■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part48 炎の友情」 ツッコミ
(2012年12月6日発売・週刊少年チャ○ピオン1号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■雑誌の表紙:「待望の連載再開!!ドラゴン紫龍登場!!」
- わああ、あけましておめでとうございます!紫龍さん!
- 今年もよろしくお願いします!今年あと1ヶ月しかないけど!
- 背中の昇竜がとってもカラフルで、ものすごく年賀状にふさわしいと思います!今年あと1ヶ月しかないけど!
- ……いや、ちゃかしましたけど、まさか辰年のうちに連載再開にこぎつけられるとは思ってませんでした。前回の連載ラストで珍しく再開時期の予告がなかったので。
- いやあ、無事に再開して一安心。
■五老峰―― (1ページ目)
- あの、他に誰の胸倉をねじりあげればいいのか判らないのでとりあえず童虎さんの胸倉をねじりあげて小一時間ほど問いつめたいんですけど、この五老峰の河岸の岩壁にデカデカと彫刻されている「空躍龍神 龍」っていう巨大文字は、いったい何なんだよ!(爆笑)
- まるで観光地じゃねえか!テーマパークじゃねえか、この!くっそ!(爆笑)
■ザクッ ザクッ ザクッ (1ページ目)
- おい!観光地エリアから近すぎるだろ、紫龍の畑!(爆笑)
- ていうか、また耕してんのかよ!
- しかも何だよそのあまりにも見事に育った、あまりにも形の良すぎる巨大ニンジンは!
- しかも何だよそのあまりにも見事に育った、あまりにも形の良すぎる巨大白菜は!
- 紫龍の野菜育成スキル、プロ並みすぎるだろ!
- だがしかし、なのに、にもかかわらず、いったいどういう訳でニンジンと白菜と同時期に、身の丈1メートルほどのトウモロコシの株が生えてるんだよ!
- いったいこの畑、何月なんだよ!
- テーマパークかよ!農業なめてんじゃねーよ!(クワッ!)
■「紫龍 やはりここだったか」 (1〜2ページ目)
- なんでだよ!
- 崩壊していく冥界の中で全員が生死不明のまま離散状態になってて、何でそのまま畑にいるって思えるんだよ!
- いったい何がどう「やはり」なんだよ!
- それともまさか氷河は日頃から、紫龍に対してそれほどまでに、常に畑にいますよねイメージを持っていたんだろうか。なぜ。どうして。何が理由で。
- ……そんな重大な疑問に比べればものすごくささいなことなのですが、このコマのすみっこのほうでニンジン・白菜の隣に生えている作物が、地味に気になってしかたありません。この畑いったい何月なんだろう的な意味でも、あの人たち普段いったい何食べてるんだろう的な意味でも。
- ぱっと見た形状から、サラダ菜またはキャベツと予想しますが、どっちにしろこいつら、結構いい食生活送っていたんだな……。
- あやまれよ!おまえら、一輝とか一輝とか一輝とかにあやまれよ!
■ カナ カナ カナ (2ページ目)
- じ、じわじわ来る。
- この雄大かつ美麗な五老峰のイラストに、あまりにも手描き感あふれるこの「カナ カナ カナ」は、地味にじわじわ来る。
■「なんだと?」「だから…もはやオレは闘えぬ」 (3ページ目)
- いや、そんな超五体満足な農民姿でそんなこと言われても。肌とかすんげえツヤツヤじゃん。
- らしくねえ!なんかこう、ものすごく紫龍らしくねえええ!
- てーかあの、まさかとは思いますけど、この期に及んでまた農民に転職するつもりなんですかね、このドラゴンの人は。
- でもそれなら、そういうセリフはせめて「トウモロコシは夏の作物で、ニンジンや白菜は冬の作物である」という最低限の農民的常識を身につけてから言ってもらわないとねえ。農民なめてますよねえ。
■「それほど目がわるいのか?」「いや 目は快方にむかっている」 (3ページ目)
- ええっ!?
- あの傷、治るの!?
- おっそろしいな、こいつ!(笑)
■「な…ならばなぜ?言ったように星矢の命があとわずか…(略)」「氷河 オレは今はここで土を耕して生きている そっとしておいてくれ」「紫龍……」 (3ページ目)
- いや、氷河、キミは何だかものすごくマジメにショックを受けてるようだけど、そいつ、それ、よくあることだろ。
- 比較参考までにドラゴン紫龍さんの過去の実績:「はい老師 わたしは今生まれてはじめて生きる喜びを味わっています 朝日と共におき日没と共にやすむ そしてこの中国の悠久の大地をたがやす喜び 紫龍はこの五老峰の土となるつもりです もはや二度とドラゴンの聖衣をまとうことはないでしょう」「おろかな…聖闘士は女神を守り 正義のために戦うとおしえたはず…」
- ほら、もう、あれだよこの人、定期的に廬山の土になるって言い出す病気なんだよ。そっとしておいてやろうよ。
- しかしこういうのは、何病っていうんだろうな。
- 彼の実年齢的には中2病のはずなんだが、言ってる内容はむしろ65才病って感じだよな。
■「おまえ本気で言ってるのか 忘れたわけではあるまい これまで幾多の困難をのりこえ 共に闘ってきたオレたちの固い絆を…熱き炎の友情を…」 (4ページ目)
- 発言者も被発言者も炎芸とは全く無関係の聖闘士だけど、まあ彼らの友情がホットだったことは事実だからしょうがないか。
- しかしまあ氷河さん、仰ってることは全くその通りなんですが、「熱き炎の友情」とか、自分で言うか、それ。(笑)
■「紫龍 もう一度言う オレと一緒に来てくれ!このままでは星矢が死ぬ!!」「くどい オレにはすべて過去のことだ 帰ってくれ」 (4〜5ページ目)
- うっわあ。
- すっげえ過去になるの早いな!
■「紫龍!きさま見損なったぞ!」「殴りたければ殴ればいい それでお前の気がすむならな」「くっ」 (5ページ目)
- しかし「友情ナニソレ忘れた」とか割とサイテーなこと言ってるくせに、やたら上から目線だなこの紫龍。
- せめて下手に出てたら少しは印象違うのにな。「誠に申し訳なく恐悦至極には存じますが、事情があってどうしても行けないのです」とか何とか、テキトーな文面ひねり出してさ。
- 青銅随一の真面目人間だけど、こりゃ意外とサラリーマンには向かないな、紫龍。
■「紫龍 お茶を持ってきましたよ ひと休みしてくださいな」 (6ページ目)
- あの、大変恐縮ながら、ワタクシ以前からずっと地味に気になってるんですけど、どうして春麗って紫龍の畑仕事をカケラも手伝わないんでしょうね?
- これ完全に、農民の妻失格ですよね?
- しかしどうも違和感があるんだけど、春麗って、確か紫龍にはタメ語じゃなかったっけ。あれ?
- ↑参考例その1:初登場時、銀河戦争での春麗さんの発言。「紫龍 老師が…老師が危篤なの」
- ……なんていうことが一瞬気になったりしたんですけど、原作読み返してみたら、意外と場面によっては、春麗が紫龍に対して敬語使ってるシーンがありました。
- ↑参考例その2:紫龍が「五老峰の土になる」とか言って畑を耕してる時の春麗さんの発言。「紫龍――っ」「どうした春麗」「老師がお呼びですよ」
- むうう。車田すげえな。これって明らかにこの原作のシーンを読み返してるよな。
- ……で、それは良いとして、なんか知らんけど、ハーデス編で妊娠もしてなかった春麗が、ハーデスが倒れたら突然子連れになっとるんだが(笑)
- しかしこれはまあ、ヒト科ヒト属の妊娠期間的に考えて、明らかに、赤ん坊が里子か、あるいは赤ん坊がキリストか、あるいは春麗が人間じゃない(単性生殖で増える)かの、いずれかですよね、ええ、わかります(笑笑)
■「まあ お客様ですか こんな山奥におめずらしい」 (6ページ目)
- えっ……?
- いやいやいや、どう見ても客じゃねえだろ!胸倉つかんで殴りかかりに行ってるだろそいつ!(笑)
- っていうか、どう見ても氷河だろそいつ!何なのその壮絶なまでの他人行儀っぷり!「おめずらしい」とか、何なのそのムウですら使わなさそうな超絶不自然なスカシ敬語っぷり!
- あまりにもナチュラルな他人行儀っぷりなので、思わず原作を確認してしまったのですが、いや、やっぱり何度も会ってますよねえ、この2人。
- 参考例その1:「老師…わたしは老師をうらみます…老師や黄金聖闘士たちをうらみます なぜ紫龍たちの聖衣を甦らせたりしたのですか!(略)」 ポセイドン編冒頭。氷河さんたち青銅4人が五老峰でワイワイやって、滝に飛びこんでった時の春麗さんの発言。明らかに氷河含む青銅聖闘士と老師の会話を、全部、聞いてる。氷河さんのこと認識してない筈がない。
- ↑……それとも、あの時の春麗はあまりにも紫龍の身の安全以外のことがどうでもよすぎて、氷河さんのことなんか全く眼中になかった、とかそういうことなのか?(爆)
- 参考例その2:「あわてるなよ それでは距離が近すぎて たすけるどころか逆に紫龍の心臓をぶちぬいてしまうぞ」 銀河戦争で紫龍が死にかけた時のシーン。恋人が死にかける、なんていう一生記憶に残りそうな場面で、最も大事な緊迫の瞬間に表舞台に出てきた氷河さん(しかも1人だけ金髪で目立つ)のことを、まさかカケラも覚えていないなどということがありうるのだろうか。
- 結論:いくらなんでも眼中なさすぎだろ春麗さん!紫龍以外の人間のこともちょっとは観察しろよ!(笑)
■「ほぎゃあ」「まあまあ翔龍 どうしたの」「ほぎゃあほぎゃあ」 (7ページ目)
- 赤ん坊の髪型wwwwwwww
■「ほぎゃあ」「翔龍 よしよし いい子だ 男なら泣くな」「ケラケラ」「まあ もう機嫌が良くなって」 (7ページ目)
- てーか、このあまりにも型にハマりすぎた団欒が、ものすごくうさんくさくて正視に堪えない。(爆)
■「翔龍は本当に紫龍が大好きね」 (7ページ目)
- こ、この氷河さんのものすごく軽蔑しきったまなざし、マジですげえ。
■「あら お客様は? 紫龍 あの方は氷河さんでは?」 (8ページ目)
- お、おい、このアマ……(←失礼!)
- 氷河さんのことわかってたのか!なのに完全に知らないフリをしてたのか!氷河さん本人の前では、完全に知らねーヤツ扱いしておいて、氷河さんがいなくなったら、途端に態度が戻るのか!
- どう見てもこれ、わざとだぞ!この「あんたなんか知らないわ&うちの団欒ジャマしないでよ&さっさとどっか行ってちょうだい」アピール、かなり半端ねえぞ!
- しかも老師がいた時はそんなこと全然してなかったのに、いなくなった途端に、これだぞ!
- とんでもねえぞ、こいつ!
- 今回発覚した事実:春麗さんは意外としたたか★
■「いや…知らぬ人だ」 (8ページ目)
- アタマ打って新しい人格が生まれたか、紫龍よ…
- ホッ、悲しいな…
■紫龍よ たしかにオレたちは死闘の連続だった これからはお前ひとりくらい静かに暮らすのもいいかも知れん さらばだ紫龍 もはや会うこともあるまい (8ページ目)
- こ、この氷河さんのあまりにも軽蔑しきった顔つき、マジでヤバイ。
- この「さらば」は、明らかに「オールヴォワール」じゃなくて「アデュー」のほうの「さらば」ですよねえ……
■「老師…」 (9ページ目)
- いや、そこは「老師…」じゃねえだろ!
- 少しは氷河さんのことも考えてやれよ!(笑)
- つーか真面目に、泣いてる場合じゃないですよアナタ割とマジで。
- ……そんな重大極まりないツッコミに比べたらはるかにどうでもいいことなのだが、その老師の杖、ハーデス編の時に明らかに老師が十二宮まで持って行ってたんだが、しかもそのまま白羊宮でシオンと戦ってる最中にいつの間にかどっかに消えてたはずなんだが(たぶん白羊宮のどこかに落ちてる)、何で今、五老峰にあるんだろう。
- しかもさっきまでの話からすると、紫龍は聖戦後の聖域には一度も行ってないっぽいのに。
- 謎が謎を呼ぶ。
■「フッ 女々しい奴よ 何のための涙だ」「何者?」「天界の戦士!天闘士斗馬!!」 (10ページ目)
- あっ斗馬さんだ!
- 斗馬さんだ!斗馬さんだ!ワーイ!斗馬さんだ!(←あっチョウチョだワーイチョウチョだ!的な口調でお読み下さい・笑)
- 斗馬さん、まさかの五老峰登場!聖域もロドリオ村もガン無視して、なぜか縁もゆかりもない五老峰に、いきなり登場!
- ……っていうか、何なのこの人まさか氷河さんのことストーカーしてるの?
■「天闘士がなぜここへ?」 (11ページ目)
- いや紫龍おまえ、なぜ天闘士のことを知っている!(爆笑)
- すげえな。きっと老師あたりが紫龍には教えたんだろうけど、そんな重要な情報が他の聖闘士には全然知られてないなんて、聖闘士界におけるディスコミュニケーションぷりってほんとすげえな。
■「氷河を追ってきた 本当なら星矢をやるのが目的だが 考えてみればあんなヌケガラの首などいつでもとれる それよりもオレの右腕を凍らせたにくき氷河との決着が先だ 奴がどこかへ消え失せる前にな」 (11ページ目)
- 意訳:「氷河を追ってきた 本当なら星矢をやるのが目的だが 考えてみれば魔鈴さんとかシャイナさんとかめっちゃ怖いし強そうだし星矢の首なんか絶対とれない そんで行き場所がないからとりあえず氷河のあとをついて来てみました」
■「しかし氷河もかわいそうな奴よ おまえのような男を友と信じてきたことがだ!」 (11〜12ページ目)
- 意訳:「オレよりももっとヘタレそうなやつを見つけたぜ ラッキー! とりあえずこいつコテンパンにして汚名返上だ!」
■「聞け軟弱野郎 今聖域では星矢の命を救おうとどいつもこいつも必死になっている 友を思う気持ちは敵ながら見上げたものよ なのにお前ひとり安穏な暮らしをむさぼるとは!恥を知れ! おまえのようなひきょう者はムシズが走るわ 氷河のかわりにオレがやってやる 死ねえ!!」 (12ページ目)
- ええええええええ!
- ま さ か の (爆笑)
- 斗馬さんがまさかの正論を!まさかの氷河の心情代弁を〜!
- ていうか何だお前!ツンデレか!ツンデレなのか!
- もしかして、「意訳:仲間思いの聖域すごいうらやましい!オレもああいう職場に入りたかった!氷河さんカッコイイ超あこがれる!オレも氷河さんの友達になりたい!」 とか、まさか、そういう感じの人なのか!?(爆笑)
- ……いや、しかし、斗馬さんの場合、「聖域でものすごいヘタレっぷりと醜態をさらけだしてしまったのでめっちゃ恥ずかしいなどうしようかなって思っていたら、たまたま五老峰で自分よりもっとヘタレそうなヤツを見つけたもんだから、さっそく喜び勇んで説教してボコって鬱憤晴らしてます単にそんだけ!」っていう線も捨てがたいからなあ、ネタ的な意味で(笑)
■ウワアアアアアア… 「フン 思えばこの斗馬ともあろう者がくだらぬ男にかまけたものよ 拳が汚れるわ」 (12〜13ページ目)
- 意訳:「断崖絶壁で滝壺を見下ろして、カッコイイ決め台詞、言ってみたぜ!どうだ!キラン!」
- どうしてだろう、ものすごく真っ当なことを言ってるはずなのに、斗馬さんから漂うこの中2臭はいったい何なんだろう……(びったんびったん)
■「なんだこの古汚い杖は?こんなものを後生大事に抱えて泣きやがって フン」 (14ページ目)
- それは、確かに、私も聞きたい。
- なんだその杖は?老師は白羊宮でシオンと戦った時にその杖を持ってたはずなのに、何でそれが五老峰にあるんだ?
■「氷河 次はおまえの番だ!けっして逃さぬぞ!」 (14ページ目)
- もはや斗馬さんが、ただの追っかけ氷河ファンにしか見えない!
■オオオオオ 「う…ううう…」 カッ カカアッ (15ページ目)
- おい!このドラゴンの人、何度目だよこのパターン!(笑)
- これもう完全に、あの時のシーンと同じですよね!なんかちょっとトチ狂った紫龍が「廬山の土になります」とか何とか言ってたら、老師に「おろかな…」って呆れられたりデスマスク滝壺に落とされたりして、散々散々ヒドイ目にあって、そんでウワアアアって言いながら滝壺の底に沈んで行ったら、水底からドラゴンの聖衣が現れて聖衣の目がピカーってなるの。(笑)
- どうやらここに来て新たな法則が成立したようだな。紫龍が廬山で農民になりますって言い出したら、それは必ずや紫龍が滝壺に叩き落とされてドラゴンの聖衣の目がピカーとなるであろう、というフラグ。
- ↑つーかまあぶっちゃけて言えば、要は原作者による自作オマージュだと思うんですけど、そこはそれ、身もフタもなくてネタにならないんで(笑)
■[場面転換] カナ カナ カナ 「よしよし翔龍はいい子ねえ 紫龍はもうじき帰ってきますからね」(16ページ目)
- あれっ、これはもしかして、私の気のせいじゃなければ、五老峰で紫龍と春麗が住んでる建物の外装・内装・家具詳細に関する、本邦初公開なシーンだったりしませんか?
- ガバアッ!(←右手に鉛筆・左手にメモ帳を握り締め、目を皿のようにしたツッコミ人が思わず前のめる音。笑)
- なんかこの小屋、建物自体はボロボロだけど、さりげなく窓が中華風のおしゃれ格子だったり、石積みの配置が凝ってたりして、何気に趣味が良いな。
- もしかして、童虎が修行してた時代からこの小屋あったのかな。まさかの築250年とかそういう……
- それにしても老師って雨の日も風の日も243年間、屋外で座りっぱなしで一度も家に帰れなくて、可哀相でしたよねつくづく……
■「紫龍 おかえりなさい は…」「春麗…すまぬ…また行かねばならなくなった」「は…はい…わかっていました いつかこの日がくることは…」 (16〜17ページ目)
- えっ!?
- いや、ちょっと良くわからないんだけど、あんだけ氷河に説得されても完全に梨のつぶてだった紫龍が、この数ページでいったいどうしたの!?
- まさか初対面の斗馬さんの説教なんかで心が動いたとでもいうのだろうか。
- いやでも「炎の友情」で結ばれた(はずの)氷河さんの心のこもった説得さえも、敢えてガン無視していた訳なんだから、どこの馬の骨ともわからない初対面のぽっと出の斗馬さんの説教なんかでコロリと態度変えるなんて、幾らなんでもそれはないよな!
- うむ、これはもう、ありうる可能性としては、ひとつしかないな。すなわちあの滝壺で、紫龍はドラゴンの聖衣から、一体どんな恐ろしい目に合わされたのか。
■「翔龍のことはどうかご心配なく わたしが必ず立派に育てます」 (17ページ目)
- ていうか、やっぱり春麗ビミョーにキャラ変わってないですか……。こんな敬語キャラでしたっけ……。
- 個人的には紫龍にはタメ口きいてる春麗の方が好きなんだけどなあ。
- ↑くどいですが参考例その1:「紫龍、老師が…老師が危篤なの」
- ↑さらにくどいですが参考例その2:「いけない紫龍 あなたは目がみえないのに…殺されてしまうわ」
- ↑その上くどいですが参考例その3:「ふう〜ん君の名前は春麗っていうのか」「ええそうよ わたし父母の顔をしらないの この廬山にすてられていたのを赤ちゃんの頃 老師にすくわれたの」
- ↑しかもくどいですが参考例その4:「紫龍は日本からなぜこんなにとおい五老峰まできたの」
- ↑重ねてくどいですが参考例その5:「シ…紫龍 いけないわ 体の傷はまだ完治していないのだから…」
- ↑おまけにくどいですが参考例その6:「いや!!いや…いや!!いやっ もうそんなことを考えてはいや!!」
- ↑もひとつくどいですが参考例その7:「だ…だからもう戦いのことなんか考えないで!!お願い紫龍!!」
- あ、なんか参考例並べてるうちに、今回の春麗に対する違和感の正体がわかった気がする。タメ語のほうがひたむきで一途で純真な感じがするんだな。そんで敬語だとなんか腹黒い感じがするんだよ。
- だっておかしいじゃんか目上でもないのに敬語とか、そんなのまるでどっかのアリエスの黄金聖闘士みたいじゃないですかちょっと何その100%腹黒フラグ(笑)
- つーか、もしかして原作で春麗が紫龍に敬語だったのって、紫龍が「廬山の土になる」とか言って畑耕してたあのシーンだけなんじゃね?
- ……とりあえず、車田氏が冥王神話を書くにあたって、意図的にジャンプ連載時の類似シーンを読み返しているという事実だけは明らかになった、ような気がする。これはもう間違いなく、あの「廬山の土になります」シーンは読み返してるだろ、御大……。
■「翔龍 この山中で春麗に拾われたおまえも オレたちと同じみなしごだ 男らしく強く生きよ」 (18ページ目)
- あ、ですよねー。
- だろうと思いましたよー。
- だって、(1)紫龍と春麗の年齢 (2)ヒト科ヒト属の妊娠期間 (3)さらに子作りのヒマの有無
(4)しかも老師の監督下という悪条件(笑)とかね、もうね、これ、明らかに、拾い子以外の可能性はありえんでしょーが。(笑)
- しかしどうでもいいんだけど、廬山って、捨て子的に、ブームなの?
- そもそも廬山と言えば少し前までは中国共産党の極秘会議が何度も行われ、毛沢東の別荘まであって、屈強のガードマンが厳重な警戒態勢をしいていたみたいだし、最近じゃあすっかり観光地になって、夏でも気温が涼しいからってセレブが大量にここに別荘建てて入り浸ってるような、軽井沢みたいな場所らしいんだけど、春麗といい、翔龍といい、なんでそんな場所に赤ん坊捨てに来るヤツが続出してんの?
- ……ていうか、あのさ、ちょっと指摘しにくいんだけどさ、本当にそれ、捨て子だったわけ?
- 間違えてセレブの赤ん坊拉致して来たりとか、本当に、してない?
- (……ガクガクブルブル)
■「さらばだ」「紫龍…ご武運を」「あぶ あぶ」 (18ページ目)
- なんか春麗が完全に武家の妻化しとる(笑)
- キャラが違うよ!やっぱり違うよ!(じだんだ!じだんだ!)
- てーか、翔龍が登場したどのコマを見ても、車田サンはこの子供を明らかに意図的に、細い吊り目の子供として描写してるんだけど、彼にとっての一般中国人(モブ)って、やっぱりそーゆーイメージなの?
- ……ラーメンマン的表象。
■老師 ふたたび闘いに身を運ぶわたしをお許しください 友の危難を もはや知らぬふりをして生きるわけにはいかぬのです (19ページ目)
- ……いや、そんなこと今さら言われても、氷河さん困るわ。
- ていうか普通、あれだけ軽蔑しきった眼差しを向けられたら、ちょっとやそっとのことじゃ信頼回復しないと思うけど……
- ところで、これってつまり、「紫龍は本当は星矢を助けるために氷河と一緒に行きたかったけど、老師の言いつけを守って仕方なく五老峰にいたんですよ」ってことなんですかね、やっぱり?
- ↑9ページ目の涙のシーンとか、老師の杖をやたらクローズアップする演出とかを合わせてみると、作者は明らかにそう描いている感じだけど。
- うーん、いやまあ、確かに、老師はハーデス編で紫龍に対して「おまえには人の情愛がわからんか…おまえが死ねば春麗がどんなに悲しい思いをするか…」とか、「全世界を敵にまわしてもたったひとりのひとを愛する…!そんなことがあってもよいではないかと思うが…の」とか、そういうこと言ってはいましたけど……。
- でも老師は別に「友情を疎かにしてもいい」とか、「死にかけてる親友を過去のことにしてもいい」とか、「親友のことを知らぬ人扱いしてもいい」とか、そんな外道なことは一度も言ってなかったと思うんですけど。むしろ今回の「過去のことだ」「知らぬ人だ」発言なんて、老師的価値観においてすらも完全場外でアウトな気がするんですけど。
- しかも老師ってハーデス編では結局のところ、「アテナにはわしからお詫びしておこう」「一緒に死ぬか紫龍よ」とか何とか、そういう結論に達してたみたいな気がするんですけど(爆笑)
- ていうか、「老師がそうしろって言ったから、星矢のことは気になるけどガマンして五老峰で暮らします」とか、あの、それ、もはや行動の基準が完全に「春麗<<<<<<老師」なんですけど。(笑)
- 何気に春麗にも失礼だよね、これ。(笑)
■「これがわれらの炎の友情であります!!」 (19ページ目)
- いや、おまえ、その肝心の友人があれだけ頼んだ時に、あんなサイテーな態度とってたくせに!
- 挙句の果てにその友人を、云うに事欠いて「知らぬ人だ」とか、思いっきり暴言放ってたくせに!
- 考えを改めたのは友人の説得じゃなくて、ドラゴン聖衣カカア!のほうだったくせに!
- 「炎の友情であります」じゃねえよアホ!
<完>
……ええとまあとりあえず老婆心ながら、紫龍さんは次に氷河さんに会った時には、最低でも土下座のうえ大地に額をこすりつけて平謝りしといたほうが良いと思うよ!最低でも!
たぶん続く
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