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静岡・小諸・恵那峡 その2 |
2011.10.21 |
10時過ぎが商談先へ赴く予定でありました。
しかし「少しでも遅刻するのはあり得ない」的大阪気質を持ってる相方と私。 ホテルの規約通り9時にチェックアウトはしたものの、行き場が無くてあっちをウロウロこっちをウロウロ。 毎度の事ですが、これもちょっとした楽しみになっている場合も多いのです。 商談先の位置を確認するまでは、ホテルを出てからホンの10分足らずで完了。 約束の時間までは、有り余るほどにエネルギー注入の時間を持つ事ができました。 例えばナビで「南城公園」などを見つけると、地理不案内である我々の事、小諸城の他にも古城跡地があると思うじゃないですか。 違うかった。 普通に緑地公園的な一角でした。 県道沿いに栗の木発見。 歩道にはイガがいっぱい落ちていることを確認すると、その場に車を停め、相方と私はいきなり童心に帰って、中身の詰まっている栗イガ探しに大夢中。 けっして笑わないでやって下さいまし。 仕事となると、何ぼあっても足りない命を惜しみなくバシバシと張りまくる代わり、逆にアホらしい事でも、必死になってアホらしさを満喫しようとするのであります。 残念ながら栗拾いは未遂に終わりましたが、とても楽しいひと時となりました。 そして予約させていただいてた時刻に商談先へ。 先様では思わぬ良いお話を頂戴しましたが、それよりも相方を有頂天にさせたのが「仙石秀久」に関するお話でした。 相方はたまたま見つけたコミック本の「桶狭間戦記」より作者の宮下英樹を知り、続いて読んだが「センゴク」にて、当の仙石秀久様には申し訳ないほどの俄か仙石ファンになりました。 今回の商談先であるO様も「仙石秀久」の大ファンであることを知りましたが、相方と違ってファン歴の厚さ重みが違いすぎる。 沢山の歴史書などをお読みになっておられたご様子で、歴史に関してはものすごく博識でいらっしゃり、しかも、マンガ家の宮下英樹の事も良くご存知。 所以、仕事の話から仙石秀久の話にそれると、お話大暴走! でも、いい勉強にもなり、しかもとても楽しい時を持つ事となりました。 結果、相方は帰阪早々にマンガ本では無い漢字がいっぱいの「センゴク兄弟」(東郷隆著)を買い求めておりました。 帰り際に拝見させていただいたのが、額に入れられた古いお手紙。 しかし、その額は壁に掛けられているわけでも無く、玄関先の窓の所に立てかけられているという無造作な扱いを受けていて、私は腰を抜かしそうになりました(苦笑)。 その手紙こそ、仙石秀久の子孫が第十六代徳川家の当主徳川家達氏に書き送られたものなんです。 達筆すぎて私にはなかなか読めない文言でしたが、電話が云々とあり、貴族院がドウのコウのとあるので、多分明治後期から大正時代に書かれたように思います。 そしてランチは、O様御推奨の「やまへい」にて。 蕎麦処にある老舗のお蕎麦屋さんとなると、構えからして違いますねー。 本格的な茅葺屋根の水車小屋が配置され、その横には小川が流れ、小さな滝も配されている。 それが、店先を飾る庭だったりするのです。 お店の玄関先には、プランターボックスに植えられたソバ。 うちの会社でも植木鉢にソバを植えてみましたが、大阪市内は暑すぎるのか、こんなに立派には育ってません。 むしろ、実を着ける前に花が枯れちゃってるし・・・。
うちらは二人とも大の蕎麦好きなので、基本パターンの概ねは知ってる・・・つもり。 所以、少し珍しい食べ方のお蕎麦を注文してみました。 相方が頼んだのは「クルミ蕎麦」。 ほどなく運ばれてきたのが、小さなすり鉢に入ったクルミでした。 私の想像通り、クルミをすりつぶす役目になったのは私。 このような作業は大好きなので、嬉々としてクルミ潰しに挑んでおりました。 お駄賃代わりに味見をさせて貰いましたが、クルミの濃厚な香りと味が蕎麦の香りともマッチしていて、とても香ばしく美味しくいただきました。 私がお願いしたのは「蕎麦尽くし」。 揚げ玉を絡めて食べる蕎麦、自然薯を絡めて食べる蕎麦、山菜とともに食べる蕎麦、そして蕎麦掻。 蕎麦掻を頂くのはまだ二度目だったのですが、こちらではきな粉をまぶして食べる時もある事を知り、ちょっと新鮮でした。
別件で注文した「蕎麦掻の天ぷら」は、外側はサクッ! 中はフンワリ、トロッ! 葱と紅葉おろしを添えたポン酢で頂きましたが、絶品でしたー。 午後一番に、もう一件の商談先との打ち合わせを終えると、あとは帰阪路となりました。 途中、姨捨SAに立ち寄りました。 相方が、以前に書いた私のレポートを読み、わざわざ立ち寄ってくれたんです。 これには感謝。 前回に撮り損ねていた「善光寺平」を愛用の一眼レフ・デジカメでパチリ。 やっぱり広角レンズが欲しい!、と思った瞬間でした。 画像には「恋人の聖地」とありますが、「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした「観光地域の広域連携」を目的に、NPO法人・地域活性化支援センターによって「恋人の聖地プロジェクト」が展開されています。 恋人の聖地プロジェクトでは、2006年4月1日より、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として選定し、地域の新たな魅力づくりと情報発信を図るとともに、地域間の連携による地域活性化を図っておられます。 また、「非婚化・未婚化の進行」を少子化問題のひとつとして捉え、若い人々のみならず地域社会に向けて「結婚」に対する明るい希望と空気の醸成を図るための活動をしてるそうです。 その箇所は今現在で109か所になっていて、当初は浮ついて見えたハート・マークの向こう側で、真剣に壮大な計画が立てられていた事を知ると少し驚きました。 ちなみに私の地元大阪府では、泉南市の「りんくうマーブルビーチ」と、大阪北区の「梅田スカイビル・空中庭園展望台」が「恋人の聖地」として認められています。 「姨捨SA」には数基の句碑が建っていて、この地に立ち寄り、この地で抱いた想いを吐露していった古人達の足跡が残されていました。 その中の一句、 「名月や 仏のやうに 膝をくみ 一茶」 自然が現した美しさに対しては何のゴタクも考えず、ただ無心に自然の偉大さを感じつつ、己の小ささを知り、そしてそれを快く思うのみ。 と、私なりに解釈しているのですが、そのシチュエーションは大好き。 「現・中山道」とも言える「中央自動車道」に入ると、防音壁があったりトンネルがあったりで、走行中に周りの景色を楽しめる所は少ない。 そのうちに「秋の日はつるべ落とし」の例え通り、辺りはあれよあれよという間も無く真っ暗になりました。 この日は、恵那峡にある温泉旅館に投宿。 月初めからずっとハードな日々を送って来たので、たまには頭も体も休めなきゃ。 宿の囲炉裏では仲居さんのお世話になりながら、朴葉味噌を付けた焼き野菜を堪能し、飛騨牛に舌鼓を打ち、新鮮なアマゴを楽しみ、そして地酒の「女城主」をチビチビ。 大変、美味しくいただきました。 |
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