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そうだ、奈良行こう ≪奈良公園≫ |
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2日目のメインターゲットは奈良国立博物館で10/27~11/12まで開催の「正倉院展」でしたが、せっかくなので奈良公園内の定番スポットにも寄ってみた。
興福寺の見学を終えたら大雨になっていたけど、正倉院展を見ている間に天候も回復。これも大仏様のご加護?
東大寺や春日大社周辺に鹿がたくさんいるのはわかっちゃいたけれど、思っていた以上に奈良駅近くまで鹿が出没していて、フツーなら山間部で見られる「鹿飛び出し注意」の標識が街中にも…。
(その後、奈良の鹿の食害についてニュースにもなっていた)
東大寺→春日大社→県庁前の移動には期間限定の奈良公園ぐるっとバス(http://www.nara-access-navi.com/pdf/nara-park_bus.pdf)を利用。1回100円。詳しい情報については、奈良公園Quick Guide(http://nara-park.com/)のサイトなどを参照。
興 福
寺
奈良公園内はどういう順序で回ろうか?と思ったが、雨が降っていたのでとりあえず近いところから攻略することにして、まずは興福寺(http://www.kohfukuji.com/)へ。 途中までアーケードのある東向商店街を通り、興福寺境内の中心部あたりまで徒歩10分。左上写真は東金堂と五重塔。
興福寺は見学する建物ごとに拝観料がかかるようになっている(無料の建物もあるけど)。このときは仮金堂が特別公開中で、阿修羅像が展示されている国宝館とのセット料金が1,000円になっていた(割引券で900円)。先に国宝館を見学。興福寺と言えば阿修羅像(右写真、チケットから転載)だが、阿修羅くんは他の八部衆たちと壁の前に横一列に並べられて展示されているので、横や後ろから見ることはできない。 これにはちょっとガッカリ。2009年に上野の国立博物館で開催された『阿修羅展』の方が360°舐めるように(変態ではありません)見ることができてよかったな~。
こういう風にしないと阿修羅像の周りだけ見物客が溜まっちゃうのかもしれないけど、できれば展示形式を再考してもらいたい。続いて仮金堂へ。現在、中金堂(本堂)再建中のため、その間、本尊の釈迦如来坐像などが安置されている(左下写真、チラシより転載)。 割とあっさり展示されているけど、本尊以外の像はみな重文でした。
仮金堂から出たら大雨になっていたので、昼食のため急ぎ足で五重塔そばの塔の茶屋(http://www14.ocn.ne.jp/~tyagayu/)へ。 ちょっとわかりにくい入口から奥に進むと、左写真のような風情ある店構えが。約200年前の興福寺の古材で造られているらしい。
この店の名物は茶粥。ホームページには茶粥弁当 3,150円 茶粥懐石 8,400円しか載っていないが、「せっかく名物だから食べてみたい、でもそんなにたくさん要らないからもっと安く!」という人(=自分です)のために、間水(けんずい) 800円(右写真)というメニューあり。 これは茶粥・ごま豆腐・くず餅がセットになったもの。茶粥にはお好みでアラレをかけて食べる。
お茶で炊いたお粥なので、もちろん非常にさっぱりした味で胃に優しそう。しもべ1号の感想は「パンチが足りない」。…それはお粥にパンチを求めるのが間違っているのでは…。
予約もなく少人数、しかも格安メニューの注文だったので(?)、玄関脇の女中部屋のような狭い相部屋に案内されたのはやむを得ないところか? 茶粥懐石を予約して行ったりすれば、老舗らしいゴージャスな部屋に通される…のかもしれません。
正 倉
院
展
興福寺の境内を抜けて道路を渡るとすぐに奈良国立博物館(http://www.narahaku.go.jp/)。 正倉院展(http://www.yomiuri.co.jp/shosoin/)はその中の新館で開催されている。
入場料 1,000円だが、1号はあらかじめヤフオクで300円でゲットしていった。安っ。もともとの定価も輸送費が不要な分、東京で開催される展覧会(だいたい1,500円)と比べて安いけど…。入場待ち行列はちょっとだけで、入るまでに待たされることはなかったが、中はそれなりに混雑していた。
正倉院展自体は毎年開催されるが、その年によって展示品が異なるわけで、今年は娯楽系(楽器&ゲーム)に重点が置かれていた感じ。 楽器展示エリアでは、以前その楽器を演奏してみた時の音源(金属板を吊して叩く楽器と笙っぽい楽器)が会場に流されていて面白かった。
ゲーム類としては聖武天皇が愛用していたという双六盤などがあり、さらに駒として使われていた色鮮やかな丸いガラス玉が多数。これはちょっと遊んでみたい (^^)。 今回はガラス類も充実していたっぽい。そして見学ルートの中盤頃に今回の展示品の目玉・18年ぶりに出品の瑠璃杯(るりのつき)が配置されていた。 その部分はあくまでも最前列で見たい人と背後からでもいい人用にルートが分かれている。これって最近の展示方法の流行なのか?(フェルメール展の「真珠の耳飾りの少女」もそうだった。) 待ち時間30分ほどだったので、迷わず最前列コースへ進み、ペルシャ製と言われるコバルトブルーの青々しい色合いを堪能した。
瑠璃杯は教科書の写真で見たときのイメージと異なり、高さ約11cmとワイングラスより小さい。これに22ヶのガラスリングが貼り付けられているのだが、この貼り付け工程が非常に難しいらしい。 ガラス工芸作家に依頼して再現してもらうTV番組を見たが、熱する→貼り付け→冷ますという工程をリングの個数分繰り返すうちにヒビが入ったり、ゆがんでしまうことが多いそうで。 現代でも再現が難しい高度な技術を約1,300年前にモノにしていたガラス職人さん、いい仕事してますね~(中島誠之助風に)。ルート後半には戸籍などの正倉院文書が展示されていた。この時代はまだ崩し字ではなく楷書なので、文字自体は現代人にも判読可能。地名なども出てくるので、地元の人にはかなり興味深かったかも。
グッズ売り場はかなりいろいろなものが売られていたが、オーソドックスに図録 1,200円と絵ハガキセット 8枚 300円を購入。 下写真左から瑠璃杯、螺鈿紫檀琵琶、木画紫檀双六局。
1号はグッズとして瑠璃杯のレプリカワイングラスを売ってないだろうか?と期待していたのだが、あんなに再現が難しいのでは道理で売っていないはずだ。残念。
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なお、これらの宝物が収蔵されている正倉院そのものは東大寺のさらに北の方にあるのだが、現在は修復中で平成26年11月まで校倉造の外観を見学することはできません。
東 大
寺
&
春
日
大
社
興福寺から徒歩10分ほどで東大寺(http://www.todaiji.or.jp/)の南大門(左上写真)へ。
参道を進むにつれて、人口密度ならぬ鹿口密度がアップしてくる (^^;。近寄ってきても鹿せんべいを持っていないとわかるとあっさり離れるが、一度でもせんべいをやった人はしつこく追い回されていた(1号はやりませんでした)。 もちろん、鹿フン警報が発令されているので、歩くときは足元要注意。
500円を払って途中にある回廊を通り抜けると、ババーンと大仏殿(左下写真)がそびえ立っている。 建物の中央部分にある窓から大仏の顔が見えるんじゃなかったっけ?と思ったが、窓が開いているのは大晦日~元旦だけらしい(多分「ゆく年くる年」で見たんだな)。中へ入って、高校の修学旅行以来、大仏様(右上写真)とご対面。さすがにデカイ。高さ約15m。
ぐるっと回って大仏の斜め後ろくらいのところに何か行列ができている…と思ったら、例の大仏の鼻の穴と同じサイズの柱の穴をくぐるための行列だった。 修学旅行の時はクラスの代表者1名だけがくぐったので、1号は未体験。年甲斐もなくどうよ?とは思いましたが、「迷ったらくぐれ!」ということで、子供たちに混じってチャレンジしてみました(爆)。
自分の番になって見てみると、穴といっても丸くなく、縦長の長方形で意外と奥行きがある(具体的なサイズは不明)。入ることは入れるだろうが、抜けられないのでは?という恐怖感がじんわりと…。 しかしもう後には引けない! 前進あるのみ!と意を決してくぐったところ、若干つっかえながらも無事抜けられました。あー良かった~。 今後チャレンジしようというオトナの方には、ジャケットを脱いでからくぐることをオススメいたします。参道を戻って、奈良公園ぐるっとバスに乗り、若草山の方を経由して春日大社前のバス停(宝物殿のそば)で下車。 ここから徒歩5分で春日大社(http://www.kasugataisha.or.jp/)本宮に到着。拝観料 500円。
本来なら回廊で囲まれた中庭にも立ち入れるのだが、このときはちょうど結婚式が行われていたので、女王様たちは灯籠の連なる回廊(右下写真)をぐるっと回って本殿に参拝。
入口から一番奥の方に「藤波之屋」という建物があり、中を暗くして、灯籠に灯を入れる万灯籠の行事が再現されていたが、残念ながらホンモノの火ではなく電気でした(安全上仕方ないが)。
戻りもまたぐるっとバスに乗車。終点が奈良駅ではなく県庁前だったが、そこから駅までは徒歩5分なので問題なし。県庁の玄関には、巨大なせんとくん人形がニコヤカに微笑んでいた…。