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コンサートレポート

concert report

[コンサートレポートその2]

UNFORGETTABLE演唱會 2002.11.23

今回のコンサートは前回の10月の公演が好評だったための追加公演であり、ファンみんなへのお礼の意味も込めたものだった。
公演の内容も選曲、衣装、演出すべてを前回とは違ったものにするとのこと。果たしてどんなコンサートだったのか?
♪傷感的戀人の序曲に乗って、中央のステージからせり上がってくるクリス。袖と右腰あたりに白い花の模様が入った黒のビロードのジャケットにレザーの黒のパンツ姿。髪は少しウエーブがかかっていて、上の方を若干ブルーに染めてました。歌はロバータ・フラックの♪Killing me softly with his song、それに♪情深縁浅を織りまぜながらのオープニング。全然違う曲をうまくアレンジで繋いでましたが、若干メロディーやリズムがオリジナルと変わってしまうので、歌うのは難しかったような気がします。

そしてクリスの出世作、♪傷感的戀人。彼はここで前回の10月の演唱會の出来事を話していたようです。実は公演を盗撮しようとしたファンがいたらしく(私も新聞で記事を見ました)、「みんな、僕の演唱會の映像は見た?」会場は「見てな〜い!」。するとクリスは「よし、みんないいファンばかりだね!」。そして町中で売られている写真やカレンダーなどのグッズがスクリーンに映し出された。
「う〜ん、こんなものまで売ってるんだね。どうせ買うならかっこいいのにしてよね!」クリスは生写真やグッズなどといった類いは売っても買っても欲しくないようでしたが、最後はジョークで和ませてくれました。
♪絶對自我♪我沾濕了的臉、そして♪雨中的戀人們の3曲を続けて熱唱。私の席から比較的近いところの階段に腰を下ろして歌うクリス。どきどきしちゃいました。このあとのMCは何を言ってるかちょっとわからなかったです。(^^;)

そして♪從沒這般相信♪再戀と続き、上着を脱ぐと黒のシースルーのシャツ!白い椅子が登場して、ちょっと色っぽく、2曲続きまして、ここでひとり目のゲスト、キャンディ・ローが登場。
キャンディの大ヒット曲
♪好心分手をデュエット。これがと〜っても良かった。クリスは一旦下がり、キャンディのソロ。今回初めて彼女の歌を聞いたのですが、すごく良かったです

そして衣装替えを終えたクリスはピアノと一緒に登場。何と羽付き仮面をつけて、ヨーロッパの貴公子のような出で立ち!!フランス系の血がまじっているクリスはフランス語の♪La Vie En Roseをピアノの弾き語りで披露。残念ながら私の席からは背中しか見えなかった。次の曲も仮面を付けたままフランスの雰囲気たっぷりに♪彌月醉巴黎
ここでスタッフに手伝ってもらい仮面をはずして、
♪平常心♪感受。クリスは私たちが作った(私は手伝っただけだけど)蛍光棒の花のことを言ってくれました。
「蛍光棒で花を作ってくれたんだね。大変だったでしょ?え?そうでもないって?じゃ、なんでそんなに少ないの?ははは〜冗談だよ。前回の時には星の形を作ってきてくれたけど、今回は花なんだね。それは僕が花が好きだって知ってるからだよね。本当にありがとう!」う〜ん、なんてクリスはいい人なんだろう。
それでこの蛍光花のお礼にと、上着を脱ぎ白いシースルーのシャツで♪若生命等候。このシースルーのシャツには竹(笹?)模様が入ってて、そで口には毛がほわほわっとついてました。下は濃い茶系のパンツです。客席から花束やらプレゼントを受け取りながら、次のコーナーへ。

ここでは他界してしまった歌手たちに敬意を表して、彼らの曲をメドレーで披露。Beyond(黄家駒)の♪情人、陳百強(ダニー・チャン)の♪一生何求、テレサ・テンの♪千言萬言、羅文(ローマン・タム)の♪好歌獻給イ尓。スクリーンには彼らの在りし日の姿が映し出されてました。
そして2人目のゲスト、ジョーイ・ヨンの登場。彼女は羅文の最後の弟子で、非常に可愛がられていたそうです。そして
♪留給這世上我最愛的人をデュエット。挨拶のハグをしてクリスはまた一旦ステージを下がり、ジョーイのソロ。いや〜ジョーイはとても歌が上手でした。歌を歌っている時と話しをしてる時の彼女のギャップがとても面白かった。歌い終わって少し話しをしていたけど、最後は「じゃあね〜」とあっさり帰ってしまいました。

今度はクリスったら背中があいたレザーのシャツで登場。まずは私の席から背中が見えたので、暗がりですでに「きゃ〜っ!」。歌いながら向きを変えるクリス。その度に背中側にいる観客から「きゃ〜っ!」前回のコンサートといい、今回のコンサートといい、クリスはかなり露出度が高い衣装を着てました!
次は私の大好きな
♪逝去的詩篇、今回のコンサートのタイトルにもなっている♪難忘記

今度は前回10月のコンサートでゲストに来てくれた人たちへの感謝として、彼らの歌、もしくは一緒にデュエットした曲を披露。スクリーンには10月のコンサートの時の映像が流れてました。このコーナーの最後はビビアン・チョウの♪如果イ尓知我苦衷。この歌を歌う時にはステージに座り込み、感情たっぷりに歌ったものだから、また新聞や週刊誌をにぎわせてしまいました。
林敏怡(バイオレット・ラム)がピアノと共に登場して、彼女の伴奏で
♪這是愛。とってもしっとりしたいい歌だったんだけど、歌い終わって、林敏怡が背中のあいたシャツを着たクリスを見て「あら〜なんて服着てるのよ!ちょっとみんな見て!」といきなりツッコミを入れてました。仲良しの2人の会話はとても楽しそうだったけど、実際にどんな内容を話していたかはわかりませんでした。残念。

バンドのメンバー、音楽監督の杜自持(アンドリュー・ツァーソン)などを紹介して、またまたクリスはステージから一旦下がってしまいました。ステージではしばしバンドの演奏。それが終わると♪請イ尓記住我。そう、これは握手タイムの曲。クリスは「さあ、握手タイムだよ〜さてどこから始めようかな」と元気よく登場。
そで口に白い毛がついたジャケット、紫のTシャツ、レザーパンツにブーツ姿。ダンサーたちがTom Tomのキャラクターを配りながら、クリスのあとからついてくる。通路近くの席だった私も頑張って前に出たのですが、一番前の場所はゲットできずに握手はできなかった。プレゼントは仕方なく係りの人に託しました。
握手タイムが終わってステージ中央に戻ったクリスは、そで口を見て、「あれ?毛が全部なくなっちゃったぞ!」でも本当は「ははは、ウソだよ。予め中に入れておいたんだよ」と袖の中から毛を出して見せてました。会場からは「な〜んだ!」とちょっとブーイング気味。「まあまあそう怒らないで」とクリス。

握手タイムで配っていたTom Tomグッズの中から腕時計をプレゼントすると言い出したクリスは、歌の一節を歌ってもらって上手だった人にあげると条件を出した。あちこちから手をあげる人がいて、クリスは男女各1名ずつを選び歌ってもらいました。男性は歌い終わって「I love you, Chris!」と叫んだのでちょっとクリスはひいていたみたい。女性の方はなかなか歌も上手だったので、文句なく彼女に時計をプレゼント。

次はこの日が初披露となった新曲の♪更好世界。この曲は映画「魔戒2(ロード・オブ・ザ・リング2)」の香港におけるイメージソング。できたてほやほやの新曲だったせいか、椅子に座って楽譜を見ながら歌ってました。今日の感謝の気持ちを述べたあと、♪自製浪漫♪再遇。そして「これが今夜の最後の最後の曲」と言って、♪再見。最後は花吹雪が舞い、中央の奈落へと消えていきました。

アンコールではアコースティックギターを抱えて登場。ストライプのドレスシャツに黒のパンツ姿。アンプラグド風に♪青葱歳月♪舊朋友♪情非得已。黒のジャケットを着て、♪我還是我。この曲の時には昔の写真や映像が流れ、その度に大きな歓声が。私は歌よりもそっちに気を取られてました。今まであまり見たことのないクリスの若い頃の映像に夢中になってしまいました。
クリスはまたまた椅子に座って、主催者やらスポンサーやらの名前を読み上げて感謝。でもリストを見ながらもクリスは時々読み間違えてしまい、「〜〜さん!じゃなくて、その友だちの○×さん!」なんてごまかしたり、スポンサーのマカオジョッキークラブを香港ジョッキークラブだなんて言ってしまったり。なかなかおちゃめでした。ここでクリスは「次の曲はみんなで歌おうね。歌えるかな?」と言いだし、
♪請イ尓回來

クリスは握手タイムの時のように客席に沿って歌いながら移動。時々観客にマイクを向けて、みんなで大合唱!私は今度こそと通路に飛び出して前に走っていきました。今度は何とか一番前をゲット。あ〜歌いながらクリスはだんだんこっちに近づいてきた。手を伸ばしたら届きそうなぐらい近くにいる!そして文字通り手を伸ばす私。でもクリスはマイクを指さして「今は歌ってるから(握手は)できないよ」といったジェスチャーをしたので、諦めて手を引っ込めました。
運良く、私がいたところではサビの部分になり、一番長くいることに。そして2回もクリスはこっち(私1人ではありませんが)にマイクを向けてくれました。「一齋!(一緒に!)」というクリスのかけ声が今も耳に残ってます。あ〜歌詞をちゃんと覚えておけば良かったと後悔しました。

またピアノが登場して、黄丹儀(デニ−・ウォン)の伴奏で♪再見露糸糸瑪莉。そして本当に最後の曲、♪晩秋。

今回のコンサートは宣言通り、前回とは違った演出、衣装、選曲になっていました。大ヒット曲や代表曲など絶対にはずせないもの以外、本当に前回とは全く違った選曲でとても楽しめました。たった6週間の間に彼は全く違ったコンサートを見せてくれて、又、これは前回のコンサートに対するファンへのお礼ということで実現したそうなの
で、嬉しかったです。クリスも前回とは違って涙もなく、本当に嬉しくて楽しんでいる様子でした。コンサート全体がとても暖かく感じられてまさしく「忘れられない」一夜となりました。
今回はたくさんの『縁』があったように思います。
また次回もたくさんの『縁』に出会いたいな。