■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part39 あの日のぬくもり」 ツッコミ
(2012年1月5日発売・週刊少年チャ○ピオン6号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■扉絵 (1ページ目)
- ものすごく最近どこかの表紙で見たような瞬のイラスト(白黒バージョン)に、「友を、兄を、師を…それぞれへの想いの強さがきっと道を示してくれる!」というあおり文句がつけられている。
- アテナがどこにもいないことが非常に気になるが、まあ良いでしょう!
■冥衣分解装着図・ガーゴイルの冥衣 (2〜3ページ目)
- わあい、冥衣分解装着図が来たぞ!
- だが待て、なぜガーゴイルなどというマニアックな冥衣なのか。あ、一応、新出冥衣だからか。
- いや、ていうかこのガーゴイルの冥闘士って、水清が死にかけてた時にチョコンと上に乗っていた、あのモヤシの小鬼みたいな貧弱なヤツじゃねえかよ……
- こいつ、ただのヒラの伝令役だとばっかり思ってたのに、まさか冥闘士だったのかよ……
- しかし、アテナ軍では白銀の実力を誇る魔鈴さんやシャイナさんですらまるでビキニほどの防御能力しかない聖衣を着させられているというのに、ハーデス軍はこんな雑兵みたいなパシリ役の冥闘士ですら、かくのごとき全身防御のフルアーマーを着られるなんて、どんだけ福利厚生がしっかりしているんだよ。
- そりゃあますます人々はハーデス軍に寝返りたくもなるだろう。
■ キリ キリ キリ キリ 「こ…このアンドロメダのクソガキ!よけいなことすんなぁ!」「そうだ瞬 手出しは無用だぜ」「天馬くん?」 (4〜5ページ目)
- 天馬くんの心臓寸前にまで迫った水鏡先生の強烈な拳にアンドロメダチェーンを真横から巻きつけることで、その拳が空中でピタリと静止してしまうなんて、いったい物理学的にどういうことになっているのか非常に興味が涌くな。
■ グッ 「水鏡先生 オレだ…ペガサス…いや…天馬だよ」 クワッ 「ああっ」 (5〜6ページ目)
- 何だかまるで水鏡先生が、手を握ってくれた妻を卓袱台ごと引っ繰り返すDV夫のように見える(笑)
- いや、だって、「クワッ」のところのポーズが特にさあ(笑)
■「ウホッ やったやった そーだそーだ いーわよ いーわよぉ」 (6ページ目)
- しかし純粋な疑問なんだが、デストールさんはどうしてこのドシャアッてなってる天馬を水鏡先生の目の前でさっさとブチ殺さないんだろう。
- カシオスは自分で自分の腹を貫いてアイオリアの目を覚まさせたんだから、別に幻朧魔皇拳にかかってる人が直接手を下さなくてもいいんですよね?
■「天馬くん!」「シ…瞬 何度も言わせるなって オ…オレが水鏡先生と話すから…手をだすなってんだ」「で…でも水鏡先生は幻朧魔皇拳でなにも…なにもわからないんだよ」 (7ページ目)
- なんかまるで痴呆症みたいな言われっぷりだな。
■「い…いや大丈夫だ 水鏡先生は心身ともに剛健な男の中の男だ 魔皇拳だかなんだか知らないが頭ん中をそっくり他人に支配されるようなヤワな男じゃない」 (7ページ目)
- いや、個人的にはPart28とかの水鏡先生を見る限り、ものすごくメンタル的に心配な感じだったんですけど。
- 半分の威力しかない鳳凰幻魔拳であんだけ悶絶・消耗できる男なんて、どう考えても水鏡先生くらいだぞ。
■ ドカッ 「ぐっ げほおっ げほっげほ」 (8ページ目)
- 殺す気でやってるにしては微妙にお手柔らかだな。
■「せ…先生…む…むかしペガサスとか名のって盗みや悪いことを平気でやってたオレを…先生はまっとうな道に導いてくれたよね…」 (8ページ目)
- いや待て、おまえ「ペガサス」は自分から名乗ってたのかよ。Part28では「呼ばれてる」とか言ってたけど。
- ていうかおまえ、そんな汚らわしき過去の自分の、非常に痛々しいコードネームを、あのペットの馬の名前につけてたのかよ! 神経うたがうぞ!
- しかし本当にあの馬は、いったいどこへ行ったのだろうか……
■「はじめて出会ったあの雪の日に教えられた言葉は今でも忘れない」「人は人のぬくもりを感じて生きてゆくものなのだ そうすれば悪意などもたぬ わかったか天馬」 (9ページ目)
- おおお!まさか!まさかここに来てあのピンク話がこんな形で役に立つなんて!(爆笑)
- ごめん、私、あのピンク話を読んだ当時は、そのあまりの唐突かつ強烈なピンクさに気を取られすぎて、まったく気づいていなかったよ!
- でも考えてみればあのピンク話、明らかに前後のストーリーからひとつだけ浮いてたからな。やっぱりこれはたぶん、最初から描きたいエピソードだったんだろうな。
- ということは、なるほど、やはり車田的には、今回の連載の中核になっているのは黄金聖闘士ではなく、あくまでも天馬と水鏡先生の物語なのだな。天馬が主人公なんだから当然だよな。うむ、物語作家として非常に正しい姿勢である。車田を見直した。
- たとえアローンが今や完全にどっか行方不明になってたとしても。
■「せ…先生の体はあの時のままあたたかい…そ…そうさ先生はなにも変わっちゃいない…なにも…」 (10ページ目)
- いや天馬よ、あたたかいとか言ってるようだが、そこは思いっきり冥衣だと思うのだが。
- まさか水鏡先生はそんな分厚い冥衣を人肌並みにあたたかくしてしまうほど熱が高いのか。それはもはや病院に行った方がいいレベルなような気がするのだが。
- それとも実は冥衣はペラペラに薄いんだろうか。
■ グワシャアアッ ドクン 「天馬く――ん!!」 ドシャアッ 「す…すごい出血だ!天馬くん!天馬くんしっかり!」 (11〜12ページ目)
- ちょっと待ってよ!平手で張り飛ばされただけで何でそんなすごい出血になるんだよ!
- まさか岩の地面に頭から落ちたせいかよ!
- だから、「とくにペガサスはマスクもなしに戦うつもりですか」ってムウ様があんだけ怒ってたのに!(現世で)
- つーか、仮にも聖闘士が、頭から岩に突っ込んだくらいで素直に死にそうになってるんじゃないよ!
■「し…心臓が…心臓が止まっている…」 (12ページ目)
- な、何だと!それは大変だ!
- すぐに反対側からまったくおなじ力で衝撃をくわえなければ!
- つーか、仮にもペガサス星矢の前世の人が、頭から地面に落ちたくらいで素直に心臓止まってるんじゃないよ!
■「天馬くん こんなところで死んじゃダメだぁ 君は友だちのアローンって子を救いに行くんだって言ってたじゃないか!!」 (13ページ目)
- いや、だから、今こそ「聖闘士の拳によって停止した心の臓は反対側からまったくおなじ力で衝撃をくわえればふたたびうごきだす」という例の法則を思い出す時だってば!
■「うふん 棺桶一丁あがりだわ」 (13ページ目)
- このコマのデストールさんの顔の描かれ方の適当っぷりが、余りにも他のコマと違いすぎてて浮きまくっててマジすごい。
- 作者の情熱のありかがしのばれる。
■ ザッ グイッ 「こ…こいつまだ覚めないの?すでに死んでる奴をさらに撃つつもりかよ まさに悪鬼の所業 おそるべき魔皇拳 くわばらくわばらだわ」 (13〜14ページ目)
- ていうか、天馬くんは本当に今ので死んだのかよ。
- 星矢の前世とはとても思えん。(笑)
- ……いやもちろんマジメな感想を述べるならば、この現世と前世の別人っぷりは、人間存在の意味や価値、唯一性や反復不可能性を考えるならば、非常に非常に正しい描き方だと思うので、その点で私は車田さんのバランス感覚を非常に高く評価しておるわけなのですが。いや、まじでまじで。
■ クワッ カッ カカアッ 「うわああっ(略)」 トク…ン トク…ン 「はぁん?」「し…心臓の鼓動がふたたび…」 (14〜16ページ目)
- えー!?
- 天馬くん生き返ったの!?今ので!?
■「ま…まさかまさか…まさかこれはぁ〜〜っ!!きさま血止めの急所心央点をついてうまく蘇生させたなぁ」「エ?」 (16〜17ページ目)
- エ?
- いや、待て待て。待て待て待て。
- その心央点は血止めのための急所なんだよな? 別に、既に止まってしまった心臓を再び動き出させるための急所とかじゃなかったはずだよな?
- つーか、心臓止まった時点で普通、出血も止まってるよな? 血止めする意味とか全くないよな?
- それともまさか、「既に止まった心臓に対して血止めの急所を突くと再び動き出す」という新たな聖闘士星矢界の法則が出現したということなのか?
- それじゃ、自らも重傷の身でありながらあんなに苦労してまで紫龍の体の反対側からまったくおなじ力で流星拳を撃たされてた星矢の立場は、いったい何だったんだ?
■「おまえは魔皇拳にやられてたんじゃないっての!?」「やられていたさ しかしそのまえに…フェニックス一輝とやらの鳳凰幻魔拳もうけていたのでな…幻魔も魔皇も同じく頭脳に作用する拳…いわば免疫ができていたということか…フッ」 (17ページ目)
- なんだそのトンデモ理論!
- いいぞもっとやれ!(爆笑)
- しかしこうなったらもはや聖闘士は、候補生のうちから全員一輝にいさんに幻魔拳をうってもらって、精神攻撃への免疫をつけておくべきレベルだな!
- というか、素人の直感としては何となく、いったんダメージを受けた頭脳に再度のダメージを食らったらもっとグチャグチャになるだけなんじゃないのかと思っていたのだが、さすが聖闘士。常人とは大脳新皮質の構造すら異なっている模様だ。
■「ゆえに完璧に支配されることもなかったようだ きわどいところだったがな…」 (17ページ目)
- いや、きわどすぎただろ(笑)
- なに今さらそんな偉そうで得意げな顔でスカした笑み浮かべてんだよ(笑)
■「ちっ まいったわねえ ったく しかたない めんどうだけど あんたたち3人 あたしの手でやっつけてやるわよ」「は?」 (18ページ目)
- は?
- まさか、今までのデストールさんが反撃すら全くできずにただ逃げ回ってたのは、すべて「めんどくさい」という理由だったのか?
- というか、積尸気冥界波の他に何か技があるのか、この人?
- まあきっと別のスペシャル棺桶がもう一つ出てくるのに違いない、と思うのは私だけではないはずですが。(笑)
■「あのまんまあんたたちでやってればよかったものを 後悔するわよぉ うふん」 クネ〜ッ (18ページ目)
- うわ。なんかすごい妙なもん見た。
- 「うふん クネ〜ッ」って。
■「このデストールを本気にさせたことを!!」 カッ (19ページ目)
- 天馬くんも瞬も水鏡先生もぶっ飛ばされてて、そっちが大変だってのは良く分かるんだけど、私の目はといえばもっぱらデストールさんの妙ちくりんなポーズの方に釘付けです。
- これはいったい何なのでしょうか。敢えて喩えるならば、仮に夫婦喧嘩で妻が夫に冷蔵庫を投げつけたとしたら、その一連の動きの直後にこんなポーズが出現するかもしれませんが……両手の指が妙にモデル立ちしてるのがちょっと違うよな……
■(おまけ)次回予告のあおり:「強さも兼ね備えた蟹座の圧倒的な拳が舞い乱れる!!」 (19ページ目)
- いや、とりあえず「強さも」って何なんだよ、「も」って。何に対する「も」なんだよ。
- 可能性その1:「現代の蟹座は強さを兼ね備えていないが、この蟹座は強さも兼ね備えている」という意味。
- ↑いや、一応デスマスクさんに対しては今回、心優しき瞬ちゃんがフォローしていたので、それはないと思いたいのだが……
- 可能性その2:「デストールさんは既に色々な美徳を兼ね備えており、それに加えて強さも兼ね備えている」という意味。
- ↑いや、しかし、今までの描写から言って、こいつが強さ以外に兼ね備えている美徳っていったい何なんだよ。
- ハッ……まさか、「美しさ」!?
<完>
多分続く
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