ボーダー計算

それでは実際に実機を元にボーダーを算出してみましょう。

私の好きな「必殺仕事人激闘編MR」です。

メーカー 京楽
大当り確率 1/313.7→1/62.7
賞球数 4&10&15
平均出玉 約1890個
確変 1/2の1回継続
時短 確変後100回転

まずは、公式です。前回より
期待値  E=X・P
 =(出玉×交換率)×確率
ボーダー  回転数=1000円÷E
まとめると  回転数=1000÷(出玉×交換率×確率)

これは確変が無い時の考え方なので、確変を考慮した公式は

回転数=1000円÷(出玉×交換率×確率×平均連荘数

になります。
違うところは、平均連荘数だけですね。

平均連荘数とは、「平均期待大当り回数」とも呼びます。これは、「初当り1回につき期待できる大当りの回数」です。

さて、ボーダーを計算する為の数字はスペック表から拾います。
平均出玉 約1890個
交換率 4.0円(等価)
確率 1/313.7
平均連荘数

平均連荘数が出ていませんね、これは計算により算出します。

平均連荘数をNとした時

N = 1 + 1/2 × N  となり、Nについてまとめると
N = 2 になります。(本格的に計算するとこちらになります)

旧基準機はこれでOKだったんですが、新内規は時短が付いているのでもう一つ、計算します。

「必殺仕事人激闘編MR」はハーフスペックなので時短が付くのは確変終了後になります。したがってその確率は1/2となります。
時短100回中にあたる確率は、1から100回はずれる確率を引いて

1-(312.7/313.7) 100 ≒0.2733

になります。これに時短になる確立1/2をかけると

0.2733 × 1/2 = 0.1366

が、時短で大当りを引ける確率です。これを r として
さらに、上記の平均連荘回数 N と合わせて考えると

修正平均連荘数 = N/(1-r) となります。(詳しくはこちら

N=2、r=0.1366を戻すと

修正平均連荘数 = 2/(1-0.1366) ≒ 2.3164

となります。
これが「必殺仕事人激闘編MR」の平均連荘数になります。

平均出玉 約1890個
交換率 4.0円(等価)
確率 1/313.7
平均連荘数 2.3164

やっと表が埋まりました(汗)。これをボーダーの公式に落とします。

回転数=1000円÷(出玉×交換率×確率×平均連荘数)
     =1000÷(1890×4.0×1/313.7×2.3164)
  =17.9134

となります。まとめると「必殺仕事人激闘編MRは等価のお店で打つ時は1000円あたり18回以上回る台に座ると負けない」という事になります。ちなみに、このボーダーラインは雑誌などに出ていますので計算は不要となります。ですが、実際は・・・次回にお話します。


パチンコ道