十津川警部捜査行 北陸事件簿
掲載内容 主な登場人物
とき403号で殺された男
夜行列車「日本海」の謎
加賀温泉郷の殺人遊戯
恋と殺意ののと鉄道
能登八キロの罠
ISBN4-575-51042-4

2005/11/20第1刷

双葉文庫 に01-24
648円(税引)
355ページ
とき403号で殺された男 は、リンクを参照ください

十津川の妻・十津川直子 サンデザイン社長・田辺 直子の前夫・脇坂和夫
脇坂の父の後妻・脇坂信子 信子の子、脇坂俊彦・竜也
脇坂の友人・山田 守田医師 (夜行列車「日本海」の謎)

小泉明 マッサージ・戸田秋子 古川治
浅井清二 宿仲居・金子タキ ホテル女将 千代 (加賀温泉郷の殺人遊戯)

十津川の妻・直子 直子の叔母・治子 橋本ゆき
立花順 小林京子 野田卓 森本明 (恋と殺意ののと鉄道)

女優・小野田ひろみ マネージャー・橋本宏之 佐々木英祐 (能登八キロの罠)

三上刑事部長・清水刑事・北条早苗刑事
京都府警小野警部 (夜行列車「日本海」の謎)
石川県警吉田刑事・辻刑事・河井警部 (加賀温泉郷の殺人遊戯)
石川県警花田警部 (能登八キロの罠)
上越新幹線「とき403号」が終点新潟駅に到着。その車内から刺殺死体が発見された。
被害者は60代の老人と思われていたが、実は30代のフリーライターと判明する。
十津川警部は被害者の身辺調査を開始し、浮かび上がった容疑者のアリバイ崩しに挑む。(裏表紙参照)
1990年10月ノベルズ化、刊行
この短編集は、北陸地方を中心とした事件を集めたものですね。

最初の事件(とき403号で殺された男)は、裏表紙解説に書かれてあるような事件。この作品は、C62ニセコ殺人事件 にも収録されているので、リンクを参照してくださいませ。

「夜行列車「日本海」の謎」は、十津川直子さんの前の結婚相手が登場。しかし、生きた姿では登場せず、あるショッキングな形で発見されます。 題名の謎とは、どんな事なんでしょう。直子さん、最大の危機?

「加賀温泉郷の殺人遊戯」は、石川の片山津温泉のある宿で、客寄せの為に花火大会を実施、その日、泊まっていた客が心臓マヒとして、 死亡。その後、その事件に興味があったのか、ある客が泊まりにくるが、その客も心臓マヒで死んだ。その後、もう一人も・・・

「恋と殺意ののと鉄道」でも、直子さんが再び登場。大阪の叔母さんと共に、和倉温泉へと来ました。宿に着き、夕食後、岸壁を散歩すると、 大きな水音がした。身投げをしたらしい。駆けつけ助けた女性。退院後、恋路海岸方面へ向かおうとするその女性。心配になった直子は、 後をつける事にした。

「能登八キロの罠」は、ある女優が、多摩川で殺されていたところから始まる。ストーカーの犯行か? その後、彼女のマネージャーも能登で殺されていた。 彼は毎年11月にこの能登に来ていたという。 マネージャーの事件と、女優の事件に、どう繋がりがあるのだろうか?最後に十津川はあるレースを容疑者にしかける。 この事件は、四国情死行にも記載されています。

今回、直子夫人は2つの事件に登場しますが、北陸地方に関しては、能登半島殺人事件で、誘拐されたように、 鬼門の方向になっているようですね。

評価  ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 北陸は、直子夫人には鬼門の方角か?