目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 ライバル 第2章 家臣団 第3章 高坂昌信戦死 第4章 直江兼続戦死 第5章 後継者 第6章 巨大な敵 第7章 乱世を楽しむ |
ISBN978-4-16-745440-1 2011/12/10第1刷 文春文庫 に-3-40 476円(税引) 252ページ |
十津川の元部下・探偵、橋本豊 越後実業社長・小田山伸之 甲州商事社長・関口徳久、営業課長・佐伯 関口社長長男・企画室長、関口久幸 国土交通省・井口大臣 甲州商事秘書課長、三村正樹 越後実業、広報課長・後藤信幸、新井人事課長 小山田社長長男・雅之、次男・政男 後藤の後任、広報課長・八代康之 関口社長次男、甲州トランス社長・関口徳明 甲州商事資材部長・阿部健太郎 近江通社長・滝川 砂川吾郎・松本亮 滝川社長秘書・新井弘志 三上捜査本部長 | |
鎬を削りあうライバル企業の越後実業と甲州商事。 それぞれ戦国大名の上杉謙信と武田信玄を信奉するワンマン社長は、お互いに犬猿の仲だったが、両社のホープたちが立て続けに殺された。 おりしも大企業である近江通商が両社の買収に動き出し…。殺人事件の真相は?そして企業戦争の勝者は? 十津川警部が乱世の現代を走る。(表紙裏文参照) 初出誌「オール讀物」平成20年5月号〜11月号、ノベルズ版 平成21年2月文藝春秋刊 |
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今回の題材は、「川中島の合戦」。戦国の世、今でいうと山梨県と統治していた甲斐の国武将・武田信玄率いる武田軍と、
こちらも今でいう新潟県を統治していた越後の国武将・上杉謙信との間で行われた北信濃の支配権をめぐる戦いであったとの事。
この戦いは、1553〜1564年の長い期間に、5度も行われており、この中、第4回目の合戦で、大将同士が直接戦うほど、激しい戦いとなった事から、
その場所をとって、「川中島の合戦」と言われる事になったとの事。歴史のテストでは、必ず出るであろう出来事ですね。 京太郎さんの作品で、この「妖異川中島」の後、「吉備 古代の呪い」、「悲運の皇子と若き天才の死」 、「十津川警部 修善寺わが愛と死」とそれぞれ歴史を題材とする作品が続く訳で、この2つ前も歴史もの。この時期は、おそらく 京太郎さんは、歴史の参考文章と格闘していたのではないでしょうか。 ちなみに、この「川中島の合戦」は、戦いにより、武田軍の名将たちが多く討ち死にするものの、最終的に北信濃の地は、 武田方が制圧した形となっており、上杉方は、名立たる被害はなかったが、武田軍と勝ちという説が多いらしい。 評価 ☆☆☆ 星3つ(星5つで満点) 京太郎版「川中島の戦い」 |