■冥王神話 NEXT DIMENSION 「Part63 黄泉の死闘」ツッコミ&感想 (2013年12月12日発売・週刊少年チャ○ピオン2+3号掲載) (注意) ・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。 ・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。 ■論点その1:妖怪と妖怪がケンカもせずにいきなり協力しはじめたせいで、何だか蛇遣座は本当に復活してしまうんじゃないかと思えてきた件。 ていうか全体的に、このやたら嬉しそうなデストールさんは一体何なんでしょう! ……いや、私は前回の引きの時点で、てっきり今週はデストールさんと一輝兄さんのケンカシーンから入るんだとばっかり思ってたんですが。 全体的にあまりにもデストールさんが上機嫌すぎるのと、あと信じられないことに一輝兄さんがあまりにも礼儀正しすぎるのとで、ケンカどころか口論にすらなりませんでした!マジかよ!ウソだろ! 以下詳細! 「あんたひょっとするとこの巨蟹宮の黄金聖闘士か」 「はぁん?ちょっとなに言ってんのよ おたく」 確かに一輝は未来の人間なので、デストールさんの顔なんか勿論知らない訳ですが、そりゃデストールさんからしてみたら不審ですよねえ。 だってデストールさん、色んな意味で聖域内で最も有名そうなのに、仮にもアテナ側の人間がそんなデストールさんのことを知らないなんて、ありえない。(笑) 「見りゃわかるでしょ 黄金聖闘士唯一の美形 蟹座のデストール様とはあたしのことよ」 ゆ、唯一の美形だったのか。カッ飛ばしてんな、姐さん! っていうか今思ったけど、姐さん絶対カルディナーレさんと仲悪いだろ!(笑) 「ならばもう一度言うがこの宮を通りたい」 えっ。何それ。 仮にも一輝兄さんともあろうものが、ここまで丁寧に相手の意向を訪ねるなんて一体どうしたの。聖域の空模様は大丈夫なの。今すぐ豪雨にでもなるんじゃないの。槍でも降ってきちゃうんじゃないの。 ……なお読者の皆様の便宜のため、参考までに付記しておきますが、Part26で白羊宮に出現した時の一輝兄さんはこんな感じでした→「このフェニックス一輝をさえぎる者は 敵味方関わりなく倒して通る!!」(ヤる気満々) ……さらに参考までに付記しておきますが、原作十二宮編で処女宮に出現した時の一輝兄さんはこんな感じでした→「シャカよ…オレの兄弟をそこまでした以上 その程度のキズではすまないぜ!」(超ヤる気満々) 以上、復習したうえで、今回の一輝兄さんのセリフをもう一度ご確認下さい! 「この宮を通りたい」 ……あのー、この態度の違い、何なんですか? デストールさんに対してだけ異様に丁寧すぎじゃありませんか?えこひいきじゃありませんか? それともまさか、一輝兄さんは野生のカンで、デストールさんに逆らうのはヤバイということを本能的に察したとでもいうんですか?(←主にウッフン的な意味で) 「あら そう どーぞ ご勝手にぃ」 いやいやいやいや、デストールさん!アンタもちょっと待てよ!何でだよ!何でフツーに許可してるんだよ!その態度の違いは一体何なんだよ! Part36の時なんかあんだけ瞬が礼儀正しく説明してたのに、問答無用で冥界波だったじゃねえかよ! 「あんたはこの宮を守る黄金聖闘士ではないのか」 「今それどころじゃないのよぉ それに敵なら通さないけどさぁ おたくは敵には見えないもんね」 いやいやいやいや!うそつけ!うそつけ! アンタPart36では、どう見ても敵じゃない天馬と瞬に対して、のっけから思いっきり殺しにかかってましたやん! それどころかPart46とかPart47とかに至っては、思いっきり味方のカイザーさんに対してめちゃめちゃ冥闘士けしかけてウッフンしてて、ほとんどケンカ売ってましたやん! ……あー、これはもう、デストールさんはどう考えても、単に一輝兄さんが好みのタイプの若い男だからという理由でイチャイチャして楽しんでるとしか思えない。ぜったいそうだ。間違いない。てか、良く見たらどさくさに紛れて思いっきりウインクしているし。 「これでも人を見る目は確かなのよ 特に男を見る目はね うふん」 おい!姐さんさっき左目でウインクしたばっかりなのに、今度は右目でウインクしたぞ!ちょっとこれもう、一輝さんに対するアピールが半端無さすぎだぞ!一輝さんの身の安全が別の意味で心配だぞ! 早く逃げろ!逃げるんだ一輝! 「手伝おう 急いではいるが借りを作るのは嫌いなのでな」 「いやぁん うれしい 助かっちゃうわ それじゃお願いしちゃおうかしら」 に、逃げるどころか手伝い始めた!?一緒に棺桶運び始めた!?いったいどういう神経してるのこの人!?身の危険とか感じないの!? そ、それともまさか、変態が変態にアタックしても無意味だというの!?その手の攻撃は無効だとでもいうの!? ……しっかしまあ、このコマのデストールさんの嬉しそうなことといったら、もう。(笑) さて、そんなこんなでデストールさんと一輝兄さん、仲良く一緒に黄泉比良坂まで、大量の棺桶を運んできた訳ですが。 ……いや、もう、ダメです、私、この一連のデストールさんがあまりにも嬉しそうすぎるせいで、何だかこの棺桶運ぶシーンが、「お二人の初めての共同作業」に見えてきてしまいました。 だめだ、あまりにも面白すぎる。お願いだから勘弁してほしい。(悶絶) 「どっこいしょっと ああそれはその辺に適当に置いといてちょうだい」 デストールさんの指示通り、マジメにすなおに働く一輝兄さん。(←爆笑) ていうか、何だこれ。何なんだこの、あまりにも他人に対して協力的すぎる一輝兄さんは。 そりゃもう違和感とおりこして十億万土の那由他の彼方なんですけど。 まるでヤンキーが学校の掃除時間にマジメに教室の掃除してるのを目撃してしまったみたいな気分なんですけど。 この居心地の悪さを一体どうすればいいのだろう。っていうかどうして目撃者の方が肩身の狭い思いしなきゃならないんだろう。 ……しかしそれにしても、妖怪と妖怪が遭遇してしまったというのに、あまりにも平和的すぎるこの光景は一体何なんでしょうねえ。 ぶっちゃけ、ツッコミ人はだんだんと不安になってきました。もはやこれはどう見ても、天変地異の前触れだとしか思えません。こんなありえない光景、それ以外に考えられません。 しかもその天変地異も、雨が降るとか槍が降るとかいう生易しいもんじゃありません。もっと凄まじい、えげつない事件が起こってしまうに違いありません。 これはもうぶっちゃけ、蛇遣座が復活してしまうフラグが百本くらい立てられてしまったと読むべきです。 ああ、デストールさんと一輝兄さんがガラにもない事をしたりするから、きっとこの先、アテナも聖域も大変なことになるんだわ……。(確信) ■論点その2:デストールさんの戦い方が、あまりにも一輝兄さんに対するアピールにあふれていすぎるように思われる件。 「こんな場所にこれだけの棺桶をいったい?」 「これでも足りないくらい もうじきその死界の穴からウジャウジャ出てくるわよ」 ふむ、どうやら今回デストールさんが一生懸命棺桶を運んでたのは、冥闘士対策のようですね。水鏡先生が死んだこととは全く関係なかったらしい。 あれだけ入れ込んでた割に今のところ随分アッサリで、外見とは裏腹にけっこうサバサバした漢(おとこ)らしい性格のように見受けられます、デストールさん。 バアアアン 「そら来た!」 死界の穴から現れた大量の冥闘士を、必殺技も使わずにグーで瞬殺するデストールさん。Part46やPart47では冥闘士と戦おうとすらしてなかったのに、なぜだかいきなり本気モードです。 いったいデストールさんにどんな心境の変化があったというのだろう。 ……あ。 まさかこれ、一輝兄さんに対する自分の魅力アピールなのだろうか。主にウッフン的な意味において。 「おっほほ あたしの棺桶に入ってったら二度とこっちへ来ることはできないわよ 迷わず成仏おし」 おお、なるほど。デストールさんの棺桶にはそういう機能が付いていたのか。あれだけ熱心に自作してただけあって、けっこう便利な機能がついてたんだな。 いやまあ、彼の棺桶が敵を葬るためのアイテムだということは、Part36でも一応描写されてたわけですけど、「普通の棺桶とは明らかに違う」ってことに関しては、今回ようやくはっきりと確認できた感じです。 そして、どうやら冥闘士相手には冥界波が効かないらしいので(Part38参照)、結局デストールさんは棺桶を黄泉比良坂まで持っていって、冥闘士を直接棺桶に入れたうえで死界の穴に蹴り落とし、冥界に送りこむことにしたらしい。 ……しかし個人的に微妙に気になるのは、ここでのデストールさんのセリフです。「アテナの身に何かがあって結界が弱まってる」とか言ってるけど、ぶっちゃけそのアテナって、カルディナーレさんの眼球寸前でダガーローズを寸止めしてた、あのアテナのことだよな? 仮にも天下の黄金聖闘士・魚座のカルディナーレさんを、思いっきり「ひいいい」って言わせて気絶させてた、あのえげつないアテナのことだよな? ……あのさ、あのアテナ、下手したらシリーズ中で最も鬼畜っぽかったぞ? ぶっちゃけ最強っぽかったぞ? 弱まってる…? どのへんが…? 「そらそら来た来た 今度はさっきより多いわよ」 わあ、デストールさん、ノリノリですね!ていうか、たった1人でこんなにも大量の冥闘士を片づけているデストールさんは、何だかんだいって相当アテナ軍に貢献している模様! こうなってくると、もはや「デストールさんがアテナ軍を裏切るかもしれない」とかいう話に関しては、読者の誰ひとりとして信じていなさそうです!だって誰がどう見てもアテナ軍じゃんこの人!(笑) 「うら!うら!うら!うら!うらららぁ――っ 蟹座(キャンサー)八方美人(オールビューティー)拳」 おい!この蟹座、タイプの男が目の前にいるからって、いくらなんでも張りきりすぎだろ!!! 何だよその必殺技!!!やる気あんのかよ!!!(爆笑) ……しかし、やっぱりこの「うららら」っていう掛け声は、山本リンダさんの例の曲を意識してるんだろうか。いやまあ確かにあの曲似合いそうだけどさ、デストールさん。っていうかその「WAOOOO」っていう効果音ももはや何なんだよ……。 「いやあぁん ネイルが欠けちゃったぁ」 ネイル!? もう何なのこの聖戦wwww 「はぁん!?きゃっ」 ドム ドム ドドオン ネイルを気にしてピンチになって、一輝兄さんにかばわれるデストールさんがあまりにも乙女ポーズすぎて、もう本当に笑いが止まりません! だめだ!もはや思い出すたびに笑いがこぼれるレベルだ!なんだこれ!なんだこの聖戦! 「た…助かったわ やるじゃない」 いや、アンタ絶対今ピンチじゃなかっただろ!!! 単に一輝兄さんに自分をかばわせたかっただけだろ!!! ぶっちゃけただのぶりっ子だろ!!! 今の絶対、芝居だろ!!! (腹を抱えて大爆笑) ■論点その3:やっぱり十三の伝説を阻止するためにはアテナを殺さなきゃなんないんだろうか? 場面変わって、天秤宮。 「童虎聞いてくれ!天秤の証が本当なら黄金聖闘士だけではない すでに教皇が謀反を起こしてる!」 「そ…そうか…すでに教皇が…」 はて。「教皇が謀反」とか言われたら普通に驚愕しそうなものですが、この童虎さん、妙に意味深な反応です。 何となくこの童虎さん見てると、「そうか…教皇もすでに自分たちと同じ事情に気づいてるんだな(だからアテナを裏切ったんだな)」とか思っていそうな顔つき。 どうもツッコミ人としては、「教皇がアテナを殺そうとしてるのには、やはり何か隠された事情があるんじゃないか」という予感が、ますます確信めいたものになってきました(←Part60ツッコミ参照)。 しかもこの童虎さんの反応を見ていると、もしかしたら教皇は水鏡と同じ目的で動いていたのかもしれない、とすら思えてきた。 しかし、仮に水鏡&童虎の目的と、教皇の目的が同じだとしたら、やっぱり現時点で予想できる事情としては、「蛇遣座の復活を防ぐためにはアテナを殺すしかない」ということになっちゃいますよねえ。 だって、そもそも水鏡先生が十二宮を登ってきたのは、十三の伝説を防ぐためだし。(←Part50参照) その水鏡の遺志を受けた童虎が「アテナを殺す」と言ってる以上、「蛇遣座の復活を防ぐためにはアテナを殺す必要がある」ってことにしかならないと思う。 さらに教皇がPart60においてしゃべっていたセリフ(早くせねばなにもかもすべてが終わりになる)を聞くと、やっぱり教皇も十三の伝説を阻止しようとしてるような気がします。なぜって、この教皇のセリフ、Part54で蛇遣座に意識を乗っ取られたシャイナさんのセリフ(地上すべての終わりの日が間もなくやってくる)と強烈にかぶってるんですよねえ。蛇使座の復活をものすごく彷彿とさせる言い回しです。 そんで、そうやって十三の伝説を強烈に恐れてるっぽい教皇が、一生懸命アテナを殺そうとしているわけで。 ……以上の理由から、今週号を読んだ私の予想としては、「十三の伝説を阻止するためには、アテナが死ぬ必要がある」という説を推したくなってきた訳なんですが。 でも。でもなあ。 どうも個人的にビミョーに心配になるのは、あの教皇めっちゃ小物っぽいんだよなあ。 本当にそんなヤツに全幅の信頼を寄せても大丈夫なものか……。(←ちなみにND教皇の小物っぷりについて詳しく知りたい方は、Part22とかPart60とかのあたりをたっぷりとご笑覧ください!) 「よく聞け天馬 いくらわしでも冗談で裏切りを口にできるか これからはわしもアテナの首を狙っちゃる!!」 ……いや、ハーデスの首を狙ったりアテナの首を狙ったり、若かりし頃の童虎さんって本当にヒッチャカメッチャカなお方だったんですね!アハハハ! ていうかむしろ、言うに事欠いてあんな鬼畜そうなアテナの首を狙うだなんて、ツッコミ人としては童虎さんがもう一度「バアアアン」「がはあっ」「ドシャアッ」ってならないことを心からお祈りしておりますよ! (←なお、ハーデスの首をいきなり狙って「バアアアン」「がはあっ」「ドシャアッ」ってなってたヒヨコ2号さんの雄姿に興味のある方は、Part2のあたりをぜひともご精読下さい!) ■論点その4:ハーデス軍が続々と黄泉比良坂へ出現しつつある現在、いよいよ白羊宮のヒヨコの存在意義に黄信号が点っているような気がしてならない件。 再び場面変わって黄泉比良坂。 「うふん ようやく本隊のお出ましのようよ ハーデス軍三巨頭!!天貴星グリフォンのフェルメール!!」 おお、すごい!ここだけカラーページで、しかも3ページもまるまる使っての登場!何というVIP待遇でしょうか。フェルメールさん、本当に待ちに待った甲斐がありましたね!(笑) しかしこうなってくるとやっぱり次回以降は、フェルメールさんを相手に、デストールさんと一輝兄さんが共闘する展開になるんだろうか。何となくデストールさんは一人で戦いたがりそうでもあるが、しかし一輝兄さんは敵を前にした以上、一人で戦場を離れたがらなさそうでもあるんだよなあ。 いや、しかし、今回デストールさんの口から「アテナの身に何かがあった」という話が出てしまったので、アテナを優先した結果、一輝だけ先に進むという可能性もあるかもしれません。その場合は、デストールさんとフェルメールさんの一騎打ちになるんでしょうが。 しかし、そうなってしまうと何だか一人残ったデストールさんが、フェルメールさんと刺し違えてしまいそうです。だってデストールさんはもうさんざん見せ場を作ってもらってしまったのに引き換え、フェルメールさんはこれから見せ場を作らなきゃならないわけだし。 やばいぞ。デストールさんが結構本気で心配だぞ。 ……しかし。 実を言えば今の段階でツッコミ人が最も深刻に心配しているのは、デストールさんでも一輝兄さんでも、ましてやフェルメールさんでもありません。 白羊宮在勤のヒヨコ1号です。 あとついでに、過去時代のどのへんに落ちたのかすらも未だに描写してもらってない氷河さんもビミョーに心配です。 だって冥闘士もフェルメールさんもいきなり黄泉比良坂に来ちゃってるってことは、もはや白羊宮と双児宮の存在意義が、ほとんど皆無じゃありませんか……。 しかもカインさんはアベルさんとの絡みもあるし、既に大活躍もしてるからまだいいけど、ヒヨコ1号のほうはぶっちゃけピヨピヨ言ってただけだぜ? あとデストールさんだって今までのシーンで既に大活躍してるから、最悪フェルメールと刺し違えたとしても面目は十二分に立つけれど、ヒヨコ1号のほうは本当にぶっちゃけピヨピヨ言ってただけなんだぜ? ……という訳で、果たしてこの先、ヒヨコ1号に出番は来るのか!彼がヒヨコの汚名を返上するチャンスは本当にあるのか! なんかどうも個人的には、「無いんじゃないか」という気がしてならない! (↑既にツッコミ人は「最も悪い方の予想をしておくことで心のダメージを少しでも減らそう」という作戦に突入しています!) (↑自分で言うけど私かわいそう!超かわいそう!) <完> 多分続く 「Part62」へ← →「Part64」へ |
Written by T'ika /2012.12.13