■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part43 獅子座(レオ)のカイザー」 ツッコミ
(2012年6月14日発売・週刊少年チャ○ピオン29号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■「やめろアベル!」「カインどけ!」(略)「な…なにい!?こ…これは…!?カインが消えた!!」 (1〜2ページ目)
- いやいやいやいや!
- なんでアベルさんは「死ね!」とか言いながら思いっきり一輝にいさんのアタマ撫でてるんですか!
- これ、アベルさんの左腕を隠して見てみたら完全に、ムツゴロウさんが秋田犬のアタマ持って「わーしゃわしゃわしゃ」やってるポーズじゃないですか!
- そして今度はカインさんが透きとおってしまった。何だこれ。
- まさか二人とも幽霊とかいうオチじゃないだろうな!?
■「クックク 邪魔はいなくなったぞ(略) おまえのような男を生かしておいては 我が野望のさまたげになることは必至 だからここで殺してくれるのだ!」 (2〜3ページ目)
- 「だからここで殺してくれるのだ!」のところのアベルさんの目が完全にイっちゃっててクソヤバイ。
- しかしその一方で「おまえのような男〜必至」の部分は、セリフを読まなかったら完全にアベルさんが一輝にいさんをいい子いい子してるみたいにしか見えない。こちらも別の意味でヤバイ。
- しかもPart37によればこのアベルさん、ガチなストーカーで、しかも尽くす女タイプなんだよなあ……。
- はっ!もしかして、一輝兄さんがカインさんと密着してたのがあまりにも気に食わなさすぎて出て来やがったのか、このストーカー!?
- ちょっと!ヘンタイよ!これ、ヘンタイだわ!!
■「やめろと言ってるのだアベル!」「ぬうっ き…消えろカイン!」「消えるのは貴様だアベル!」「くっ」 (3〜4ページ目)
- ストーカーとストーカー被害者による壮絶な争い。
■「こ…今度はアベルが消えた い…いや…ま…また…現れる…!」 (4ページ目)
- この感覚、さっきからどうも何かに似ていると思ったら、アレだ。消えかけの蛍光灯を見守ってる時の気分だ。
- つくのか消えるのか、はっきりしなさいよ!
■「こ…このふたり どちらかが現れればどちらかが消える…いったいどちらが実体なのだ…!?」 (5ページ目)
- だーかーらー!
- そんな疑問、こちとら既にPart34の頃から考えさせられてるんだよ!今さら一輝兄さんに言われるまでもないよ!
- Part41であまりにも自信満々に「カインはひとり芝居」とか断言するもんだから、よっぽど読者の気づかない真実を野生の眼力で見抜けているのかと思ったら、この期に及んでどんだけ初歩的なこと言い出してんだよこのブラコン男は!
- そこはスタート地点なんだよ!9話くらい前に通り過ぎたよ!
- とりあえず、一輝兄さんの眼力はまったくアテにならない、ということが今回の供述により明らかになってしまったので、以後の調書はそのことを十分踏まえた上でで作成していきたいと思います。(笑)
■「ま…まさか…ふたりとも…」 (5ページ目)
- はて。「ふたりとも実体」なのか、「ふたりとも幽霊」なのか。
- だが車田漫画における「まさか」は、ぶっちゃけ真実とは全然関係ないからなあ。(笑)
- というわけで、私個人としては一輝兄さんのセリフをガン無視した上で、「カインが実体でアベルが幽霊」説を推してみようと思います。根拠は旧約聖書です。
- 何しろつい先程、「一輝兄さんの眼力はアテにならない」と学習したばかりなもんでね!(爽)
- てゆーか、そもそも双子座の黄金聖衣はひとつしかないはずなのに、ふたりとも黄金聖衣を着てるのはおかしいと思うんだよなあ。
- つまり聖衣事情的に考えれば、これは既に「どっちかが幻影」か「どっちも幻影」かの二択しかありえない、ような気もするのだが。
- ちなみに「どっちも幻影」だった場合は、まあ本体がひとりだけどっか別の場所にいて、双児宮でのアベルとカインの言動は(例のストーカー発言も含めて)全部そいつの脳内妄想、ってことになるんだろうが……そりゃちょっと、あまりにもクソヤバすぎるな!ただちに精神病院に直行すべきレベルだな!(爆笑)
- あるいは「ひとりは本体が作り出した幻影で、もうひとりは幽霊」とかのパターンも有り得るか?
■[場面転換] 「むううっ一輝にいさんの小宇宙が消えた 双児宮で一輝にいさんは命をおとしたというのか…そ…そんな…」 (6ページ目)
- 相手が宇宙の塵になっても甦ってくる一輝にいさんだから心配不要、っていうだけじゃなくて、そもそも車田漫画で「小宇宙が消えた…」と言われて本当に死んでたヤツって誰もいないからな!
- そんで、実際に本当に死んでたヤツは、「小宇宙が消えた…」とか誰からも言ってもらえてないからな!
- 参考例:牡牛座。
■「!」 ガウウウ… 「な…なにい これは獅子!?」 (6〜7ページ目)
- いやいやいやいや!
- 何でライオンが聖衣着てんだよ!
■「なんて巨大な獅子なんだ」「ガウウ〜〜ッ」 (8ページ目)
- いやいやいやいや!巨大すぎるにも程があるだろ!冗談ぬきで恐竜レベルだろ!
- しかも、あまりにもさり気なく「ガウウ〜〜ッ」のフォントが可愛すぎるだろ!
- ていうか、まさか「こいつが獅子座の黄金聖闘士」とか言わねえだろうな……
- まさか「あまりにも脳ミソまで筋肉すぎて、とうとうこんな姿(動物)になってしまったのです」とか言わねえだろうな……
■「その獅子はただの獅子ではないぞ オレと共にこの獅子宮を守る 聖なる獅子ゴールディだ」「あ…あなたは!?」 (8ページ目)
- よ、良かった!!
- 一応獅子座の黄金聖闘士は人間だ!ちゃんと人間だ!
- いやしかし待てよ!ちょっと待てよ!
- 自宮を守るのに恐竜つれてきていいのかよ!ずるいぞ!
- ……やばい。この獅子座のひと、シルエット段階で既にキャラが濃すぎる。すごい。
■「獅子座の黄金聖闘士 カイザー!!」 (9〜10ページ目)
- って、コルァァァァアアアアア!!!
- 何アイオリアとまったく同じ姿してんだよ!!!
- キャラデザ手抜きすんなよオイ!!!
- オックスさんじゃあるまいし!!!
- それともこれはアレか、御大的にはこっちの恐竜ライオンをデザインした時点で、獅子座のキャラデザは9割くらい終わったということなんだろうか。カイザーさんの存在意義の9割くらいはライオンなんだろうか。
■「おまえは聖域では見かけぬ青銅聖闘士だが だれの許しを得てここまでのぼって来たか」「は…はい 実は…」 (10ページ目)
- す、すげえ。
- こんなマトモな獅子座、初めて見たわ。
- それどころか、こんな当然問うべき疑問をちゃんと問うてくれた黄金聖闘士って、もしかしてこの漫画の中で初めてなんじゃね?
- それに、そもそも今回の聖戦において己の部下であるはずの青銅聖闘士の顔ぶれをちゃんと把握し、そのうえで瞬が「見かけぬ顔の青銅聖闘士」だってことにちゃんと気づいてツッコんでくれた黄金聖闘士も、もしかしてこのカイザーさんが初めてなんじゃね?
- やばい。マトモだ。マトモすぎる。この獅子座の人、この冥王神話に出てきた黄金聖闘士の中で、一番マトモな良識を有しているっぽい。
- しかもちゃんとアタマを使っているというのが何よりも大きい。
- ということは、やはりこれは明らかに、アイオリアさんとは完全なる別人である。
- 「むっ!覚えのある小宇宙が……ええい面倒!」とか言ってたアイオリアさんとは、完全に徹底的に別人である。
- やはりこの原作者のバランス感覚は只者じゃないな……。(注:超ほめてます)
- そしてかくのごとき重要事をたった1コマ・1セリフで表現しつくしてしまう車田のキャラ立て能力があまりにもすごすぎて戦慄すら覚える。
■「なるほど…確かに最前から十二宮にたちこめる異様な小宇宙を感じてはいたが…しかしおまえの言うことをうのみにすることはできぬ(略) 自分の目で確かめねば信じるわけにはいかぬ だが事実であればたとえ教皇であろうと このカイザーがただちに首を引き抜いてくれるわ!」 (11〜12ページ目)
- ま、まともすぎる。
- あまりにもまともすぎて感動の滝涙がとまりません!
- 瞬の話をちゃんと全部聞き、ある程度の信頼可能性を認めたうえで、しかし瞬がウソをついている可能性もちゃんと考慮に入れている。何この適切すぎる判断力。
- そんな感動に比べたら割とどうでもいいことなんですが、首を「引き抜く」って良く考えてみたらすごいことですよね。
- 首って普通、刎ねるとか切り落とすとかするもんだよね。引き抜くってそれ、かなりすごいよね。
- 何気にカイザーさん、オリジナリティありすぎ。
■「わかったら戻れ これ以上獅子宮のまわりをうろつくとゴールディに食い殺されるぞ」「ガウウッ」 (13ページ目)
- ぬ?そこ、「戻れ」なのか?何でだ?
- 戻らせるよりも、確かめる方を先にしなよ……。
- もしかして、判断力はマトモだが、意外と行動力はないのかな、この人。教皇の間までいきなり特攻かけたりしてはくれないのかな、この人。
- しかしこうなってみるとつくづく疑問なのだが、いったいPart21の以蔵さんとオックスさんとシジマさんは、こんな状況の中、どうやってアテナ神殿までアテナ降誕を見に行ったんだろう。
- 「勝手に自宮を離れるな!言う事を聞かないとゴールディに食い殺されるぞ!」とか、ならなかったんだろうか。
■「戻りません ぼくは行かなければならないんです どんなことがあっても」「勝手にするがよい ゴールディ おまえの獲物だ 好きにしろ」「ガウウ〜〜ッ グワァ――ッ ガウガウ ガウ…」 (13〜14ページ目)
- だめだ。何度見てもゴールディの鳴き声のフォントが可愛らしすぎて笑いがとまらん。
■「どうしたゴールディ もう食いおわったのか ! なにい?」「グルルル〜〜〜ッ」「こ…これは!?ゴールディがなついている…」 (14〜15ページ目)
- リアルムツゴロウさん現る。
- ていうかおい!!!待てよ!!!可笑しいだろ!!!何だよこの「ナウシカ」のテトが恐竜だったバージョンみたいな展開はよ!!!
- てっきりグレートキャプチュアーで緊縛プレイでもやるのかと思ったら、何だよこのトンデモほのぼの展開はよ!
- っていうかゴールディの顔が本当にいきなり可愛らしくなりすぎていて笑いが止まらん!何そのまつげ!満面の笑み!
- そしてこのトンデモ面白展開に対するカイザーさんのリアクションがあまりにもマジメに驚きすぎていて、もはやシリアスギャグにしか見えない!!
- 何だこれ!何だこの新境地!何だこの車田の新境地ギャグ!
- 腹いてええええ!!(大爆笑)
■「バ…バカな…オレ以外には決して心を許さぬゴールディが…猛気をすべてぬきとられているとは…」「スースー」 (16ページ目)
- 「猛気」につっこむべきなのか、それとも瞬に撫で撫でされただけであっという間に安らかな眠りについてしまったゴールディさんの耐久能力のなさにつっこむべきなのか、それとも「オレ以外には決して心を許さぬゴールディ(笑)」につっこむべきなのか、はたまたカイザーさんのシリアスギャグ的なリアクションが面白すぎる点についてつっこむべきなのか……
- この紫龍いまだ未熟者ゆえわかりません老師!
■「いったいおまえは何者だ」「ぼくは未来の聖域から来たのです 一九九〇年の青銅聖闘士 アンドロメダ瞬です」「未来から…だと そのようなことを言うからなおさらうのみにできぬと言うのだ」 (16〜17ページ目)
- しかしこのやりとりを聞いてると、Part23〜24におけるシオンの判断能力は本当に神だったとしか言えんな(笑)
■「で…でも事実ですから 信じていただくほかないのです」(略)「ゴールディ!」「ガウウ〜〜ッ」「先ほどの獲物をつれてまいれ」 バッ (17〜18ページ目)
- ちょっと個人的にこのライオンの正体が深刻に気になって仕方ないのだが、これはアレか、カイザーさんがライオン語を話しているのか、それともゴールディさんがギリシア語を解しているのか、あるいはゴールディさんはライオンの身でありながら小宇宙に目覚めてカイザーさんと小宇宙で会話しあっているのか、とてつもなく、どうしようもなく、なすすべもなく、気になる。
- つーか、だいたいこのライオン、何で聖衣着てるんだよ。このライオン用の聖衣、どう見ても雑兵より立派じゃねえかよ。下手したら魔鈴さんやシャイナさんの聖衣より防護力高そうじゃねえかよ。何なんだよ。
- つーか、まさかこの時代の修復師のひとは、こんなライオン用聖衣のデザイン・開発を強要されていたのかよ。「なんでライオンの聖衣なんか修復しなきゃなんねーんだよ」とか思いながらトンカチやっていたのかよ。そりゃ面白を通りこして、もはや可哀相の領域だよ。
■「オレの許しを得ずこの宮を通ろうとすれば なんびともこうなるのだぞ」「あっ 水鏡先生!」 ドシャアッ (18〜19ページ目)
- おいおいおいおい!
- こいつPart39まであんだけクソ迷惑にピンピンしてたくせに、何で今さらアッという間にゴールディのごはんになってんだよ!!
- 使えねえにも程があるだろ!!
- ていうか何でカイザーさんとゴールディさんはしとめた獲物をわざわざ保管してるんだよ!
- 後で早贄にでもするのかよ!
■「この男も押し通ろうとしたゆえ先ほど成敗した これでも戻らぬか」「も…もちろんです 闘いは好みませんが!」 (20ページ目)
- いや、すまんが、カイザーさんは仮にも黄金聖闘士であるならば、その男のことは「押し通ろうとしたゆえ」という理由じゃなくて、ちゃんと「冥闘士ゆえ」という理由のほうで成敗しておくべきだと思うのだが。
<完>
多分続く
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