■冥王神話 NEXT DIMENSION
「Part30 片翼の堕天使」 ツッコミ
(2010年12月9日発売・週刊少年チャ○ピオン2+3号掲載)
(注意)
・このツッコミはネタです。実在の人物・団体等とはいっさい関係ありません。
・強度の毒舌が苦手な方は閲覧の際に副作用として痒み・発疹・アレルギー反応が出ることがありますので十分ご注意ください。
■雑誌の表紙
- 「氷原の貴公子、キグナス氷河降臨!!」「連載再開巻頭カラー!!」との煽りと共に、すごく寒そうな雪の結晶を飛ばしながら聖衣を着た氷河が読者をヤブ睨みしている。
- 残念ながら口に花はくわえていない。
- しかしこの「氷原の貴公子」という言い回し、今までの車田原作の中に出て来た覚えはないし、やっぱりアレか。アレなのか。例のあの悶絶キャラソンから取ったのか。
- どうもここ最近の連載のクオリティが妙に上がってきてると思っていたが、もしかしてアレか、ものすごい筋金入りの聖闘士星矢オタクの人が、いつの間にか車田担当についたのか。
- だって初期の頃なんて、どう考えても「千日戦争」すらマトモに読めないようなヤツが編集・校正やってたっぽいしな!(大笑)
■「斗馬 出るがよい その月の牢から出られる時がきたぞ」(1ページ目)
- おお!なんと!
- この漫画、とうとう斗馬さんを出してくるのか!
- かつて2004年にスーパージャ○プの8ページ漫画で一瞬だけ描かれた、あの幻の天界編キャラ、斗馬さんを!
- こりゃいよいよ作者は本気で天界編描くつもりだな!
■[ここで扉絵・煽り文句→] 無頼なるたたずまいに、みなぎる小宇宙!この男、危険!(2ページ目)
- 大ゴマ1ページまるまる使って、囚われの斗馬さん。
- いかにもゾウとかティラノサウルスとかをつないでいそうなごつい鎖で、両手・両足・首・胴の6ヶ所もつながれてる。
- 牢のサイズや鎖の見た目から考えて、動き回れる範囲はせいぜい2〜3メートルそこらしかなさそうだ。
- しかも斗馬さんの周りには他の囚人たちの頭蓋骨らしきものがあちこちに転がっている。
- だがそんな可哀相な環境下にある斗馬さんには誠に申し訳ないのだが、この苛酷な状況を見て私がまず真っ先に気になってしまったのは、トイレだ。
- この男、こんな状態でいったい、どこでどうやってトイレしてるんだろう。
- いやもうこれはどう考えてもそのへんの……せいぜい2〜3メートル以内の範囲でしか……
- しかも良く見たら斗馬さんの服や体には、全身あちこちに黒ペンで汚れが描き込まれているのだが、よもやこれはまさか(略)
■「なにをしろと言うのだカリスト お情けでオレを解き放つわけがあるまい」「フッ さすがは もと天闘士(エンジェル)」 (3ページ目)
- ほう、つまりこの男、今はもう天闘士ではないと。
- しかしこんなことを告白するのは実に恥ずかしいのだが、私はこの「天闘士」という字を見るたびに脊髄反射でついうっかり「てんとうし」と音読みしてしまい、しかもその語感があまりにも「てんとうむし」に似ていすぎるがために、何だかものすごく微笑ましい気分でなごんでしまって非常に困る。
- しかもこの「天闘士」に振られているルビがまたよりにもよって「エンジェル」であるせいで、いよいよファンシーでラブリーでピースフルなイメージが涌いてきてしまって非常に困る。(笑)
- いかん。早いとこ新しい車田用語に慣れなくては。
■「ならば言おう おまえは今からアテナの聖域へ行き ひとりの青銅聖闘士の首をとって来るのだ」 (3ページ目)
- ちょっともう色々と全然わからないのだが、とりあえず、カリストさんがあまりにもアルテミス様を好きすぎるために何かものすごくトチ狂っていらっしゃるらしいということだけはわかった。
- でも、Part17やPart19でのカリストさんは、「その存在はアルテミス様をお苦しめなさるだけ」とか言って直接アテナ本人を狙っていたはずなのに、一体いつの間にターゲットがアテナから星矢へと移行したのだろう。
- というか、いったいどういう理屈で、星矢が死んだらアテナがアルテミス様を苦しめなくなるなんて思えるんだろう。
- むしろ私としては、さらに暴走したアテナがアルテミス様をもっと苦しめるような気がしてならんのだが。(笑)
- あまりにもわからないので、とりあえず現状を整理するために今までの人物関係を図にしてみた。
[カリストさん→アルテミス様→アテナ→星矢]
うわ、こりゃひどい四角関係だ!(爆笑)
- ううむ、どうやらこの図を見るに、トチ狂ったカリストさんは「アテナ→星矢」の矢印をなくせば「アルテミス様→アテナ」の矢印も自動的に消滅すると思い込んだっぽいな!もはや完全に理解不能だ!
- というか、いったいここ11話分ほどの間で、賢明なカリストさんの身に何が起こったというのだろう。
- やはりこれはPart17のツッコミで予想した通り、例のアテナ抹殺計画が即刻アルテミス様にバレたのではないかとしか思えない。
- そんで、世にも恐ろしいアルテミス様のお仕置きを受けたカリストさんが、二度とアテナの命を狙えなくなってしまったのに違いない。
- それに星矢の抹殺計画なら、もし万が一アルテミス様にバレたとしても、何の問題も無さそうだしな!
- しかし恐るべきは冥王神話。まさか我々に見えない行間で、そのような事件が起こっていようとは。
■「断る 囚われ人になったとはいえ オレもかつては天界の戦士 天闘士だ たかが青銅聖闘士の首などとれぬ」 (3〜4ページ目)
- 素朴な疑問なのだが、やはり天界の戦士であるからには、ボスはゼウス様なのだろうか。
- しかしその割にはどうも妙にキリスト教くさい名前だよな、「エンジェル」って。
- どうもこの世界の人々が何教を信仰しているのかわからないあたり、何気にジャンプ連載当時の原作そのものだな。(笑)
■「さからうか」「うっ うわあああ――っ」「さからえばそのマスクがしめつけるのを忘れたわけではあるまい おまえの頭などわたしの意志ひとつで粉々に出来るのだぞ」 (4〜5ページ目)
- えっ、それじゃこのマスクさえあれば、別にそのティラノサウルス用の鎖6本もいらなくね?
- 何なの? もしかしてその首輪と鎖は思いっきりカリストさんの趣味なの?
■「天闘士とはいえ おまえは天界を追われた片翼の堕天使 本来ならば命のないところを飼っておいたのも こういう時のため」 (5ページ目)
- あれっ。斗馬さん天界追われてたの?
- いったい何の罪で追われたんだろう。
- というか、もしかしてその全身の傷跡は、特に百戦錬磨的な何かを表していたわけでは全然なく、思いっきり味方にやられたものなのか?
- いや、ていうか、そもそもカリストさんは、そんな天界の指名手配犯を勝手にアルテミス陣営に匿ったりしてて、いいのか? 「飼っておいたのもこういう時のため」とか何とか、偉そうに言ってる場合じゃなくねえか? もし万が一、お上にバレたら、アルテミス様のお仕置きどころの騒ぎじゃなくねえか?
■「使命を果たせばマスクもはずし 晴れて自由の身にしてくれるわ すぐに発つがよい」「ぐうう…も…もう一度聞こう そ…その聖闘士の名は…」「星矢!」 (6ページ目)
- いやそれ表面上は甘いこと言ってるようだけど、要するにカリストさんの思惑としては、「星矢を殺したら殺したで物凄く厄介な連中から呪われたりストーカーされたり仇討ちされたりする確率10000%だから、とりあえず部外者の斗馬に実行犯をやってもらって、ゴタゴタは全部斗馬にかぶってもらおう!」ってことなんじゃねえの?
- ちなみに世間ではそういうのを捨て駒と呼ぶのだが。
- まあでも、頭蓋骨粉砕寸前!というこの状況下では、何がどうあれ引き受けざるを得ないよなあ、斗馬さんも。お気の毒に。
■「行けい斗馬 みごと天闘士の力を発揮して星矢の首をもってまいれ」「わかった オレの天衣(グローリィ)を用意しろ」 (7ページ目)
- ほう、天衣で「グローリィ」と読むのか、なるほど。
- しかしどうも字面のせいか、パッと見た瞬間、「はごろも」と読みたくなってしまって非常に困る(笑)。早く慣れなくては。
- まあとりあえず聖域に潜入する前に、最低でも風呂には入っとけよ、斗馬。
■[場面転換] 金牛宮 「むうっ (略)見たところ牡牛座の黄金聖闘士のようだが…(略) すでにこときれている」 (8〜9ページ目)
- とりあえず、現代のみならず過去の聖戦でも立ち往生のまま死んでしまった牡牛座の黄金聖闘士の姿に対して、あまりにも動じていなさすぎる一輝兄さんが流石すぎます。
- 私なら絶対「えっ!?また!?」って言っちまうわ。(笑)
■「しかし黄金聖衣にこれほどの破損を与えるとはいったい…水鏡とはいかなる拳をつかって牡牛座を倒したというのだ…むううっ ますますもって恐るべし水鏡」 (10ページ目)
- いや個人的にはどちらかと言えばそのあまりにも強度のなさすぎる牡牛座の黄金聖衣の方がはるかに恐ろしいわ。
- この聖衣のメンテしてたヤツを吊るし上げてやりたいよ(笑) まあどうせあのヒヨコなんだろうけど(笑)
■ピクッ 「どうした瞬?」「い…今にいさんの小宇宙を感じた 青銅聖闘士のフェニックス一輝だ」「そのフェニックス一輝も未来からここへやって来たというのか?」「うんまちがいない」 (11〜12ページ目)
- 何かこの漫画を読んでいると、「未来からやって来た」と「そこの角の公園からやって来た」の区別が、だんだんつかなくなってきて非常に困るな。(笑)
■「着いたぜ 第三の宮 双児宮!」「しかしどうなってんだ?ここを守る黄金聖闘士はいないのか? こりゃ楽でいいや いっきにぬけちまおう 行くぜ瞬!」「うん!」 (12〜13ページ目)
- むう……。
- 何かものすごくどこかで見たような展開だな……。
■「天馬くん 油断するな!どうもおかしい この宮はとてつもなく不気味です」(略)「ヘッ どうってことなかったじゃないか瞬 すんなりぬけられたぜ」「なにい!ここはもとの場所だ!!」 (14〜16ページ目)
- おいおいおいおい!!!
- デジャヴもいいとこすぎるだろ!
■「むううっ この双児宮はやはり…」 (16ページ目)
- 「やはり」じゃねえよコノヤロウ!
- まさかここまでデジャヴだなんて、ぶっちゃけ読んでるこっちは目を疑ったよ!
■[場面転換] ドオオオン 地上歴一九九〇年の聖域 (17ページ目)
- ひ…ひっでえ(笑)
- まさか、本当にアテナも瞬も、車椅子の星矢をひとりぼっちで屋外に放置したまま出かけてたなんて!
- せめて誰か付き添いの人間くらい置いてってやれよ!
- というか普通に入院させてやれよ!意識不明の重態患者だろ!
■オオオオオオオオオオ 「星矢だな その首もらうぞ」(18〜19ページ目)
- ほら見ろ言わんこっちゃねえ!(爆笑)
- 無防備すぎるにも程があるだろ!
- しかしこの斗馬、さっきカリストさんに「オレの天衣を用意しろ」とかなんとかメチャクチャ偉そうな態度で言ってた割に、天衣ズタボロだな。
- せめて月神殿で修復くらいしてもらいなよ。
- 何かこの斗馬さん、思いっきりカリストに使い捨てられてます臭がプンプン漂ってて、どんどん哀れになってくるよ。
- ていうか、さっきからめちゃくちゃ気になってるんだが、その天闘士スタイル、腹出しなのかよ。
- あの魔鈴さんやシャイナさんですら露出していなかった場所を……こいつ……ゴクリ
■おまけ:巻末車田コメント
「毎シーズン、開始の号の表紙はそのシーズンの最大の見せ場を描いているが、今回は凍気!時季的にピッタリかな。」
- なるほど、そういう基準で表紙が決まっていたのか。
- 確かに、時季的にはピッタリだったと思う、氷河。
- だが。
- めっちゃ先の展開ネタバレですやん、それ。(笑)
- さすが車田!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!
- 瑣末な事になどとらわれないスケールのデカさを感じたぜ!
■おまけ2:天闘士の天衣分解装着図
- うおお!すげえ!
- 分解装着図だ!何か久しぶりに見た!懐かしい!
- そして斗馬さんはやはり分解装着図でも腹を見せている。
- もしやアレか。腹はナマで見せている状態が正式なのか。バカな。
- しかし良く見るとこれ、「SLEEP ANGEL version」って書いてあるんだが、それじゃもしかしてこれ以外にも、「激怒してラッパ吹き鳴らしてるバージョン」とかがあったりするんだろうか。
<完>
多分続く
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