過去の日記

2006.02.02

年末から年始にかけて、下の子が入院したりして、ままがとても忙しくしていた。
仕方無いとは分かっていても、全然くーじぃの事かまってくれないままに腹が立ったよ。

まま、くーじぃがもし病気になったら、人間の子と同じ様に心配してくれる?
助けてくれる?嘆いてくれる?
それが心配なんだ。

だから、ままの大変さは分かってても、心配と怒りがおさまらなくて、ままが話しかけてきても無視してやった。
ままに会う前のぬいぐるみに戻ったフリしてたんだ。
でも、ままはくーじぃがもう戻れないのを分かってるみたいで、やれやれという感じだった。
あまり振り向いてもらえない毎日がストレスだったけど、
今年の結婚記念日をぱぱもままも忘れてて、何日もたってから忘れていた事に気付いてたから、
あぁ、あんなに大事な日すら忘れてしまう程大変だったんだなと思って、反省したんだ。

味方になってあげなきゃいけないのに、困らせてしまってごめんなさい。


来年は、結婚記念日忘れない様に、ちゃんと前に教えてあげるからね。

2006.02.09

朝、ままが燃えるゴミをゴミステーションに持って行こうとしたら、
家の前に2羽のスズメがいた。
1羽はままに驚いて飛び去ったんだけど、もう1羽は冷たい雪の上にうずくまったままだった。


おかしいと思って手ですくい上げると、がっちりとままのてにつかまる足の感触があった。
絶対に助からない状況なら、自然のままに・・・としておくのだけれども、
この子は力強くままの手をつかんだので、もしかしたら助けられるかもという感じがした。




手の中で羽を膨らませ、丸くなっていた。ブルブルと小刻みに震えていた。
ずっと氷点下の気温が続いているのだから、調子が悪い時に体温調節は辛かっただろうに。。。
手の中で温めて、震えが止まってからそっと角の丸い割り箸に止まらせた。




口を開けて水を数滴たらすと、喉を動かしてちゃんと飲んだ。
もう一度、またゴクリと飲んだ。






それから10分位すると、突然身体の水平を保てなくなり、落ちた。



また手に乗せ、開いてる口にご飯粒を入れてあげた。
もう飲み込まなかった。


ご飯粒を口に咥えたまま、突然目を大きく見開き『キュー』と鳴いたかと思ったら、突然身体を延ばして魂が抜けた。







またままは、助けられなかった。
よく考えたら、最初2羽でいたのは、この子の恋人か兄弟が心配して寄り添っていたのではなかったのか。
最期はままの側ではなく、自然の中でというのが最適ではなかったのか。



ままは自責の念にとらわれながらも、下の子の病院の時間が迫っていたので、
そっと雪の中に埋めた。

それから何をしていても、答えの出ない事に心を囚われていたままだった。




午後はレンジャクの群れに心を囚われた。


大群が形を変えながら大空を飛びまわる姿が考え込んでいたままの心を開放してくれた。



でも、答えはやはり出ない。。。

2006.02.21

ままが毎日仕事が終わって家につくと、玄関の前にはスズメの羽が数枚落ちている。
もう何日も同じ羽が落ちている。
この羽の持ち主は、ままが助けられなかったスズメの羽だ。

雪に埋めたスズメの死体をカラスが掘り起こして食べたみたいだった。
ままは、一瞬『カラスめ!!!』と思ったんだけど、よく考えたら、この子はカラスに食べられる事によって自然に戻ったのだ。
最期は人間の手の上で息を引き取ってしまったけれども、その骸はカラスの命をつないだ。
自然界に生きる生物は魂が抜けて骸になっても、他の動物の糧となり命をつないでいく。
こうしてずっと地球の生物は命を巡らせて今に至っているんだ。

でも、ままがスズメの羽を放置しているのは『これで良かったんだ』とあの日の自分の判断への逃げ道を作ってでの事だ。
別に責めたい訳じゃないんだけど、後悔する位ならやめておけばいいのにって思うんだ。
だって、毎晩寝る前に考えるじゃん。あの日の事を。
忘れてはいけない事だけど、教訓にした方がいいと思うなぁ。あの子の事は・・・。




今年はままにとって子供の病気からスタートした嫌な幕開けだったけど、
くーじぃは機嫌が直ってからは結構いい事があったんだ。

シュヴァーミィちゃんが遊びにきてくれて、一緒に植物園や動物園に行ったり、

ぴーこさんが遊びに来てくれて一緒にsinさんちのスープカレーを食べに行ったりと、るんるんなんだよ。
ままも、とても喜んでた。
ネットでお友達になった人達は、ままにとってとても心地よい存在で、いつも初対面のはずなのに
ずっと前から一緒に遊んでいた人みたいに感じるんだって。
不思議だよね〜。
会う前から色んなお話をしているからなのかなぁ。。。



そう言えば、今年のバレンタインにままはままのぱぱにネクタイを送ったんだけど、
14日にままのぱぱからメールがきて、
『もらったネクタイにさっそく染みがついた』って書いてあったから、
『一体何の汁つけたのさ!?』って返信したら、何故か次の日の早朝に
『カツ丼の汁』っていう返事がきてた。。。

ままとままのぱぱの関係が店長には羨ましいみたい。
くーじぃが思うに、ままとままのぱぱの関係は変だと思うんだけどなぁ。

店長と言えば、今年のバレンタインに嫌がらせとしか思えない変な帽子をままはプレゼントしてたけど、

お返し(?)に鳥さんのかわいいシールとクリップ沢山もらってたよ。
まま、良かったね。

2006.04.16

くーじぃ達が住んでいる札幌に遅いながらも春がやってきた。
それをままが怖いほど実感したのはある朝だった。

ままが朝起きてお気に入りのソファーに座ろうとすると、目に映った物体が何かを理解するよりも早く心臓が止まりそうななった。



その物体とはクモだ。



ままはクモが嫌いというレベルではなく恐怖の対象なんだって。
想像するだけでも叫びたくなる恐怖。
閉所恐怖症、高所恐怖症、色々な恐怖症があるけど、ままはクモ恐怖症だ。

物心ついた時からとにかく怖かったんだって。
それなのにクモに関するエピソードが沢山あってその度に心臓が痛くなっていて、思い出すだけでも心臓が痛いらしい。


頭の中ではままだって理解している。
クモだって生きている。そして害虫を沢山食べる益虫だ。
去年だって、バラについてるアブラムシをハエトリグモがばったばったと倒し(?)パクパクと食べていたのを
見ていた(というか、恐怖のあまり足が動かなくなっていて目を離す事ができなかったというのが正解か。)し。
それでも駄目なのだ。




生まれてから何らかの事がきっかけで恐怖になる事と生まれつき怖い事があるみたいだけど、
ままのクモ恐怖にきっかけなどない。
生まれつき怖い。
(あともう一つ生まれつき怖いのは踏み切りだそうだ。一人で踏み切りを渡れない。)
こういうのって前世やらの記憶が関係しているんだろうか?
すると、ままは前世でクモに殺されたって事?
あと、踏み切りで死んだ事もあるって事?



この前、テレビで恐怖症の克服みたいな特集をやっていたから、くーじぃが見ようとすると、
ままが電源を消した。




いつも群れでいるキレンジャクも一羽でいると怖いと思うだろうか。





2006.06.06

うわー。久しぶりに日記書こうと思ったら6年6月6日で、666だものー。
くーじいはよく知らないけど、6ってエンギが悪い数字なんでしょ?
くーじぃね、おばけ嫌いだからエンギ悪い事しておばけが出たら嫌だなぁ。

ぱぱは、機械を分解するのが好き。
とにかく機械というモノをいじっていれば機嫌が良い。
昨日はパソコンを分解していた。
足元には一体何のネジなんだかわかんないけど、色々散らばっていた。
ままが
『こんなとこにネジばらまいてたらふんずけたら痛いしょ!!!』って怒ってた。



くーじぃは、パソコンが元に戻るのかどうかが心配だ。

まま的には、別に自分のパソコンを分解している訳じゃないからどうでもいいらしい。


2006.06.07




ままのお店に時々来るお客様で、いつも夫婦で来てくれる老夫婦の方達がいるんだって。

おばあさんは、とてもしゃべりが大好き。
おじいさんは、物静かな感じだけど、とても優しい感じ。

ところが今日は、おばあさんが一人でいらっしゃった。
ままと同僚の人は不思議に思い、
『今日はお一人なんですか?』と聞くと、
『ええ。いつもおじいさんを待たせてしまってストレス溜まると思ったから。
一人でもちゃんとお買い物できる様にならないとね〜。』と言って笑ってた。

おばあさんが来店してから10分位たった頃だったろうか。
自動ドアが開いたと思ったら、おじいさんが入ってきた。
おばあさんは気付いていない様子。
同僚の人が
『奥様いらしてますよ。心配で来たんですか?』とたずねると、ニコニコしてうなずいた。
『教えてきますか?』と聞くと、
『待ってると分かると気を使うだろうから、見つかるまで大丈夫。』と。

それからまた20分位たち、やっとこおじいさんとおばあさんは対面できた。
『あら〜、おじぃさん、やっぱり来たの?大丈夫なのに〜。』
おじいさんは、だまってニコニコしてた。
そして、買った荷物を持ち、おじいさんは先にお店を出て行った。
おばあさんは、ままに
『心配してついてきてくれるって事は、まだ少しは愛情があるって事なのかしらね。』とこっそり言ったので、
『とんでもない!少しどころか、とっても大きな愛が沢山ですよ。』と言った。
『そうかしらね〜。』と照れくさそうに微笑みながら、おばあさんは帰って行った。

おじいさんの年は今年で92歳だそうだ。
おばあさんの年は、さすがに聞いたらシツレイだもんね〜。

未来の日記