谷地温泉
2つの源泉がある谷地温泉は、やはり名湯だった!
  
十和田湖町、高田大岳登山口にある
南八甲田温泉郷「谷地温泉」
   400年の秘湯らしく、湯治場色の濃い温泉。
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   ブナ造りの浴室には長方形の湯船が二つあり、それぞれ違う源泉が底から湧いている。
   ここの入浴法が壁に書いてあり、最初に入るのが温めの透明微白濁の浴槽(霊泉)。
   長く浸かっていると身体の芯から温まる感じがする。
   よく温まったら乳白色の硫黄泉の浴槽で仕上げるらしい。こちらは硫黄臭がする”温泉”
   って感じなのだが、硫黄泉好きの私がなぜかここのぬる湯(霊泉)の方が気に入った。
   肌には細かな気泡も付き、長湯するにはちょうどよい温度でした。
   他に混浴の打たせ湯が男女(厳密にいえば、混浴と女性)の浴室の間にあり、
   扉を開けて出入りする様になっている。
   
   入浴日  2000.11.5

【2004年に再訪しました】

以前の訪問時には、正直特別に”良い温泉”という印象がありませんでした。
なので、その後数回近くに来ても再訪せずにいたのですが、今年は時間にも余裕があり前回の記憶も薄れてきたので、朝9時頃訪問してみました。

懐かしさを感じながら浴場へと向かい、混浴脱衣所の前で待ち合わせ場所を相談していると宿の方が、
「混浴がこんなに空いてるのは珍しい、チャンスだよ!女の方から行けるから入ったら」
と、スリッパの無い混浴に驚きながら勧めてくれた。
”珍しい””チャンス”と言われて、「そうなんですか、じゃぁ入ってみよう♪」とお礼を言って、待ち合わせの話などすっかり忘れ、女性用脱衣所へとすっ飛んでいきました。

■ 脱衣所 ■
木造りにプラスチック籠が整然と並ぶ脱衣所には、人の気配無し。
清掃直後なのか、足元の手作り風マットもカラカラで気持ちよく、夏なのに「結露防止のため」にストーブが付いていて少々暑かった・・・

■ 浴場 ■

・女性専用内湯(霊泉浴槽、硫黄泉浴槽 各1)
数年前と変わらない浴場。以前は夜だったので暗く湯気が篭もっていたが、今回は2方向の窓から明るい光りが差し込み木の風合いが良く見える。梁もどっしりしていて歴史を感じさせる湯小屋です。

入り口すぐ脇にかけ湯と洗い場があり、シャンプー・ソープが備え付けです。
衝立の向こうが硫黄泉の浴槽。湯温は42℃と記されていました。適温で乳白色の湯は柔らかい当たりです。
奥には薄白濁(カルピスの薄い感じ)の霊泉浴槽です。
それぞれ衝立で仕切られているので、ただひたすら温泉と向き合える雰囲気です。

混浴へのドアを開けると、階段の下に打たせ湯(混浴)があります。
以前とは位置が違う場所にありました。

さらに混浴の木戸をあけると、今回初めて体験する浴場が・・・

・混浴浴場(霊泉浴槽、硫黄泉浴槽 各1)
女性の浴場よりふた周りくらい広いその浴場には、それに比例するような浴槽が同配置に造られています
入り口が女性用とは反対なのは新たな発見。
こちらの霊泉には今回初めて浸かりましたが、素晴らしい!
青白い透明の湯が、湯底の板の間から時折プクッと湧いているのが見えて、新鮮さが肌で感じられました。酸っぱい匂いの湯はキシキシした感じです。
後から入った女性用霊泉は、当日淀んでいるような印象を受けてしまうほど湯が違いました。

霊泉と硫黄泉の浴槽の間に、「飲み湯」という飲泉場があるのも新発見
重い木のフタをはずすし柄杓で汲んで飲泉してみるその湯は、透明で温く、微酸味+ほのかに渋い+硫黄味。

湯上り後の感想は、「適温の硫黄泉もなかなかだったけど、何といっても混浴霊泉が気に入った!」
4年前と同じ感想になりましたが、谷地温泉の印象は格段に上がったのでした。再訪して良かったです。

脱衣所手前の
鍵付きロッカー
脱衣所



【女性専用内湯】

【混浴内湯】

内湯


   【混浴打たせ湯】

   頭にかぶるビニールも
    用意されていました

日帰りで旅したレポートはこちら⇒2004旅日記へ
宿泊したときのレポートはこちら⇒2006旅日記へ


【おぼえがき】  
温泉名:谷地温泉
源泉名:
泉質 :単純硫化水素泉
泉温 :霊泉38℃ 硫黄泉42℃

料金:300円
時間:7〜21
備品:ソープ・シャンプー、カラン4、鍵付きロッカー
浴室:混浴内湯1、女性専用内湯1  
待合所:浴場入り口にイス、売店脇に休憩所あり            最終入浴日:2004.9.1



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