◆◇◆春のシオンムウお花見ツアー 「そうだ、京都行こう」◆◇◆

 ――2日目(2) 晴明神社――



このようにして、カンカン照りの陽射しの中、
午前中まるまる使ってじっくりと御所を巡り抜いた我々ですが、
ここで再び京都さんの奇跡が起こります。
なんと、我々がまさに御所を回り終えた瞬間、
あれほどピーカンに晴れていた空が突然真っ黒になり、
いきなり雨が降ってきたのです。

こ、これ、御所を満喫中じゃなくてよかったですよね?!
なんていうか、
あまりにもギリギリセーフすぎますよね?!

とりあえず売店があれば傘買おうかな、程度の気持ちで
地下鉄駅に避難して時間を稼ぎ、
そんで売店が無かったので外に出たら、雨は既にやんでいました。
な、なにこれ。なんというタイミング。
もはや我々は完全に京都さんの手のひらの上で弄ばれる孫悟空です。
「台風を呼ぶくせに自分が出歩く時だけは雨が止む」という
このティカの複雑極まりないジンクスも地味に継続中です。

というわけで無事に晴れてしまったので(笑)、
オタクたちは予定通り、今度は晴明神社に向かったのでした。
大通りはつまらなさそうだったので、敢えて小路ばかりのグニャグニャした横丁を選びつつ、
歩いていったら意外と雰囲気のある神域に出た。

ドドーン。


ちなみに、ここ、写真じゃわからないけど、
周りはめっちゃオフィス街なんですよ。
神社の周り、
割とビルで包囲されてる感じなんですよ。
しかも目の前はものすごく車の多い大通りで、
近くにめっちゃガソリンスタンドとかあるようなそんなロケーション。
だけど、何だか想像していたよりもはるかに素敵な雰囲気だった。
しかも大通りの向こうには桜もけっこう咲いていて、
街路脇には雪柳が煙るほど咲いていて、
何ここ!メチャクチャ良いとこじゃん!

ところで、恐らく本来ならばここは絶対に
陰陽師萌えをしなくてはならないはずの場所だと思うのですが、
今回なぜか私は、非常にけしからんことに、
晴明神社の至る所に描かれている陰陽道の五芒星が

「☆矢」の省略形に見えてしまう

という謎の突発的病に見舞われてしまい、
あの、ええ……非常に焦りました……。
なにこれ……。
(知らない人のために一応解説しておくと、今は昔、
まだ聖闘士星矢がコミケにおける圧倒的最大勢力を誇っていた頃、
聖闘士星矢という作品はオタクたちの間で「☆矢」と呼ばれていたのです)
(いや私はコミケにも東京にも行ったことなかったんですけど、
当時のアニパロとかファンロードとか見てれば一目瞭然でしてね、ハハハ!)


そんなわけで、陰陽師の世界に行ったはずなのに、
なんかまるで☆矢の世界に行ったみたいな
不思議な光景が広がっていた訳ですよ。(←私の曇りきった両眼においてのみ)
……うん、たぶんこれ、前日から現在までひっきりなしに私に襲い掛かり続けている
京都さんプレゼンツの怒涛の聖闘士星矢ネタ攻撃のせいだ思うんですけど。
あまりにも京都さんによる聖闘士星矢ネタ攻撃が続きすぎて、
とうとう陰陽道の「☆」までが星矢ネタに見えてしまう身体になってしまった。

というわけで、以下、私の両眼のみに映った、めくるめく「☆矢」ワールドをご覧下さい☆

ダダーン



見よ!この立派な「☆矢」鳥居を!



「☆矢」ちょうちん(黒)!



「☆矢」ちょうちん(赤)!



「☆矢」ドア!



そしてとどめの「☆矢」井戸!

……ちなみに何か今、写真を良く見たら気づいてしまったんですけど、
この井戸の周囲にぐるりと掘り込まれている方角印、
よりによって一番私の目の前にあるのが
「未(ひつじ)」ではありませんか。
何コレ。

(あとこの井戸、「晴明井」の文字が私の目には一瞬「晴明丼」に見えちゃいました)
(何かドンブリみたいですごくイヤだと思いました)
(恐らくは昨日からひっきりなしに続く京都さんのネタ攻撃のせいで、
疲れのあまり目が霞んできたのに違いありません)

……いや ていうか ほんとに もうね

せいめいさま まじすんません

そんなこんなで何だかネタにばっかりしちまいましたが(笑)、
でもこの場所、ほんとマジメに、ものすごい素敵なところだったんですヨ!
周りみんなビルなのに、全然雰囲気違いました。
ご神木のクスノキもほんとにでかくてウキウキした!
時間さえあればずっと木肌に触ってそのままぼんやりしてたかったですヨ。
あのクスノキは間違いなく人としゃべれるタイプだと思いますヨ。
そんでたぶん夜中とかあちこち闊歩できるレベル。
けっこうお友達になれそうな感じ。
そんな不思議な雰囲気を各所に湛えた、不思議な素敵な神社でした。
見た目はビル街のど真中なのに、雰囲気だけがものすごく違った。

やっぱり「場」の磁力って何年経っても残るんだねえ。

→次回へ続く


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