■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part49 死門」 ツッコミ
(2012年12月13日発売・週刊少年チャ○ピオン2+3号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■「つ…ついた…ここが処女宮…黄金聖闘士の中でももっとも神にちかいと言われている男…処女座(バルゴ)のシジマが守る六番目の宮」 (1ページ目)
- とりあえず、「またかよ」とか、「この時代のバルゴが神に近いというのはエイトセンシズ的な意味でなのか仏教的な意味でなのかそれとも両方なのか」とか、「もしシジマがエイトセンシズに目覚めていたとしたら前聖戦の主戦場が冥界にならなかったのは一体なぜなんだ」とか、色々と考えるべき問題は多いのですが、そんなことよりも何よりもまず、「処女座」というのが誤植であることを心から願いたいものです。
- 「処女座」とか、それちょっとなんか「乙女座」って言うよりもものすごく直接的な感じがして、青少年の教育に良くないと思うんですけど!
- 「処女『宮』」のほうは建物だから、直接的な感じが薄れてて気にならないんだけどさあ。「処女座」だとそのものズバリ人間で、しかもヤッてるかヤッてないかだからなあ。
■[場面転換] 教皇の間 「今…何者かがわが処女宮に入り込んだな(略) しかしわたしがいなくとも処女宮の守りは鉄壁 わが許しを得ずに入り込んだ者は…たとえ誰であろうと…すべて滅ぶのだ!!」 (2〜3ページ目)
- えっ、そりゃまた随分と迷惑なシステムだな!
- 天秤宮〜双魚宮に勤務している人々は、全員シジマさんの許しを得ないと自分の職場に行けないのか!
- シジマさんが私用で留守にしてる時とか、メチャメチャめんどくさいな!
- っていうか、教皇の間に火急の用件がある伝令とか、シジマさんが留守の時はいったいどうすりゃいいんだ?
■[場面転換] 獅子宮―― 「う…あ…?」「は…?」 (4ページ目)
- こ、この天馬と瞬の枕になってるゴールディさんの表情が、あまりにも嬉しそうな満面の笑顔でニコニコしていすぎて、もはや完全に青銅二人の虜であることを、隠そうという意志すらゼロである!
- 「オレ以外には決して心を許さぬゴールディ」(笑)(←Part43参照・笑)
■「気がついたかガキ共」 (4ページ目)
- カイザーさん超涙目。
■「す…水鏡先生は?」「追え 追って水鏡の真意をただし 他の黄金聖闘士たちにもこのことを伝えるのだ」 (4〜5ページ目)
- いや、他の黄金聖闘士たちに伝えるのは、小宇宙通信を使って今すぐあなたがやれば良いんじゃないかと思うのだが、いかがか。
■「カ…カイザー」「それではぼくたちを信じてくれるのですね」「四の五の言ってる時間はあるまい 早く行け!!」「はい!ありがとうございます!」 (5ページ目)
- 天馬と瞬の表情が実に嬉しそうで、良い意味で13歳らしくてカワイイ。
- この年齢差の表現は、的確でしかもほほえましくて非常に良いですね!某ヒヨコ2名の時とは全然違って!(爆)
■「そうだ…聞いてやるのだ水鏡の胸のうちを…せめて…あの男の命が尽きるまえに…」 (5ページ目)
- なるほど、つまり「他の黄金聖闘士たちにも伝えるのだ」っていう命令はただのタテマエで、本当は単なる水鏡先生の終末期ケアであった、と。
- カイザーさん、大人の優しさ&余裕だな!
■[場面転換] 処女宮―― オオオオオオオ 「し…しかしなんだこの宮は…(略) 静かすぎる 風の音すら聞こえぬとは…?」 (6ページ目)
- いや、あんた、そんなこと言ってるまさに今ナウ、思いっきり「オオオオオオオ」っていっとりますがなその宮。
- 風の音じゃねえのかよ、その「オオオオオオオ」!
■「こ…これはただの静寂ではない!あらゆるものの精神を破壊するという無響空間!」 (7ページ目)
- なるほど、そういうことか!
- 「静寂(しずか)なる乙女座のシジマ」というPart14における通り名が、今ここにようやく伏線として生かされたというわけだな!
- つまり「静寂」という通り名は彼の性格ではなく、彼の守備方法から来ていたというわけか!
- どうりで、「静寂なる」の割にペラッペラしゃべってばっかりでおかしいなあと思ってたんだよ、シジマさん!
- しかしこの事後的につじつまが合いまくっていく感じ、実に車田漫画調全開で良いですね!(褒めてます!)
■「むううっ すさまじい耳鳴りだ 頭がおかしくなる さ…さすがシジマよ…不在であろうとおのれが宮を守るか…くっ」 (7ページ目)
- あの、単純に疑問なんですけど、無響空間って要するに、聴覚が使われなくなるわけですよね?
- それって逆に水鏡先生のセブンセンシズを高めてしまってまずいんじゃね?
■「はっ シジマ!」「わが宮を無断で通ろうとする悪しき者よ(略) それ以上進めば滅するのみ!」「むううっ 残留思念か…」 (7〜9ページ目)
- ちょっとそんな残留思念だなんて幽霊みたいな言い草やめてあげてくださいよ水鏡先生。(笑)
■「し…しかし(略)しょせんは幻影にすぎぬ」 (9ページ目)
- てーか、このマンガにおける水鏡先生って幻覚ばっかり見てね?
- なんせ鳳凰幻魔拳を食らった直後に幻朧魔王拳を食らうという、伝説級の不運っぷりだからな、彼は!
- って、まあ、すべては水鏡先生の過去を何とか自然に描写したいがための御大の計らいだとは思うのですが。(笑)
- だってもし聞かれてもいないのに自分から進んで自分の不幸についてペラペラしゃべりだしたりしたら、そんな軟弱聖闘士、あまりにも聖闘士星矢的価値観にそぐわなさすぎて、萎えるにも程があるからな!
■「おし通るまでだ!!うわっ」 ドオオオオン 「なにい?こ…これは!? 老門 病門 死門 生門 仏陀の四門!」 (9〜12ページ目)
- いやいやいやいやだから何で当たり前のように仏陀なんだよ!シジマと仏陀の間に何の関係があったんだよ!
- それともまさかシジマもたまたま仏教系の聖闘士だったっていうことなのかよ!何だよその超ありえないほどの稀少確率!
- でもこれ、もし万が一、このまま「シジマも仏陀の生まれ変わり」とかなんとか言い出したりしたら、それって仏教的にも大問題だぞ。
- なんせ輪廻のカルマから解脱した特別な存在こそが仏陀であったはずなのに、こんな頻繁に輪廻転生してたら、それもう全然、解脱できてねーじゃん。
- などといった諸疑問は尽きぬのだが、しかしとりあえず四門なんていうマニアックなものを持ち出して来るなんて、車田センセイは休載期間中、仏教をマジメに調べたんだな、と思いました。(←ほめてます)
■水鏡…!? そうか うらぎり者 杯座(クラテリス)の水鏡とはおまえのことか… (13ページ目)
- はて。水鏡先生が自分の名前をまったく名乗っていないのに、「水鏡」っていう名前がいつの間にか読み取られているってことは、シジマさんは四門を使って人の心が読めるんだろうか。
■よかろう それほどアテナの首がほしければひとつの門を選ぶがよい(略) しかし門の向こう側に待っているものはそれぞれの紋章の表すとおり その覚悟がなければ今すぐに引き返すのだ (13ページ目)
- うん!オチが読めました!
- 要するにこの門の中に入ることによって水鏡先生は自らの忌まわしき過去をムリヤリ見せつけられ、そして読者には水鏡先生の裏切りの真相がついでに見せつけられるんだろうな、というオチが!
- シジマさんすげえな!読者および作者への貢献度、パネエな!
■「くっ シジマめ…これが侵入者に対する結界である以上 どの門を選んだとしても滅びが待っているだけではないのか」 (13〜14ページ目)
- うん、だって今回の連載の2〜3ページ目で、既にシジマさん本人が「すべて滅ぶのだ!」って思いっきり断言してたしな!(笑)
- ってことは、ええと、これって要するに、初めから結論は1つしかないのに、あたかも選択肢があるかのように見せかけて、そんで敵がマジメに悩んで必死に選んでるのを高みから見物して、ニヤニヤしてるってことなんですかねえ、シジマさんたらえげつないなあ。(笑) ←ほめてます
■「しかしここに止まっていても無響空間で死するだけ…」 (14ページ目)
- いや、あの、純粋な疑問なんですけど、例えば聾唖者のひとって24時間365日ずっと無響空間で暮らしてるんじゃないかと思うんですけど、フツーに死んでなくないですか?
- 無響空間ってホントに死ぬの?それってただの都市伝説なんじゃないの?水鏡先生のメンタルどんだけ弱いの?(←聖闘士基準で)
■「むうう〜〜っ 仏陀は『老』『病』『死』の三苦を東南西の門で悟ったのち北の生門から出家したというが…」 (14〜15ページ目)
- なんか無駄に仏教に詳しいな、水鏡先生。
- もしかして仏教徒なんだろうか。一応、清国当時の中国系っぽいし。
■「わたしは聖人でもなければ悟の道を求める者でもない わたしは戦士だ そんなわたしが選ぶ門は…この門以外にない!! ぐわあっ」「バ…バカな!死の門を選ぶとは!!」 (15〜16ページ目)
- ご、ごめん、ちょっといいかな!
- 確かに「聖人でもなければ悟の道を求める者でもない」のくだりはかっこいいし、水鏡先生ご本人もものすごく真面目にやっていらっしゃるのはわかるんだけど、でもその後の「敢えて『死』を選んじゃうオレ!」っていう感覚については、どうも中二病全開くさくて仕方ないんだけど!
- いやホラ、なんていうか、中学生くらいでやたらヘビメタ聴いて、悲壮な顔しながら「死」関係のモチーフを愛好しつつ、血痕柄のペンケースとか使っちゃってるような、ああいう感じの……。
- てーか、水鏡先生ご本人はたぶん意図してないんだろうけど、こういう場面で敢えて「死」とか選んじゃうあたり、それ、むしろ思いっきりハーデス軍としての模範回答やっちゃってね?それ、めっちゃ模範的ハーデス軍じゃね?
■[場面転換] 「はっ!?瞬 感じたか?」「う…うん」「い…今…水鏡先生の小宇宙が…消えた!!」 (17ページ目)
- おお!この展開で「今○○の小宇宙が消えた!」って言ってもらえたってことは、これで水鏡先生はまだ死んでませんフラグがほぼ100%成立しましたね!
- 車田マンガ的お約束★
■[場面転換] 白羊宮―― 「な…なにい… す…水鏡……おまえ……」 (18ページ目)
- このヒヨコ、いい加減そろそろ立てよ。
■[場面転換] 獅子宮―― 「むううっ」「キュウウ〜〜ン」 (18ページ目)
- ゴールディさんの顔が「キュウウ〜〜ン」って言ってる割にはあまりにも凛々しすぎるので、天馬&瞬に対する懐き方と明確に違うなあというのがすごく良く判って、たった1コマでキャラ関係がここまで描き分けられてるこの感じはさすが御大すごいなと思いました!(ほめてます)
■[場面転換] 巨蟹宮―― 「シ…シジマ 殺すなよ 水鏡は…水鏡は何か大いなるものをもってここにきた男よぉ!」 (19ページ目)
- いや、そんな水鏡先生に最も深刻なラストダメージを与えてたのは、どう見てもアナタだと思うんですけど、デストールさん。(笑)
■オオオオオオオ (←死門のアップ) (19ページ目)
- そして完全に素で忘れられている、天秤宮の刎頚の友、約一名。(笑)
- それともこれはアレですか、もしかして色々なことに対する察知能力があまりにも残念すぎて、素で水鏡先生の小宇宙が消えたのに気づいていませんでしたっていうオチなんですか、そこんとこどうなんですか、ねえ童虎さん。(笑)
<完>
多分続く
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