■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part101 託された者」ツッコミ&感想
(2021年7月8日発売・週刊少年チャンピオン32号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■論点その1:水鏡先生から天馬くんへの後事の託し方について
- 結局のところ「魔物のような強敵」とかいう曖昧な指示しかしていなかった水鏡先生に対して、その託し方は少々雑すぎるのではないかというツッコミを入れたい気も若干するのだが、とりあえず主人公が主人公してて良かったと思います。
- しかしまさかPart5における「魔物のような強敵」という天馬くんのセリフが、このような遠大な伏線になっていたとは。御大の過去話の回収の仕方が丁寧すぎて震える。
- だって実際にPart5が連載されてた当時は、どう考えてもあのセリフにこんな意味、こもってなかっただろ。
- (何てったってPart5における「魔物のような強敵」は、よりによってヒヨコ1号&ヒヨコ2号という、この漫画中で最も魔物から遠い人物に対して発せられてしまったセリフなのだからな……)
- だから今回、あの時の「魔物」が指す真の強敵はアスクレピオスだったということがわかって、私は胸のつかえが15年ぶりに取れた思いです!だって明らかにあの時のシオンも童虎も魔物を名乗れるようなレベルの強敵じゃなかったもんな!むしろ魔物の名に恥じるところしかない敵だったもんな!ちょっとネームに「?」って思うレベルでヘタレだったもんな!
- だいたい崖から落ちたくらいで素直にダメージ受ける強敵がどこにいるってんだよ!(←Part13に対する恨み事。笑)
■論点その2:水鏡先生と天馬くんの別れについて
- こんなにきっちりと形見とか遺言めいたことを残して弟子と別れることができた師匠って、意外と聖闘士星矢のなかでは珍しいと思った。
- ちゃんと丁寧な別れのシーンを作ってもらえてて、良かったじゃないか、天馬くん!
- しかしあのタルに無造作に入れられた聖衣2つに、まさかこのような経緯があったとは。
- てーかやっぱり謎なんだけど、水鏡先生ってなんで杯座はともかくとして、ペガサスの聖衣まで持ってたんだろう。
■論点その3:水清くんの死界での安寧について
- なんか今回、むしろフラグが立ってしまったような気がするのは、気のせいだろうか。
- いや、わざわざこのタイミングで「我が弟 水清の死界での安寧」が言及されたということは、たぶんこの後、この漫画のストーリー中で、水清の死界での安寧は破られるんだろうなという、言い知れぬ不安が。
- だいたいパンドラ様が聖闘士に向かって「保証いたす」って言った時点で、実際その内実は「人質確保」くらいの意味なんだろうな、としか私には思えないんですけども!
■論点その4:ガルーダの冥衣について
- やっぱり何度見てもこのガルーダの冥衣がコマネチしてるようにしか見えないのは、私が悪いんだろうか。(←Part62のツッコミ参照・笑)
- いや、手の形はまだともかくとして、脚の広げ方がもう、致命的にコマネチ……
- ↑しかし今回の話でもPart62でも、このコマネチポーズのガルーダの冥衣があまりにもシリアスなシーンに平気で出てくるもんだから、もしかしたらこれはクラスの男子がやってたコマネチ(の真似)しか知らない私が勘違いしてるだけなのかと思って、今回わざわざ「コマネチ たけし」でGoogle画像検索までしてみたんですけど、結論としては、やっぱりどう見てもコマネチだよねこのガルーダ。
■論点その5:「アテナ軍の裏切り者」って結局…
- Part22では「既に教皇はハーデス軍に寝返ってる」的なことを言ってたパンドラ様だけど、つまりこれは水鏡先生による情報撹乱策がうまくいってただけで、少なくとも教皇がハーデスに寝返ったという話はガセだったわけですな。(←ただしアテナへの反逆についてはガセではない笑)
- でもそれだとPart23におけるカルディナーレさんの「フッわたしだけではありません」という発言は、今となっては一体どうとらえればよいのだろうか。まさか本当に教皇&水鏡とは別ルートの裏切り黄金組が、他にもまだいたりするんじゃないだろうな。
- とりあえず私個人の好みとしては、「Part23の『わたしだけではありません』発言はカルディナーレさんのポンコツ勘違いによる妄言だった」説を推したいところです!(←これ以上本筋から離れたら収拾つかなそう&カルディナーレさんのポンコツっぷりを愛している&そもそもハーデス側についてそうな他の黄金が思いつかない)
■論点その6:オデッセウスさんに天馬の攻撃が効かない件について
- まあ普通に考えたら元々オデッセウスさんには最初から白銀の実力はあるわけなんだから、青銅の拳が通じないのは分かるっちゃ分かるんだが。
- しかし何となく、「青銅・黄金の違い」とか「速度の違い」とかそういうところではない部分で、攻撃が通じてないんじゃないかという気がしてならない。
- 個人的な予想としては、オデッセウスさんはあくまでも人間外の力を手に入れてしまっただけであって(神がよくやるはね返し攻撃とか)(神にしかできない死の超越とか)、それを除いた純粋な聖闘士の実力としては、元々の白銀レベルのままなんじゃないかなーと思ってるんだけど。
- だいたい「黄金聖闘士の光速の攻撃すらかわす私」とかオデッセウスさん自分で言ってますけど、あなたどう見てもカインさんの攻撃をかわせてなかったじゃないですか。そんでそのせいで読者は「オペ」とかいう名のグロ画像をフルカラーで見せられる羽目になったんじゃないですか。(←単行本13巻・笑)
- しかしまあ、とりあえず今話のオデッセウスさんは、「このオデッセウス自身だ!」の顔が良い意味でキモくて非常に良かったと思います!
- 魔物感、めっちゃ出てた!
■論点その7:黄金聖闘士の存在意義について
- 今回の水鏡先生、師弟の絆としてはイイハナシダナーとは思ったんだけど、やっぱり根本的に天馬ひとりに何もかも託しすぎじゃないだろうか。
- どうしてその10分の1でもいいから、他の黄金聖闘士に教えてやらないんだ。いやこれはND教皇へのツッコミでもあるんだけど。
- なんかやっぱりこれ、水鏡先生も天馬も、ハーデスとの聖戦に向けて黄金聖闘士を温存させておくための、捨て駒…………になってないか?(←ND教皇のほうをジト目で睨みながら)
- しかしND連載開始から15年、まさかPart101にして天馬くんがペガサス座の聖闘士として本当の覚醒をするとは思ってもいなかったぜ。
- ……とはいうものの、天馬くんの実力と経験値を考えると、やっぱり正直、荷は重いよなあ。たとえここで覚醒したとしても、星矢たちほどの歴戦の聖闘士でもないしなあ。
<完>
多分続く
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