生死を分ける転車台
〜天竜浜名湖鉄道の殺意

目次 主な登場人物
第1章 コンテスト
第2章 天竜二俣駅
第3章 再製作
第4章 インターネット
第5章 また犠牲者が
第6章 犯人を追う
第7章 事件の終わり

ISBN978-4-396-20880-6

平成22年9月10日初版第1刷
祥伝社 N-880
819円(税引)
新書198ページ
人気模型作家・小島啓輔
ジオラマワールド社、社長・小笠原伸行、事務局員・望月江美
バス運転手・早川
小島啓輔の妹・小島あかね
転車台マニア・寺田
小島の叔父・木村
小島の好きだった女性・白井美咲
渡辺義男、浜田正巳、沢木敦司、浅野圭一
天竜新報社記者・川上
沢木の彼女・戸川亜紀
フィギュア―作り名人・野々村晃

北条早苗刑事・三田村刑事・ 三上刑事部長
神奈川県警石神警部・福井県警荒川警部
人気の模型作家・小島英輔が多摩川で刺殺された。傍らには三年連続でコンテスト優勝を狙う出品作「転車台のある風景」の燃やされた痕跡が。 十津川警部は独自捜査を開始、ジオラマのモデルとなった転車台のある天竜二俣駅に飛んだ。 そこでは、二カ月前、小島が密かに想いを寄せる女性が突然死していた。二つの事件には関連が?やがて不審な男の影が浮上するが、正体は掴めない。 事件解決の鍵は燃やされたジオラマにあると考えた十津川は、犯人をあぶり出すため罠を仕掛けた…。十津川の推理が冴える傑作推理。
(裏表紙文参照)
テレビ朝日系西村京太郎トラベルミステリー(十津川警部役、高橋英樹さん)シリーズ第56作、生死を分ける転車台、原作。初回放送、2011年7月23日
最近といえば、最近ですが、テレビで放映されていたようで、留守録で撮れてました。ちょっと見てみたのですが、 内容が変わっているようですね。犯人も違うのでしょか?続きを見てみたいと思います。

今回は、トラベルミステリーに加えて、鉄道模型の分野も描いており、ちょっと欲張りすぎなんじゃありませんか(笑)。
天竜浜名湖鉄道、通称、天浜線は、掛川〜新所原間を走ります。 浜名湖の南は東海道線や東海道新幹線が走り、こちらを表通りとするならば、 浜名湖の北を走る裏街道といった所でしょう。ちなみに、浜名湖を東京方面からのぞみの新幹線で通ると、「やっと豊橋(愛知)だな」と思って しまうのですが、この鉄道の西の終着駅(新所原駅)が東海道本線の静岡県最西駅という事です。改めて確認すると、意外な感じがします。
この以前の国鉄二俣線を、第3セクター化したローカル鉄道だという事は知っていましたが、昭和15年に製造された転車台が まだ働いているとの事。一度、見てみたいものです。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点) ジオラマに描かれていたものは・・・