基本ルール、其の参

着手禁止とその例外


ここでは、
碁石を打ってはいけない場所、着手禁止ルールと、その例外について説明しましょう。

着手禁止とは、ルールで『ここに打ってはいけない』と定められたもので、公式な大会等で、着手禁止の場所に間違って打ってしまったなら、ルール違反で失格になる事もあるそうです。
でも、普通に考えれば、まず間違える事はありません。
それ程難しい
ルールではないですから。

着手禁止
の場所とは、『そこに自分が打つ事で、自分の石が取られてしまう』場所の事です。
言葉では分かりづらいでしょうか。
で見てみましょう。

白番です。 この様な場合でも、同じです。

左右、どちらの
も白番で、赤い丸の点滅地点が、着手禁止点です。
赤い丸の点滅地点に白が打つと、打った石と、その石に繋がった石全ての逃げ道が塞がってしまうでしょう。
格好として『
打つ事で自分の石が取られてしまう』という事です。

着手禁止ルールそのものはこれだけですから、実際に間違う事は、まずないでしょう。
見落としやすいのは、
着手禁止例外の方です。
着手禁止例外とは、『そこに打つ事で、相手の石を取れる場合は打てる』という事です。
やはりここも、
で見てみましょう。

赤い点滅部分に、白石を打ちます。 打った石を囲んでいる黒石が、さらに白石で囲まれています。
白が赤丸に打つと こうなります。

少し分かりづらいですか?
(^_^;
要は、
アタリになっていれば打てるんです。

処理的には、@
着手禁止点に打ったAそれにより、相手の石を取ったB結果、今打った自分の石は取られないので、着手禁止にはならない。という感じです。
Aで相手の石を取れない時は、その後、今打った石を取られるので、
着手禁止になる訳です。
実戦においては、打つ前に頭の中で、上記処理をシミュレートしてみて下さい。

実戦では、折角取れるのにそれに気付かない、という事があります。
それは、
着手禁止例外に限らず、普通の攻防であってもですが。
盤面が拡がれば拡がる程、まだ不慣れなうちは尚更に、見落としは多くなります。
まずはじっくりと、落ち着いて
対局に臨む事です。
そうすれば、
着手禁止点に間違って打つ事などないでしょう。
何事も平常心が大事という事ですね。

さて次は、
コウという特殊なルールです。



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