当時は、少しの遅れは気になりませんでした。上の子達の同級生のおかあさんで、発達相談を勧めてくれた友人がいたので、児童相談所に行くことに。そこで、色々な検査やチェックの結果、「かなりの発達の遅れがある」「障害」と、予想もしなかった言葉にショックで立ち直れませんでした。紹介された母子サークルに入会したのも、「ここに通ううちに治るだろう」「すぐに追いつくだろう」と考えたからでした。
昴は、もう泣いてばかり。建物を見るだけで、最後のほうには、そこに向かう道路だと気づいただけで泣いてましたが、私は、今まで離れたことがなかったから、ぐらいにしか考えられませんでした。それに、週1回のほんの1時間程度が、唯一ほっとできる時間だったから。同じ悩みを持つ母親同士、話したり、専門の方の話を聞いたり、情報を得る場でもあったのです。


様子

高い所に上がる  転んでも泣かない  部屋をぐるぐると走り回る  ビデオの好きな場面を繰り返す  おもちゃや本の箱をひっくり返す  毎晩2時に起きて遊ぶ  本棚の本を全部出す  カーテンにぶらさがる  布団の上を歩き回る  うんちで遊ぶ  要求が通らないと引っ掻く  家の外に飛び出す  偏食

だいたい、こんな毎日を過ごしてました。どうして痩せなかったのかしら?(*^_^*)
週1の母子サークルの中で、言語訓練「リトルエンジェル」を知り、通い始め、入園について考えるようになりました。

 上の子供達が通った幼稚園は、モンテッソーリ教育を取り入れていて、我が家にはとても馴染みやすかったこともあり、先生に
相談しました。受け入れを快く承諾してくれ、私としても、「初めて、この幼稚園で障害児を受け入れるパイオニアになろう!」なんて
意気込みもありました。(不安の裏返し)   入園してから、どのような生活になるのかうかがったところ、「みんなが作業(お仕事とよぶ)をしている間は、別の部屋で遊び、外遊びになったら一緒に参加しましょう。」......え?.....「お母さんが毎日付き添い、1時間ずつ慣れるようにしましょうね。」.....え?ちょっと待って.....

外遊びだけ一緒にするのなら、幼稚園にする必要はないかも...と考えました。それに、毎日の付き添いも自信ありませんでした。家のことや、上の子供達のことを両立できる自信がなかったのです。その時、母子サークルで見学に行った「桂堂学園」に相談してみようと思い、すぐにtelしました。


 初めて桂堂学園に行ったのは、3歳になったばかりの11月でした。当時は車が1台だったので、電車を乗り継いで行ったのですが、乗り物大好きだから、電車は全く問題ありません。(どちらかと言えば狭くて混んでるバスのほうが大変)その日の朝、包丁をいじって手は傷だらけ。キズバンを何度貼ってもはがす、を繰り返しながら二人で車窓の景色を楽しんでました。無人駅に二人で降り、学園の場所を聞きながら歩いた時は、「とんでもないところに来たんじゃないか?」と思いましたが(^_^;)
 桂堂学園は知的な遅れのある未就学児が通う施設で、市内にはここだけじゃないかなあ?

 この頃は、精神的にどん底だったと思います。

ことばの遅れ

障害を認める