掲載内容 | 主な登場人物 | ||
十津川警部の孤独な捜査 青に染まった死体 君は機関車を見たか 大垣行345M列車の殺意 解説 郷原宏 |
ISBN978-4-10-128504-7 平成元年7月25日発行 平成19年9月20日32刷 新潮文庫 に-5-4 476円(税込) 308ページ |
国務大臣・羽島勝行、首相・中井、官房長官・藤堂 蒼風荘・おかみ、ゆき、芸者・玉竜 、木原圭吾、S市市長・新井貢 北島刑事、タクシー会社専務・三浦 笠間医院院長、興雲寺住職 (十津川警部の孤独な捜査) 青に染まった死体はリンクを参照。 東京中央新聞・佐藤デスク 星野勇、勇の父・星野健一、妻・優子 前原徹、青山ゆう子、加藤ユキ (君は機関車を見たか) 十津川の友人・田村、井上、外崎 田村の妻・田村悠子、外崎の妻・外崎冴子 河内ますみ、広田由紀夫 吉田専務車掌、田中富夫(大垣行345M列車の殺意) 捜査陣 十津川警部・亀井刑事・本多捜査一課長・三上刑事部長 神奈川県警木下警部(君は機関車を見たか) 神奈川県警坂本警部(大垣行345M列車の殺意) | |
東京駅23時25分発の大垣行345M列車に乗っていた女性デザイナーの絞殺死体が小田原駅近くの線路で発見された。 彼女の手帳から、十津川警部と大学で同窓の芸能プロ社長外崎が容疑者として浮かぶ。 彼のアリバイは一緒に飲んだ友人が証言したが、数日後外崎は姿を消した。そして、横浜駅のホームで第2の殺人が…。 表題作をはじめ、十津川警部が活躍する傑作トラベル・ミステリー4編。 (表紙裏解説参照) |
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最初の事件(十津川警部の孤独な捜査)は、国務大臣・中井は、最近、問題発言が多く、様子がおかしい。
官房長官。藤堂は、中井から相談を受け、後輩の三上部長に、内密での捜査を依頼する。三上の指名で、十津川が担当する事になった。
羽島の地元である鳥取のS市に向かった十津川だが、羽島の話を聞いているうちに、街の人々の異常に気付く。十津川が指紋をとられる場面も・・
「小説新潮」昭和60年5月号、連載 「君は機関車を見たか」は、東京中央新聞の「私たちの傑作写真」というコーナーで、二位になった「雨に降り込められた 子供の日」というタイトルの作品にクレームがついた。それは、写真の説明の中、「鳥栖ー佐賀間で、ブルートレイン『さくら』を写す」と いう事柄について、他の区間と間違えているというものだった。一方、警察では、報道機関に管制を要求する誘拐事件が起きている事を、 記者会見で、三上部長、本多一課長、十津川より、説明した。誘拐されたのは、会社社長の息子だった。しかし、・・・。 この事件のヒントとしては、題名ですかね(笑)。 「小説新潮」昭和61年3月号、連載 あとの「大垣行345M列車の殺意」は、「小説新潮」臨時増刊 1986Summer 『ミステリー大全集』、連載 大垣行345Mって、あまり知らない方もいるかと思いますが、昔からの鉄道ファンなら、知名度は抜群の普通列車なんです。ただ、現在は、 もう走っていない列車で、東京をほぼ夜の0時に出発して、東海道を走って、朝方に岐阜の大垣に到着した列車。 臨時夜行快速列車として、現在では、「ムーンライトながら」という列車が走る時があるが、この列車の元祖とでも言うべき列車です。 表紙のように、165系という列車で、運行されていました。利用客の増大とともに、列車名など変更され、189系や373系など、特急車両も 運用につきました。ただ、東海道のブルートレインなどと同様、深夜の長距離高速バスとの競合により、臨時便としても、 姿を見せなくなりつつあります。鉄道ファンとしては、寂しい限りです。 評価 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 345Mって、わかりますか? |