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旅遊記

diary

[旅遊記その2 香港 2002.11.21-2002.11.24]

もう2度と見られないかもしれないという思いで香港まで見に行ったクリスのコンサート。こんなに早く追加公演が行われるなんて思いもしなかった。やっぱりここで見ておかないと一生後悔しそうな気持ちになってまた飛びました。果たして今回は「縁」があったのだろうか?

<出発まで>
今回も出発までどたばた。たった6週間の短い間にまた休暇を取るなんて。
でももうすっかりクリスに夢中になってしまったし、演唱會の内容自体が良かったから、どうしてももう1度見たい!と我慢できなくなっていた。(ほとんど病気?)
コロシアムの前で知り合った友だちには曲目表を送ってもらったり、いろいろクリスの近況などを聞くなどしてメールのやり取りが続いてました。
10月の終わりにクリスの香港でのファンサイトをチェックしてみると、クリスの最新の手紙がアップしていた。その10月24日付けの手紙の最後には「この手紙を見るころには僕は香港を離れている予定だったけど、もう少し香港にいることにした」と。その直後、香港の友人から「さっきクリスがラジオに出ていたんだけど、11月21日と22日にまた演唱會をやるかもって言っていたよ」とメールが入った。別の友だちにそのことを確認すると、「22日と23日にやるかも」「いや、23日の1日だけかもしれない」とメールが立て続けに入ってきた。他の友人からも「チケットの発売日前までに行くのかどうか決めてね!」とメールが入る。

11月11日に記者会見をして、12日にチケット発売をするというのだ。公演までに2週間もないなんてすごいスケジュール。ファンもそれについて行くのに必死だわ。香港ではいつも突然決まるし、チケットの発売はだいだい1ヶ月前。だいぶこの『速攻』ぶりには慣れてきたとはいえ、ただチケットを買ってコンサートに行けばいい地元の人とは違い、こっちは飛行機やホテルの手配があるのだ。10月に行った時点でかなり無理をしてしまった私。もうお金なんてないので、たまっているマイレージを使って行くしかない。とにかく飛行機はキャンセル待ちを入れて、演唱會のチケットの方は香港のファンたちの仲間に入れてもらうことにした。ネットでホテルの予約問い合わせもして、全部がクリアになった時点で会社に休暇申請をした。思ったよりもあっさりと許可が出たので、もう気分はうきうき。香港からもチケットが取れたという連絡は来るし、あとは香港に行くだけ。今回は10日間で手配を終えました。

<11月21日>
公演が23日だけとなったので22日出発でも間に合ったけど、まだ公演日が決まらなかった時に入れた予約だったし、夕方便で2泊3日だとあまりにも慌ただしすぎるので、早めに行くことにしました。でもこれは実に正しい選択だった!2時頃まで仕事をして、会社から成田空港に向かう。夜11時すぎに香港に到着。早速友人に電話をし翌日の待ち合わせの場所と時間を確認。ホテルで一旦チェックインしたあと、すぐに夜中の街に出て、新聞と食料をゲット。部屋でテレビをつけ、新聞チェックしながら食事。
テレビでは秋生のコカ・コーラのCMを見てちょっと興奮。先月会った時の印象がとっても良かったのでますますファンになってしまいました。そして3時頃に就寝。あ〜疲れた!

<11月22日>
午前中は朝食のあと、又一城の映画館へ。映画を見る前に先月買いそびれたボックスセットを迷わず購入。今回はこれがあだとなってしまった。ははは。
その後、上環と尖沙咀で買物。引き続き旺角へ行き、生写真やらCDやDVDを購入。今回は旺角であのボックスセットがどこの店でも売られていた。おそらく彼の追加公演に合わせて再入荷していたんでしょう。思っていた通り旺角の方が断然安かった。差額でもう1枚CDが買えたわ。はあ。
香港では定価はないに等しい。いろいろ店を回って安いのを探すのも必要。香港での買物はなかなか難しい〜

一旦ホテルに戻り荷物をおいて、友だちとの待ち合わせの場所へ。少し時間があったので、行き掛けにCD屋に立ち寄ってユニバーサルのコンピレ−ションアルバムを購入。これは安い買物をしました。
一度しか会ったことのない彼女にちゃんと会えるのだろうかと不安だったけど待ち合わせ場所には彼女が1人でいたので無事に会えました。6時15分の待ち合わせのところを5
分遅れて到着した私。他の友人はどうしたのかと聞くと、「6時にもうクリスが会場入りしてしまったからみんなそれぞれ帰ってしまった」という。え〜っ!もう入ってしまったのか。どうも私には入り待ちの『縁』はないみたい。彼女自身も仕事の帰りに駆け付けたので会えなかったそうです。

16日にサイン会、18日に誕生会があったので、夕食を食べながらその時の写真を見せてもらいました。冗談半分で「サイン会があるなら私の分ももらってきて!」とメールをしたら、本当に彼女の友だちがもらってきてくれたそうです。
まだ現物を受け取っていない内から興奮状態。彼女はカラオケ屋にあったポスターをもらってきてくれたり、クリスの記事が出ていた雑誌も買っておいてくれた。あ〜ありがたい!

彼女が用事があって行かなくてはいけないので、別のクリスファンで日本語のわかる子が来てくれた。みなさん、私のために交代で面倒を見てくれてるみたいです。申し訳ない!そのあとにも2人やってきて、みんなで会場に行ってリハーサルを聞く事ことにした。
私たちがドアに耳を当てて聞いていると、他にもまた遅れて数人がやってきた。みんな仕事帰りに次々とやってきているようです。人が来る度に取り敢えず挨拶をする。一応事前に聞いていて私の存在は知っていたようです。

この日が誕生日だという子が遅れてやってきた。彼女がチケットの手配をしてくれていたし、サインまでもらってくれたというので、用意してきたプレゼントを渡しました。そしてチケットとサイン入りの写真を受け取ると、思わずその場で叫んでしまった。だってしっかり名前入りだったんだもの!
それに彼女はサインをもらう時に私のことをクリスに話したようです。「今度のコンサートの時に日本からファンが見にくるのよ」と。
彼は歓迎すると言ってくれたみたいだし、「彼女は広東語ができるのかな?」と聞いていたそうです。私はクリスが私の存在を知ってくれただけで大感激!

リハーサルを聞くというのは初めてのことだったけど、なかなか面白かったです。同じ歌を何回も歌ってみたり、はじめからやり直してみたり。観客のいない会場ではすごく音が響くようで、歌い上げる時は声がすごく通って聞こえてぞくぞくしちゃいました。実際に香港人たちも「サイコ〜!」「たまんないわ〜」と叫んでいた。(笑)ファンというものはいずこも同じですね。
時々しばらく音が聞こえなくなると、「休憩かな」「水でも飲んでるのかな」「トイレかもよ」などと勝手に想像してわいわい楽しんでました。

11時を回った頃だろうか、だんだん皆も疲れてきて座りこみ始めました。
私も日本から持って来た「fai」のクリスの写真を見せたり、お菓子を配ったりしてました。誰かが写真を撮りたいと言い出し、今度は写真大会。
またしばらく音が聞こえなくなると、「そろそろ終わりかな」と楽屋口をチェックしてました。何度かそんなことをして、やっと12時を過ぎて、ワゴン車が楽屋口に横付けされました。みんな慌てて楽屋口に向かうと、スタッフなども出て来て本当にリハーサルが終わった様子。いよいよクリスが出てくるのを今や遅しと緊張しつつ待ってました。

10分ぐらい待っている間、誰かが「クリスに彼女が日本人だって教えてあげようね」と言ってくれました。やっとクリスがスタッフ数人と出て来た!
キャップ帽をかぶり、オフホワイトのフリース姿。すぐに車に乗り込みそうな雰囲気だったけど、今度は10人以上いたので、ちゃんと大声を出して何とか呼び止めて、「渡すものがあるのよ〜」と言ってこっちに来てもらいました。誰かが「日本人が来てるよ」と本当に言ってくれた。私もすっごく緊張していたけど、何とか自分でも声を出さなくちゃ、と勇気を出して、「日本から来ました〜」と言い、持っていたプレゼントの紙袋を見せました。クリスはまっすぐに私のところに歩いてきて、プレゼントを受け取り「多謝!(ありがとう)」と一言。その後ほんの1〜2秒のことだとは思うけど、2人で沈黙して見つめ合ったまま。そしてクリスがちょっと照れ笑い(?)しながら「何て言っていいかわかんないよ〜」と言いました。この姿がとっても可愛かったです♪

絶対に直接サインが欲しいと思っていたので、写真を取り出して、「サインが欲しいんですけど、いいですか?(好唔好?)」と言うと、私が言った言葉を真似るかのように他のファンたちに「いいかな?(好唔好?)」とお伺いをたててました。もちろんみんなはいいと言ってくれたし、クリスも快く応じてくれました。私の隣の子が「ほら、名前!」と言うので名前を言うと、クリスは「はあ?!」と聞き取れなかった様子。どうやら私の名前は外国人には聞き取りにくい名前らしい。昔から外国人にはなかなか覚えてもらえなかったのよね。しょうがないので綴りを言ってちゃんと名前を書いてもらいました。

あ〜みんな何ていい人たちなんだろう!そのあとしばしクリスは他のファンたちのサインなどに応じていたので、その間に私は横から写真を撮ってました。断りもなく撮るのはどうかと思ったけど、何と言っていいかわからず勝手に撮ってしまいましたが、クリスはもちろんスタッフからも怒られなかったです。
他の子たちも写真を撮り始め、クリスはカメラに気がつくとちゃんとそっちに目線をくれます。私も一度目線をもらったのですが、シャッターのタイミングが合わず失敗!クリスはとてもフレンドリーな人だったし、優しかったです。握手した手すら優しく感じました。ふわっとしてましたよ。手はちょっと小さめかも?!最後は笑顔で手を振って帰って行きました。

この夜は興奮状態でなかなか眠れなかったあ〜初めて直接クリスに会って、ほんの少しとはいえ言葉を交わすことができたんだもの!当然話しをしてる間はクリスはこっちを見てるわけで、あの大きな目で見られるとかなり緊張します。クラクラしそうになりました。

<11月23日>
いよいよ公演当日。前日にほとんどの買物を終えていたので、午前中に残りの買物を済ませ、友人たちと火鍋の昼食。思いっきりお腹いっぱい食べました。別腹のはずのデザートさえ入らないぐらいでした。かなりゆっくりと食事をしたので、一旦ホテルに戻ると3時近くなってました。
この日は天気も良くて、長袖で歩き回っていると汗ばむくらい。それなのでシャワーを浴びてコンサートに備えました。着替えて、カメラ、フィルム、双眼鏡、蛍光棒など『コンサートグッズ』の準備。香港人ファンに見せるために持って来ていた雑誌「fai」はふとクリスにあげたいと思い、それも持って行くことにしました。

今日の待ち合わせは4時半だったけど、今までの経験から早めに行くことにしました。時間も余っていたしね。4時すぎに行くと、他にもちょうど2人来たばかりだったみたい。私は入口の看板やポスターなどを写真に撮ってました。楽屋口で3人で話しながら待っていると、何となく中から音が聞こえる。ん?まさかもうリハーサルが始まってるの?そのうち他のファンたちも集まってきて、みんなが不審に思っていると、そこへ林敏怡(バイオレット・ラム)がやって来た。しばらくすると一旦中に入った彼女が外に出て来たので、彼女に聞いてみるともうクリスは会場入りしているとのこと。早めに来たというのにまた会場入りを見逃したわ。私はつくづく入りの時には『縁』がないみたい。

そのうちクリスのアシスタントが出て来て、楽屋口を出たすぐのところで携帯で話しをしてました。どうやら会場内では通じにくいみたいです。彼が電話が終わったのを見計らって、グループの1人が手招きして聞いてみると、クリスは朝8時に起きて、3時に会場入りしたそうです。コンサートの準備期間が短かったから、当日のリハーサルを長めにすることにしたのでしょう。前日のリハーサルも6時間ぐらいやってましたから。

たいていの香港明星のコンサートは4時〜5時ぐらいに会場入りすることが多いんですけど、まさか3時に会場入りするとは思ってもみませんでした。この時、みんなはクリスに渡して欲しいカード、手紙、プレゼントなどをアシスタントに託していました。私も雑誌を渡したかったけど、何もメモをつけていなかったので渡しそびれてしまいました。準備が甘いですね。
すでにクリスが会場入りしてるので、何もすることはなかったんですが、他にもまだ来ていない子たちがいたので、彼女たちを待ちつつ会場から漏れ聞こえてくるリハーサルの音を聞いてました。

実はこの日クリスに楽屋花を差し入れたんです。それが会場に届けられた時に花屋さんにお願いして写真を撮らせてもらいました。私もついつい一口のってしまいました。こんなことをしたのも初めての経験です。カードに自分の名前があることを確認して嬉しくなってしましました。

だんだん日も暮れてきた頃、テーブルと赤いテーブルクロスが用意された。あ、拝神の儀式かも。クリスが出てくるということだし、実際に生でこの儀式を見たことがなかったのでとても嬉しかった。まだまだリハーサルが続けられていたけど、7時すぎになってやっとクリスが元気よく手を振って出て来た。まずは大きな線香3本を持って、4方向に向かって3回づつ拝礼。

そのあと同じ様に2人が普通の線香を持って拝礼。1人はたぶんレコード会社の社長さんです。続いてクリスは紙のお金を燃やしたあと、中に戻って行きました。ずいぶんとあっさりと終わってしまって、香港人も「え?もう終わり。早いね」と言っていたら、やはりクリスは慌てて戻ってきました。そう、豚の丸焼きを切るのを忘れていたようです。線香をあげた3人が一緒に包丁(?)を持って、豚を切りました。香港人に聞いたところ、あのあとは豚を切り分けて食べるそうです。また最初と同じように線香を持って拝礼。クリスが1人でやったあと、残りの2人は一緒にやっていたんですが、この2人が拝礼してる間、クリスは居場所がなくて、どうしていいかわからずオロオロした感じでした。(あまり慣れていないのかな?)その姿に香港人のファンたちも苦笑してました。でもクリス、可愛かったよ!今度こそ拝神の儀式が終わり、クリスは出て来た時と同じ様に手を振って戻って行きました。

さて、いよいよコンサートの時間も近づいてきて、私たちも準備。グループの中のひとりが大量の細い蛍光棒と接続の部品を取り出してきて、みんなで手分けして花の形に組み立てたり、蛍光棒をボードにはり付けて文字を作ったりと、クリスの応援のためにみんなとっても一生懸命にやっていたし、それぞれ協力的だった。取り敢えず私も自分ができることを手伝ってました。8時15分の開演予定時刻頃になってやっと準備も終わり会場へ。

詳しい演唱會レポートはここです。

コンサートはタイトル通りの忘れられない一夜になりました。前回のような涙はなかったけど、とっても暖かい感じのする感動的なコンサートでした。クリスは前回の演唱會のお礼ということでこの公演をやることを快諾してくれたみたいです。本当に彼はファンが楽しめる素晴らしいものにしてくれました。

<11月24日>
午前便で帰国するので、7時すぎにはホテルを出て空港へ。ほとんど眠っていません。でもどんなに眠くて疲れていても、新聞だけは忘れずに購入。
通常香港では公演の翌々日でないと新聞に掲載されません。だからこの日の新聞はリハーサル風景だけしか出てなかったです。それでも余韻に浸りながら、帰国の途につきました。

今回はクリスに直接会う機会にも恵まれたし、演唱會中にも見てもらえたし、私にとって本当に忘れ難いものになりました。次回もたくさん『縁』があるといいな。
多謝難忘記的一晩!!下次見!