■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part100 星の下」ツッコミ&感想
(2021年7月1日発売・週刊少年チャンピオン31号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■論点その1:熱血連載100回目、おめでとうございます!
- まさかこのような日が来ようとは、「Part1」とかにツッコミ入れてた15年前には正直思ってもいませんでした!笑
- 毎回のように意表を突かれまくる怒涛の展開に、今後のNDもものすごく楽しみです!
- もしできれば某・牡羊座のヒヨコ1号(←第1話ではまるで主要キャラであるかのように登場したのに、今までの100話分の連載中ほぼ全くと言って良いほど見せ場がないまま、もはや登場人物紹介にも「水鏡に敗れる」としか書いてもらえなくなって久しい未来の教皇)にも、せめてもう少しくらい見せ場があればいいなと思うのですが、この際ぜいたくは言いません!NDの物語全体として、このまま熱く面白く突っ走っていただければ、それで充分満足です!
- そんな記念すべき第100回目の今作なのだが、タイトルが「星の下」、そして活躍するのが天馬くんなあたり、偶然か故意かは分からないけど、なんとなくNDで御大が重視しようとしている「聖闘士星矢」的なモチーフが綺麗に散りばめられてて良かったと思う。御大のお気に入りNDキャラ・水鏡先生とオデッセウスさんもたくさん出てきたし。
■論点その2:天馬くんに要求されている戦闘能力レベルが、ちょっとその環境では無理ゲーすぎるんじゃないかと思う件
- いや、だってこの人、Part5では「聖闘士」も「聖衣」も知らなかったんだぜ?クロスなんか漢字でしゃべれてすらいなかったんだぜ?あまりにも聖衣について何にも教わっていなさすぎて、タルに入れて馬で持ち歩いてたレベルだぜ?
- てか、そもそもPart99で天馬くんが回想していた修行風景自体が、「心を入れ替えて道具屋で働き始めたぼくは、道具屋の水鏡先生から読み書きついでに友達を守れる程度の格闘技を習いはじめました」くらいのニュアンスだったもんな。
- なのにいきなり道具屋のオヤジから「原子を砕け」だとか「音速を超えるのだ」だとか言われはじめて、さすがに天馬くんがかわいそうだと私は思います!笑
- いや、天馬くん、よく付いてったよ。別に聖闘士志願者とかでもないのにさ。めっちゃ頑張っとるよ。この環境で。
- というわけで、オデッセウスさんが一生懸命(水鏡先生のために)天馬くんの実力を引き上げてあげようと頑張ってるところ悪いんだけど、そもそもは水鏡先生があまりにも基本的なことを何ひとつとして天馬くんに教えてあげていなさすぎるのが良くないんじゃないかと私は思います!
- しかしこの無茶ぶりのひどさから考えるに、普段はまともそうに見せかけてはいるが、やはりオデッセウスさんも聖闘士だったということか。笑
■論点その3:オデッセウスさんの服毒自殺があまりにも無駄死にすぎて悲しくなってくる件
- いや、マジでこれ、ほんとに無駄死にじゃね?!
- ビックリしたよ!御大、容赦なさすぎ!
- しかしそこはかとなくギリシア悲劇っぽい展開だなあとも思った。このどうしようもない不条理感。
- あと毒杯を仰ぐあたりは何となくソクラテスっぽい?古代ギリシア感を演出?
- でもいちおう聖闘士なのに、わざわざ毒杯にしたのは何でなんだろう。自分で心臓ひと突きとかじゃないんだね。(もしかしたら聖闘士としてのアイデンティティよりも、医療者としてのアイデンティティのほうが強かったんだろうか)
- なんなら私はオデッセウスさんがアスクレピオスとの会話後に、自分の遺伝子ひとつ残さないためどっかの火山口の溶岩の中にでも沈んでいくのかと思ったんだけど、別にそんなことはなかったぜ!(普通に布団で死んでたぜ!)
- しかし聖闘士の力を持ってすれば、オデッセウスさんの遺伝子ひとつ残さずに遺体を破壊することは朝飯前なような気もするのだが。そのへんの黄金聖闘士とか教皇とか水鏡とかに遺言して、原子から砕いてもらえば良かったのに。(遺伝子>>>原子)
- で、それはそうと、やっぱり水清はこのせいで治療を受けられなくなって死んじゃったとかなのかなあ。
オデッセウスさんも若干それを気にしてるように思えなくもない。
- あと何となく私の見たところ、水鏡先生は天馬くんを弟子に取って修行をつけてやることで、弟への感情を昇華しているところがあるようにも思える。
■論点その4:この前聖戦の教皇がやっぱりどうかしているとしか思えない件
- いや、だからさあ!なんで情報を水鏡だけとしか共有しないわけ?!
- そんなにも他の黄金聖闘士たちには信用がないわけ??
- 教皇から「わかっているな」とか直々に言われて、そりゃあ水鏡少年本人はやる気だけどさあ!明らかにいち白銀聖闘士の力には余るでしょこれ?!
- そんな現場の下士官ひとり(白銀聖闘士)に「ハーデスの殺害およびアテナの殺害」とかいう巨大すぎる責任をまるっと負わせてるんじゃないよ!
- 誰がどう考えたって絶対無理だろ!
- ていうかこの教皇、他に信頼できる黄金聖闘士はひとりもいないわけ?!本当に?!人間関係おかしすぎない?!
- そ……それともまさかこの教皇、黄金聖闘士のコマを減らさないために、ここで敢えて水鏡を特攻兵にするつもりで……?(戦慄)(絶対無駄死ににしかならない)(特攻する相手=神)
■論点その5:ところで何で教皇はフィランツォを名指しで指定してたんでしょうね?
- 実はもうとっくにフィランツォにハーデスの封印があるって知ってたのだろうか、この教皇は。
- だとしたら、何で今までそこに聖闘士の監視を誰も置いてなかったんだろう。(←現代の老師みたいなやつ)
- そしてますますPart1で出てきたあの伝令が謎になってきたぞ。なぜあの花畑にハーデスがいるという噂をよりによってヒヨコ1号とヒヨコ2号に教えにきたのか、あの伝令はいったい何者だったのか、誰からそんな噂を聞いたのか、それともまさか前聖戦の教皇はハーデスの封印の監視をモブの伝令にさせていたのか。謎は深まるばかりである。
■論点その6:ペガサスの聖衣について
- 水鏡先生は天馬の守護星座を「ペガサスだ」って最初から完全に断言してるし、ペガサスの聖衣も天馬に直接伝授したっぽいけど、それってつまりペガサスの聖衣は、最初から水鏡先生の手元にあったってことなんだろうか。
- しかしフィランツォに旅立つ水鏡先生は聖衣櫃を1個しか背負ってないのに、いったいどういう経緯で入手して、どこに隠し持ってたんだろう?(タル?)
- それとも教皇と密かに連絡でも取り合ってて、こっそりとペガサスの聖衣を送ってもらったりしてたんだろうか。でもそれだと速攻でハーデスの監視に見つかりそうだけど。
■論点その7:例の馬について
- 実は今回、私が個人的に1番衝撃を受けたのは、「Part12」でハーデス軍を相手に最も善戦していたあの馬が、水鏡先生の馬だったという事実である。
- 水鏡先生と天馬くんの会話シーンで、あの馬がいるのに気付いた瞬間、御大の芸の細かさに私はひっくり返りましたよ!!!
- そうか。あの馬、道具屋の馬だったのか。なるほど。
- しかし、その同じコマで鍬を修理している水鏡先生のビジュアルに、鍬があまりにも似合っていなさすぎて、思わずそっちにも目が釘付けになってしまって困る。個人的に非常に心が忙しいコマである。(笑)
■論点その8:オデッセウスさんの教えが割と理不尽だと思う件
- そりゃオデッセウスさんから見れば、天馬くんが聖衣を着るのがアテナのためじゃないのはけしからんって思うかもしんないけどさー、そんなこと言われたって天馬くんはつい数日前まで「アテナ」の存在も「聖闘士」という単語も「聖衣」という単語も知らなかったんだから、しょうがないじゃんよ!!!
- まあたぶん、志半ばの水鏡先生のぶんまで自分が天馬を教育してやろう!っていうオデッセウスさんの親切心なんだろうけどさ。
- しかし水鏡先生が使っている「天に唾すれば己に還ってくる」系のこの攻撃なんですけど、これ、どう見てもポセイドン様とかそういう神の眷属の技ですよねえ。
- これが意味するのはやっぱり、オデッセウスさんはもう既に人ではなくなっているということなんだろうなあ。
<完>
多分続く
「Part99」へ← →「Part101」へ
|