2005.04.05

事の始まりは、去年の暮れだった。

ままが色々片付けをしていて、
偶然、ぱぱのぱぱが使っていた
クラシックカメラを発見したのだ。

5台位出てきて、ままは驚いた。
ぱぱに、
『ねぇ、これさ、私が使ってもいい?』
と聞いたら、
『いいけど、壊れてると思うよ。
何十年も前のやつだから。』
と答えたのだけど、その答えは
もうままの耳に入っちゃいない。

ままは、魅力的なカメラの数々に釘付けだ。

中でも、一番興味を持ったのが、
PENTAX SP という一眼レフ。

そっと覗いてみると、
いつも覗いてるルミとは全然違う世界が広がっていた。

でも、ままが今使っているルミとは違って、
何から何まで全てがマニュアルだ。

ピントあわせから、SSや絞りまで。

ままは、その全てをいつもカメラに頼り切っているくせして、それがたまらなく魅力的に思えたらしい。

そして、
『ねぇ、これって修理出したらいくら位かかると思う?』
とぱぱに聞いた。

すると、
『それオヤジが死んだ時にカメラ屋持ってったけど、修理する位なら同じ中古買った方が安いって言われたよ。』
と。

うーん。これには、さすがにままも迷った。
直して使うには、かなりの金額がかかるのか〜。
どうせ、ちゃんとした写真撮れるまでったら、かなりフイルム使うだろうし、
それだけでも散財しそうなのに、さらに修理代が高くついちゃったら全然遊べないなぁ。。。

そうこうしているうちに、東京からjoeさんhisaさんがやってきた。
ままは、わざわざススキノまで持ってって、見てもらった。(しかもhisaさんとは初対面だった!)

すると、お二人共、
『あぁ、このカメラはいいカメラですよ。それにとってもいいレンズがついてるし。』
とおっしゃるではないですか!!!


その時、ままの心の中では、『絶対修理だ!!!』と決定してしまった。



しかし、お姑さんの容態が悪くなり、そして亡くなってしまい、
あれやこれやと目まぐるしく時が過ぎ、
さすがのままもカメラの事が頭から遠ざかっていた。


しかし、1月の末に、今のルミ20を買った時、また思い出してしまった。

そして、思い切って修理に出していた。




で、やっとこ修理から戻ってきたPENTAX SP。。。
職人さんが少ないらしく、修理に約2ヶ月もかかりました。
(ちなみに16800円もかかった!!!)


さて・・・。と。
手元に戻ってきたのはいいけど、まったく使い方が分らない。
そして、修理明細には、
『電池を入れて使ってください。』と書いてあった。
いきなり、ままは分らない。
『えっ?電池?なんでこのカメラに電池が要るの?別に日付が入る訳でもないのに?』

ネットは便利ですねぇ。
PENTAX SPは露出計が内臓されているので、その為の電池でした。

ただ、その電池。
さすがクラシックカメラなだけに、使われていたのは『水銀電池』
もうそんなの売ってないでしょ。

でも、ちゃんと専用のアダプターがあるんですね。さすが。

ままは、今、そのアダプターで迷っている。
カメラ屋さんで進められたのが2500円の。
でも、楽天で別物が400円で売ってる。

うーん。一体どっちがいいのか・・・。
くーじぃには全然分らない。当然ままにも分らない。

でも、ままの事だから400円のを買うんだろうな。

まだまだこのカメラを使うには時間がかかりそうです。。。


あ、でも鳥さんは撮れないよ。だって、このレンズしかないから。

ままがね、言ってたんだ。
『このカメラで一番最初に撮るのは、くーじぃだよ。』って。

くーじぃ、とっても嬉しかったんだけど、
『だって、くーじぃはおとなしくしてくれてるだろうからね。』
だってさ!!!

よーし、動いてやるぅ!ままが色々あわせてるときに!!!ぷんぷん!!!

過去の日記


2005.04.08

いつも行ってる漁港に鳥を探しに行ったぱぱとまま。
大きな道路を走ってると、ぱぱが、
『あっ、今そこでトビが死んでた。一瞬しか見えなかったけど、あの羽は絶対トビだ。』
と、言った。

ままは、びっくりして
『戻って戻って!!!』
と言った。

車をUターンして戻って見たら、沢山羽が散らばっていて、トビが横たわっていた。




ままは、素手で触るのをためらって、ビニール袋越しに触ってみた。
固い翼。
柔らかい羽毛。

あんなにいつも高い空から鋭く獲物を探していたはずの目にはもう何も写っていなかった。




そして、するどい爪。




いつも、車ギリギリの高さで飛ぶトビを見ていて危ないなぁとままは思っていた。
やっぱり、こういう事が起こっていた。




背中の部分は既に何者かに食べられていた。

不思議。
自然を破壊する人間が運転する車にはねられても、こうして自然の何者かに食べられる事によって、
このトビは、また自然の命をつないでいく。

ままはこのトビが車に潰される事なく、全て何者かに食べられたらいいなと思い、その場を去った。




その後の鳥見は全然楽しくなかったんだって。




2005.04.14

ドラマを見ていて、ままが急に怒った。

『何だよ、これ!?なんでここでこういうセリフが出んの!?』

テレビを見てなかったぱぱは、『は!?何が?』と驚いた。


ドラマの話はこうだった。
散々浮気をして家庭をボロボロにしたくせに、最終的には女に振られて、
ノコノコと妻の元へ戻ってきた夫が妻を抱きしめて、ひと言言った。

『俺にはおまえしかいない。』
妻は、
『あなた・・・。』と感動して夫を抱きしめる。



結構、よくあるパターンだ。



で、ままが何で怒ったのかと言うと、夫が妻の事を『おまえ』呼ばわりした事。
それに対して、妻は嬉しそうに『あなた』なんて言っちゃってる事・・・だそうだ。


ままは、『愚妻』という言葉が大嫌いだ。

なんでそんなに女を馬鹿にした言葉があるんだろう?
そして、紹介の時に『うちの愚妻です。』なんてのがあったら、もうままはその人の事を信用しない。


そしたら、あんたは何なんだよ、と喧嘩を売りたくなる。
愚妻に対して愚夫という言葉が無いのがムカつく!!!




と、怒っていたままだけど、
その話を職場でしたら、みんなも同じ事思っててホッとしていた。


Tさんなんかは、
『私ね、学生時代の時に、男子にお前って言われて、何であんたにお前って言われなきゃなんないのさ!
             って、大喧嘩した事あったもん。』と。



当然、その話を聞いて、ままは大喜びだ。


いや、ままが何を言いたいのかは、よく分らないけど、
こういう小さい事って結構、大事なんじゃないかなぁ〜って、くーじぃも思うよ。

妻の事を平気で見下しているのがカッコイイなんて時代、もうとっくの間に終わってるよ。



↑今はもう製造されていない水銀電池。ペンタックスSPの中に入ってた。


2005.04.28

ある日、ままのぱぱからメールが来た。
『近いうち、京都に旅行へ行くんだけど、お土産は何がいい?』
と書いてあったので、
『八つ橋は嫌いだから、他の物。絶対金閣寺のかけじくとか買わないでね。』
と返すと、
『では、適当に選ぶ。』
と返ってきたので、あわてて、
『あっ!あのね、鳥の置物あったら、それ買ってきて!!!鳥のね!!!』
と返すと
『了解』の返事だった。


そんなやり取りをままは忘れていたんだけど、先週、また、ままのぱぱからメールが来た。
『鳥に因んだお土産を近日中に送る』
と書いてあったので、
『鳥に因んだって意味わかんない。』
と返すと、
『化粧の油鳥、チリ鳥、場所鳥シート、etc…』
と書いてあったので、ままは
『ますますわかんないって!何?何?』
と返すと、
『(^_^)gW期待して待ってくれ』
と返ってきた。



そして、昨日、
『渡り鳥が佐川急便で飛び立った』
というメールがきたので、ままは気が気でない。

一体お土産は何なのか!?

みなさんも乞うご期待!!!


2005.04.30

昨日、やっとこままのぱぱから渡り鳥が届きました。



一体、渡り鳥とは!!!!!!???



箸置きでした〜。あはは〜。
しかも、裏を見ると値段がついてたよ〜。
何だろうね〜。これはわざとかな〜?
それとも、お土産屋さんのミスかな〜?

ちなみに、渡り鳥は、ひとつ350円でした!!!

鏡は値段ついてなかったよ。(当然と言えば、当然だ)



2005.05.22

実は、ここひと月位、うちでは暗い空気が流れていた。

事の始まりは、ぱぱの会社の人間ドックだった。
肺のレントゲンで影が写っていたのだった。
先生は、ぱぱに
『今度CTスキャンもしてもらうよう、予約しておいてください。』
と言ったんだって。

それからのぱぱは、もう自分をガンだと思い込み、
ガン保険の証書を出して内容を確認したり、ちょっと熱がある位で、わざわざガンセンターに行ったりしていた。

それを見たままは怒り、
『ちょっと、いい加減にしなさいよ。まだ結果も出てないのに、何先走ってんのさ!
第一、ガンだとしても、まだ症状だって出てないくらい初期なんだから、治療すれば治るじゃんか!!!』
と叱っていた。

いや、ぱぱの気持ちが分からないでもない。
ばばのばばもままもガンで死んじゃったから。

でも、勝手に、もう死ぬんだと思い込んでいるのが、とても身勝手だと思うままは、容赦ない。
だって、まだ子供が小さいし、まだまだやってない事だって沢山あるのに。

で、そうこうしているうちに、結果が届いた。
『影は認めるものの、異常なし。』

『ほら見なさいよ。だから大丈夫だって言ったしょ。』

ままのこの一言で騒動は終了〜



2005.05.25

昨日は、ままのばーちゃんの一周忌法要だった。
くーじぃも連れてってもらえるはずだったのに、数珠と一緒に忘れられた。もう!!!

ぱぱは、お姑さんの骨納めでお墓に行く日だったので、別行動。

ままは久しぶりにバスに乗った。
ままのぱぱはバス会社の社員だったので、いつもバスの側で生活していた。
窓からはいつも何台ものバスが見えてたんだって。



久しぶりの生まれ故郷。
生まれ故郷と言っても、かなり変わってしまっていて全然懐かしくなんてなくて、
『へぇ。ここって、こんな風になったんだ。』という驚きばかり。

まぁ、仕方ないよね。
ままだって、色々変わってるんだから、街だって変わるんだよ。
と、置いて行かれて怒っているくーじぃでした。



今年は、ままのままの13回忌とぱぱのぱはの13回忌もあるし、お姑さんの初盆と色々あるみたい。
今度は、絶対くーじぃ忘れないでよ。
あ、数珠もね。


2005.06.22

今年のまだ雪が深い1月27日に、ままがとっても嬉しそうに言った。
『くーじぃ、6月になったらエンテルちゃんに会えるかもよ〜。』
ままのいたずら好きは分かっているので、またくーじぃを騙そうとしているんだと思って、
『ふ〜ん』と気のない返事をした。

ところが、それは本当だった!!!本当にエンテルちゃんに会う事ができました!!!

エンテルちゃんは、ドイツに住んでいるくーじぃの従姉妹なの。
くーじぃの名前をつけてくれたドイツのままの子なの。
でも、だからと言って、ドイツのままと、うちのままが姉妹な訳では残念ながら無いんだけど、
そういう事は、くーじぃには難しくてわからないから、みんなも気にしないでね。

6月19日、19時14分。札幌駅にエンテルちゃんが到着すると聞いて、くーじぃはおめかししてお迎えに行ったよ。
ままったら、『ちょっと時間あるからカメラ屋さんに行く』って言ってレンズを眺めていたよ。もう。

で、とうとうその時間がやってきた。改札口の向こうの人ごみにパーちゃんを抱いたドイツのままが来るのが見えた!!!
ままはとても嬉しくてかけよったよ。

くーじぃの思っていた通り、ドイツのままはとても美人でステキな人だった。
うちのままみたいにガサツな感じが全然無くて、柔らかでしなやかに動く人だ。
そして、エンテルちゃんと対面できた!!!


札幌と言えば時計台。時計台の前でエンテルちゃんと一緒に写真撮ってもらったよ。
テレビ塔の前でぱーちゃんも写真撮ってもらってた。
『何かの宣伝の撮影ですか?って知らない人に聞かれたよ。何でだろうね。

その後、地下鉄とタクシーを乗り継いで、sinさんのお店に行きました。

でも、ままが連絡してなかったからもう閉店してしまってたの。でも、sinさん優しいから入れてくれて、
おいしいお茶もごちそうしてもらいました。いつもありがとうございます。

それから、またタクシーに乗って、ままのお店に行って、店長にびぃるを買ってもらいました。えへへ。
店長ありがとさんです。

そして、やっとこうちに到着〜。
エンテルちゃんと、キュックルちゃんに、ままの作ったへたくそな服を着てもらったよ。
おそろいだ〜。やっぱり従姉妹同士、そっくりでしょ。

エンテルちゃんにステキなおみやげもらったよ。


ままったら、『くーじぃ、良かったね〜。沢山ままのお手伝いしろよ!』だって。もう。うるさいな、まま。

かわいいキュックルちゃんとも一緒に遊んだの。
エンテルちゃんと、ふくろうがバイオリンを、くーじぃとエンテルちゃんで連弾したの。


ままたちは、ぱぱのゴジラと一緒に写真撮ったりしてた。


みんなで色々遊んだよ。


ドライブごっこもしました。


まだまだ遊びたいけど、もう寝る時間になったので、この日はこれで寝ました。

次の日の朝。
子供達が学校へ行ってから、どいつのままとうちのままで宮丘公園へ鳥見に行きました。
シュジュの子供が沢山いたんだって。
黄色いくちばしでおねだりポーズしててかわいかったって言ってた。

家に戻ったら、しほさんが来てました。
そして、ぱぱの運転で石狩川の河川敷へ草原の鳥を探しに行きました。
でもね、くーじぃはお留守番って言われてガッカリしたよ。もう。

河川敷の鳥見は、あまり鳥さんが出てきてくれなかったんだって。
でも、時間はあっという間に過ぎて、guguさんのお店へ行きました。

もうぴっちさんもくーちゃんも来てて、ままは初めてお二人に会えて感動していたよ。
ままは、いつもの通り大好きなねぎちゃラーメンを食べました。
もう、お話が楽しくて楽しくてまたまたあっという間に時間が過ぎちゃったんだって。

そして、一度家に戻り、やっとこくーじぃも連れてってもらえて、とりあえずしほさんとお別れしてから、
今度はエンテルちゃんのぱぱがいるホテルへ向かったの。
うちの車の後ろにくーちゃんについてきてもらったよ。
車の中でも沢山沢山お話してた。
そして、ホテルに着いたのでしばしのお別れ。

くーちゃんの車に乗せてもらって、今度は野幌森林公園をくーちゃんとままでお散歩しました。

色々な山野草が咲いててかわいかったよ。
くーちゃんは、山野草にとても詳しいので、ままはとても勉強になりました。
鳥さんの声は色々聞こえたんだけど、姿は全然見えなかったんだって。残念〜。

お散歩が終わって少し時間があったから、カレーを食べに行きました。
ままったら、くーちゃんにおごってもらってたよ。駄目なままだね。
くーちゃん、ありがとうね〜!!!

そして、いよいよコンサート。そしてしほさんとまた合流〜。
当日券が無かったのでこっそり入れてもらいました。えへへ。

エンテルちゃんのぱぱは、とても愛情深そうな方で、ドイツのままを包み込むような感じでした。

どの曲もとっても素晴らしく、うっとりして聞きました。
大好きな曲を生で聴けるなんて思ってもみなかったから、くーじぃは感動の嵐でした。

そして、とうとうエンテルちゃんとお別れの時間がきてしまいました。
とても楽しみにしていた事があっという間に過ぎちゃって今度は一体いつ会えるんだろうと思うと、
泣けてきてしまいました。ままも一緒に泣いてました。

でも、きっとまた会えるね。だって従姉妹だもんね。
エンテルちゃん、沢山遊んでくれてありがとう!!!くーじぃとっても幸せだったよ。


未来の日記