ここでは、石の生き死にについて説明します。
盤面に打った後の石は、生きている石、死んでいる石、まだそのどちらでもない石に分けられます。
生きている石とは、絶対に相手に取られる事のない石の事です。
死んでいる石とは、どう足掻いても、相手に取られる石の事です。
例えば、下図の黒石は、左は生きていて、右は死んでいます。
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黒石は生きています。 |
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黒石は死んでいます。 |
それでは、具体的にどうすれば生きる事が出来るのか。
生きる為の“2眼(にがん)”と、間違いやすい“欠け眼(かけめ)”を覚えて下さい。
上図左には2眼があり、右が欠け眼です。違いが判りますか?
着手禁止とその例外を、思い出してみて下さい。
左図には、着手禁止点が2つあり、右図には、着手禁止とその例外が1つずつあります。
つまり右図は、例外に対して白が打ち込むと、着手禁止点が1つに、1眼になってしまうのです。
ただし、例外に打たれるのがイヤで黒が守ったとしても、結果的には1眼になってしまい、黒石は死んでしまいます。
ですから、欠け眼にならない様に注意が必要です。
では、そもそも2眼とは、『眼』とは何の事でしょう。
本来、交点の事は目(もく)で数える事はお分かりですね。
しかし、下図の様な形を、特に眼(め)と呼びます。
眼が1つで1眼、2つで2眼という訳です。
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中央が“眼”です。 |
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眼が2つで“2眼”です。 |
上図左の1眼の方は、着手禁止の例外になっています。
反対に、右図は2眼あって絶対に取れません。
この形を作れれば、相手の石に囲まれてしまっても平気なのです。
この眼は、1目の場合も2目の場合も、意味は同じです。
しかし、3目の1眼形の場合は違います。
図にして見てみましょう。
上図が2目の1眼形です。
上図右で、たとえ黒2を打たなくても、白2で黒は全滅です。
そして、黒2で白1を抜いたとしても、もう一度白から1へ打ち込めば、やはり黒は全滅します。
もしもこの眼が、2眼の内の1眼なら取られない訳です。
つまり、1目の1眼形と意味は同じですね。
では次に、3目の1眼形。
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仮に他所に打っても・・・ |
上図を見てもらえばお分かりでしょうか。
1に白が打てば黒は全滅、逆に黒が打てば生きるのです。
「敵の急所は我が急所」
囲碁の格言です。覚えておきましょう。
石を生かす為には2眼形が重要で、欠け眼には注意が必要です。
それと、欠け眼だけが死んだ石な訳ではないですからね。
敵陣の中で、どう頑張っても2眼以上を作れない。
そういった石は、全て死んでいます。
終局時に、そういった死に石があった場合は、わざわざ石を打って、アゲハマにする必要はありません。
そのまま盤面から取り上げて、アゲハマに加えて下さい。
つまり、生きる可能性もないのに無理に石を放り込んでも、アゲハマにされ自分の地が減るのですから、相手の地を荒らして得をする事にはならないのです。
石が死んでいると判ったら、下手に拘らずに捨ててしまいましょう。
次は、広い盤面にどう打てばいいのか。
初心者の助けになる様な事柄を、幾つか紹介していきます。
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