■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part36 棺桶屋のデストール」 ツッコミ
(2011年12月1日発売・週刊少年チャ○ピオン1号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■連載以前のツッコミ
- 「次回掲載は春頃を予定!」と叫んだまま長らく行方をくらましていた冥王神話NDですが、本当に春頃に再開されましたね!ただちょっと春が1年弱ずれただけで!そして春は春でも新春だっただけで!
- ええ、もちろん驚きなどありません!むしろ安定と信頼の黄金パターンに、安らぎの心地すら覚えます!(←Part13参照・笑)
- ところでさっき本屋さんにチャン○オン買いに行きながらながらふと気づいたのだが、今日って星矢の誕生日だ。
- 久々の連載再開を星矢の誕生日にあわせてくるとは、むう、案外やるな、チャ○ピオン。
- ……っていうかこれ、もちろん、故意なんだよな……?
- もし偶然だとしたら、そりゃもうキモイなんてもんじゃねえぞ、おい……。
■ついでに雑誌の表紙について
- どうも瞬がいつになく日本人ぽく見える。
- そしてそれは多分、瞬の髪色の濃い部分を黒で塗っているせいだと思う。髪色の薄い部分は赤で塗ってるんだけど、ベースが黒だから全体として何だか黒髪の人に見える。
- ぶっちゃけ初見では霧風に見えた。なぜチャン○オンの表紙に霧風が!と思った。
- あ、でも、絵自体はとっても綺麗ですヨ!連載初期に表紙を飾ったヒヨコ2名に、つくづく哀れみを覚えますヨ!
■「兄のカインか それともこのアベルか どちらが双子座の実体だろうと もはや関係あるまい(略) 水鏡 とどめの一撃はとっておきの拳をくらわせてやるぞ」「むううっ」(1ページ目)
- いや、私の目にはむしろ水鏡とアベルが双子に見えるのだが。
- 完全に顔一緒じゃねえか!
■「さあうけろ!双子座最大の奥義!」「な…なにい!?この拳は!?」(2〜3ページ目)
- いや、拳なんかに驚いてる場合じゃないよ!水鏡先生とアベルのあまりの双子っぷりに、こちとらそれどころじゃないんだよ!
- そんな訳で目を皿のようにして観察してみたところ、水鏡先生の前髪が斜め分けで、アベルの前髪がセンター分けだった。もはやウォーリーを探せレベル。
- 髪が白い分、まだカイン兄さん(双子)の方が他人に見えます。
■[ここで煽り文句→] 双子座の正体とはいったい!?そして水鏡の歩む修羅の道の先には!?愛と慟哭の叙事詩が幕を開ける!!(3ページ目)
- 愛と慟哭の叙事詩……。
- ええい、つっこまないからな。
■ドオオオン 「ここが巨蟹宮か なんともいえず陰気くさい宮だな 瞬」(4ページ目)
- おいちょっと待て!
- 前聖戦でも陰気くさかったのかよ!(爆笑)
- そもそも前聖戦にデスマスクはいないんだから、デスマスクに殺されて成仏できない人々の死に顔が巨蟹宮中にめりこんでることもないはずなのに、それでもやっぱり陰気くさいのかよ!!
- ちなみに243年後に巨蟹宮を通過したドラゴン紫龍さん(14歳)の発言:「むう この巨蟹宮一面にうきでていた無数の死に顔が消えている!あれほどの怨念のこもっていた人々の霊気が デスマスクがたおれたことによって やっと成仏できたのか これでこの巨蟹宮も悪のにおいがすべてきえはてて アテナの十二宮のひとつにふさわしいものに生まれかわるだろう」。
- ↑結論:デスマスクが倒れようが倒れまいが、全く関係ありませんでした。
■おまけ:これまで巨蟹宮に足を踏み入れた皆さんの証言まとめ
- 「今までで一番陰気くさい」(星矢)
- 「小宇宙というよりなにか死の臭いを感じる」(紫龍)
- 「はいった瞬間まるで墓場にでもまよいこんだような気になる」(星矢)
- 「なんともいえず陰気くさい」(天馬)←New!!
- いやもうほんとにひっでえ宮だな!(爆笑)
■「天馬くん それもそのはず 十二宮の中でもこの巨蟹宮は冥界にもっとも近い宮だからです 東洋では蟹座の四ツ星の中にゆらめくプレセペ星団を 死者から立ちのぼる霊気とみなしました その名を積尸気といいます」(5ページ目)
- いや、何だかもっともらしくマニアックなことをしゃべってはいるが、瞬は紫龍がデスマスクと戦っているのを全く目撃していない上、聖戦の時も全くデスマスクとの接点がなかったというのに、いったいどうしてそんなにデスマスク関連の情報を詳しく知っているのだろうか。
- そんなに積尸気の逸話って聖闘士の間で有名なんだろうか。それじゃ逆にどうして紫龍は知らなかったぽいんだろうか。
- それとももしかして青銅聖闘士の皆さんは、闘いが終わるたびに全員で茶でもしばきながら、オレの戦いを聞いてくれ大会でも開催していたのだろうか。いったいいつそのようなヒマが。
■「蟹座は死者たちの集う場所 冥界の入口だったのです」(6ページ目)
- それじゃあ現代の聖戦であんなに苦労して、結界でボロボロになってまでハーデス城に乗り込んで行った黄金聖闘士たちの立場って、一体……。
- ついでにあんなに苦労して、一回死んでまで冥界に乗り込んで行ったアテナとシャカの立場って、一体……。
- 巨蟹宮から直接冥界に乗り込めば良かったじゃんかヨ!
- しかしムウがミューと闘ったのも巨蟹宮のはずだが、私の記憶が正しければ確かあの時は随分とフツーの宮に見えたのだが。
■「かつてぼくが闘った未来で…巨蟹宮を守るのは積尸気を操る恐るべき黄金聖闘士でした ここでももし敵にまわせば とてつもなく恐ろしい相手のはずです」(6ページ目)
- いや、とりあえずアンタはデスマスクとは一度も闘っとらんだろう。(笑)
- というか、この「恐るべき黄金聖闘士」発言に、私は地味に感動を覚えた。
- そう、デスマスクと一度も闘ったことのない瞬ちゃんは、デスマスクに壮大な夢を見ている!
- あるいは心優しい瞬ちゃんは、連載終了後20年もたってから、デスマスクのために壮大なフォローをしている!
- ちなみに243年後の黄金聖闘士シャカさん(20歳)の証言:「この程度の実力の者がこの6番目の処女宮までのぼってきたなどいまだに信じられん!下の黄金聖闘士達があえて教皇をうらぎったとしか思えんな!」
- ↑ひとりだけガチで闘ってガチ負けしたデスマスク様の立場は、まったく無かった!(当時)
■ウウウウ オオオオオオ アアアアア 「お…奥からなにか聞こえるぞ (略)まるで死者の遠哭(とおぼ)え…」(7ページ目)
- し、死者の遠ぼえ!?
- 死者って、遠ぼえすんのかよ!
- まさか、イヌ科の死者でもいるのかよ!
■「こ…これは人の顔だ! この宮のいたる所から死者の顔がうき出ている!!そのひとつひとつが発しているうめき声なんだ!!」(7〜9ページ目)
- えっ?
- ええっ!?
- えええええっ!?
■「むううっ やはりこの時代の蟹座も死者の魂をもてあそぶ悪しき聖闘士なのか…」(10ページ目)
- おい!待て!
- 「やはり」じゃねえよコラ!
- 前聖戦でも現聖戦でも死に顔だらけとか、もはやギャグのレベルだろ!
- ってーか、この一面の死に顔の絵、キモい!キモすぎる!!
- なんか気のせいかもしんないけど、奥行きが広い分、心なしかデスマスクの時より数が多くなってるような気がする!!
■カアアアン 「うっ」「奥の方からまたなにか聞こえてくるぞ」(10〜11ページ目)
- だから遠景やめろオオオオオ!!きめええ!!!
- 巨蟹宮の奥の奥の奥の方まで延々と死に顔がビッシリすぎて、これはもうガチで背中にブツブツできるレベル!!
- しかもカラー原稿をむりやりモノクロにしてるせいで、死に顔の印刷が思いっきり潰れてて、まるで真っ黒な毛がワサワサ生えた、でっかい毒グモみたいに見えるんだけど!
- なんかもう毒グモを百万匹つめこんだ巨大虫カゴでも見せられてるような感じなんだけど!
■「こ…」「これは!?」「棺桶!?」 カアアアアン(12〜13ページ目)
- きょ、巨蟹宮の真ん中で何か一心不乱に日曜大工してる人がいる!!(爆笑)
- シュールすぎるにもほどがあるだろ!
- ていうか巨蟹宮、もはや足の踏み場もねえじゃねえか!床は全て死に顔か棺桶のどっちかじゃねえか!1コマ中に34個も棺桶あるじゃねえか!
- しかもヨーロッパや中国の王侯貴族用から、江戸期日本の庶民の土葬用に至るまで、いくらなんでも品揃え良すぎだろ!
- っていうか、何で日本の棺桶だけそんな庶民用のショボい奴しかないんだよ!(爆笑)
- っていうか、この妙に細かい時代考証はいったい何なの!いいぞもっとやれ!
■「選ぶがいいわ 亡者よ」「あ…あなたは?」「巨蟹宮 蟹座のデストール!!」 カツウウン (14ページ目)
- ちょっと!この日曜大工、黄金聖闘士なのかよ!
- 手先、器用すぎだろ!!!(爆笑)
- あまりにもプロ級すぎるだろ!!!(悶絶)
■「またの名を棺桶屋のデストールともいうけどね オッホホホ」「棺桶屋?」(15ページ目)
- 棺桶屋???
- 屋って何だよ!屋って!!
- まさか、代金とるんかい!!
- っていうかアンタ、黄金聖闘士じゃないのかよ!
- まさか棺桶売りの方がメインの仕事なのかよ!
- いや、っていうか、「オッホホホ」って何だよ!
■「黄金聖闘士のあんたがなぜ棺桶作りを?」「ここへは現世への未練がたちきれず こうやってまいもどってくる亡者どもがウジャウジャいるのよぉ それをふたたび棺桶につめて あの世へおくり返してやっているってわけ」(15ページ目)
- オイ何だよ!メチャメチャいい人じゃねえか!(爆笑)
- いやでもちょっと待ってくれ!だからって棺桶を自作しなければならない必要性がいったいどこに!
- 外注すればいいだろ!どう見ても棺桶作りのスピードが間に合っていなさすぎだろ!亡者、たまっていすぎだろ!
- っていうか、どう考えても棺桶に装飾つけてる時間が無駄すぎるだろ! その装飾、あまりにも無駄にクオリティ高すぎだろ!
- しかし待てよ……ということは、この亡者の中にオックスさんが混じっている可能性ももしかしたら(略)
■「さあ 好きな棺桶をお選び ただちにおまえたちもあの世へおくり返してくれるわよぉ」(16ページ目)
- えっ!好きなの選ばせてくれるのかよ!
- どんだけサービスいいんだよ!
- さてはおまえ、ただの趣味だろ!ほんとは趣味で作ってるだけなんだろ!
- 成仏させてやるのが主目的だとしたら、そんな凝った棺桶作ってる場合じゃねえだろ!一瞬でいいからそこ振り返ってみろよ!死人むちゃくちゃ溜まってるぞ!
- つうか、「わよぉ」って何だよ!
■「ぼくたちは亡者ではありません さきごろ降誕したアテナに対して教皇が謀反をおこしたのです(略)」「それがどうしたってのよぉ そんなことなど このデストール とうに知っているわよ」(16ページ目)
- おい!!!
- 棺桶に気を取られすぎて今気づいたが、こいつガチでオネエ言葉じゃねえか!!!
- まさかそれ、つけまつげじゃねえだろうな!!!(爆笑)
■「ではぼくたちを通してくれますか?」「通さない どこのどいつだろうとこの巨蟹宮に無断で立ち入る輩はあの世へおくるまでよぉ おまえたちも覚悟おし!!」(17ページ目)
- この人すごい……!
- 死んでるヤツに対しても死んでないヤツに対しても、髪の毛一筋ほども対応が変わらない……!
- いや、もしかしたら単に自分の作った棺桶を使いたくてたまらないだけなのかもしれないが。
- 棺桶の前では全てが平等。すごい。すごすぎる。歪みなさすぎる。歪みなく棺桶ラブすぎる。
■「うわっ」「ぐっ」 ドカッ ドシャッ 「おまえたちは日本人のようだから やはり早桶が似合いのようね オッホホ」 (18ページ目)
- おい!何だこの棺桶オタク!
- どう見ても白人のくせに、鎖国時代の日本の早桶とかどこで知った!
- もしかして以蔵さんに聞いたのか!
- ということはもしや、他の棺桶もみんな同僚からの情報なのか!
- とりあえず、ひとつ確信できたことがある。この人の棺桶作りは絶対に、間違いなく、ただの個人的趣味に違いない。
- あの無駄な装飾とか絶対に、ただのステキな家具作り感覚に違いない。
■「さあ まよわず成仏するがいいわ!!積尸気冥界波!!」(18〜19ページ目)
- なんか蟹座の人がシャカみたいなこと言い出した。
- というかこのシーン、どうやら主人公たちの絶対絶命のピンチらしいことは良くわかるのだが、どうもこのあまりにも濃ゆすぎる蟹座のキャラ造形のせいで、「積尸気」「冥界波!!」の文字列は何だかものすごくラブ&ポップなキャッチコピーのように見えてしまうし、デストールさんの取っている体勢はまるで人気アイドル歌手のダンスの決めポーズみたいに見えてしまうし、背景に飛んでる星々はあたかもデストールさんのためのキラキラ効果のように見えてしまうし、その結果、この大ゴマ自体が全体的にまるで「デストールさんがお気に入りのプリクラで撮った自分アピール写真!」のように見えてしまって、もう本当に散々な状態なんですが、そんな私はこの先いったいどうすればいいのでしょうか老師……。
- しかも良く見たらデストール姐さんは、思いっきり爪にマニキュアを塗っている。
■[場面転換] オオオオオオ 「アベル…きさま水鏡になにをした」「ただ殺すだけではつまらぬので魔王拳をうって先へ行かせたまでのこと」「なにいっ 幻朧魔王拳を!!」(20〜21ページ目)
- またカインがどこからともなく突然現れた。ほんとにいったい何なんだろうねこの人。
- ていうかアベルさんって、ほんのついさっき、メチャメチャ得意気に水鏡先生に「とどめ」とか言ってた気がしたんですけど、結局全然とどめ刺せてなくね?
- 幻朧魔王拳なんだから、水鏡先生の敵は死ぬけど、敵を倒した後の水鏡先生は単に目が覚めるだけで、別に全然死ななくね?
- しかし、そう考えると実は幻朧魔王拳っていう技は、相手をすぐに殺したい時には全く何の役に立たない、ものすごく使えない技だったんだなあ。
- というか微妙に気になって仕方ないのだが、アベルさんってさっき、幻朧魔王拳のことを思いっきり「双子座最大の奥義」とか言ってましたよね。これ以上強い技は持っていません、って自ら告白しちゃったようなもんだよね。
- この人ほんとにサガとかカノンとかより強いのかね。(笑)
■「クッククク 水鏡が 先に行った青銅聖闘士の小僧のどちらかを殺すか それとも…どうにかして赤子のアテナのもとへたどりついたとしたら…赤子のアテナを殺すことになるやもしれませんな」(21ページ目)
- いや、水鏡先生の現在地を鑑みると、どう考えてもアテナの元にたどりつく前に他の黄金聖闘士とぶち当たる可能性の方がはるかに大きいと思うのだが、いかがか。
- というか、すぐ上の宮にデストールさんがいる限り、「どうにかしてアテナの元へたどりつく」ためには、絶対にまずデストールさんを殺る必要があると思うのだが、いったいアベルの頭の中でデストールさんの存在はどう処理されているのであろうか。
- 同僚に対して迷惑極まりない上に、頭悪すぎないか、この黄金聖闘士。
■「わ…わたしはいったい…どうやって双児宮をぬけてきたのだ…?ま…まるで記憶にない…」(22ページ目)
- 一輝の幻魔拳を食らった直後に幻朧魔王拳を食らうだなんて、つくづくメンタル的に不運な男だな、水鏡先生は。
- いったいこの連載が終わるまでに、全部で何回くらい幻覚を見るつもりなんだ、水鏡先生は?
■「くっ し…しかし行かねば…一刻も早くアテナの…アテナのもとへ…」(22ページ目)
- ヨレヨレの水鏡先生を見ながら今後の予想1:どうせ天馬も瞬も死ぬわけがないので、なんか妙にいい人っぽかったデストールさんがカシオスポジションに移行するような気がしてならない。(意訳:つまりデストールさんがドサクサで巻き添え食らって死に、それで水鏡先生の目が覚める。このカシオミニをかけてもいい)
- 今後の予想2:そんでついでに幻朧魔王拳の何か良く分からない効果によって、水鏡先生が冥王側に裏切った事情の続きがそろそろ読者に明らかにされるような気がしてならない。(どうも個人的にはPart28と29の描写だけだと、まだ明らかになってない事情があるような気がするんですよねえ、特に墓参りのところ意味深だったし)
- 今後の予想3:そんで、もし巨蟹宮の闘いが「デストールさんが本当はいい人だった」というオチで終わるなら、水鏡先生は目が覚めて後悔した上、そろそろ改心してアテナ側に寝返ってもいいんじゃないかと思う。
- 今後の予想4:ということは、そろそろシジマとかあのへんの話も動きそうな予感だ。
- 今後の予想5:だがその一方で、もし仮に「デストールさんがガチで悪人」というオチなら、水鏡先生が目覚めた後も特に変化なく十二宮の攻防が続くんだろうけど、個人的にはそろそろ車田サンが飽きてくる頃だと思うので、なんとなく予想3と予想4の方にいくんじゃないかという直感がする(笑)。当たるといいな!
■全体の感想
- いやあ、メチャクチャおもしろかった!パターン通りのようでパターン破壊とか何だこれ!(笑)
- あとやっぱり私は車田さんの漫画がすごく好きだなあと思いました。あっ何だかマジメに褒めてしまった。
- とりあえず短期的な見所としてはデストールさんが良い人なのか悪い人なのかよく分からなくて今後がとても楽しみデス。教皇の裏切りのこと、なぜか知ってるしな。
<完>
多分続く
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