パリ・東京殺人ルート
目次 主な登場人物

第1章 三人の日本人観光客
第2章 失踪した男
第3章 発見された死体
第4章 十津川と小メグレ
第5章 裏の世界からの視線
第6章 亀井刑事の捜査
第7章 第二の殺人
第8章 解き明かされたキー
第9章 闇の中からの狙撃
第10章 ブローニュの森の非常線
第11章 仕かけられた罠
第12章 地下下水道の銃撃戦
第13章 東京・福岡、執念の追跡

パリ・東京推理小説仏訳ルート
ジャン・クリスティアン・ブーヴィエ
ISBN4-12-202254-1

1995/2/18発行

中公文庫 に-7-4
524円(税引)
324ページ
水原、ジャン・ポワズリィ
谷口隆一郎、冴子、みどり
加東宏一
K組・中田耕三、組長・井坂
中田の弟・K組幹部、中田要
アンヌ・ミヤギ・フランソワ
小寺章、杉本一郎
フランス日本大使館職員・アキオ山下
フランス国軍、アンリ・ザビール軍曹

清水刑事・三上刑事部長
パリ警視庁メグレ警部、ミショー刑事
警視庁捜査四課外村刑事
色づきはじめたマロニエの影を水面に映すパリのサン・マルタン運河。 ここに、十津川警部が内偵中だった容疑者・谷口の刺殺体が浮かんだ。
現地へ飛んだ十津川は、谷口をガイドした留学生・水原の助けで、モンマルトルの似顔絵描きから、事件に関するブロンド美女の情報 を入手。
だが、この線を追った水島の友人ジャンも南仏で消えてしまう。
十津川と、協力者であるパリ警視庁メグレ警部の推理は。(表紙裏文参照)

1991年9月 C★NOVELS 中央公論社
月曜ゴールデン十津川警部シリーズ第30作、パリ〜東京殺人ルート、原作。初回放送、2003年12月29日
     十津川警部役渡瀬恒彦さん、亀井刑事役伊東四郎さん、ゲスト 高島礼子さん、中村江里子さん、小沢真珠さんなど
「殺人ルート」シリーズの海外版。この本の巻末に、当時、九州芸術工科大学にいたジャン・クリスティアン・ブーヴィエの 解説が載っています。
そこに、取材旅行に同行した模様が書かれており、この旅行の後、相次いで、 パリ発殺人列車と、この本を出版する事となったそうです。
いつもと言っていいほど、海外に飛ぶと、絶対絶命になる十津川警部。今回は、大丈夫だったのでしょうか?

さて、この事件、TVの原作として放映されました。
ただ、フランス語の通訳として、原作で最初から出てくる水原も、TV版の方は 登場せず、ブロンド美女や、パリ警視庁の名無しの女刑事ぐらいしか、
女性が出てこない原作に対し、高島さん、元フジテレビの アナウンサー・中村江里子さんや小沢真珠さんなど、TVの方は、渡瀬さんの周りに華を添えている。もう1回、見てみましたが、 根本にある問題は同じですが、内容はまったく違うものとなっているようです。もう少し十津川班も密に連絡していれば、高島礼子さん 演じる北川美里も、死ななくてすんでいたのになと思ったのですがね・・・。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)   十津川、ふたたびフランスへ