十津川警部の試練
掲載内容 主な登場人物
午後の悪魔
北の女が死んだ
警官嫌い
若い刑事への鎮魂歌(レクイエム)

解説 末國善己
ISBN4-334-73198-8

2001/8/20初版1刷
2006/10/20 7版
光文社文庫 に 1-74
552円(税引)
338ページ
午後の悪魔は
十津川警部捜査行
  愛と殺意の伊豆踊り子ライン
を参照

三宅ユキ ユキの両親、三宅晋介・里子
精神科医・神埼克己 広田一彦
(北の女が死んだ)

警官嫌いは
十津川警部 愛憎の街 東京を参照

警視庁捜査1課刑事・崎田信介
崎田の大学時代の友人、矢沢健志・島田哲次
(若い刑事への鎮魂歌(レクイエム))

三田村刑事・北条早苗刑事
三上刑事部長

若い刑事への鎮魂歌(レクイエム)
北海道警保坂警部
ひとり暮らしの女性をねらった連続殺人事件が発生!被害者はいずれも、
自宅でバスローブやパジャマ姿という格好で殺されていた。彼女たちはなぜそんな格好のまま、犯人を部屋に入れたのだろうか。
そしてなぜ、捜査の進行状況がマスコミに漏れてしまったのか
(「午後の悪魔」)。「北の女が死んだ」「警官嫌い」「若い刑事への鎮魂歌」の計四編を収録。
(表紙うらのページ参考)
1998年12月徳間書店より刊行
この本は、それぞれ十津川警部に関係する警察官への思いが書かれたものをまとめた短編集のようです。
1番最初の「午後の悪魔」は十津川警部捜査行・愛と殺意の伊豆踊り子ラインを参照に してほしいのですが、調べていくとある重大な役にある人の子が関係していた。さて、その人は・・。
2番目の「北の女が死んだ」は、三田村が通勤途上で気になる女性がいた。その彼女は、そばで何があろうが他の何か一点を 見つめたままだった。暴漢が襲ってきてもそうだった。三田村が助けたのだが、我関せずといった感じだった。しかし、 ある日、その女性が自宅と思われるアパートで死んでいるのが発見された。三宅ユキ、本籍は岩手県花巻。 十津川の指示で、三田村は北条刑事と共に花巻へ行く。そこで調べていくと彼女のある過去の出来事が判明。その出来事とは・・
3番目の「警官嫌い」は十津川警部 愛憎の街 東京を参照にしてほしいのですが、 次々と警官が狙われていく。こちらも「午後の悪魔」同様、ある重大な役にある息子が関係している模様。
最後「若い刑事への鎮魂歌(レクイエム)」は、捜査1課の若い刑事・崎田が背後から射殺された。崎田は札幌までの 飛行機の切符を持っていた。ただ、実際には北海道に行ってはいなかった。銃弾は、去年の夏、 北海道で男女が射殺された事件で使用された拳銃のものと判明。騒然となった捜査本部。道警の事件に関心があったのか?

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)    十津川警部の4つの試練