ファルの知り合い・あぷりが営業している浜茶屋で一休みすることにした一行。 アンバー:「いやー久々で失敗するかと思いましたよー」 道中たわいもない話を続けていた ジェイド:「わたくしも冷や冷やものでしたよ」 ルーシィ:「でも、とってもキレイだったよ〜」 セラフィ:「幻想的な光景でしたね。」 アンバー:「昔二人で戯れでやっていたことですから、モーちっょとうまくできる予定だったんですけどねー」 コロコロと微笑を浮かべるアンバー セラフィ:「私もジェイドさんと同じくアコですが・・・そのようなことは・・・」 ケルビナ:「ということは、かなり高度な魔力操作・・・ということですの?」 セラフィ:「そうでしょうね。 氷や炎といったように、魔力で元素を操る魔術師といえど、 物質の色を変えるには、その物体の組織構成から変えなくてはならず・・・」 ジェイド:「あ、ついたようですね」 セラフィがなにやら小難しいことを言っているうちに、ジェイドからそんな声がきこえた。 目的の店は目の前にあった。 アンバー:「あっいすー あっいすー♪」 真っ先に店内へ特攻するアンバー。その後からぞろぞろとほかメンバーも店内へ・・・ ファル :「あぷりー? 来たぞ〜」 あぷり :「あ、ファルスト様。それに皆様も・・・ようこそおいでくださいました。」 ジュノ :「この人が、ファル兄ぃの知り合い?」 あぷり :「はい。ファルスト様には色々とお世話になりました。 この浜茶屋では簡単な物しかご用意できませんが、 どうかごゆっくり、おくつろぎください。」 アル :「・・・俺達とは育ちが違うな・・・」 ケルビナ:「・・・玉の輿?」 ファル :「・・・・・・もういい。」 ファルはツッコむ気も失せたようだ。 あぷり :「あの、えと・・・今お水をお持ちしますので、その間にご注文を・・・」 すっ・・・とお品書きをメンバーに渡すあぷり。 あぷり :「では、失礼致します。」 頭を下げ、その場から離れていくあぷり。 アンバー「わーい♪ さーてなにをたのもっかなー?」 真っ先にメニューを取るアンバー ジェイド「姉上、はしたないですよ」 アンバー「だってー甘いものはだいすきだーもー・・・・あっ!」 不意に何かに気がつくアンバー アンバー:「ごめんジェイドちゃん 私の分適当に頼んでおいて。」 そういって席を立つアンバー アンバー:「ごめんなさい皆さん、ちょっと外に出てますね。」 言うが早く店の外へといってしまった セラフィ:「・・・どうしたんでしょう・・・」 ルーシィ:「なにか悪巧み・・・って表情じゃなかったよね・・・」 ジェイド:「わたくしにもわかりません・・・」 アル :「ジェイドでもわからないのか・・・」 不意に席を立ったアンバーが心配ではあったが、とりあえず注文を決めることにした。 ジェイド:「では、皆様ご注文はいかがなさいますか?」 ジュノ :「どーすっかなぁ・・・ 俺はあんまし動いてねぇから、何か冷たいモノでも・・・」 アル :「・・・少し腹が減ったな・・・」 ファル :「そりゃ、あれだけ運動すれば腹も減るだろうよ・・・」 ファルは、水面を走り回るアルを思い出す。 セラフィ:「私も冷たいものを・・・あ、カキ氷がいいですねw」 ルーシィ:「あいすくり〜むっ!」 ケルビナ:「あ、白玉あんみつがありますわね。 私はこれにしますわ。」 ファル&ジュノ:「・・シブい・・・」 ケルビナ:「・・・何か言いまして?」 ファル&ジュノ:「な、なんでもないっ! 聞き流してくれぇ!!」 明らかに怒気を含んだケルビナの口調に抵抗もなく引き下がる二人。 ジュノ :「俺もカキ氷でいいや。 クリーム宇治金時なっ!」 ファル :「おま・・・それイチバン高いカキ氷・・・」 ジュノ :「まぁ、いいじゃね〜かw」 ファル :「サイフ、俺が預かってんだぞ〜・・・」 ファルは、なぜか少し泣きそうになっていた。 ファル :「じゃぁ、とりあえず俺はクリームソーダ・・・」 アル :「ペペロンチーノとイチゴチョコバナナパフェ。」 一同 :「!?」 さらりと言い放ったアルの言葉に驚愕する。 ジェイド「ア・・アル様・・・?」 驚きの表情でたずねる アル :「ん・・・? どうしたんだ?みんな。」 ジェイド:「い・・・いえ・・・・」 アルの目は本気であった。 ジェイド:「じゃ・・じゃぁわたくしは 抹茶アイスと緑茶を・・・・」 アル :「抹茶アイスは・・・アンバー用か?」 ジェイド:「はい、わたくしは甘いものはちょっと・・・・」 アル :「・・・溶けないか?」 ジェイド:「おそらくすぐ戻ってくるでしょうから、それにこのくらい今までの事を考えればいい気味というやつです」 アル :「・・・それもそうか。」 いとも簡単に納得してしまうアルだった。 あぷり :「お待たせいたしました〜」 あぷりが水とおしぼりを全員に配る・・・が当然ながら一つ余ってしまう。 あぷり :「あ、あら・・・?わたくし、数を・・・」 ファル :「いや、あぷりが合ってる。 今ちょっと一人抜けててなぁ・・・スグ戻ると思うから、置いといてくれ。」 あぷり :「はい、かしこまりました。 ご注文はお決まりでしょうか?」 アル :「あぁ、決まってる。」 各自、注文を告げる。 あぷり :「確認いたします。アイスクリームの抹茶とバニラがお一つずつ、緑茶がお一つ、 カキ氷のイチゴがお一つとと、宇治金時クリームがお一つ、クリームソーダがお一つ、 白玉あんみつがお一つ、スパゲティペペロンチーノがお一つ、イチゴチョコバナナパフェがお一つ・・・」 丁寧に注文を繰り返す。 あぷり :「緑茶は冷たいものでよろしいですか?」 ジェイド:「熱いものでお願いいたします。」 あぷり :「かしこまりました。 イチゴチョコバナナパフェは食後でよろしいでしょうか?」 アル :「あぁ、それで頼む。」 あぷり :「かしこまりました。出来上がるまでもうしばらくお待ちくださいませ。」 元気よく厨房にオーダーをコールし、自身もまた厨房へと入っていく。 ジェイド「・・・・・・・・・・・・」 用意されていたお冷をすすっている あぷり :「お待たせいたしました〜」 早くも、注文の一部が届く。 あぷり :「抹茶アイス・バニラアイス・クリームソーダ・緑茶・イチゴカキ氷で〜す。」 手際よく注文した人の手元においていく。 普通ならば人と物を確認するところなのだが、よほど記憶力がいいのだろうか・・・ ジェイド:「あ、抹茶アイスはそこの空いている席へお願いします。」 あぷり :「はい、かしこまりました。 ではこちらに失礼いたします。」 慣れた手つきで並べ終えると、また厨房へと戻っていった。 アル :「溶けちまうから、先に食べていいぞ。」 まだ料理の届いていないアルは、みんなを促す。 セラフィ:「では、失礼します。」 第一陣が手をつけようとすると、またあぷりがやってくる。 あぷり :「宇治金時クリームカキ氷・白玉あんみつ・ペペロンチーノです。」 またしても確認することなく・・・ とはいえ、これで全員に注文品が一通りは行き渡ったわけである。 あぷり :「それでは、パフェはまた後ほどお持ちいたします。 ごゆっくりどうぞ。」 場を後にし、他の客のオーダーに向かうあぷり。 アル :「早いな・・・」 ファル :「そうだな・・・」 ケルビナ:「いったい、どんな速さで調理してるのでしょうか・・・」 見渡すと、店内はそれほどすいているというわけでもなかった。 にも関わらず、ありえないほど短時間で注文の品が出てきたのだ。 ジェイド:「さぁさ皆様そろったようですしいただいてくださいな。」 アル :「あぁ、そうするか。」 第二陣も、それぞれ注文品に手をつけ始めた。 その頃、一人店を出たアンバーはある人物を見つけそれを追いかけていた。 アンバー:「こんにちわ、ルイ先生。」 ルイ :「おや、アンバーちゃん。こんなところで会うなんて。」 先生と呼ばれたアルケミスト・学者帽とパイプタバコの似合う長いおさげの女性である。 ルイ :「どうしたの?こんなところで。」 アンバー:「あはー、今日は妹の友人たちと一緒に海水浴に来ているのですよ。 で、ちょっとお茶しようと思ったら先生を見かけたんで抜け出しちゃいました。」 ルイ :「いいの?楽しそうなとこ抜け出してきてー?」 アンバー:「ふふっ 世間話はこのくらいにしておきましょ、先生。」 不意にまじめな顔つきになるアンバー。 アンバー:「先生がここにいるってことは、私に話があるってことですから。」 周りに聞こえないようにか、声を潜めるアンバー。 アンバー:「わざわざこんなアルケミストには関係のないような場所にまでいるわけですから、 察しはつきますよ。」 ルイ :「察しのいい子は大好きだ。ここじゃなんだ、少し奥へ行こう。」 二人は建物の間、暑い日差しの届かない奥へと入っていった。 ルイ :「折角だこれをあげよう。」 手渡されたのはコーンアイスだった アンバー:「あらーわざわざすいません、助かりますー」 二人してアイスを一口二口・・・・ ルイ :「さて・・・話というのは他でもないが・・・・その前に・・・・コールホムンクルス!」 ルイの元に一人の少女らしきものが現れた。 俗に言うホムンクルスリーフタイプというやつである。 アンバー:「あらージュンちゃんひさしぶりー♪」 ジュン :「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 無感情にフヨフヨと漂っている ルイ :「ジュン、周りを見張ってなさい」 ジュン :「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ホムンクルスジュンは 入ってきた通り付近へすーっと向かって止まった アンバー:「相変わらずですねぇ・・・」 ルイ :「ホムに何を求めてるんだか・・・まぁいい、早速話をしよう。」 より真面目に顔になりながら話をする。 ルイ :「聞きたいんだがアンバーちゃん、恨みを買うようなまねをしているか?」 アンバー:「いえー?なるたけ穏便にをモットウとしてますから、自分から恨みを買うようなことはしてませんねぇ」 ルイ :「・・・そうか、ならいいんだが・・・・」 アンバー:「それが話ですか?」 ルイ :「いや、まだ前提での話だ。本題はこっち。君たちの事をかぎまわってるやつがいる。」 アンバー:「・・・・・・・・・・物騒ですね。」 表情を変えず淡々と答えた。 ルイ :「厳密に君らというわけではないが、不思議な魔法を使うやつらを見なかったかと聞かれたことがあってね。 今日、アレをみてぴんと来たわけだ。」 アンバー:「あら、じゃあここにいたのはほんとに偶然で?」 ルイ :「これでも商売人だ。君がいるんだ・・・面白いこともおこると思ってね。 前に海水浴の話を聞いたときから先回りさせてもらっていたよ。」 アンバー:「本当にそれだけですかぁー?」 ルイ :「それだけだ。」 アンバー:「じゃあこっちからひとつだけ質問を、その私たちをかぎまわってる人・・・どんな人です?」 ルイ :「女のローグだったな、顔は見ていない。サングラスをかけていたからな。 あと三日月のヘアピンをつけていたな。」 アンバー:「貴重な情報ありがとうございます。」 ルイ :「あまり参考にはならんだろう。そんなローグは数多くいそうだ。」 アンバー:「でも注意くらいはできますから、貴重な情報には違いありません。」 ルイ :「そうだな。」 アンバー:「ですがなぜわざわざこんな話を? 黙っていても良かったのではありません?」 ルイ :「数少ないお得意様だ、それをなくすのは惜しいだけだ。」 さも平然とそんなことを言った アンバー:「さすがですね先生、私でもそこまで冷淡になれませんよ。」 ルイ :「君の策士ぶりにはかなわんよ。」 アンバー:「ほめ言葉として受け止めておきますよ、では他も待っているでしょうし失礼します。」 ルイ :「ああ、気をつけてな・・・あと・・・」 そういって、すっと手を差し出す。 アンバー:「??」 ルイ :「アイス代」 アンバー:「・・・・・・・・・・やっぱりかないませんね先生には♪」 場面は戻って、浜茶屋の中。 アル達は各々の注文品に、今まさに手をつけようとしているところだった。 そんな時に、浜茶屋の入り口の戸が勢いよく開け放たれる。 アンバー:「おーーーーまたーーーーっせしーーーまっしたーーーーーー!!!」 一同 :「!?」 聞きなれた声、異常なまでのハイテンション・・・ アル :「毎度毎度・・・もう少し静かに入って来れないのか? アンバー。」 アンバー:「甘いものが私を待っているのです!!急いで帰ってきましたよー」 ジュノ :「そんなに慌てて帰ってくるなら、抜け出さなきゃいいのに・・・」 アンバー:「時間も惜しいのでぱぱーっと食べちゃいまーーーす!!」 ピッ ピッ ピッ チーン アンバー:「はぁー・・・・おいしかったー♪」 ファル :「・・・早すぎる・・・」 ルーシィ:「頭、痛くないのかな?」 アル :「・・・俺はゆっくり食べさせてもらうぞ。」 周囲がまだ一口・二口なのに対し、アンバーはすでに食べ終わってしまっている。 アンバー:「ずずー・・・・・はぁー・・・・お茶がおいし」 もはやまったりモードである ケルビナ:「アンバーさん、追加オーダーなどはいかがですの? 皆が食べ終わるまでに、まだかなり時間が・・・」 アンバー:「いいえーこれだけで十分ですよー 食べ過ぎては色々と問題もありますしねー これでも気にしているんですよー?」 ファル :「・・・体重か(ボソ」 アンバー:「・・・・・・・・・・・・・」 不意にアンバーの周りに白色光の球体が5つ回り始めた アンバー:「・・・皆様、良くご存知ソウルストライクですよ さぁ・・・・一発ずつ当てますか?全部まとめて当てますか?」 飛び切りの笑顔の中にこれ以上無い冷め切った目つきがファルを刺す ??? :「えりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!」 スパーン!! 突然の掛け声とともに、アンバーの後頭部に衝撃が走る。 アンバー:「ごふっ!!」 衝撃に思いっきり顔面を机にたたきつけられた 拍子にソウルストライクも霧のように霧散した ??? :「お前さん、この茶屋ごと吹き飛ばすつもりかぇ? ええ加減にせんかぁ!」 アンバーの後ろにいた人物・・・それはなんと、旅館の受付爺だった。 アル :「・・・・・・なんで居るんだ?」 ジュノ :「しらねぇ。」 騒ぎを聞きつけ、あぷりが駆け寄ってくる。 あぷり :「あ、あの〜・・・店内であまり騒がれるのは・・・」 フと、受付爺の姿があぷりの視界に入る。 あぷり :「お・・・おじじ様!?」 受付爺 :「ほっほっほ、あぷりちゃんや、元気じゃったかいのぉ?」 あぷり :「はい、おかげさまで。 ところで、本日はどのようなご用件でこちらに?」 受付爺 :「なぁに、昨夜、ちょいとクセのある旅客をワシの旅館に泊めてのぉ・・・ 海に行くっちゅ〜もんじゃから、付いて来よったんじゃ。」 ジェイド:「姉上!!姉上!!」 顔面をしこたま打ったまま動かないアンバーを揺さぶり続けるジェイド 受付爺 :「えゃ〜・・・ちぃとばかし強すぎたかぃのぉ・・・ まぁちぃと鍛えにゃえけんぞぇ?」 あぷり :「おじじ様・・・年頃の女性にそのようなことをおっしゃっても・・・ おじじ様の時代とは違いますので・・・」 受付爺 :「ほーじゃのぉ・・・仕方あるまいとて・・・ のりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁl!!」 かけ声とともに、アンバーの延髄に手刀を一撃。 アンバーの身体がビクンと跳ねる。 アンバー:「〜〜〜〜〜!!!」 声にもならない悲鳴がした・・・・気がした 受付爺 :「気ぃ付いたかぇのぉ?嬢ちゃん。」 アンバー:「あいたたた・・・・」 爺さんへと振り向き アンバー:「意外といい突きでしたねぇ・・・」 受付爺 :「ほっほっほ、まんだ若いモンにぁ負けはせんて。」 いろいろな意味で相当強いジイサンである。 ジェイド:「姉上!!ご無事ですか!?」 アンバー:「ジェイドちゃん この程度で壊れないの位ジェイドちゃんが一番わかってるでしょ?」 ジェイド:「ですが!」 アンバー:「いいから、もう私は平気だよ?」 ジェイド:「・・・・わかりました。」 とりあえずは落ち着いたようである ファル :「そーいえばあぷり・・・”おじじ様”って・・・」 あぷり :「はい、この方はわたくしの母親側の祖父でして・・・ わたくし達は父親側の住まいで暮らしておりまして・・・ まさか、このような所でおじじ様にお会いできるとは。」 ファル :「・・・あぷりの爺ちゃんだったのか・・・」 当の爺さんは、まだ楽しそうに笑っている。 受付爺 :「ほっほっほ・・・本当に愉快な連中じゃのぉ・・・ 何年ぶりかに、ワシも楽しませてもらったわぃな。 ほれ、この茶屋はワシのおごりじゃ。 何でも頼みよれやw」 あぷり :「お、おじじ様!?」 受付爺 :「ええんじゃて。 ワシも嬉しぅてのぉ・・・ おかしな連中に楽しませてもらっとるだけでのぉて、 こやつらのおかげで孫娘にも久方ぶりに会えたんじゃ。そいのお礼じゃてw」 セラフィ:「本当にいいんですか・・・?」 ジュノ :「遠慮しないぜ・・・!」 受付爺 :「ほっほっほw」 アンバー:「・・・・・・・・・・・・・・・」 ジェイド:「・・・姉上?」 いつもなら過剰反応を示すアンバーだが終始無言である ジェイド:「姉上、どうされました?」 アンバー:「・・・・・えっ? あ、ああ・・・うんなんでもないの・・・なんでも・・・」 アンバーらしからぬ狼狽振りである ジェイド:「先ほどのことがまだ堪えているのですか・・・?」 アンバー:「ううん・・・ちがうよ・・・・・・後で、話すよ・・・」 ジェイド:「・・・・はい。」 明らかに様子の違うアンバーを気にはしたが、多くは聞くことはできなかった アル :「なぁ・・・」 いつのまにかデザートまで食べ終わっているアルが、オゴリと聞いて意気揚々としている一同を制止する。 アル :「食い放題はいいんだが・・・泳ぐ時間なくなるぞ?」 一同 :「・・・!?」 一部をのぞく全員が、その動きを止めた。 ルーシィ:「そうだよ、私まだ泳いでないっ! ・・・泳ぎ方知らないけど・・・」 セラフィ:「せっかく海に来て、水着を披露しただけというのも・・・」 ジュノ :「俺だって、泳ぐ気マンマンじゃなきゃこんなカッコウしねぇし。」 アル :「せっかくの話だが、ここらで切り上げて泳ぎに行かないか? なぁ、アンバー?」 いつになく沈んでいるアンバーに、アルが問いかける。 アンバー:「・・・・・・・・あ、な・なんでしょぅ?」 アル :「どうしたアンバー・・・さっきから上の空じゃないか。 抜け出してる間に、何かあったのか?」 アンバー:「いいえー何にもないですよー それよりえーっと・・・なんでしたっけ?」 上の空のアンバーはそこにはいない。いつものアンバーである アル :「何もないならいいが・・・ で、さっきの話だ。 せっかくの爺さんのオゴリだが、泳ぐ時間もなくなるからここらで切り上げないか?と。」 アンバー:「そうですねー折角なんで泳がないともったいないですしー行きましょう!!」 アル :「だ、そうだ。 じゃぁ爺さん、せっかくだけど・・・」 受付爺 :「ほっほっほ、仕方ないのぉ・・・」 ファル :「じゃぁ、あぷり・・・またいつかな。」 あぷり :「はい。定位置にてお待ちしております。」 ジュノ :「でも、やっぱ食いたいかも・・・」 ケルビナ:「今は泳ぎに行きましょう。時間を見て、また来ればいいのではありませんこと?」 ジュノ :「そのときまで爺さんが居ればいいけどな・・・」 受付爺 :「今日はずっとココにおるでぇよ、いつで来やれw」 ジュノ :「そん時ぁ、爺さんのオゴリだろ?」 受付爺 :「そういうコトになるわいのぉ、ほっほっほw」 各々挨拶をし、泳ぐために海に向かっていった。 ←第5章へ 第7章へ→